今日は世界戦はお休みですね。しかし、昨日の個人TT、アームストロングのような異常なケイデンスの走り方をする選手が見あたらなかったですね。逆に、というか、昔からそうだともいえるけど、グラープシュなんか、クソ重そうなギアをワシワシと踏んづけていて、かえって気持ちが良かったです。ただ、タイムはもう世界チャンピオンになったときのようには行かないようですが。
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うまくいった。大目標を達成した。これがゴールラインを通過したときに頭をよぎった気持ちだ。こうした瞬間に感じることができる幸福感は筆舌に尽くしがたい。わたしは誇らしく思っている。
心理的なプレッシャーは大きかったが、ペダルに対する物理的プレッシャーのほうがもっと大きかった。すでに書いたことがあるが、わたしはプレッシャーに強いのだ。プレッシャーはわたしをプッシュし、拍車をかけ、わたしの限界まで、否、限界を超えるまでの力を出させてくれるのだ。実際、全力を出し切ったので、ゴールしてすぐにマッサーのトーマス・ハルプフーバーのクビに抱きついたけど、その後すぐに2分間アスファルトの上に横になっていなければならなかった。おそらくわたしがこのように息を切らして路上に横たわっているシーンは見なれたものになっているかもしれない。
最後の数キロは、【一昨年の】コペンハーゲンを思い出していた。ゴール直前では、もう落車やパンクがない限り大丈夫だと思った。足はまったく辛くなかった。幸福感いっぱいだった。エンドルフィンがすべての痛みを忘れさせてくれて、凱旋パレードのような気分だった。
コースは確かに地図で見ても簡単だった。わたしは主に58X12を使い、場所によっては58X11も使った。しかし精神的には非常に苦しかった。長い直線コースはうんざりさせられる。目標として定めるべきポイントがないからだ。ときには短い丘やいくつかのコーナーがあった方が良い。そうすれば足が短期間でも休むことができるからだ。しかし今日のコースは1時間以上休みなく全力で走らされた。シャフィ【=監督のシャフラート】とマルセル・ヴェーバーが追走車両からわたしのモチベーションを高めてくれて、上手く走ることができた。いずれにせよ、最後にスタートすることで、途中計測がすべて分かったし、あとから追いかけていけるというのは有利だった。わたしに伝えられた途中タイムは常に首位だった。これもわたしにさらに拍車をかけた。スタートしてすぐの登りの前での計測ではカンチェラーラの方が早かったのだが、わたしがそれを知ったのは、ゴール後だった。
いまからいくつか公式のイベントがあり、その後はお祝いだ。世界戦の個人TTがハットトリックで、チームTTではダブルだ。わたしは最高に幸福だ。
話が変わるが、【ドイツの】TVで世界戦の放送がないのは残念である。インターネットのライブストリームでは見ることができるという話だ。ドイツで自転車競技に注目してもらえる良いチャンスだっただけに、わたしにとっても残念だ。ファンのみなさんにとっても、TVでライブで見られないのはとても残念だろう。それだけにみなさんのサポートに感謝したい。
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