今日、NHKでデジタルリマスターの版をやっていたのを録画しておいて、今見ました。
いや、もちろん映画館でも見ているし、TVでも複数回見ているはずなんですが、東山千栄子の死ぬところから葬式のシーンまでが全く記憶から抜けていました。記憶の中では老夫婦が尾道に帰った後、唐突にもう葬儀も終わって、みんなが集まっているというものでした。見直してみれば、ああ、こういうシーンもあった、と思うものばかりなんですがね。
もうなにか新しいことなど言えないぐらい、すべてが語り尽くされた映画でしょう。どのシーンを見ても、気が付くと微笑んでいる自分に気が付き、最後のほうの「私ずるいんですの」というあたりからは、もう涙が止まらなくなっちゃいました。
しかし見れば見るほど原節子は素晴らしい。微笑んでも、伏し目がちになっても、泣いても素晴らしい。でもやっぱりあの微笑んでいる顔が一番でしょうかね。ドイツの新聞には、原節子は日本人に洋風の美の理想を、西洋には理想的な日本人女性像を示した、というような説明がついていました。確かに顔立ちは京マチ子なんかに比べればかなり洋風ですかね。

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