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映像の世紀「オリンピック」を見て

2020.06.22.23:33

一昨々日にNHKでやっていた番組、録画していてやっと見ました。

前半は記録映画的関心で見てました。ザトペックなんてかなりワクワクしながら見てましたね。かつての阪神タイガースのエース村山実はザトペック投法なんて言われてましたから。でも思ったほど首振ってないですね 笑)

でも、やっぱりメキシコオリンピックの陸上200メートルのアフリカ系アメリカ人、トミー・スミスとジョン・カーロス、そしてオーストラリアの白人選手ピーター・ノーマンのエピソードが見応えありました。

当時のIOCの会長アベリー・ブランデージなんてのが出てきて、この人については以前レイシストだった可能性について書いたことがありましたが、やっぱりここでもスポーツと政治は切り離せという凡庸な理屈で、差別に抗議の意思表示をするアメリカのスミスとカーロスをけん制します。

この表彰台のシーン、僕は見ていたんじゃないかと思うんですよね。運動神経はなかったし、かけっこはいつでもビリ争い、運動会は屈辱の1日だったくせに、スポーツ見るのが好きだったんですよね。

ひょっとして記憶の後付けかなぁ。。。でも、100メートルが10秒なのに、200メートルは19秒台で走ることを知り、この選手が100メートルに出れば圧勝じゃないかと思ったし、友達たちとそんな話で盛り上がったのは覚えてます。 苦笑)

メキシコオリンピックの時は僕は中学1年生かな。サッカーで釜本が40メートルのロングシュートを決めたり、男子走り幅跳びでビーモンがとんでもない記録を出して泣きじゃくっているのや、これも以前ここに書いたことのある背面跳びのフォズベリージャンプなんかが記憶に強く残っていますが、この表彰式も見ていたような気がするんですよねぇ。

スミスとカーロスが黒人差別(マーチン・ルーサー・キング牧師の暗殺はこの少し前のことだったんですね)に抗議するために拳を突き上げた時、アボリジニ差別の国オーストラリアのノーマンも、拳こそあげなかったけど、人権のバッチをつけて表彰台に登り、二人に同調します。

そして、この3人はみんな、その後はアスリートとして苦難の生涯を送ることになります。スミスとカーロスはオリンピックから追放、ノーマンもほとんど嫌がらせのようにオーストラリア政府が代表選手として選ぶことはなく、忘れられたアスリートになります。

番組では2位になったオーストラリア人ノーマンが2006年に亡くなった時、スミスとカーロスが葬儀に駆けつけて、棺を担いだ映像が流れました。映像の世紀の感動的な音楽(私はこの音楽だけでほとんど条件反射的に目頭が熱くなります)にのせて、ここでやっぱり目頭が熱くなりましたが、ラストではもう決壊でした 笑)

テーマ音楽はこちら


2005年、アメリカのサンノゼ大学にスミスとカーロスの拳を突き上げる表彰台での姿を形取った銅像が建てられます。しかし、そこに2位になったノーマンの像はありません。ノーマンの意思により台座にはこう書いてあります。

「オーストラリア人ピーター・ノーマンは彼らと連帯してここに立った。どうかあなたも続いて欲しい」


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プロフィール

アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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