今の骨董デ・ローザになる前のことなので、2年以上前のことです。レーサーパンツの裾にジュース用に500円玉を挟んでいたので、おそらく夏だったのでしょう。やや広めの道路、通勤自転車の途中に歩道を歩く初老の男性に呼び止められました。
初老の男「○○駅へは、この道をまっすぐ行けばいいんでしょうか?」
ヴァルデマール「いいえ、この道ではだめです。次の角を右へ曲がってまっすぐ行くと、500メートルぐらいで○○街道に出ますから、その道です。その道なら○○駅行きのバスもありますよ。」
男「いや、歩いていくんです。」
ヴ「歩いてって、10キロぐらいありますよ。バスじゃなければちょっと無理ですよ。」
男(ちょっと困ったような表情で)「うーん、お金がないんですよ。これから○○駅の近くの仕事へ行くとこなんです。」
ヴ「失礼ながら(と言いながらレーパンの裾から500円玉を取り出す)、これをお使いください。」
男「えーっ、そんな。。。それではわたしは○○と申します、お兄さんのお名前も教えてくださいな。」
ヴ(突然顔がニヒルになる)「名乗るほどのもんじゃあござぁせん、ごめんなすって。」
木枯らしの紋次郎は、さっ、と道中合羽を翻して、自転車にまたがり颯爽と去っていく。天涯孤独の紋次郎がどういう経路で仕事場まで行ったかは、定かではない。。。
しばらくは木枯らし紋次郎になった気分で、ひとりニヤついていましたね。500円であんなにいい気持ちになれるなら安いものですって。それにお兄さんって呼ばれたのもあるし、もう少しはずんでも良かったなぁ。というわけで、情けは人のためならず、俺のためさっ!て話でした。おそまつさま。
さて、翌朝、玄関を開けると米俵が。。。これは嘘です (_ _ )/ハンセイ
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