ブリューゲルのこれまで知られていなかった絵が見つかったというニュース!!
うーん、右の自己紹介にも書きましたが、ヤン・ファン・エイクからブリューゲルぐらいまでの、いわゆる北方ルネサンスの絵画って大好きなんですよ。リビング(と呼べる代物ではないが)には2000ピースのブリューゲルの「バベルの塔」のジグソーパズル(仕事から帰ってきて、毎晩、連れ合いと酒を飲みながらチマチマと作ったのでした)が、もう10年以上前から壁に掛かっていますし、パソコンのバックグラウンドも「狩人の帰還」です。ブリューゲルの絵のなかでは、これが一番好きですね。ちなみにタルコフスキーという映画監督の「ソラリス」でも、実に印象的にこの絵が使われていました。


これ以外にも押し入れには「ネーデルランドのことわざ」の3000ピース(!)が手つかずのまま眠ってます。一応老後の楽しみの予定。

さて、ブリューゲルの画集はいろいろあるけど、このニュースの絵はもちろん初めて見ました、っていうか、世界中のほとんどの人が初めてでしょう。雰囲気はたしかにブリューゲルの宗教画(サウルの回心とかゴルゴダへの行進)の色合いがありますが(もっとも宗教画ばかりではないんでしょうが)、ずいぶん痛んでいるようにみえますね。
巨匠ブリューゲルの大作見つかる プラド美術館「聖マルタン祭のワイン」という題名がつけられたようですが、所有者がずいぶん変わってきたようだから、この題名だって怪しいものでしょう。ただ、たしかに聖マルタン祭はフランス北部からフランドルへかけてのお祭りのようですけど。ブリューゲルの絵って主題は絵の中でまったく主題らしくなく描かれているんですよね。イカルスの墜落なんかも、初めて見たときにはどこにイカルスがいるの?って思ったし、ゴルゴダへの行進もイエスはどこって感じだし、サウルの回心なんか、手前の馬の尻ばかり印象に残って、神の声に打たれて落馬したサウル(後の使徒パウロ)はどこ?っていう絵ですから、この絵もひょっとして主題ははじっこのほうにあるのかも。それにブリューゲルの父ちゃんの絵って息子たちがずいぶん模写して、父ちゃんの名前で商売していたということですし、もうしばらくこのニュースは眉に唾つけたままのほうがいいのかも。。。
ブリューゲルがらみでお勧めの本はこれですね。著者はだいぶ前に亡くなりましたが、結構クセのある人だったみたいで、好き嫌いが分かれるかもしれません。でもこの本はまちがいなくお勧め。
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