アメリカのESPNのドキュメンタリー番組で色々告白したようですね。拙ブログではアームストロングがらみでドーピングについてずいぶん書きました。
アームストロング事件雑感ドーピング事件雑感アームストロングの時代雑感ドーピング雑感、ごく個人的な意見サルコジ元大統領まで関与か??ドーピングのドキュメンタリー番組アームストロングとUCIの暗闇映画「疑惑のチャンピオン」しかし、今の若い人たちはアームストロングと言っても誰?という人もいることでしょう。もともと16ぐらいからトライアスロンで活躍していて、93年、21歳だったかな?でプロロードの世界チャンピオンになり、将来を嘱望されながら睾丸ガンから脳腫瘍になって生死の境をさまよった挙句復帰してきたら、ツールに7連覇の偉業を達成し、一旦引退した後、2年後に再びツールに復帰して3位になっちゃうという、不屈の、というか不死身の男とでもいうべき漫画みたいな経歴の持ち主。
まあ、実際にマンガだったわけですが 笑)でも、現在の軽いギヤで足の回転数でスピードを上げるという走り方を始めたのは彼ですから、その意味で自転車競技の歴史において非常に革命的なことをした選手だったわけです。
上に書いたドキュメンタリーではすでに92年にモトローラーチームでプロになった時からドーピングをしていたと言っているそうです。ただし、EPOをシステマチックに使用するようになる前は、それほど大量の薬を使っていたわけ(わずかなオクタン価という表現を使っているみたい)ではないと言ってます。
「EPOは全く違うレベルのものだった。パフォーマンス向上の面では、それ以前のドーピングと比べればロケットが飛ばせるぐらいのオクタン価だった。」
僕は何度も書いてきたけど、アームストロングは現役時代からその人間性について嫌な噂を聞いていたし、ライバルのウルリッヒのファンだったから(彼もまたドーピングをしてたわけですが)、アームストロングは嫌いでしたが、さすがに48歳になり、こういうことを素直に話せるようになったんですかね。
いや、ドーピングはそれ以前からあったでしょうけど、ここでもなんども書きましたが、やっぱりEPO以前とEPO以後ではドーピングというもののあり方が変わってしまいました。それまでの主に疲労回復のためとか、スプリントの恐怖感克服の薬と比べると、能力そのものを格段に上げてしまうわけですから。
同時に、ドーピングを告発しようとすると政治的な干渉(恫喝脅迫などの嫌がらせや、告発しようとする組織に対する予算削減など)があったとも言われています。一方で、主にオランダやベルギーではEPOの乱用でプロ選手だけでも25人の死者が出ているそうです。イタリアには優れたドーピング専門医がいたから死者が出なかったと言われてます。
何れにしても、EPOの蔓延により、運動能力を競い合うというスポーツ競技本来の面が、EPOの効果がどれぐらい現れるかという薬と選手の親和性の競い合いに変わってしまったわけでしょう。ただ、これも昔書いてますが、科学的トレーニングの行き着く果てはドーピングだったわけで、下手すれば、この先遺伝子操作だってされかねない。スポーツというものが大変な金額の経済効果をもたらす以上、いずれ、昔のような素朴な見方はできなくなるのでしょう。
昔書いたドーピングについての話ですが、ちょっと長いです。おヒマでしたら。
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