いろんな総理大臣がいたとは思う。しかし、ここまでものすごい答弁をした総理大臣は過去に、絶対にいなかったと思う。これはもう歴史に残る頓珍漢な答弁だ。6月5日の衆院決算行政監視委員会でのやりとりの文字おこしを読むと、本当に何を言っているのか理解できない。どうして、これをTVは放映しないのか。ちょっと長いけど、面白すぎるのでご容赦を。
………… 以下ネットから …………
● 民進党・宮崎「総理、働きかけが証明されたら、どんな責任とるんですか?」「責任って何ですか?」
● 安倍「今、また認識の間違いをされますから、説明しますが、構造改革特区と国家戦略特区、この違いをよく理解されていないんだと思います。まずですね、まず、どちらにせよ、サブスタンスを議論するんですから、まず皆さんの時は、構造改革特区というのは、上がってきたら、めくら判ですか?違いますよね。あがってきたら、’めくばらん’ではないんです、これ、あがって、あがって、あがってきた、あがってきたものをですね、あがってきたものを精査するわけですよね、で、あがって、あがってきたものについては、先ほど申し上げましたように、自民党政権においては、熟度等も含め、あるいはですね、獣医師会等との関係においても、対応不可、対応不可であったわけであります。そして、国家戦略特区、国家戦略特区に於いてはですね、まさに、今治市ということで、それも上がって来るんですよ、で、大きな中で、国家戦略的にですね、国家戦略的に穴をあけていくということで、決めて行きます。ですから、その中で、我々も、医学部を決めました。医学部を決める、新たに新設をしました。で、医学部を決めに際して、私が成田市とか、言ってるわけではないんですよ、たとえば、私が、~市とか、言ってるわけではないんです、もし、そう思っておられるんだったら、全くこれ、考え方、変えられて、というか、ですね、全く理解が、全く理解が間違ってると、言わざるを、そこで勝手に色々なことを決められるのだったら、そもそも諮問会議の意味がないじゃないですか(与党席から一斉に「そうだ、そうだ」)私は根本的に、宮崎さんは間違っている、こう思いますよ、で、いずれにせよですね、いずれにせよ(メモを見る)、えー、、、この、今の、あの、めくばら、めくら判についてはですね、ちょ、ついては、言葉として、問題がありましたので、訂正をさせて頂きますが、しかしですね、いわば、これはですね、あの、基本的にはですね、上がってきて、上がってきてですね、先ほど申し上げましたように、国家戦略特区諮問会議、民間議員がですね、民間議員が、民間議員が、真摯に議論をするんですよ、ですから、皆さんの議論に対して、民間議員の皆さんは、怒ってますよ、怒ってますよ、ですからその意味に於いてですね、どんな決定においてもですね、どんな決定においても、その決定に、問題があるんであれば、責任をとるというのは、当然のことであろうと」
● 委員長「安倍総理、質問にお答え下さい、あの、責任とは何か」
● 民進党・宮崎「だから、責任とは何か?、辞めることが責任なのか?」
● 安倍晋三…「いや、責任をと、責任があるから、責任を、私の、、私の責任をとると、ゆ、ゆ、え、これ、中身についてはですね、中身については、あの、敢えて申し上げる必要はないと思います」
● 民進党・宮崎「責任とは、言う必要がないって。いや、総理がね、申し訳ないんですど、構造改革特区と国家戦略特区について、全く理解されていないということが、よく分かりました。」
● 安倍晋三…「あのー、まぁ宮崎委員が言ってることは、端から、端から破綻してますよ。今、じゃぁ総理が決めるということは、総理はご存じなかったと言ったんだけど。つまり、それは、私が決めてないから、私が知らなかった。これ、言ってることがですね(笑う)全くですね、全く論旨が破たんしてると思いますよ。いいですか、場所等をですね、決めるのは、まさに、まさに国家戦略特区諮問会議ですよ。あの、読みました?議事録、オープンになってますが
(宮崎「全部読みました」)
いや、おそらく、いや、それは、私はなかなか、だから、読んでいるとは、いや、それはねー、あの、、、
(宮崎「大した量じゃないんだから」)
いやいや、、すみません、それはね、なんか相当動揺されましたが、それは読解力の、読解力の問題だと思いますよ、読解力の問題なんですよ、その中で、その中で、じゃ、その中で、例えばですね、医学部と獣医学部の意味、についての議論もなされて、なされていますが、ご存じですか?
