世界自転車競技連盟 UCI はケトンを禁止薬物とはしてませんが、選手に服用しないようにと勧告しています。
ケトンってなに? ウィキで見ても化学式だらけで、スポーツ時の役割についてはさっぱりなので、rsn に書かれていることを引用します。
「ケトンは運動時に燃焼するための炭水化物がなくなって、体脂肪が必要になった時に肝臓で作られる」「激しい運動のためのエネルギーリザーブのようなもの」
だからケトンを選手に外部から供給すれば「激しい運動がより長く可能であり、選手のパフォーマンスを明らかに上昇させる」のだそうです。
液体状の栄養補助食品として存在していて、最初に書いたようにまだ禁止はされてないけど、ユンボ・ヴィスマチームは積極的にこのサプリを選手たちに提供している、というのが話題になっています。
一方で自転車競技の信頼回復を求め、アンチドーピング意識が高いMPCC(Movement for Credible Cycling)に所属するチームはこのサプリを選手がとることに反対してます。ユンボが籍を置いているオランダのアンチドーピング期間も「合法的な栄養補給にあたるが、健康への影響についてはわからないことが多い。グレーゾーンと言えるので禁止薬物リストには載ってないが、選手からの問い合わせには、ケトンのサプリを服用しないようにと助言している」と言ってます。
うーん。MPCCってワールドツアーチームはみんな所属しているのかと思ってましたが、HPを見ると、目立ったところだけでも、ユンボ以外にも、デケーニンクとかイネオスとかUAEなんかが入ってないんですね。
ユンボの言い分としては、世界的権威のラフバラー大学の研究者と協力していて、その研究者によれば、体に害を及ぼすことはないし、栄養戦略の一環として使うことを推奨されているそうです。ユンボとしては UCI が禁止するならすぐに使用をやめるが、現状の「勧告」であれば続けると言ってます。
まあね、化学的トレーニングっていうのはこういうことに繋がるんですよねぇ。。。当事者たちが自覚的にならないと、いつまでたってもイタチごっこが続くんでしょう。
ドーピングの難しさについてはもうだいぶ昔に長々と書いたけど、あの時の僕の見解は何も変わってませんので下にリンク貼っておきます。お暇でしたらどうぞ。お暇でなければ、長いのでお勧めしません 笑)
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