今朝の東京新聞に出ていたニュースです。
「厚労省は通所施設を利用する低所得の障害者を対象にした食費の負担軽減措置について、来年3月末で廃止する案を有識者検討会に示した。」
国にとって一番邪魔なのは国民なのだろう。自民党のポスターには「この国を守る」と出ている。「国民を守る」と言わないところがポイントかもしれない。少なくとも今の政府はどうしたら株価を上げられるか、そしてどうしたら社会保障・教育に使う金を削減できるかをメインテーマにしているのは間違いない。
国が先にあって国民がそこの所属しているわけではない。逆である。だけど、どういうわけか、権力者でもないのに、国に自分を同化させて、大所高所から物を言いたがる人が増えた。おかしいだろう、自分の足元、自分の生活から世の中を見ていかなくては変だろう?
上記のニュースに戻れば、仮に負担軽減が廃止されると、「障害者の食費負担は月約五千円から約一万四千円に増える」そうだ。所得が低い通所障害者にとって、この9千円の差はものすごく大きい。通所授産施設へ通う障害者の中には月に9千円稼いでいない人もいるのではないかと思う。
一方でモリカケでは億単位の値引きがなされる。僕らが国に払う税金は僕らのセーフティネットに使って欲しいとは思わないだろうか? 権力者の近くにいる人間のために、僕らの払った税金が使われるのはどう考えたっておかしいだろう。
一応、最初のニュースには続きがあって「委員からは『調理してもらわないと食事を取れない障害者もおり、廃止は疑問だ』といった意見が出され」引き続き議論することになっているとある。
ただ、これ以外にも「就労支援や障害児の放課後等デイサービスなどの事業所による送迎について、事業所への報酬加算を来年4月から縮小する考えも示した」とあり、障害児の放課後等デイサービスなどはうちの子どもも利用しているし、ニーズはますます高まっているというのに。。。
保育園の待機児童もそうだし、一般の国民の足元がどんどん切り崩されているのに、政府は「大学までの授業料無料化」などと目立つ花火を打ち上げて(だけど、これにもどうやら裏があって、卒業後に支払うというシステムにするらしい)、ついでにこの餌で憲法まで変えてアメリカの属国化を完成させようとしているわけである。 変な国になったものである。

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