昨日、知り合いのお誘いで某所で、イタリア国立バーリ歌劇場のヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」を鑑賞してきました。イタオペは正直、あまり聞いてきてません。いや、ほとんど聞いてませんね。昔友人の家でレーザーディスクでドミンゴの「道化師」を見て、感動したという記憶があるけど、我が家にあるCDではアリア集にたまたま入っているイタオペアリアを別にすれば、ヴェルディの「オテロ」が一つある程度。しかもここ10年以上聞いてない 笑)ワーグナーは結構聴いているし、思い出せば最後にオペラを聴きに行ったのは「タンホイザー」だったはずですが、それももう20年ぐらい前のこと。そもそもオペラって高くてね 笑)
前日にYouTubeで予習をしようとカラヤンが指揮した若き日のプラシド・ドミンゴのやつが字幕付きなので、それを見ることに。しかし、その前に、本箱のすみに転がっていた成美堂出版の「オペラガイド126選」の解説を読んでみたけど、ストーリーが要領をえない。ヴィキで調べてみても、ほぼ同じようなことが書いてあるけど、いまひとつわからん。
まあ聞いてみるか、とYouTubeを見る。
うーむ、無茶苦茶なストーリー。意味が理解できないわけだ 笑)これ映画とか演劇でこのストーリーでやったらたまご投げつけられますね 笑)
いくらパニクってても憎い仇の子と我が子を間違えるかよ! しかも間違えて我が子を火にくべちゃう 苦笑) さらにはヒロインも最初修道院へ行こうとするのに、最後は自殺しちゃう。無茶苦茶やろ。自殺ってカトリックでは最悪の罪じゃないの? 自殺して男を救おうとしても、この自殺に意味ないし。さらに最後の終わり方も、「お母さん、復讐を果たしました」って言ってドカンと幕。あまりの唐突な終わり方。しかもどう考えてもこの結末は納得いかんでしょ!! 笑)
ワーグナーならトリスタンが死んだ後もイゾルデは延々と歌い続けるもんなのに 笑)
ところが、音楽の力は偉大だわ。知っているメロディーもいくつもあったし、こんな陳腐なストーリーなのに 笑)、むちゃくちゃ感動しちゃうんですわ。予習の段階でもすごいな、と思ったんだけど、さすがに眼の前でやられると、ヴェルディらしいファンファーレ風のラッパの格好いいこと! メロディーも覚えやすいし(今日は一日、第2幕の出だしの、いわゆる「アンヴィル・コーラス」のメロディが頭の中で鳴り続けてました 笑)、何よりアリアの終わり方が、いかにも拍手を要求するような終わり方 笑)で、さらには主役たちの二重三重のアリアでの掛け合いの圧倒的な迫力に涙出そうになりました。
久しぶりでしたが、正味2時間半、あっという間のとても楽しい時を過ごしました。招待してくれた方には心から感謝です。
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