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薗部英夫「北欧=幸せのものさし 障害者権利条約のいきる町で」大昔の話だが、総理大臣だった中曽根康弘が防衛に力を入れないと日本は(ソ連のお情けにすがる)フィンランドのような国になってしまう、と言ってフィンランド大使館から抗議されたことがあった。しかし、今のフィンランドは理想的な国だ。東西の貿易の窓口となり、生活水準や教育水準は世界トップクラス。あのときフィンランドのような国になっていればよかったのに 苦笑)
このフィンランドを始め、スウェーデンやデンマークという北欧の国々をめぐって障害児(者)達がどのような生活を送っているかを長年にわたり見てきた全国障害者問題研究会事務局長が書いたシリーズ第二弾(
第一弾はこちら)。住まいと教育と就労の三点をテーマに具体的に筆者が20年にわたって見てきた具体例が、写真とともに描かれている。
だいたい精神障害のある人がアフリカの紛争地帯ナミビアの子供たちの里親になっている、なんて信じられない話ではないだろうか。障害者がこうして安定して暮らせる地域は子供や老人はもちろんのこと、健常者にとっても住みやすいところであるのは間違いない。だからこそこれらの国々は国民の幸福度がトップクラスなのだ。
だけど、これらの国々だって最初から社会福祉が充実した国ではなかったし、今現在も、世界的な市場原理優先の影響を受けつつも、よりよい可能性を求めつづけている。だけどこれらの国の考え方には、人権意識と民主主義に基づいたしっかりとした哲学がある。それは福祉制度だけではなく、社会全体のさまざまな制度に見られる。現在の日本と比べてもただただ切ないだけだけど、こういう国が今、本当にあるのだ、ということで、「希望のモデル」(p.6)として、あるいは表題にあるように幸福度を測る「ものさし」として、もっと知られるべきなんだと思う。

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