以前書いた
「嘘をつく役人がいる」というエントリーで、ちょっとだけ触れたけど、今ぼくが住んでいる市では、革新系の会派の市議だった人が市長を務めている。
前のボンボン市長が、どういうつもりか知らないが、老人の多い当市にイオンを誘致し、さらには、市内の公立保育園をすべて民営化すると言い出したんだけど、今のカクシン市長はこれらをすべて見直すという公約を掲げて、自民会派の人気市議との一騎打ちに勝って当選したわけ。ちなみに、この人気のある自民会派の人は市長選落選後の、この前の市議会選挙に再び出てきてトップ当選した。
つまり、今のカクシン市長が当選したのは、イオン誘致によって地域の商店街が壊滅する不安から(いわゆる買い物難民化)、イオン誘致を見直せという比較的高齢の市民の声、それと保育園を民営化することに対する不安を感じた子育て世代の市民の声があってのことだったわけである。
ところが、市長になったら、このカクシン氏、イオン誘致は「見直して」、あらためて誘致しますと言い出した。そして今度は保育園民営化も「見直して」、あらためて全公立保育園を民営化しますと言い出している。
詐欺だね。
あっという間に当市の人口の10%以上の署名が集まったけど、市長はもう最初っから逃げ腰。市民への説明会は一回だけだそうです。
ところで、民営化の何が悪いの?という人も、拙ブログを読んでいる人には、ひょっとしているかも知れない。実際、ぼくの三女は民営化された保育園へ行き、とても良い保育をしてもらった。民間だって各保育士の人たちは一生懸命だし、信念を持って保育に当たっているのは知っている。逆に公立だと公務員だからね、殿様きぶんでいい加減なんじゃないと思う人もいるかも知れない。拙ブログでもつい最近、上記のエントリーで役人を批判していたじゃないって言うかも知れない。
でもね、保育とか教育とか、あるいは福祉や医療だってそうだと思うけど、個人の努力に任せてはダメなんだよ。一生懸命な人もいるしいい加減な人もいる、あんた一生懸命な人に当たってよかったね~、っていう問題じゃなくて、拙ブログでは何度か書いたと思うけど、システムとしてきちんとしなければダメなんだよ。民間というのは究極のところ、儲からなければやめちゃうわけ。民間ができることは民間にというのは、逆に言えば民間にはできない、あるいは競争原理や儲けにはそぐわないものがあるんだよね。
というわけで、くだんの当市の保育園民営化問題、先日、その一回限りの市の説明会がありました。例によって結論先にありきの説明会。その説明会の様子が YouTube にアップされています。ぼくの友人が血圧上昇を恐れず、発言しています。とくに最後のほう、公立保育園がなぜ大切かの具体的な例を挙げています。説得力があります。聞いてみてください。
もし、他の地域でも、同様のことが起きているなら、これらの発言(全部で31あります)は非常によい手本になると思いますので、是非ほかのもご覧ください。
すぺしゃるさんくすつー・きんべえ(きんじい)
ついでに、このテーマに関心のある人は是非、「反戦な家づくり」さんのサイトも読んでみてください。こういうことなんですね。
「保育園と公務員宿舎」へ。
子どもは少子化対策の道具じゃない!
良ければ、下のボタンを押してみてください。


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