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1969年ミロワール、ホーデフロート

2021.02.01.12:40



古いミロワールの話題です。69年4、5月号の表紙はヴァルター・ホーデフロートという選手です。20世紀からのファンなら、あのビヤルネ・リースやヤン・ウルリッヒのチーム・テレコムの監督だと思い浮かぶでしょうか?

何しろ69年はメルクスの全盛時代で、毎年のように年間50勝しちゃうようなとんでもない選手と一緒にレースを戦わなくちゃならないなんて、まあお気の毒ですわなぁ。そんな中にもメルクスをやっつけた選手が何人か、名前を残します。ヴァルター・ホーデフロートもそうしたうちの一人です。

69年のメルクスは前に書いたようにツール・ド・フランス初出場で六冠王 笑)でしたが、五大モニュメントもミラノ〜サンレモとツール・ド・フランドル(ロンデ・ファン・フラーンデレン)、リエージュ・バストーニュ・リエージュの三つで優勝、パリ〜ルーベは2位(ジロ・デ・ロンバルディアは不出走)という成績ですからね。今ではちょっと考えられないですねぇ。

そんな中でパリ~ルーベでメルクスを破ったのがこのホーデフロートでした。写真の自転車のサイズからも分かるように、比較的小柄なスプリンターでプロのキャリアはぼほメルクスとかぶっていますが、プロ15年間で163勝してますね。日本人としてはアマチュア時代の64年の東京オリンピックのロードの銅メダリストだという点が重要かな 笑)あ、モニュメントには4勝してます。それから、ツールの最終ステージがシャンゼリゼになったのは75年からなんですが、その映えある第一回シャンゼリゼの優勝者でもあります。やっぱりロードレースの歴史に名を残す選手の一人でしょう。

さて、ページを開くとメルクスやジモンディがいたにもかかわらず、ホーデフロートが凱旋!というキャプションとともに単独で逃げる写真です。

IMG_4045.jpg

左のページではフランスの人気者プリドールがリタイアするのと、最終的にトップ5が出る逃げ集団の様子が写ってます。この集団もホーデフロートのアタックででき、この集団から単独アタックを決めて勝利するわけです。調子も良かったしモチベーションも高かったのでしょう。

表紙のカラー写真でもわかりますがバーコン使ってますね。この人の他のレースでの写真を見るとノーマルなダブルレバーなので、これはパリ〜ルーベに特化した仕様ですね。

ホーデフロートは独走で2位のメルクスらに2分39秒の大差をつけてゴール。追走集団には他にもジモンディ(1965年優勝)とデ・フラーミンク(4回優勝)がいて、このメンツで優勝は孫子の代まで誇れるでしょうね。

結果を見ると、メルクスはこの次のモニュメント、LBLでも優勝しますからもし仮にこのゴーデフロートがいなかったら、メルクスのモニュメント4連勝なんてとんでもないことになっていたところでした。

IMG_4046.jpg
途中では雪の舞い散ることもあったようです。最近のパリ〜ルーベでは雪はおろか雨もほとんど降らないですね。

IMG_4048.jpg
右はホーデフロートのゴールシーン、左は第二集団(2位争い)と第三集団(6位争い)のゴールシーンです。で、YouTube を検索するとありました。残念ながらちょっと上下に潰れ気味の画面と無音ですが、雰囲気は感じられますね。




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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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