友人の大学教師の話 ヽ(^0^)ノ 例文に Anne という名前が出てきたら、学生がこのアンネって男ですか、女ですか、と聞いてきた。普段から上に二文字つけたほうが良いような真面目な学生なので、ちょっと面食らったけど、女よ、アンネの日記ってあるじゃないの、と言ったら、真剣な顔でアンネの日記ってなんですか?と聞いてくる。周りの学生も別にそれに特別な反応はしないので、慌てて、クラス全体に向けてアンネの日記って知ってますよね?と問いかけると、頷く学生は数人だけだったそうだ。
今回の騒動、やっぱり来たか、という気持ちだ。本を焼く者は次は人を焼く。自分たちに都合の悪い書物を焼いたナチスの時代の台詞ではなく、それより100年以上も前の19世紀前半の詩人ハイネの言葉だそうだ。ただ、ナチスの焚書の時代もそうだし、今回もそうだけど、はたして本を燃やしたり破ったりした人たちは、その本をほんとうに読んだことがあるのだろうか? 特に今回アンネの日記を破った人は、自分が破いているその本を、ほんとうに読んだことがあったのだろうか?
ただ、今回の騒動になにか救いがあるとすれば、最初に書いたように、アンネの日記について知らない若い人たちの一人でも、この本を手に取ってくれるきっかけになると良いけど。

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