(委員長「いいから、答えなくていい」)
だ、だ、だ、ご存じないようですが、つまり、それはですね、保険診療、保険診療でやっている、医師とですね、自由診療でやっている医師、これは、保険財政、あるいは国家財政にかかわりがないので、根本から自由にすべきだという議論が、これは結構強くありました。しかし、国家戦略特区というのは、その中で何とか錐のように穴をあけて行こうということです。そして、それに関わる人たちがいる、業界の人たちがいる中で、錐をあけて行こうと言う中で、議論を進めたわけで、ありまして。突然ですね、たとえば、加計学園のために、一校に絞るということにしたわけでは、なくて、コウイ的に(広域的に?)コウイ的に、獣医師系養成大学等の存在しない地域に限る、一校に限るという要件は、獣医師会等の慎重な意見に配慮したもので、ありまして。これは、獣医師会等から、こういう要請があったんですよ。これは常に、たとえば医学部を作る場合にもですね、医師会と、相談を、します。その中でですね、最初は医師会、強い反対がありましたよ。厚生労働省もそうです、その中で、何とかということで、国際的な大学を作るということで、成田を決めた、わけで、あります。また、安倍政権下においては、東北にも医学部を、作った。それは、いわば、被災地、あるいは、原子力災害から、立ち直っていく中に於いて、そうしたものも含めて、医学部も作ったわけでございますが、今回の場合においてはですね、今回の場合においては、鳥インフルエンザとかですね、口蹄疫、狂牛病、これ、一気に広がっていく伝染病、動物から動物、動物から人にうつって行くと言うものに対して、産業医が不足している、あるいは産業獣医が不足している、あるいは獣医公務員が不足している、獣医師が地域に偏在をしているという中に於いて、四国に一校もないというのは、どう考えてもおかしいわけでありますし。四国の多くの議員、ま、獣医師と特別に関係ある人は別ですよ、四国の、多くの人たちも、これは強く望んでいることでありまして、これはまったく、私は、問題がないんだろうと、このように、考えているわけであります。いずれにせよ、私がですね、私の意志で、どこだということをですね、決めるということは、全く、あり・えない、ということは、ハッキリと申し上げておきたいと、思います」
● 民進党・宮崎「何か、質問を何をされたのか、忘れてしまったようで、最後まで質問(の答?)はありませんでした。ま、色々、デタラメがありましたけれど、例えば、獣医学部ないのは、四国だけじゃないですよね、北陸もないし、信越もないし、北関東もないんです。そして……、
委員会は終わる...
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ちょっと長くて、全部読んでくれた方には感謝だけど、全部読まなくても、真ん中あたりを拾い読みすれば、何言っているのか訳が分からないだろうと思う。質問には答えず、相手の論理は破綻していると言い、自分の動揺を、さも相手が動揺しているかのように言い(「それはね、なんか相当動揺されましたが、」)、自分の読解力の無さを相手に向けて非難する(「それは読解力の、読解力の問題だと思いますよ、読解力の問題なんですよ」)。相手に向かって議事録をきちんと読んだのかと、居丈高に言うかと思えば、相手が読んだというのに、読んでないと決めつける。そのシュールさに呆れる。最後の宮崎議員の言葉は、もう気の毒になってしまった、という感じだ。
確かにこういう形で安倍がどもるのまで文字にするのは意地悪かもしれないが、それでも、これはあまりに酷くないだろうか。

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