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2010・LBL、後日談

2010.04.27.10:20

ヴィノクロフ の復活翌日、例によって radsport-news.com ではこんな書き出しです。

「アレクサンダー・ヴィノクロフ(アスタナ)が勝ち、ファンはブーイング、メディアは疑い、選手仲間は静かに受け止める。レースの舞台に復帰したカザフスタン人は様々な見解を生み出している。」

「ヴィノクロフは三つの夢を抱いていた。LBLに2005年以来二度目の優勝をすること。チームのエース、コンタドールのアシストとして、彼をツールに勝たせること。ファンとメディアに対して、失われた信頼を取り戻すこと、の三つである。」

この後は要約ですが、CN でも同じような内容の記事がありますね。

さて、この一つ目は実現させました。二つ目は、2007年のツール中のドーピング違反とアスタナチーム全体のレース撤退で引き起こされた怒りは沈静化しているものの、どうなるでしょう。ツール・ディレクターのプリュドムは、一般的に、間違いを犯しても、それを償ったのだから第二のチャンスは与えるのが普通だろうと言い、選手たちからも反対意見は出ていないようですので、コンタドールが優勝できるかどうかはともかく、ツールへの出場は可能性が高まったと言えるのでしょう。

しかし三つ目の夢はまだ実現までは遠そうです。出場停止明けすぐにこうした高いレベルのレースで優勝すると言うことに対する疑念が払拭できないということですね。

さらに、彼がトレーニングの場としたスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島が疑惑に輪を掛けているようで、わざわざそこへ行ったのは、その島に住んでいる例のオペラシオン・プエルトのエウフェミアノ・フエンテスとドクター・エポのミケーレ・フェラーリに会うためではないのかという質問まで飛び出したようです。

ヴィノクロフは、そこなら天候も恵まれ、自分のペースで練習できるし、他にも20~25人の選手がいるということで、今回の勝利は練習のたまものとしています。「過去のことは今言いたくない。今はクリーンなヴィノがいるってことだ。」

ここからは私見ですが、ドーピングについては言いたいことがたくさんあるんですが、切り口が難しくてね。なかなかここに書けるようになりません。

ただ、とりあえずのところ、推定無罪という法律用語があります。有罪と宣告されないなら、無罪なのだということです。一般的に最近のマスコミなどは、全くこれを無視した報道をたくさん垂れ流してますけどね。なにも政治の話にかぎらんですよ。殺人事件でも、いかに容疑者がひどい奴であったかを競うように報道し、さらには学者先生まで動員してレッテルを貼る。例の菅谷さんだって精神鑑定の大御所の福島章は「代償性小児性愛者」ってレッテル貼ったんだからね。せめて一言、その鑑定の取り消しと謝罪ぐらいあってしかるべきだろうに。あ、話がそれた。

というわけで、この原則はスポーツの世界にも当てはまると思うんですよね。ヴィノだってレース後にドーピングチェックをクリアしているはずだし、そんなにあからさまに意地悪な質問をする必要はないと思うんですよね。むろんチェックに引っかかれば、それは厳重に再チェック、再々チェックをして、さらに事実なら、罰を受けるべきだと思いますよ。でも、今のように、チェックをクリアしているのに、あたかもドーピング疑惑があるかのような報道をするのがいいのかどうか。。。ま、書けるのはこんなことです。僕の本心は、いろいろと揺れ動いていますが。。。



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プロフィール

アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

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