
個人的にはレンナルト・ケムナの方をずっと期待していたんですが、ポリットの方が早くプロに順応した感じです。というか、ケムナはまだ若すぎて、そして何よりシュテルティングという2部チームに所属したせいで、レース出場回数が少なかったですからしょうがないんでしょうけど。
というわけで、22歳ネオプロのポリットのプロ初シーズン、もともとTTスペシャリストという触れ込みだったんですが、最初から飛ばした感じです。3月のGP・サマンで5位、西フランドル3日間で総合3位、さらにデ・パンヌの3日間では9位とトップテン入りを繰り返し、秋にはツール・ド・ユーロメトロポールで6位、さらにドイツ選手権のTTで3位に食い込みました。
なにしろ春先の好調ぶりで、予定外のツール・ド・フランドルとパリ〜ルーベにも出場できて、結構満足いくシーズンだったようです。
「僕のシーズン総括は完全にポジティブなものだよ。1年目としては満足いくものだった。春先のレースではいくつか上位に入れたからね。これには自分でもびっくりだったよ。(フランドルとルーベは)そもそもまるで予想もしてなかった。二つのモニュメントに出られたなんて、本当に誇らしい気持ちだよ。失望することもなかったし、来園もこの調子でできることを願っているよ。(来年はカチューシャにドイツのアルペツィンがスポンサーにつくことは)とても楽しみだし、ドイツ語を話すチームメイトも何人も新たに加わる。新しいチームの雰囲気は最高だよ。みんなでこの先を期待しているんだ。今シーズンは自分のポテンシャルを出せたと思うし、来年もまたモニュメントに出られるといいな。でも何よりもツールだよ。出たいなぁ。17年のグランデパールのデュッセルドルフは僕の家から50キロしか離れてないんだ。何としてでもメンバーに入りたいね。」
というわけで、もともとTTスペシャリストということで、マルティンの加入はいろんな意味で刺激になるでしょうね。でも、TTよりも北の過酷な条件下でのクラシックに向いていそうです。

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パリ〜ニース、うーむ、よもやマシューズ

が優勝するとは! しかし、これでキッテル

のリーダージャージはなくなったかなぁ。初日のTTは他のスプリンターより上位にいて、2日目のゴールスプリントでボーナスタイムを得てリーダージャージという予定だったはずなんですが、マシューズもスプリンターだから上位にくるだろうしね。
というわけで、雨と風の西フランドルの三日目。22歳の誕生日にニールス・ポリット

が総合で8位から3位にジャンプアップしました。どうやらこの選手は過酷な条件でのクラシック向きみたいです。
レースはゴール30キロ前で7人の先頭集団のゴールスプリントでもポリットは3位。
「水曜日の時【ル・サマンで5位】と同じように調子がいいと思った。自信になったと思う。何れにしてもコースがとても僕向きだった。【7人の逃げグループができたのは】最初のゴール周回で、スプリント賞が設けられていてスピードが上がり、直後が少し登っていたんだ。振り向いたら後ろが離れていたので7人で一気にスピードを上げた。7人の中に【前日まで総合5位の】ショーン・デ・ビー

ともう一人ロットの選手がいた。せめてデ・ビー一人だったらアタックしたんだけど。でも総合3位は大満足だね。初日の短距離TTはそもそも僕は苦手だったし、ル・サマンの疲れも残っていたから不利だと思っていたから。」
というわけで、最終的な総合優勝はショーン・デ・ビー、2位がウーカシュ・ヴィスニオフスキー

でした。この優勝したデ・ビーという名前は90年頃にシクロクロスの強い選手にダニー・デ・ビーという選手がいましたが、関係者でしょうかね? それともありふれた名前?
しかしポリット、他の拙ブログ期待のネオプロ、ケムナ

とヘアクロッツ

とはタイプの違うクラシック向きの選手のようです。残りの二人にも早く目立って欲しいものであります。

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ネオプロとしては十分な結果ではないでしょうか。前のエントリーでGPサマンで派手に動いた挙句5位になったニールス・ポリット。今度は西フランドルの3日間(ドリーダークセ・ファン・ヴェスト・フランデレン)というレースのプロローグの7キロの短距離TTで10位になりました。
まあネオプロとしては十分といったんですが、優勝したのがやっぱりネオプロのトム・ボーリだったというのが、拙ブログとしてはちょっと悔しいかな。しかし、スイスは
シュテファン・キュングといい、このボーリといい、TTの強い若手が次々出てきます。ただ出場選手が、どのチームも、まあ、若手主体みたいですけどね。

