うーん、旅行以外でこんなに更新しなかったのはこれまであったかなぁ。いや、さいたまへ行くためにやりくり算段、なにしろ忙しくって。これまでも忙しいことはあったけど、たいていは自転車選手のブログを訳してお茶を濁せたんだけど、このところデーゲもフレーリンガーもマルティンもキッテルもゲシュケも、みんなブログ更新なしなのでねぇ 笑)
さて、先日ちょっとだけ触れた保阪正康の「戦場体験者」の中に、中国戦線で村に火を放ったら、村から泣きながら4、5歳の子供が後をついてきたので、上官に相談したところ、「始末しろ」と言われたので、泣く泣く射殺した元兵士の話が出ていた。
きっとこういう話は無数にあったんだろう。ただ、僕が読んでいてショックを受けたのはその後のことだ。戦後になって戦友会でその上官と会ったので、あのときは辛かったと話したところ、上官はこう言いはなった。「始末せよと入ったけど、殺せとは言わなかった。」この元兵士は上官に対して「殺意の衝動」さえ感じたという。(p.108)
こうやって上に立つものが下のものに責任を押しつけて、自分は罪の意識を感じないですむというこの構図、この社会のさまざまなところで見えてくる構図ではないだろうか?

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