宮崎駿の最新作(最終作)が零戦の設計者を描いたものだということで、軍国主義を賛美しているなんて言っている人もいるらしい。いや、宮崎駿は飛行機や武器や兵器などのメカが好きなだけだよ。これって、どういったらいいんだろう。たとえば、ぼくもドイツの戦車が大好きだった。プラモデルはずいぶん作った。ティーゲルより3号戦車が好きだったけど、これは当時プラモデルは無かった(と思う)。ただ、これをもって、中学生のぼくが軍国少年だったとかナチスを賛美していたとか言われたら困るよね。当時から戦争の悲惨さ、平和のありがたさはたくさん聞いていたし、むろんその通りだと思っていた。今も思っている。
あるいはモデルガン、小学校のころ、友人の家に行ったらベレッタっていったかなぁ、モデルガンがあって、やっぱり魅了されたもんね。手にとってほっぺにスリスリしたくなったものだ 笑)
たとえば、これは自転車ファンなら同意してくれると思うんだけど、自転車の変速機って見ていて気持ちが良くない?? 特に昔の縦型、たとえばマビックなんて3号戦車に通じるものがない??(我が家のどこかにも傷だらけのが二つあるはずなんだけど見つからないので、こちらのブログの写真をリンクさせてもらいます。)
http://ameblo.jp/kona-reku/entry-10513910384.htmlまあ、変速機はともかく戦車も銃も人を殺すための道具だ。当たり前だけど、それはきちんと意識しないといけない。だけど、この年になっても、やっぱりスピットファイアーのプラモデルなんかを見ちゃうとつい触りたくなるしねぇ。
きっとこれってフロイト風に解釈すれば、まあ、フロイトが正しいかどうかは知らないけど、かなり納得できるところもあるけどね。まあ、男の性(さが)なんだろうね。これは女の子が教えなくても、お人形さんに目がいってしまうようなものなんだろうと思う。いや、これは作られたものだ、すり込まれたものだ、って言う人もいるんだろうけど、そうかなぁ。。。これってもっと生物学的な、なんていうと大げさかもしれないけど、そんなものがあるんじゃないのかなぁ。
だから、宮崎駿が平和主義者だし、様々なところで憲法を変えることに反対したりしていることと、そういうものが好きだっていうことの「矛盾」を非難するのは、まあ、ある意味であまりに図式的過ぎると思うよ。宮崎駿は少なくとも、そういう自分の(男としての)嗜好とは別に、冷静にそういうものは人を殺す道具だということを明確に意識しているんだと思う。こういうところはダブルスタンダードでも全くかまわないだろう。むしろこういうところを首尾一貫させようとするほうがおかしい。
ただ、今の政権にもプラモファン、軍事ヲタクの、自国民をテロリスト呼ばわりした男がいるけど、あの男にとっては兵器は人殺しの道具だという意識が欠落しているんじゃ無かろうか?

にほんブログ村
- 関連記事
-
スポンサーサイト