前評判が良かったけど、期待したほどひねってはいなかった。アニメの動きとしてもジブリの方がずっと上なんだと思う。だけど、ジブリでこの内容はできないだろうね。でも、これまで拙ブログで書いた韓国映画は
「高地戦」も
「コクソン」もすごかったから、その期待感もあったかなぁ。特にコクソンはものすごかった! だから、この映画、僕が星をつけるなら3.5/5というところ。
人は騙され「たがる」ことがある。この映画、オウム真理教を始めとする各種カルト集団のことを連想するが、世間一般がマインドコントロールとかいう言葉でわかったような気になっているのよりはずっと核心をついていると思う。騙されていても、嫌な現実を見ないで済むのなら、騙されていた方がいい、それが人間というものなのだろう。不安があったり不満があったりすると、そういう嫌な現実を直視するより、騙されることで、それをなかったことにできる。この映画の舞台もダム工事で近々水没することが決まっている貧しい村が舞台だ。
でもこれってカルト宗教だけの問題ではないよね。僕はいうまでもなく、安倍政権のことを連想した。嘘でもいい、勇ましいことを言ってくれれば、なんとなく自分も強くなったような気がする。嘘でもいい、難しい経済の標語、例えばアベノミクスとかそんな言葉を発してれば、何となく自分の経済状況もよくなるような気がする。嘘でもいい、民主党の悪口を言って質問の核心に答えなくても、なんとなく民主党政権時代より今の方が良いような気がする(
先日の「アベノミクスによろしく」を読めば圧倒的に悪くなっていることは確かなんだけどね)。
まあ、こういうことを書くとまたぞろネトウヨ諸氏から、アベガーアベガーと言われるんだろうけどね。

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