先ほど放送していた番組です。「世界は秘密と嘘に覆われた」という表題が付いています。戦後の東西冷戦の中で、ソ連とアメリカがいかにひどいことをしてきたか、が描かれます。キューバ危機の時に、日本本土を無差別爆撃したカーチス・ルメイがソ連に核による先制攻撃をケネディー大統領に進言したということも述べられています(ちなみにこのルメイに日本国は戦後になって、小泉のオヤジが中心になって勲章を与えています)。もしルメイの言う通りにしていたら、この世界は消滅していたかもしれません。少なくとも日本という国は存在していないでしょう。なにしろソ連全土にものすごい数の核ミサイルを撃ち込む計画だったそうですから。そして、アメリカだっておそらく無傷ではいられなかったでしょうから。
僕が子どもの頃、アポロ計画の主導者フォン・ブラウンは英雄でした。月旅行を夢見た少年がナチス政権下、いやいやミサイル開発をさせられ、敗戦後自由の国アメリカで少年の頃の夢を実現させたという伝記を読みましたっけ。でも実際は戦犯でしょう。あるいはFBI長官のフーバー、これもケネディーの伝記を少年向けのシリーズで読んだときに、立派な人物として登場したのを覚えていますが、とんでもないヤクザまがいの恐喝屋だったわけです。
あるいは大統領になるロナルド・レーガン、赤狩り時代に実はCIAのスパイとして俳優仲間を売ったことが分かってきました。この赤狩りは現在では現代の魔女狩りとしての評価は確定しています。天網恢々疎にしてもらさず。結局何年だかすればこうして歴史の審判を受けることになるわけです。
でも、一方で、ルイ15世だったか、「我が亡き後に洪水よ来たれ」とほざいた王様がいましたが、権力者とはみんなそういう意識でいるのかもしれません。

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