うーん、ぼくはいまの日本では、きっとサヨクというレッテルを貼られるんでしょう。自分としては、学生時代から立ち位置はまったく変化していないと思ってるし、学生時代は少なくともぼくはサヨクではなかったけど、いつのまにやら、日本の社会全体が大きく右にずれていったようで、いつのまにやら左側に取り残されているっていう気持ちです。
まあ、そういうわけで、見るブログもフォローするツィッターも基本的に同じような考えの人のものばかりになりがちなんだけど、ときどき全く違う考えの人のブログなどを見ると、うーん、みんな基本的に大所高所から見下ろすようなことばかり書いてます。きっと自分の生活、自分の足下は見るのが嫌なんだろうなぁ。対中国とか、対北朝鮮とか、他国と自国をめぐる大きなテーマ、大きな物語を語っていれば、自分の生活を直視する必要もないし、自分が偉くなったような気持ちになれるっていうことなのかもしれません。
しかしねぇ。どこにあるのかまったく知らなかったような無人島よりもはるかに広い範囲で、日本の領土なのに人が住めなくなった場所があることのほうが、ずっと身近なことでしょうにね。
というわけで、例によって強引な前振りですが、始まりました。ダウンアンダー。まず前哨戦のクリテリウムは、もうグライペルの完勝でした。というか、列車が完璧に機能したようで、発射台のヘンダーソンが3位になってますからね。
グライペルの話。「シーズンを勝利でスタートするのは良い気分だよ。この何日か、スプリントの列車作りのトレーニングを繰り返してきた。そして計画通りになった。きょうはジーベルクとヘンダーソンとハンセンがどう機能したかを見てもらえたと思う。」
一方のキッテルは22位に沈みました。キッテルのアシストたちはグライペルのロットと一緒に集団をコントロールして、最初に逃げたフォイクト(!)とデンプスターを追いかけ、捕まえるところまではうまくいったようですが、最後のところで列車が崩れてしまったようです。キッテルの言葉はありませんが、監督のアディ・エンゲルスはこう言ってます。
「マルセルは、きょうは調子が良いと言っていたので、ウチのチームは逃げをつぶすための仕事をしたんだ。だけど列車を作るのが早すぎたね。先頭に出るのが早すぎたためにポジションを取れなくなり、マルセルは一人だけで残されてしまった。おかげで結果は残らなかったけど、重要なのはチームが強さを見せたことだ。」
まあ、このクリテリウムはお披露目レースみたいなもので、本番は火曜からのステージレースですから、つぎは両者(=両チーム)がどういう列車を作るかが楽しみですが、ただ、アルゴスは今回司令塔のフレーリンガーが出てないんですね。フレーリンガーは確かに地味な選手だけど、土井選手の話にもあったけど、ゴール前の列車の中では実にうまく列車をコントロールするようですから、彼がいないのが結構影響しているかもしれません。なんて、ちょっと身びいきかな?
おまけとして、アームストロング事件。ウルリッヒの話がrsnに載ってます。短いものですが、ウルリッヒもTVに出演して自らのドーピングについて話す気はないか?と問われて、たとえたくさんの人がそれを望んでも、自分はアームストロングのようにTVで話すなんてことはしない、とのこと。まあ、アームストロングのTV出演が茶番だという声が圧倒的ですからね。レモンはまったく反省の色なし、と決めつけているし、メルクスなんか聞くに堪えない、なんて罵ってますしね。
フェラーリ医師もUCIも胸をなでおろしているんじゃないか、なんて決めつけてはいけませんね 笑)
他にも、かつてアームストロングといざこざを起こし、ツール最終日にアームストロングをおちょくるためにアタックしたこともあるイタリアのシメオニも「あいつはぼくをひどく傷つけた。彼を許す気になるかなんて、いまは分からない」と言ってますし、TVが撮影している前でアームストロングから良い子ぶるんじゃネエと恫喝されたバッソンは「彼はまったく誠実さがない。他のことをごまかすために、いくつかのことを認めたんだ。2009年以降はドーピングしてないなんて、ぼくは信じないね」と、かなり辛辣です。
ブリュイネールはどうするのかな? って、あれ?このエントリーの題名はツール・ダウン・アンダーなんですけど。。。
----追記
グライペル、最後のスプリントのスピードは74キロだったそうです。少し下りぎみだったらしいけど、一直線の下りでも、なかなか素人にはでないスピードです。
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