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キッテルのブログから、オフシーズン

2012.10.18.22:38


© http://www.marcelkittel.de/en/

ここはどこでしょうね?キッテル、すっかり季節外れのバカンスです。やや長めのブログですが、今シーズンの浮き沈みは思い出してみるとおもしろいので、ご紹介。ただ、ちょっと長いので、すこし端折ります。

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ついに休暇
2012年10/17
良いときも悪いときもあった長いシーズンが終わった。いまは足を高くして非自転車選手の生活を楽しめるのがホントに嬉しい。特別いろんな事をしたいわけでないし、なにより回復が一番大切なことなんだ。今はのらくら過ごす気分を大いに楽しみたい。数日スポンサーの予定が入っているけど、でもそれ以外は友人や家族との時間だ。

とてつもなくハードなシーズンだったね。たくさんの経験値を積んで、ぼくはきっと人間的にも大いに成長したよ。シーズン中はほとんど100%自転車に集中していて、振り返ってみるなんていう機会はほとんど無い。しかし今、この数日の休息では別で、反省する時間がたっぷりある。

2012年のシーズンの始まりは悪いなんてモンじゃなかった。オリンピックサポート施設の医者のいわゆるドーピング疑惑にぼくも巻き込まれたこの時期はホントに辛かったし、今思い出しても、気持ちが高ぶる。結局ぼくは無罪になったけど、突然疑われて、深く傷ついた。こんな状況で自転車に集中しなければならないのも大変だった。あの頃はなにもかもが信じられなかった。今から見れば、なによりもぼくに一つのことを教えてくれたとても貴重な個人的経験だった。つまり、家族や友人がどれだけ大切かっていうことが分かったんだ。

競技としては幸運なことに勝つこともできた。これでモチベーションが高まり、トレーニングにも力が入った。なによりぼくの春の大目標だったスヘルデプレイスの勝利はホントに活力を与えてくれた。土砂降りの中のハードなレースだったけどパーフェクトな勝利だった。これがぼくの春の最後のレースで、モチベーションも最高の状態で最初の休息期間に入れた。

だけどアップダウンはまだ続いた。ツールに対してぼくは非常に良い準備ができたし、最大の目標がツールのステージ優勝だった。でも最初のスプリンターステージが来る前に、すでにぼくは戦力外になっていた。ツールはぼくにはハードすぎ、勝負に絡むにはリミットを越えていた。すべての野心はあっという間に消え去った。夢が潰え、リタイアしなければならないのが分かったとき、もうホントに気分は落ち込んだ。でも今から見れば、これもぼくにとって役立つ経験だったんだ。これを乗り越え、シーズンの最後に【ミュンスターラント・ジロで】また勝てたっていうことが、ぼくの自信にとっても大切なことだ。ツールをリタイアし、膝の筋肉の治療をしたあとしばらくは、調子も悪かった。でもその後6勝できた。これで良い気持ちでシーズンオフに入れるだけでなく、来シーズンへの期待もふくらむね。

今はもうできるだけレースのことは考えず、ガールフレンドや家族や友人との時間を楽しんでいる。すべきことがなにもないって、とても良い気持ちだけど、こういう時間ってあっというまにすぎていくんだよね。でもいまはそんなことを考えるのはよそう。
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2012.10/19 追記。うーん、最後まで粘ったけど、今年も宇都宮、やっぱり行けません 涙)


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プロフィール

アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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