いやあ、例年ならミラノ〜サンレモが終わり、フランドルに向けて、あるいはパリ〜ルーベに向けてワクワクするような時期のはずなんですが、小さなレースは中止、クラシックは延期なんて言われてます。個人的に、季節があってのクラシックなので、延期するよりは中止するべきだろうと思うんですけどね。中止すれば様々なところにひずみが生じるんでしょうけど(最近も拍手コメントで資金的にギリギリでやってるプロチームの経営基盤は大丈夫かという意見もいただきました)、でも多くの選手たちが言うように、今はスポーツしている時じゃないでしょう。

というわけで、納戸の奥から自転車の部品などを探していたら、こんなものが出てきました。1990年ごろにヨーロッパ旅行した時に大量に買って帰ったスタートオイルとマッサージクリーム。写真はマッサージクリームです。スタートオイルの方は残ってないようです。キャップを開けたらかすかに匂いが残ってます。当時はもっと強烈なハーブの匂いがしたのですがね。100キロ以上乗ったらこれをふくらはぎや腿に塗ったくって心臓に向けてマッサージするってわけです。効果のほどは、正直あまり記憶にありません 笑)
スタートオイルの方は二種類あって、冬用と夏用で、冬用の方はオイルというよりクリーム状で、スタート前に塗ったら、必ず手を石鹸で洗わないとダメだと。顔を触ったりするとヒリヒリするし、目なんかに塗ったら大変なことになる、という話でした。それから僕の頃はホビーレーサーでも格好だけは一丁前だったので、みんなすね毛を剃っていたんですが、剃ったばかりで冬用を塗るとそれはもう痛い。ポカポカというよりヒリヒリで寒さを感じなかったものでした 笑)
最初に書いたようにヨーロッパ旅行で買ってきたものなんですが、自転車屋に行けば売っているんだろうと思ったんだけど、目についた大きな自転車屋で聞くと、へ?スタートオイル? 見ての通りここは自転車を売ってるんだ、そんなもんねえよ、と笑われ、薬局で自転車に乗る前に足に塗るんだと言うと、薬局の親切で上品な青年は、うーむ、シャワーの後に塗るマッサージ用オイルならあるけど、と言われ、出されたのが大きなボトルに入っているものでした。多分主に女性用のお肌のためのもんだったんでしょうね。こういうのはやっぱり専門店にしかないのかな、と諦めかけていたら、デパートで特売のように値下げして大量に置いてあったのでした 笑)
べつに普通のホビーレーサーだったんだけど、所属していたホビーチームには自転車雑誌の関係者が何人もいて、情報としては随分聞いていたし、ミロワールやウィニングには「ルート・バッカー」とかいうスタートオイルやマッサージクリームの宣伝が載ってたし
、スーパークリテで見たスタート前の選手たちの足はテカテカで、憧れて練習前やレース前に塗ったりして気分だけは盛り上げてたものでした。
その後90年前後でしょうか、国産のスタートオイルが発売されたけど、某超有名選手(あえて名前は伏せます 笑)が、「ありゃあだめだね。とんがらし漬け込んだオリーブオイルでも塗った方がまだマシ」と言ってましたっけ。だけどスタートオイルって、今はあまり聞きませんね。
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