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最悪のトラウマ映画「ポゼッション」

2017.03.22.15:37

「エイリアン」は怖かった。生涯であれほど怖かった経験はあまり思い浮かばない。

1970年台後半。当時「スターウォーズ」や「未知との遭遇」、さらに「2001年宇宙の旅」のリバイバルがあったり、ちょっとこれらとは一線を画するけどタルコフスキーの「惑星ソラリス」なんかもあって、SFブームみたいな感じだった。そんなSFの一環として、ほとんど予備知識を持たずに映画館に入ったら、これがものすごいホラー映画じゃないの。怖くて怖くて、もう映画が終わって映画館を出たら首が回らないぐらいカチカチになっていました。

その後もしばらくは普通の映画でも、静かなシーンで登場人物たちが耳をすませているような場面では心拍数が異常に上がったものでした。私ホラー映画って全くダメなんですよ。

だけど、今回の「最悪」トラウマ映画は「エイリアン」ではありません。ポーランドの監督アンジェイ・ズラウスキーが作った「ポゼッション」という映画です。イザベル・アジャーニが体当たりの演技をしたことで有名ですが、まあ、あまり見たことのある人はいないでしょう。同じ題名の実話ホラー映画もあるようですが、ここで取り上げるのはホラーとは全く銘打ってません。

長期出張から帰ったらアジャーニ演じる妻がどうも男を作ったようだ、というわけでそれを追う夫の話なんですが、舞台は壁があった時代のベルリン。イザベル・アジャーニというのは、私の世代だと「世界一の美人女優」と言っても賛成する人は結構いたと思います。清楚でフランス人形みたいな「超」の字を付けていいような美人。この美人が、エイリアン?ウェルカム!って言いたくなるような、ものすごいぐちゃぐちゃの、イカかタコか宇宙人か、それとも何か巨大な動物の血まみれ脂肪まみれの臓物か?っていうような、もう筆舌に尽くしがたい気持ちの悪い怪物と H するんですよ。

それだけじゃないっすよ、この美人女優が地下通路で頭を振り乱し暴れまくりながらゲロを吐く。それもとめどなく。。。完全に私のイザベル・アジャーニのイメージがガラガラと音を立てて崩れ落ちていきました 笑)まあ、もっともこの人「アデルの恋の物語」とか、憑かれた女をやる人ではあったけど。。。ポゼッションというのも憑かれることだし。。。

私が大ファンの町山智浩さんのYouTubeにあった有料解説、出だしのところだけしか聞けませんが、ここに貼っておきます。


映画そのものは何か愛の不毛みたいな高尚なテーマか、と思って見ていたら、何の前振りもなく、突然グロテスクという言葉を絵にするとこうなるか、っていうようなバケモンが出てくるんだもの。ぶっ飛びました。その後も、あのバケモンがまたいつ出てくるか、と怯えながら見ていると、あっさり出てこなくなっちゃうんですよ。

最後のシーンなんかを含めて、あちこちにもう一度見てみたいというようなものがあるんですが、あのバケモンを見るのは金輪際ごめんです。貼り付けたYouTubeにアジャーニと絡む怪物のスチール写真が二つちらっと移りますが、はっきりわかる方の写真は映画に出てきたのとはかなり違います。これは撮影用じゃないかなぁ。。。何れにしても映画の中で出てくるのはこの角度ではないです。まあ、こちらも数十年前に一度見ただけなので、記憶がかなり捏造されているかもしれませんが 笑)



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プロフィール

アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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