(元)ロボット警官マルティンが北京で優勝しましたね。マルティンのブログには5回に分かって記事がアップされていますが、ちょっと端折って、ソロアタックして逃げ切り勝ちした第二ステージとキングステージの第三ステージ、そして最終日の一部をご紹介します。
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第二ステージ
今回のツール・ド・ペキンでは公式にはTTがセットされていない。でもわたしがステージレースに勝つためには、一度はTTが必要なのだ。そこで今日は手っ取り早く個人的にTTレースをセッティングした。そしてこれに勝ち、去年に引き続き総合優勝するための土台を作ることに成功した。わたしの調子はきわめてよかった。登りでアタックし、7人の逃げグループを組織し、ゴール約25キロ手前でもう一度アタックした。あとは最高のTTのやり方でゴールに向かった。追走する選手達は確かにローテーションを組んで追いかけてきたが、もう追いつかれることはなかった。今日の勝利は本当にうまくいった。通常わたしにはこういう勝ち方はありえない。このところTT以外のレースで勝ったことはなかった。ふたたびステージレースの総合トップに立ててとても嬉しい。
第三ステージ
今日は、リーダージャージを守ることに先進する前に、マイヨがはためかないようにまず針と糸を取り出さなければならなかった。つまり、わたし用のリーダージャージがかなり大きめにできていて、少し合わせないと、風に煽られて風船のようになってしまうのだ。チームの理学療法士のアヒムが驚きの運針の手さばきで、あっというまにマイヨのサイズを縮めてくれた。
今日はキングステージには準備万端、気持ちも乗っていた。最初の速いペースの後、チームはゴールの万里の長城への登りまで集団をコントロールした。このゴールは北京オリンピックの時のゴールでもあった。チームの7人の仲間はクライマーもスプリンターも100%の力を出してくれた。あらためて感謝したい。最後の数キロになったとき、わたしは総合リードを守れることが分かった。先頭集団の中、15位でゴールして、調子は昨日に引き続き良かった。ガヴァッツィが優勝してボーナスタイム10秒を稼いで追ってくるが、重要なのはわたしが先頭からちぎれなかったことだ。
最終日
緊迫した最終ステージが終わり、私はツール・ド・ペキンに改めて総合優勝できた。今年二度目のステージレース総合優勝はパーフェクトだった。今日のレースは予想に反して【総合4位52秒遅れの】ボアソン・ハーゲンは逆転を狙ってこなかった。むしろ、予想外のレイダー・ヘシェダルが激しくアタックを仕掛けてきて、チームメイト達は大汗をかかされた。ヘシェダルはこのステージ前には総合21位で1分半遅れていた。しかし、チームはこんな状況にもきちんと反応できた。本当にファンタスティックな働きで、シーズンが終わった。中国の人達はわたしを前年度の優勝者でTTの世界チャンピオンだと知っていて、とても好意的に応援してくれた。こんな雰囲気のなかで優勝できて、とても嬉しい。来年もまた来たい。今度の日曜に最終戦のクロノ・デュ・ナシオーンを走り、シーズンオフになる。
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BMCのマティアス・フランクの言うところでは、ツール・ド・ペキンのステージ優勝賞金はツール・ド・スイスの総合優勝賞金より良いそうです。そうすると、マルティンの総合優勝はどのぐらいもらえるんでしょう。むろんチームのみんなで山分けでしょうけど。
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