
現在、フランスのアンクティルのご家族の家に滞在中のArturoさんからの写真です。当初アンクティルの62年の正体不明のマイヨだと思ったのですが、最後に書くように、このマイヨの由来がわかりました。
アンクティルの家は
ここで見ることができます。むちゃくちゃな豪邸ですが、いろいろと事情があるようではあります。前々回の写真は地下の台所だそうです。なにしろヘンな一族だからねぇ。細かいことを書いちゃってはまずいだろうな、って言うぐらいものすごい一族です、想像を絶する一族 笑)フランス語のヴィキには私生活としてちょっと書かれているようですが、ちょっと違っているような気がするんだけど。。。
さて、このマイヨ、何年のものかは割と簡単に確認できました。Arturoさんからも送ってもらったメールにも62年と明記されていましたが、St Raphael Helyett Hutchinson(サン・ラファエル・エリエ・ユッチンソン) というチーム名は1962年にしか存在しません。
ではこのマイヨは何のマイヨか?サン・ラファエル・エリエ・ユッチンソンチームのマイヨは、赤白グレーの、今見てもなかなか魅力的な色合いですから、このマイヨはなにかのリーダージャージなのは確実です。
イエローということからツール・ド・フランスがすぐ思い浮かびますが、この時代のマイヨ・ジョーヌはツールの創設者とされるアンリ・デグランジュの頭文字HDが胸にかいてあるはずです。それにツールの場合はチーム名はゼッケンを縫い付けているし、胸にポケットがあります。
62年のアンクティルの成績を見ると、ツールの総合以外、トロフェオ・バラッキぐらいしか主なレースには勝ってないんですね。トロフェオ・バラッキは二人でペアになってTTを走るレースで、これにこんなリーダージャージがあるとは思えないなぁ、ひょっとしてマイヨ・ジョーヌに似せたバッタ物か?と思ったんですが、右のリンクにもあるメモワール・ド・シクリスムに行ったら、あっさり解決しました。
メモワール・ド・シクリスムの左にあるEquipes/Maillots をクリックし、さらに1962年へ飛ぶと24番にサン・ラファエルチームのマイヨ一覧が見られます。
なんのことはない、このマイヨが載ってました。トロフェオ・バラッキのリーダージャージでした。そのまんま同じ物です。まちがいありません。もう一つ上に緑のマイヨもありますが、このトロフェオ・バラッキ、二人で組むわけですが、優勝者は黄色いマイヨと緑のマイヨをもらうようです。相方のアルティヒは緑のマイヨをもらったようです。Arturo さん、こんどはアルティヒに会ってきて、このマイヨのおついの緑のマイヨの写真を取ってきて下さい 笑)
おつきあいありがとうございました。
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