フレーリンガーと言っても、普通の人は知らないですよね。一応ジャイアント・アルペツィンのカピタン・ド・ルート、いわゆる司令塔役の選手です。まあ、これって自分で勝負することは絶対ないし、逃げに乗ることもあまりない。その時の事情に応じて集団コントロールに入ったり、登りでアシストしたり、スプリントの列車役に混じったりするけど、普通はほとんど目立ちませんが、レース展開については常に気を配っているという役どころなんでしょう。ただ、総合狙いのバルギルがやめちゃったから、集団スプリントにならない限り、逃げに乗ることは自由なのかも。
……
C: 今日はどうだった?
フ: 期待通り、アルデンヌフレバーのガリシアステージだったよ。リエージュ・バストーニュ・リエージュより登りが長かったけどね。道路はフレッシュ・ワロンヌによく似てひどかった。
C: ハードな1日だったようだけど、これまでで一番ハードなステージだったの?
フ: 間違いないね。特に4月よりも20度も暑いんだから。最後、ゴール60キロも前で、もうオリカが驚きの下りアタックだよ。
C: オリカはその後登りをずっと引きまくっていたね。ふるいにかけようとしていたのかな、それとも総合狙いの選手で調子の悪い奴がいないか、チェックしたのかな?
フ: あいつら、びっくりさせようとしたんだと思うよ。もし集団の後ろでのんびり走っていた総合狙いの選手がいたら、ハードな思いをしただろうね。
C: 今日は逃げのグループが出来るまでしばらくかかったよね。それはどうだった?
フ: 僕も最初、逃げに乗ろうと思ったけどうまくいかなかったね。
C: うまく休んでね。ありがとう、また明日。まだアップダウンの続くステージだけど、ひょっとしたら逃げには良い日かもしれないね。
フ: 逃げが成功するか、あるいは集団スプリントだね。何れにしても面白そうだよ。アスタ・マニャーナ。
……
ここでも言っているオリカのスピードアップ、確かに意図がよくわからなかったけど、結果的にはイエーツが優勝ですからね。まさか60キロも手前でステージ優勝のためにスピードアップしたとは思えないけど。

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