まあ、TVで見ているほうは楽しかったですよね。コースがカットされたというので私が印象に残っているのは、1996年のツールで、セストリエールがゴールだったステージ。雪でガリビエなどの峠がキャンセルになって、一気に50キロ弱の距離のステージになったんですね。これでこのステージは何事もなく終わるだろうと思われていたら、リース

がアタックしてマイヨ・ジョーヌ獲得、そのまま総合優勝したのでした。
さて、rsn では各選手が息巻いてますね。主催者のRCSスポーツは一週間前のティレノ〜アドリアティコでも30%の激坂をコースに入れて選手たちの大ブーイングを浴びたばかりでした。39歳のベテラン、強面のダニーロ・ホンド

の話です。
「2013年のミラノ〜サンレモは間違いなくプリマヴェラじゃなかったな。体中至るとこに氷の層ができて、目なんかほとんど凍りついてたぜ。体の他の部分なんかどうなっていたかは言うまでもない。暖かいバスが天国みたいだった。でもしばらくしたら楽園を追放され、ショーを最後まで演じろ、って寒さと湿気の中へ放り出されたんだぜ。主催者のRCSスポーツの準備がお粗末だったよな。ついこの前もあったし、これで二度目だよ。もしあの俺達を助けてくれたバスがなかったら、とんでもないことになっていたはずだな。つい先週のティレノのステージでも選手たちはみんなこんな信じられないことは初めてだ!って言っていたんだぜ。いずれにしても、今日ダメージを受けなかった選手なんていないはずだ。このダメージから回復するには、まずは休むしかない。でも金曜にはE3プレイスがベルギーであるんだぜ。」
一方で、これまたハルクの異名を持つユルヘン・ルーランツ

は、ゴール前4キロで落車したらしいんですが最後は16位。しかし、逃げた選手たちにはバイクのアシストがあったと非難しています。
「チプレッサの後、下りで前方をキープしようとした。3人の選手【エドゥアルド・フォルガノフ

、シルヴァン・シャヴァネル

、イアン・スタナード

】がアタックしたとき、ジルベール

と俺は捕まえようとした。しかし結局追いつかずに追走集団に戻らざるを得なかった。逃げた3人の前にはたくさんモーターバイクがいたんだ。そして俺らの方は向かい風だった。俺達はしばらく50メートルの間隔で追い続けたけど、追いつくことはできず、後ろに吸収された。これで力をずいぶん使いすぎた。」
この非難はジルベールも同調していますね。ただ、ジルベールは天候に文句は言ってません。さすがです。
「3人は時速65で走っていた。でも僕らはバイクのアシストがないから55キロまでしかスピードが出なかった。【そこでもしシャヴァネルたちに追いついていたら?という質問に】『もし』とか『たら』とか『なら』とか、いろんな仮定ができるけど、もし追いついていたらきっと僕の勝ちだったね。天気も別に問題なかった。たしかに特別だったけど、天気の悪さは問題にならないよ。僕にとって、このレースのポイントは天候じゃない。」
まあ、選手の人権がなかった(?)1970年代ぐらいまでだと、とんでもない天候の中でもレースをさせられたみたいですけどね。イノー

が勝ったリエージュ・バストーニュ・リエージュも大雪の中を走っていて、イノーはその時どちらかの薬指が凍傷になって、その後遺症でいまでも感覚がないという話を聞いたことがありますし、悪天候の山岳コースで大逆転を得意にしていたシャーリー・ゴォル

なんていう大昔の選手もいますしね。
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