前回に引き続き、ビール造りパート2です。
さて、大瓶16本、栓もしました。ただし飲めるまではあと最低でも2週間は待たなくてはなりません。涼しいところに放置しておきましょう。
まず、カラになったプラ樽を一生懸命きれいにします。水であらい、内壁にこびりついたオリをこそげ落とし、さらにお湯できれいに洗います。タワシなんか使ってはいけません。内壁に傷が付くとそこで菌が繁殖しやすくなるそうです。もちろん最後はエタノールを拭きかけて殺菌します。ここできちんときれいにしておかないと、時としてとんでもないビールができます。これまで4年近く
手造りビールを作ってきましたが、数回ありますね。飲めないぐらいすごい味の奴。連れ合いが、これまで飲んだ中で最低のビールと言ってました。これは私もはげしく同意。しかも、そんなんが23本もできちゃうんですぜい。かなわんよね。ま、最終兵器としてビール煮って手がありますが、それはまた別の機会に。
それから仕込んでいる最中に温度が下がりすぎたり上がりすぎたりするとやっぱりへんなビールができるそうです。あがりすぎるとイースト菌が死んで発酵しないそうですし、下がりすぎるとイースト菌が寝たままで、やはり発酵しないそうです。また、ときどき乳酸菌が混じって乳酸発酵することがあるようで、我が家でも1,2度ありましたが、なんか酸っぱいビールができちゃうんですよね。乳酸発酵自体は決して身体に悪いわけではなく、ヨーグルトとかキムチとかたくさんありますよね。ただ、人の味覚はそれぞれとは言え、酸っぱいビールが好きな人ってあまりいないだろうと思いますけどね。広いこの世界には、ベルリナーヴァイスという酸っぱいカクテルみたいなビールもあるそうですけど。
話を戻して、とりあえずきれいになったら、例によってエタノールを吹きかけておき、さらに水をだいたい13リットルぐらい入れておきます。

つづいて、モルト缶です。これはブラックロック社のボックビールの素です。ボックビールというのは黒ビールですが、それほど黒ビールっぽいクセがなく、とても飲みやすいので、我が家では一番よく作りますね。

あけてみると、なかはこんなです。黒い水飴みたい。左にあるのが缶に添付されているイースト菌です。

最低でも5リットル入る鍋を用意し、水を2リットルと砂糖を500グラムを入れて火にかけます。沸騰し、砂糖が完全に溶けたら火を止めて、モルト缶の中身を入れて混ぜ、それを先の水が13リットル入ったプラ樽に注いで、水温が30度以下になったらイースト菌をふりかけます。

あとは温度変化の少ない、だいたい18度から28度の間ぐらいの温度を保てるところへ1週間おいておきます。この樽専用のカバーも売っているようですし、今の季節ならボロ毛布でくるんで電気あんかで暖めてもいいと思います。逆に夏ならクーラーの効いている部屋か、あるいは保冷剤を利用するという手もありますね。
だいたい2,3日ほどすると、プラ樽の中はこんな感じで表面一面細かい泡で覆われ、発酵が進んでいます。

モルト缶はだいたい2000円弱で大瓶16本から23本(銘柄によって多少違いますが、たいていの銘柄は23本ぐらいできますね)。味は、失敗さえしなければ絶対おいしい。市販品より泡立ちは悪いですが、それは市販品のように二酸化炭素を充填してないからしょうがありません。友人たちが遊びに来たとき、持ってきたエ●スの黒ビールよりもうちのボックのほうがおいしいとみんな言ってました。ま、多少の外交辞令はあったかもしれませんが。。。
ただ、以前紹介したベーコンとは違って、ビール造りは気を抜くと失敗します。なにより、プラ樽(だいたい専門店で3千円弱ぐらい?)とビール瓶の洗浄だけは本気でしましょう。それと温度管理ですかね。
さて、瓶詰めから始まり次回分の仕込みまで、時間にしてだいたい2時間ぐらい。慣れれば1時間半、瓶の洗浄を手伝ってくれる人がいれば1時間ちょっとでできますね。日曜日の午前中にうってつけでしょ?以上は諸外国での作り方で、日本国内で作るときは、くれぐれもアルコール度数1%を越えないようにね 笑)
では、カンパ~イ。

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