昨日も歴史に残りそうなすごさでした。ガヴィアやステルヴィオで、雪が壁になっているのは、昔のジロの写真を見れば珍しくないけど、あれだけ吹雪いているのはちょっとすごかったです。結果はキンタローじゃなかったキンタナ

がピンクになりましたが、ケルデルマン

なんてあんなに強いとは知りませんでした。トッポジージョじゃなかったポッツィヴィーヴォ

もあまり印象のない選手だったんだけど最後の方は順位争い、おもしろかったですね。
rsn にダニーロ・ホンド

のジロ日記が掲載されているんですが、今回はそれをご紹介しましょう。
ホンドはかつてはドイツを代表するスプリンターで、ジロでもステージ2勝してますが、今はニッツォーロ

やファン・ポッペル

のアシストですね。10年ぐらい前にドーピングで1年出場停止になっていますが、このドーピング問題はかなり議論になったものでした。前日の検査で陰性だったのに翌日の検査で微量のカルフェドンという禁止薬物が検出され、仮にその日に禁止薬物を使ったにしては量があまりに微量すぎるということで、彼が食べたり飲んだりしたものに含まれていたのではないかという擁護論がでたのでした。
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今日のステージだけで映画が一本作れるぜ。タイトルは「俺たちはヒーローだ」だな。すべてが狂気の沙汰だったよ。普通ならこんなところで競技はできないって言うはずだけど、自転車競技だからな。どうにかなっちまうんだ。今日と比べれば、ジャングルでのキャンプも、モルジブでの休暇みたいなもんだぜ。
山を登るのはハードだ、それは確かなことだ。しかもそれがチョーきつい山三つだったんだ。だけど下りは、とくにガヴィアからの下りは人間の限度を越えてたぜ。みぞれが降ってて、クソ寒かった。それ以上にひどかったのは、サングラスが即凍りついちまって、ほとんど前が見えない状態で下ったことだ。すっげえ怖かったぜ。
おれの顔も凍りついて、もう二度と解けないんじゃないかと思ったぜ。こんな状況だと、おれも繰り返し自問したぜ、「おれはホントに正気か?」ってな。
こんな状態で、多くの選手が路肩に立ち止まって、なんとかこの状態を軽くしようといろいろ試みてたぜ。おれ等のコロンビアのチームメイトのフリアン・アレドンド

も、軽いレインジャケットで下りは十分だろうと思ったんだな。結局下りのワインディングのコーナーで立ち止まって呆然としていた。
どうすればよかったんだ? みんな自分が寒くて、彼に服をやるわけにはいかなかったんだ。幸い、まもなく第二機材車がやって来て、彼に服と暖かいお茶を手渡すことができた。
今は21時30分、やっとマッサージを受けているところだ。その前にまず食事をしたけど、寒さで胃袋がおかしくて、エネルギーがうまく取り込めなかったぜ。
明日のステージは、ほんとうはおれの計画では狙うステージだったんだ。208キロで、上り下りの多いステージ、しかも最後は見くびれないコース。コントロールも難しいし、逃げグループのためのステージと言えるだろう。だけど、おれは明日の最初の数キロを走ってみて、足に聞いてからどうするかを決めるよ。明後日はパッソ・サン・ペレグリーノを登らなくちゃならないしな。
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さて、ホンドは逃げに乗りませんでしたが、ゲシュケ

が入ってますね。あまり目立たないように走っているし、ジャイアントシマノから一人だけなので、あまり期待できないかもしれないけど。。。

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