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あのとき自公政権でなくてよかった

2021.08.05.13:01

311の原発事故の時、僕はもちろん当時の民主党政権の対応に不安しか感じなかった。枝野が繰り返した「ただちに影響はない」という言葉にも、なにか信じられないものを感じた。TVに出てくる専門家たちも、素人目に見ても、あまりに楽観的すぎてまるで信じる気になれなかった。正直、あの頃の拙ブログを読み返すと、たぶん僕は軽い鬱だったんだろうと思う。

それでも、今になってみれば、現在のコロナ・オリンピック禍でのスガたちの暴走ぶりを見ると、いや、本当にあの311の時に安倍やスガがトップにいたら、どうなっただろうと、この暑さの中でも背筋が凍る思いがする。

しかし、当時の枝野は「枝野、いいから眠れ」とあちこちで声をかけられたというし、怒っている顔の印象しかなかった菅直人首相だって、自分たち老人による決死隊を組織する必要性まで言及した。(追記。東電の現場が撤収すると言い出した時にそれを止めたのも菅直人だった。もしあのとき東電が撤収したら東日本は人が住めなくなっていた可能性もあるのだ。)

少なくとも、当時の政権は自らが命をかけて国を守ろうとする気概があった。今の政権にそうした気概を感じる人がいるだろうか? 昨日も書いたように、今回の自宅待機(=入院拒否)宣言は棄民宣言だ。満州と同じだ。情報が手に入る権力者や軍人たちは自分だちだけでさっさと逃げ出し、あとは置いてきぼり。満蒙開拓団の日本人たちがどんな目にあったかは日本人なら誰だって知っている。

確かに今回の敵はソ連軍ではなくコロナだが、政府がもっと補償をしっかりやって、もっとしっかり水際作戦を充実させれば今よりはずっと被害を防げたはずだ。コロナ対策にもっと予算をつければ病床が今のように足りなくなることもなかっただろう。皆様のご協力とワクチン頼み(しかも現在ワクチンは足りなくなっている)で乗り切れると楽観視していた安倍やスガが311の時トップにいたら。。。

僕は民主党政権にものすごく期待しただけどどんどんそれが萎んでいった。あの当時も繰り返し書いたことだけど、第一次大戦が終わった後のドイツでは、当時世界で最も民主的といわれたワイマール憲法のもと、黄金の20年代が生まれたが、それがどんどんしぼみ、大恐慌により人々の怨念がナチス・ヒトラー支持に向かっていった(もちろんこんなふうに単純化できるものではないのは百も承知)。

ナチスはワイマール共和国時代を何も決められない無能な時代と口を極めて罵り続けた。そして、国民に対して、考えるな、従え、と言い続けた。「考えるのは総統がやってくださる。俺らは従いさえすればいいんだ」(ハンス・ファラダ「ベルリンに一人死す」

なんかこの10年の日本と似ているような気がしてならない。民主党政権に失望していった一方で、その後に続くのが、嘘と欺瞞と改竄と数の力によるゴリオシの新自由主義政権だったわけ。そしてそれは今も続いている。新自由主義というのが国民のためになど全くならないことはハッキリしている。これを積極的に取り入れた英国やアメリカ、そしてもちろん日本も、ただただ格差が拡大して、一般国民にとってはひたすら生きづらい社会になってしまった。

このまま今のような自公政権が日本を牛耳っている限り、そのせいでたくさんの国民が殺されることになる、本当にそう思う。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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