日本障害者協議会常務理事の藤井克徳さんの話を聞いてきた
。以前拙ブログでも紹介したことがある障害者権利条約が12月4日に国会で承認された。これは喜ばしいことである。しかしその二日後には、これと相反する秘密保護法も成立した。
土台の平和や主権在民が崩れると、その上に載っている権利もなにも崩れてしまう。やっと世界中で139番目(!)の国としてこの条約(という以上法律より優先されるはず)を批准したわけだけど、条約というのは楽譜のようなもので、それを実際にどのように演奏するか、音にするか、つまりその条約をどう生かすかは国であり、政策担当者の力量次第というわけだ。しかし、そこに暗い影を投げかけるのが、平和を脅かしかねない秘密保護法である。
秘密保護法は成立した。しかし、かつて2005年に成立した問題だらけの障害者自立支援法は、各地で違憲訴訟が起こされ、2010年に廃止が決定、それともに違憲訴訟でも和解が成立した。
拙ブログでもそれについて書き、拙ブログ最高の拍手数をもらった。今回の秘密保護法も、今後、違憲立法として法廷闘争に持ち込まれることは間違いないだろう。障害者自立支援法が成立した後に廃止されたという前例は重要なことだと思う。そんなふうに藤井さんは語った。
ぼくの感覚では、森達也の台詞じゃないけど、すでにブレーキを踏むタイミングは失した。あとはどこかにぶつからなければ止まらないだろうと、もうかなり諦め気味の気分だったが、今日の藤井さんの話を聞いて、まだ諦めてはいけないのだ、と勇気をもらった気分だった。

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