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このレースの由来は
こちら。今年はボーラ・アルゴン18のスコット・スウェイツがニキ・テルプストラに次いで2位になりました。このところボーラでは一番の活躍を見せていて、北のクラシック系に強いんだろうと書いたばかりでしたが、次はどこかで優勝したいですね。
ところでネオプロ三羽ガラスの一羽、他の二人はボーラ(ヘアクロッツ)とシュテルティング(ケムナ)のプロコンチームへ行ったの対して一人だけカチューシャというワールド・ツアーチームへ行ったニールス・ポリットが好調です。オムループ・ヘット・ニウスブラットとクールネ・ブリュッセル・クールネではアレクサンダー・クリストフのアシストをうまく務めることができたようでしたが、今回はフリーで自由に走れ、それを見事に生かしました。
あられからみぞれになり、最後は強風だったようですが、ラスト40キロ過ぎで先頭集団からソロアタック。20キロ以上をもう一人ついてきたフロリアン・セネシャルと逃げ続けたようです。
「もちろん自分のパフォーマンスと結果には大満足している。シーズンが始まってこんなに早く上位の成績が挙げられるなんて、自分でもびっくりしているよ。【アタックした時は】何人かの選手が疲れているのがわかったので、何か仕掛けたいと思った。もう一人か二人ついてきてくれるかと思ったんだけどね。例えばテルプストラとかが。でもそうならなかった。捕まる時は協調がうまくいかなくなってた。【テルプストラがアタックしてスウェイツが付いて行った時】あの瞬間はあとひと頑張りが効かなかった。」
最後も逃げた二人を追って3人が抜けだして3位争いのスプリントになったわけですが、そこに混じることができたわけですから、立派なものです。
一昨年のU23の個人TTチャンピオンで、去年は同じくU23の、今度はロードチャンピオンになった選手です。この後は金曜日からの西フランドル3日間というレースに出場した後2週間の休息、そしてドワース・ドーア・フランデレンとヘント・ヴェフェルヘムに出場が決まっているようです。その後さらにツール・ド・フランドルに出ることになるかどうかはまだ未定とのことです。ただ、まだ21歳だから、無理しないだろうと思うんですけどね。

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昨夜はライブストリームで最後の9キロほどを見ることができました。すでにボアソン・ハーゲンはパンクで遅れた後で、カチューシャが完璧なトレインからクリストフ2勝目。カヴがやっぱりあまり調子よくないですね。
ところでカチューシャと言えばパオリーニ、ヴォルガノフと、1年で二人のドーピング陽性を出して、期間限定で出場停止になっちゃうんじゃないかという噂もありましたが、どうやらセーフ。
しかし、
拙ブログとしてはカチューシャと言えば、U23の去年のドイツチャンピオン、ポリットです。21歳、今シーズンからカチューシャに加入して、初レースがカタール。目標はクリストフのアシストをして優勝させることとTTでベスト25に入ることの二つでしたが、第二ステージと昨夜第四ステージでクリストフの優勝に貢献し、TTは11位と立派な成績でした。
「うん、もちろん誇りに思うし嬉しいよ。カタールを走ることになったとき、どのぐらい走れるか不安だった。TTの前日はチームとしてかなりハードに走ったから足はしんどかった。でもトップ25に入れればいいなと思っていたんだ。TTは好きだし、全力で行くべきだと思ってね。監督も満足してくれたし、チームメイトからも賞賛された。
【去年コンチネンタルチームだったシュテルティングからカチューシャへ移って】去年は16時まで仕事をして、それからトレーニングだった。今は完全にプロになって自転車に集中している。ゆっくり休養が取れるし、食事もキチンとしている。体力の回復も去年よりずっといい。冬場はたくさん走ったし、トレーニングキャンプも二回こなした。その結果が出ているんだと思う。
シーズンの目標はいい順位を上げることとTTで目立ちたいってことだった。しょっぱなのTTでこんなにうまくいくとは思ってもいなかった。これからも良い状態でレースに出られるようにしたい。」
ということでシュテルティングは今シーズンからプロコンチームになったわけですが、このチームに残ったライバルのレンナルト・ケムナ(去年のドイツTTチャンピオン。ポリットは2位でした)のほうはまだ19歳、デビューレースはまだ決まっていないようですね。さらにシュテルティングからボーラへ移ったヘアクロッツは13日のブエルタ・ムルシアがデビューレースですね。
ボーラと言えば、ホームページのメンバーのサイン用カード、今年も請求したら来ました。無料だし、ホームページのOder your free autograph set here! から名前や住所を送信すればセットで送ってきます。

なにげにネルツとヘアクロッツとブフマンを目立たせて 笑)

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さて、拙ブログでは初登場のドイツ若手選手です。まだ21歳。昨日紹介したヘアクロッツや、拙ブログで数回名前を出したレンナルト・ケムナが所属していたチーム・シュテルティング(来シーズンはCULTエネルギーと合併)の出身です。去年のドイツ選手権でU23の個人TTチャンピオンになったと思ったら、今年のドイツ選手権では今度はU23の個人ロードのチャンピオンになった将来有望の選手の一人。
今年のU23の個人TTはチームメイトのレンナルト・ケムナが僅かな差で優勝、ポリットは2位でしたが、優勝した個人ロードの方は蒸し暑い中でソロアタックを決めて逃げ切ったようです。
ドイツはこのところミヒャエル・リヒやウヴェ・ペシェルに始まって、ウルリッヒやグラープシュ、マルティンと優秀なTTスペシャリストを排出していて、このポリットはその系譜に通じるタイプとのこと。
来シーズンはカチューシャと契約、ワールド・ツアーチームでプロデビューが決まっています。まずはアシストとして走ることになるのでしょうけど、出場するTTでベスト15をめざすと言っています。まだ21歳だから大きなレースには出られないでしょうけど、ちょっと気にしておきたいと思います。

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