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マルティンのブログ、北の地獄初挑戦

2016.04.11.18:00

昨日のJスポーツの解説でも栗村さんが繰り返していましたが、やはり一番印象的だったのはレース中ではなく、ゴール直後のヘイマンの表情ではないでしょうか? 途方にくれたような顔、嬉しいというより、むしろ悲しげな、理不尽な目にあって今まさに泣き出さんばかりの子供、というような表情で、栗村さんの表現を借りれば、「人間ってこんな風になっちゃうんですね」という、なんとも不思議な表情と反応でした。

さて、マルティンは途中まで一人で3人分ぐらい引きまくってましたが、ちぎれてからは一気に遅れたようで、14分半近い遅れの76位ゴールでした。しかし、やるべきことはやったようで、満足げです。

……
最後にハンマーを持った男が私を待っていたとはいえ、この初のルーベに本当に満足している。本当にすごいレースだった。そこで私は意図したわけではなかったのだが、決定的な動きをもたらしてしまった。ゴール前約100キロほどのところのセクターで、私の感覚では、それほど本気で引いたわけではなかったのだが、前を引いていた。すると集団が割れて、ペテル・サガンとファビアン・カンチェラーラは第二集団に残ってしまった。そこで私たちの監督はスピードを上げるよう指示してきた。私はさらに数キロほど前を引き、こうして私たちはサガンと、気の毒なことにさらに落車までしたカンチェラーラを引き離した。これでトムに最後を託したのだ。

私の方はいつの間にか、実際の予告無しに、ハンマーを持った男にノックアウトされた。何人かの選手から聞いてはいた。もし力が尽きたら、石から石へジャンプするような気持ちになるということを。そしてまさしくそういう気持ちだった。無論レースを完走することにこだわった。雰囲気は素晴らしく、それ以外にも私の家族や彼女もスタジアムに来ていた。

私のチームメイトも監督と同様に私の働きに満足してくれた。トムは素晴らしいレースをして2位になった。私も落車せずに走りきった。とにもかくにも、素晴らしい日だった。いずれにせよ、私がパリ〜ルーベを走るのは、これで最後ではないということは言っていいだろう。
……

ハンマーを持った男。石畳の形容としてはちょっと奇異に聞こえますが、石畳では、スピードが落ちると振動が激しくなり、スピードを保って走れば、石の頂点を滑るように走れる、とよく言われます。実は、私も昔ドイツのとある町の下り石畳を走ったことがあります。まあ、偉そうに言うほどのものではなく、無論ツーリングですが。その時は下りなので、そこそこのスピードで走ったけど、すごい振動で、ボトルが吹っ飛んでどこかへ行ってしまいました。



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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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