
この人の名前は覚えておきたいです。ジロの最初のステージで、てっきりスプリンターのアシストで先頭に出てきたのかと思ったら、後ろが切れたところで猛然とアタック、そのまま約2キロを逃げ切って優勝しました。下のYouTubeだと2分10秒ぐらいからですね。
1989年、NHKのBSで初めて毎日ツール・ド・フランスのダイジェストが放映された時、多くの人はレモン対フィニョンの秒差を争う戦いに夢中になったことだと思います。僕ももちろんこの二人の優勝争いをハラハラしながら見ていたのですが、それ以外に記憶に残ったのがイェレ・ネイダムという選手でした。ゴール前数キロあたりでアタックして逃げ切るというタイプで、ピュアスプリンターたちを悔しがらせた選手でした。
その後、各チームの何人ものアシストがゴール前3キロぐらいからトレインを組むようになって、ゴール前の逃げを許さなくなって、なかなか勝利に恵まれなくなったのでした。だけど、今年のペストルベルガーのジロでの勝利は、ゴール前でトレインが逃げを許さなくなって、ここ何年も見なかったような勝ち方でした。
「あれは本当にびっくりの結果だったよ。特にその後の第二ステージはピンクのマイヨを着て走れたんだからね、一生忘れないよ。今シーズンは「満足」以上だよ。他にも幾つか上位に入れたし、世界戦では22位で、ジロの優勝が偶然ではなかったことを証明できたと思う。来シーズンは、前半はペテル【サガン】とクラシックに参戦して彼のアシストをする。でもチャンスがあれば、それをうまく生かしたいね。」
結局優勝したのはジロの第1ステージだけでしたけど、その後もゴール前で目立っていたし、ジロの第6ステージでも3位になったし、E3ハレルベケでは5位になってるし、去年までの無名ぶりから比べれば大進歩でしょう。ただ、ジロの勝利があまりに鮮烈だったからなぁ。ああいう勝ち方をまた期待しちゃいますね。

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