「前からずっと感じているんだけど、北朝鮮憎しの感情が高まり、対抗するために日本全体が北朝鮮のような国になろうとしているんじゃないかって気がする」と、僕が書いたのは、拙ブログを始めてすぐの2010年の3月のことだった。
http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/blog-entry-25.html北朝鮮だってキム・ジョンウンを多くの人が支持しているんだろう。日本に伝わるニュースを読む限り、地方では餓死者や脱北者がたくさん出ているそうだし、毎年かなりの人数の人間を死刑にしているそうだし、あの朝鮮中央テレビのアナウンサーのテンションなんか、きわめてグロテスクだと思うけど、北朝鮮の一般の人々の気持ちは僕らとはきっと違うのだろう。北朝鮮は内部から崩壊していくはずだ、あんな独裁国家など長続きしないだろう、キム・ジョンイルやキム・ジョンウンに対して快く思っていない国民の方がずっと多いに違いないと、僕も含めて、多くの日本人が思っていたんじゃないかと思うけど、どうやらそうではないのかもしれない。
独裁国家というのはどうもその中にいると居心地がいいのだろうか? 今朝の新聞にもヨーロッパで最後の独裁国家ベラルーシでは、半年間仕事に就かず税金を払えなかった者には罰金を科すというブラックユーモアみたいなニュースが出ていた。たしかコクトーの「恐るべき子供たち」に「自殺するような奴は死刑だ」みたいな文句が出てきたような気がするが(ちがったかなぁ?)、それを思い出した。
さて、翻って、日本。海外から見れば安倍は極右の歴史修正主義者で教養の欠片も持ち合わせていないし、格差社会を推し進める新自由主義者、原発再稼働に邁進するとともに、海外に原発を売ろうとしている拝金主義者だろう。海外、特に西欧から見れば、なんで日本人は安倍なんかを支持しているんだろうと不思議に思うことだろう。
自民党がNHKとテレ朝を呼びつけて事情聴取したそうだ。そのうちアナウンサーも、泣き出さんばかりの甲高い声で安倍を賛美し出すかもしれない。その時にはNHKも大日本中央テレビと名前が変わっているかもしれない(むろんそんなことになったらこのブログも消去されるだろうけど 笑)。そういえば、ちょっと話題になっている山崎広子の「8割の人は自分の声が嫌い」を読んでいたら、戦争に向かう指導者や、不安な世情での人々の声は高くなるんだそうだ。なるほどね。

にほんブログ村