自転車ファンならお馴染みのサッシャさん。僕も栗村さんとのやりとりはむちゃくちゃ大好きです。サッシャ・栗村ペアだとレース展開つまらなくてもみたいもんね。以下、無論皆さんご存知とは思いますが、これまでもそうだったように、文字の色が変わっているところはリンク貼ってあるので、クリックしてもらえればその記事へ飛びます。
サッシャがヒトラー式、ナチ式の右手を挙げるポーズは格好だけでも世界基準から見たら恥ずかしいことだし、そもそもこのポーズの由来がまさにナチスから譲り受けたものなのだから、そろそろやめたらどうなんだろう、と問題提起したんですね。そうしたら、コメントの多くが揚げ足取るような言い方で、ここは日本なんだから、嫌なら帰れ、という意見も散見され、さらに2chではそんな罵倒意見ばかりだったそうで、かなり凹んだようです。心ある自転車ファンの皆さん、サッシャさんに励ましのコメントを送ってあげてください 笑)
まあ、2chって、ネオナチが集まる怪しげな酒場みたいなもので、普通の人なら近寄らないものでしょうけどね 笑)
サッシャが言いたかったのは、あのポーズは誰が見てもハイル・ヒトラーを連想させるから、世界中にそのポーズが配信されたら笑い者になるんじゃないか、と言っているんですよ。 それをドイツの基準を日本に持ち込むな、とか、自分がハーフだから差別されているなんて被害者意識を前面に出しやがって、なんていちゃもんつけてくるバカ(あえて嫌な言葉を使います)が沢山いる。なんか日本人のリテラシー(文章を読み取る力)ってこんなに低いのか、と呆れさせられます。
しかし、これってなんか嫌になる話ではありますね。要するにサッシャの世界基準の話を、嫌なら出て行けというのって、まるで論理的でもないし説得力もない。ただの「お前の母ちゃんデ●ソ」みたいな悪罵に過ぎない。
サッシャが安倍をどう考えているかは知らない。
だけど、この話から連想できるのは、昨今の国際的な基準を無視する日本政府のやり方だ。国連の人権理事会報告者が共謀罪に懸念を示した時の政府の反応だって、その後の強行採決だって、あるいは沖縄の山城議長の長期拘留だって、世界基準から見れば、日本の評判を貶めるものだ。しかし、安倍を支持する人達はそんなのカンケーねえ、なのである。海外の意見など関係ない、自分たちさえ良ければいいのだろう。だから森友や加計のように、仲間内に便宜を図ってやろうとするのも当たり前の結果だ。
こう書くと、なんでも安倍につなげるパヨクとか言ってくる奴もいるだろう。しかし安倍的空気が日本を支配しているという話は、特に相模原の障害者大量殺人事件に絡めて、これまで
拙ブログで繰り返し書いてきた。(なお、このリンクした記事で「忖度」という言葉を何度も強調しているが、その後この言葉が有名になる前に書いた記事で、我ながら先見の明が合ったわい、と自分で自分を褒めてやりたい気持ちです 笑)
いずれにしても安倍を支持する連中は、安倍に反対するものは全てサヨクとレッテルを貼っておしまい。思想性なんか微塵もない。ナチスだって野蛮な組織だったと思うけど、そこには思想性があったし、なんとか理屈をつけて自分たちの正当性を証明しようとした。20世紀の独裁者達には、ファシズムにせよ、共産主義にせよ、あるいは反共思想にせよ、八紘一宇にせよ、民主主義的な世界からの批判に対抗するための思想性のバックボーンを構築しようとする意思があったと思う。たとえ建前ではあっても、理論武装しなければ恥ずかしかったのだろうと思う。
それに対して今の日本の状況はどうだろう? 自分に反対するものにレッテルを貼ればそれ以上考える必要などないと言わんばかり。理論武装? 何それ? 要するに安倍さまが威張っている背後で、俺たちも威張ろうぜ、っていう発想だ。そういえば、今日のTVでも議員が秘書に暴言を吐いているのを取り扱っていたけど、あれなんかも安倍さまと近い位置にいる私には威張る権利があるのだ、と勘違いしちゃった人の話だな。
小津安二郎の映画じゃないけど、バカが威張る社会になりつつあるのは間違いない。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。ぜひサッシャさんに励ましの言葉を!

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