今回のブエルタの放送と土井選手のブログで、多くの人がアシストの働きを目の当たりに実感できたのではないかと思います。「ゴールで勝てる選手」のために働くアシスト選手達の姿に、自転車レースの見方が変わったのではないか、そんな気がしています。あらためて「みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために」という自転車レースのおもしろさを実感しています。そんななかで、フレーリンガー、個人としての成績はまったく残りませんでしたが、チームの司令塔として、存在感は示すことができたようです。無線機が使用できなくなり、ますます司令塔としての役割の重要背は増すことでしょう。とはいいながら、でも、やっぱり、どっかで1勝しないかなぁ。。。
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先週は今シーズン最後のレース、ミュンスターラント・ジロとパリ〜ツールを走った。
両レースとも秋らしいレースだった。特に気候の悪さはシーズンの終了が近づいていることをみんなに感じさせた。どちらのレースも、ウチのチームは大いに目立った。ミュンスターでは僕らはレースをほぼコントロールし、マルセル・キッテルが去年に続いて、小グループのゴールスプリントを制した。
伝統あるパリ〜ツールはもちろんもっと注目されるレースで、235キロといくらか長い距離。平均時速は48.6キロと、このレース史上二番目の速さだった。でもそこでも、僕らはゴール直前までは常に存在感を発揮し、エースのジョン・デーゲンコルプはとても良いレースをした。とても印象的なやり方だったね。3人がにげてて、世界選手権と同じように、4位に「しか」なれなかったけど。
両レースともに、僕自身はとても満足な走りだったし、それぞれの好成績に関与できたと思っている。
今シーズン全体が反映されていたね。僕自身の成績はまったく残らず、人によってはプロ生活で一番駄目なシーズンだと言う人もいるかもしれない。でも、それは間違っている。
レースの内外でのぼくの司令塔としての役割と、アシストとして信頼されていることを僕は誇りに思っている。つまり、僕としては手堅く、満足できるシーズンだったって言うことだ。
ツールで最初の週で怪我をしてリタイアしたのは残念だった。でもすぐに復帰できたからね。チームエースのジョン・デーゲンコルプが5勝したブエルタと4位になった世界戦に参加できたことが今シーズンのハイライトで、きっと記憶に残るだろうね。
今日、ぼくはフライブルクの「ロッシ・アップヒル」というマウンテンバイクレースに参加する。これはピア・ズントシュテットの引退レースなんだ。彼女は凄い選手だったんだよ。ここ数年、ぼくらはいろんな種類のトレーニングで一緒になった。彼女の事を知っている人はみんな、選手として、また人格者としての彼女を尊敬している。フライブルクのトレーニング仲間は彼女が引退することが残念でたまらない。
それはともかく、今は冬の休息が必要だ。体も頭も休ませなくちゃね。
じゃあまた。
ヨハネス
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ピア・ズントシュテットはフィンランドの自転車選手だそうです。フライブルクをトレーニングの拠点にしていたんでしょう。フィンランドの年鑑最優秀スポーツウーマンにも選ばれたことがあるようで、ヴィキ(日本語版にはない)でみると、そうそうたる成績一覧が載っていますね。
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