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UV血液治療ってドーピング??

2012.01.31.16:20

うーん、事の次第はドイツはエアフルトのスポーツ医アンドレアス・フランケが、女子アイススケート選手とアマチュア自転車選手に、現在禁じられているUV血液治療をほどこしたということのようです。そして、この治療を受けた過去30人の中にキッテルの名前が挙がっているとメディアが報じました。

UV血液治療??聞いたことのない治療法です。で、UV と血液でぐぐるってみると、一杯ありますね。血液フォトセラピーと日本では言われているようです。30-50cc程度の血液を採取し、紫外線照射後に点滴する方法とのこと。別のサイトでは「この治療法は、アメリカ、ドイツ、ロシア、イタリアなどの諸国では、既に広く確立された治療法で、1928年より実に80年近い歴史のある治療法であり、ノーベル賞を受賞しています」とも出てますね。

で、このフランケ医師もドーピングなどではない、感染症のための治療法だ、と主張しているそうです。ただ、問題なのは、2011年1月から、WADA(世界アンチドーピング機構)のアンチ・ドーピング規定で、血液の治療は一律禁止となってしまったってことですね。

さて、キッテルがまだアマチュア時代の2007年と2008年に感染性の病気のために、2006-2011年にエアフルトのオリンピック・サポートセンターの専門医だったフランケ医師からこの治療をうけたそうです。キッテルだけでなく、当時も今もチームメイトのパトリック・グレッチュも、インフルエンザでフランケからUV血液治療を受けたそうです。ただし同じくチームメイトだった(そして今年からチームメイトになった)デーゲンコルプの方はそうした治療を受けたことはないとのこと。当時、この三人は同じアマチュアのチューリンガーエネルギーチームに所属していて、病気の時は専門医としてこのフランケ医師のところへ行くことになっていたそうです。一般の医者へいって、間違って禁止薬物などを飲まされたりしたらまずいですから、そうしたことに詳しい専門医が必要って事でしょう。

プロジェクト1t4iがプレス発表で強調しているところでは、点滴や輸血が行われたのではないとのこと。「専門家の間ではこの治療法の必要性に対する疑いが広まっているが、東ヨーロッパでは普通に行われ、別にスポーツ選手でなくとも感染症にかかったときには行われる」治療法だと言ってて、実際上記のサイトでも欧米では普通に知られているとのことです。

チームはUCIとオランダ・アンチドーピング局と連絡を取り、キッテルとグレッチュは予定通りレースに出場すると報告したとのこと。「二人に、アンチ・ドーピング規定に反する疑いは全くない」と言ってます。

ドーピングコントロール研究所の関係者も、UV血液治療はドーピング効果などないし、そもそも「UV血液治療はすでに長い歴史があるが、証明できる効果の記録はない。医学的なオカルティズムに過ぎない」なんて、返す刀でこの治療法そのものを切ってます。ドイツなんて科学信奉国だろうと思うと、薬局で瀉血用の巨大なヒルを売ってたりするそうですけどね。

他にも、今回のコンタドールのクレンブテロールで有名になったケルンのシェンツァー博士も採取した血液の量が30-50ccでは血液ドーピングとは見なせないとの意見。うーん、ドイツ人だから大目に見ているっていうわけではないだろうと信じたいところです。

まあ、今回、2011年に決めた規定を、このキッテルやグレッチュの2007年や08年の行為に遡及させてどうこうってことはありえないでしょうけど。

まあ、何はともあれ血液がらみの治療は全部駄目って、人権問題にならんのかぁ??事故や病気で輸血が必要になったら、もう選手としては引退するしかないわけね?? そうすると、今後は第二のレモンやアームストロングは絶対に出てこないな。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、クラシック音楽(特にバッハ)、友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎても困るが)。少し前から草食動物と化そうと努力しています。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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