
今年最初の映画ネタ。いやあ、こういう映画が好きだっていう奴の気が知れんわと、普通の感覚の人はいうでしょう 笑) スウェーデンの、なんとも居心地悪い映画。僕は以前ここに書いた
スイス映画の「まともな男」を思い出しましたが、あれよりずっと底意地の悪さを感じました 笑)
主人公は現代美術の展示を行なっている美術館のチーフ学芸員。ハンサムだしインテリでそこそこのお金持ちで、妻とは別れているけどまだ10歳前後の娘が二人一緒に住んでいる。その彼が路上で携帯と財布を盗まれ、携帯のGPSで場所を特定、貧しい人たちの住むアパートだというところまで特定できる。そこでそのアパートの全戸に盗んだものを返さないとひどいことになるぞという脅しのビラを配布する。
一方で、美術館で次回の展示(これが題名のザ・スクエアというメッセージ付き作品)のために広告代理店から過激なプロモーションヴィデオを作ることを提案されるが、主人公は自分のことで手一杯でよく検討もせずに許可する。おかげでそのとんでもないヴィデオが大炎上し、主人公は窮地に追い詰められる。
さらにビラを巻いたアパートの少年が、そのビラのおかげで自分が親から盗人扱いされているのだと執拗な抗議を受ける。。。
何しろ見ていて居心地が悪い。シーンのそれぞれがぶつ切りのように中途半端に終わり、しかもシーンごとのつながりがあまりない。出来事が画面の外で行われるのにカメラがそれを追わない。グノーのアベマリアがポカンとしたスキャットの演奏で流れ、所々にインサートショットとして、ホームレスや移民たちの姿が挿入される。
後半に延々と描かれる現代芸術家の猿になりきったパフォーマンスのシーンは、見て見ぬふりの現代社会の強烈な皮肉であり批判なのだろう。当然その矢は観客たる僕らにも突き刺さる。しかし、幸福度が高い北欧のスウェーデン、ここまで人々が他人に無関心なのだろうか? いやはや、新年早々、やっぱりこんな映画から始まりましたかぁ。。。苦笑)
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