
古いフランスの自転車雑誌ミロワールの話題です。69年6月号。表紙はプリドール、ジモンディ、パンジョン、メルクスの4人がカラーですが、中は藁半紙みたいな紙に白黒写真。1969年というと僕は中学2年か?あんまり思い出したくないですねぇ 笑)
「誰も彼も青春を失敗したのだ」(友川カズキ)
あの個人的にはとても恥ずかしい時代に地球の裏ではこんなことで盛り上がっていたんですねぇ。無論私はまだ自転車ロードレースの存在など知らず。ネットで調べると、アポロ11号の月面着陸の年ですね。夜中に起きて一家でTVの前に座ってましたが、別に月の表面にアポロが着陸する画面が映るわけでもなく(当たり前ですね 笑)到着しましたとアナウンサーが言うだけ。翌日に同時通訳付きで月面を動くアームストロングとオルドリンの映像を見たのでしたっけ。
ヒット曲を見ると由紀さおりの「夜明けのスキャット」! 映画は洋画では「空軍大戦略」を父と一緒に観に行ったのでした。
というわけでミロワールに戻って中をパラパラ見ると、優勝予想です。

左からメルクス(初出場)、ジモンディ(65年優勝)、ヤンセン(68年優勝)、ファン・スプリンゲル(68年2位)、プリドール(万年2位)、パンジョン(67年優勝)、エマール(66年優勝)、アンクティル(5勝)、上から山岳、TT、スプリント、レースへの情熱、肉体的耐久性、精神的耐久性、経験、アシスト、トータルと20点満点で点数がつけられてます。
数字的にはメルクスが150点で2位はアンクティルが149点。ただし、表の上の説明によると、このアンクティルに関しては5勝した当時の数値のようです。69年当時のアンクティルではなく、全盛時のアンクティルも含めることで、それにも1点勝っているメルクスの強さがわかるようにしたわけでしょう(アンクティルはこの年のツールに出てないし、この年を最後に引退します。)。
まあ、結果はこの通りで、この年ツールに24歳でデビューしたメルクスは総合で2位のパンジョンに18分近い大差で優勝し、チーム賞、山岳賞、ポイント賞、それとこの年にあったコンビネーション(ポイント+山岳)も獲得。まあ、上の表でいくと、メルクスだけ全部25点だったって感じですかね 笑)
さらに、この年にはなかったけど、25歳以下の新人賞があればこれも取ってましたね。実質6冠王 笑)ステージも6勝し、11のステージで3位以内。無茶苦茶ですね。それ以上に特筆されるのが17ステージのピレネーの名だたる山岳コースでの独走勝利。YouTube に1分半程度ですがありますね。
いやあ、アナウンサーならずとも、ブラボー、メルクス、ブラボー、メルクスです。後ろで総合2位と3位のパンジョンとプリドールらが追いかけるけど、もう諦め気味ですね。このステージの前の時点ですでに2位に8分差だったんですけど、このステージでさらに8分の差をつけてますからね。ものすごいわ。
というわけで最後にアンクティルとマイヨジョーヌのメルクスのツーショット。

キャプションは象徴的な握手であるとともに二つの世代間の権威移譲でもあるというようなことが書かれています。しかしメルクス、マイヨジョーヌをズボンにインしてますね 笑) 今では絶対に誰もやらないスタイルです。
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