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ブリューゲルの真作?

2010.09.27.23:33

ブリューゲルのこれまで知られていなかった絵が見つかったというニュース!!

うーん、右の自己紹介にも書きましたが、ヤン・ファン・エイクからブリューゲルぐらいまでの、いわゆる北方ルネサンスの絵画って大好きなんですよ。リビング(と呼べる代物ではないが)には2000ピースのブリューゲルの「バベルの塔」のジグソーパズル(仕事から帰ってきて、毎晩、連れ合いと酒を飲みながらチマチマと作ったのでした)が、もう10年以上前から壁に掛かっていますし、パソコンのバックグラウンドも「狩人の帰還」です。ブリューゲルの絵のなかでは、これが一番好きですね。ちなみにタルコフスキーという映画監督の「ソラリス」でも、実に印象的にこの絵が使われていました。
DSCF5405_convert_20100927225400.jpg

名称未設定_convert_20100927231037


これ以外にも押し入れには「ネーデルランドのことわざ」の3000ピース(!)が手つかずのまま眠ってます。一応老後の楽しみの予定。
DSCF5406_convert_20100927225337.jpg

さて、ブリューゲルの画集はいろいろあるけど、このニュースの絵はもちろん初めて見ました、っていうか、世界中のほとんどの人が初めてでしょう。雰囲気はたしかにブリューゲルの宗教画(サウルの回心とかゴルゴダへの行進)の色合いがありますが(もっとも宗教画ばかりではないんでしょうが)、ずいぶん痛んでいるようにみえますね。

巨匠ブリューゲルの大作見つかる プラド美術館

「聖マルタン祭のワイン」という題名がつけられたようですが、所有者がずいぶん変わってきたようだから、この題名だって怪しいものでしょう。ただ、たしかに聖マルタン祭はフランス北部からフランドルへかけてのお祭りのようですけど。ブリューゲルの絵って主題は絵の中でまったく主題らしくなく描かれているんですよね。イカルスの墜落なんかも、初めて見たときにはどこにイカルスがいるの?って思ったし、ゴルゴダへの行進もイエスはどこって感じだし、サウルの回心なんか、手前の馬の尻ばかり印象に残って、神の声に打たれて落馬したサウル(後の使徒パウロ)はどこ?っていう絵ですから、この絵もひょっとして主題ははじっこのほうにあるのかも。それにブリューゲルの父ちゃんの絵って息子たちがずいぶん模写して、父ちゃんの名前で商売していたということですし、もうしばらくこのニュースは眉に唾つけたままのほうがいいのかも。。。

ブリューゲルがらみでお勧めの本はこれですね。著者はだいぶ前に亡くなりましたが、結構クセのある人だったみたいで、好き嫌いが分かれるかもしれません。でもこの本はまちがいなくお勧め。

ブリューゲルへの旅 (文春文庫)ブリューゲルへの旅 (文春文庫)
(2004/05)
中野 孝次

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プロフィール

アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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