
久しぶりのドイツ若手青田刈りです 笑)23歳だから拙ブログ注目のレンナルト・ケムナと同じ歳です。チーム・サンウェブで、今年初のグランツールとしてジロのメンバーに入っていた選手。cyclingmagazine.deにあった記事を紹介します。
旧東側出身のドイツ人選手たちってマルティンもデーゲもキッテルもゲシュケもみんな小さい頃からスポーツ一筋、自転車一筋、っていうタイプが多いという印象なのに対して、旧西ドイツ出身の連中はどこかお金持ち(本当にそうかは知りませんが)の勉強もできたっていう感じの選手が多いというのが以前からの印象でした。実際、ヴェークマンもネルツもフレーリンガーもケムナも大学入学資格試験に通っていますから。
で、このシュトルクも同様で、プロ入り前はケルン大学でドイツ文学を学んでいたそうで、研究対象はヘルマン・ヘッセだったそうです。うーむ。僕の中学時代は国語の教科書にヘッセの短編「夏の日の思い出」が載っていたし、大学生の頃は萩尾望都や竹宮惠子の漫画はヘッセのイメージと言われていました。新潮文庫で水色の表紙で高橋健二訳で20冊ぐらい出てたんですけど、最近はどうなんでしょうね?
この選手は去年の3月末に、サンウェブの選手たちが次々怪我や病気で休養せざるを得なくなった時に、突然U23のチーム、いわば二軍から呼び寄せられたんですね。最初に走ったレースが、クライマータイプの彼にとってはまるで水と油のフランドルクラシックだったそうで、呼び寄せられたその日にパンヌの3日間(87位完走)を走り、その後E3ハレルベケ【ビンク・バンク】、ヘント・ヴェフェルヘムを走ったのでした(両方リタイア)。
「これらのクラシックレースは全く別の世界だと思っていたんだ。そもそもあんなにたくさんの観衆を見たのも初めてだった。【U23チームから呼び出されて】冷たい水に放り込まれたような気分だった。ただただ自分に課せられた、逃げのグループに入るという役割だけに集中していた。この役割は僕にとってはありがたい仕事だった。だって重要なポイントでの集団内でのポジション争いは荷が重すぎるからね。
E3ハレルベケでのことだ。あるところで大きく遅れてしまったんだ。気がつくと僕の前にいるのはフィリップ・ジルベールじゃないか。彼がなんでこんなところにいるんだろう、と思ったけど、なんとか前に追いつこうとして頑張った。でも結局ダメだった。ところがリザルトを見たらジルベールは11位でゴールしているんだ。すごいよね。
僕は自分の才能を平均以上だと思っているけど、決して突出しているわけじゃない。もっとトレーニングを積まなければならないよ。」
周囲からはステージレーサーとしてのポテンシャルが高いとみなされているようですが、本人はアシストの役割についてしか語らず、内心の夢のようなことはあまり話さないそうです。
デビューは散々でしたが、その後は去年はバスク一周やツール・ド・ロマンディー、ドゥフィネ、ZLMツールやツアー・オブ・ブリテンなど1週間程度のステージレース8つに出て、すべて完走しました。まあ、順位は普通のネオプロっていう感じですが 笑)
今年はコロナ騒ぎになる前のダウン・アンダーやUAEツールなど2月末までに18日間レースに出ていて、総合は24〜36位というところですが、ジロの出場は楽しみだっただろうに、残念なことでした。というわけで、さてさて、この選手の行く末やいかに?
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