今日の東京新聞の山口二郎の本音のコラム、「権力者の腐敗は、国を蝕む疫病である」というのはその通りだと思う。
前にも書いたことだけど、日本の敗戦時、昭和天皇が何にも責任を取らなかったことが、その後の日本の無責任体質に影響しなかったはずはないと思う。一番トップが何ら責任を取らなかった。上官の命令は天皇の命令だと言われて、命令に従って死んだり戦犯になった者がどれだけいたことだろう。一方で、天皇が責任を取らなかったのだから、俺に責任はないと思った参謀達もたくさんいただろう。
現在でいえば、安倍のデタラメさを見たプチ権力者が俺もデタラメをやって構わんと勘違いするのは当たり前のことだと思う。
山口二郎は23カ国、2500人以上の若者を対象にした実験の話を書いている。つまり、サイコロを振って出た数に応じて賞金がもらえたり、もらえなかったりするゲームをする。しかし結果は完全に自己申告で、嘘をつくことも可能である。
「すると、独裁者が腐敗政治を継続している国の人々の申告値の平均は、西欧諸国の人々のそれよりも高いことが明らかになった」そうである。
「権力者による政治の私物化が当たり前となれば、国民の方もごまかし、インチキを当たり前と思うようになる。(中略)為政者の公私混同は社会を内側から腐らせる大罪である。」

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