今朝起きたら、連れ合いがTVをつけていて、そこで「人はなぜペットを飼うのか」ということを説明してました。朝ごはんを食べながら横目で見ていたんですが、TVによると、人間は群れて生きる生物であり、群れて生きる以上、本来、群れの中の他の人間になにかを与えたり、与えられたりすることで喜びを感じるようにプログラミングされているんだそうです。
つまりそうしないと集団として存続できなかったというわけです。赤ちゃんがお母さんになにかを渡し、お母さんがそれを受け取ってくれると、大喜びする映像なども出てきました。だけど、大人になるとなかなかね、ただ他の人に何かをあげるだけでなく、見返りを期待したりしちゃうわけでね 苦笑)
というわけで、無私の気持ちでものをあげることで喜びを感じられる相手がペットというわけです。ホントかなぁ、と眉唾半分で聞いていたんですが、物が溢れる時代になって、人々の欲というものが肥大化し、他の人にものを与えて、それで喜びを感じるという本能が薄れつつあるのかな、なんて思いました。つまり、ペットによる癒しってそういう忘れられつつある本能を思いおこすことなんだろうなぁ。
無論連想したのは現代のゆとりのない不寛容な社会のことでした。金の亡者のようなエライ人たちが、末代まででも使い切れないほどの金をかき集め、それに対して国家は彼らを税金などの面で優遇し、一方では生活保護費を削減する。これってTVのいうことを信じれば、本来人間にプログラミングされている本能に反することで、集団として存続することができなくなってしまうのではないか、なんて思ったのでした。

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