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2019年総括シリーズ、マルセル・キッテル

2019.12.22.23:34

18年の汚名返上とばかりに始まった今シーズンでしたが、なんとびっくりの引退となりました。まだ31歳。スプリンターとしては全盛期は越えたと言えるのかもしれないけど、まだまだやれるはずだったんですけどねぇ。

今シーズンを振り返ると、出だしはそれほど悪くなかったんですよね。2月初めのマヨルカでのトロフェオ・パルマで優勝し、少しあとのクラシカ・アルメリアでも2位。2月終わりのUAEツールでもステージ3位になっていたんですけど、本人はまるで満足いかなかったようです。

「はたから見てれば順調なスタートに見えたかもしれねぇ。でもな、俺自身はまるで満足できねえスタートだったんだ。プレッシャーが半端なかったし、この程度の成績じゃあ、熱い石に水を一滴垂らしたみたいなもんだったんだ。後から考えれば、本当に深刻な事態になる前の一瞬の輝きみたいなもんだったんだろうな。何を期待されているかはわかっていたからな。」

3月のパリ〜ニースでは何もできないままリタイア、4月半ばの、これまで5勝しているスヘルデ・プレイスでも、最後は落車もあって99位のゴール。そしてこれがキッテルのプロ生活最後のレースになりました。5月初めにカチューシャとの契約を解除、当初は一旦休養して戻ってくるつもりなのだろうと思っていたのですが、ツールの後8月終わりに突然引退を決断、「トップアスリートであることを人生の質(ライフ・クオリティ)を失うことより大切だと感じられない」と言うキッテルのブログを、拙ブログでは紹介しました

プロでの勝利数は89、そこには14のツールのステージ勝利と4つのジロでの勝利が含まれます。

「驚きの頂点もあった俺のキャリアを思い返すと、誇らしい気分になるけど、辛い瞬間もいっぱい思い出される。バランスが取れてるぜ。今は俺の家族や新しい計画のために時間があるのが嬉しいよ。トップアスリートとしてトンネルの中を突っ走ってきたけど、今は自転車のプロ選手という俺の人生の中の最初の素晴らしい章を閉じて、新しい次の章へ移るのが楽しみだぜ。」

来年のさいたまクリテも来るんですかね?


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キッテルのブログ、友達、ファン、仲間たちへ

2019.08.24.11:15

まだ31歳。ファンからすれば早すぎるだろう!って思うんだけどね。日付は8月23日です。

****
今日はみんなに伝えたいことがある。俺は自転車のプロ選手としてのキャリアを終わりにすることにした。

この決断のためにはいろんなことを考えさせられたし、親しい友人たちや家族とも話し合った。

この決断に至ったのはこの数カ月でのことではない、ずっと考えてきたことなんだ。俺のほぼ20年に渡る競技生活の間にはものすごい成功もあったけど、困難な時もあった。俺はこんな状況では、常に起きたことをオープンにしながら、そこから何かを学んだり、もっと状況を改善させるためにじっくりと考えたり反省したりしてきた。周りの人たちのおかげもあって、俺はそうやって選手として成功できたんだ。だけどこうして考えた結果、俺は以前の道を行くのではなく新しいものを学びたいと思うようになった。当たり前だけど、スポーツだけではなく、例えば俺の家族とのこれからのこともあるんだ。

最近になって、自転車のない未来について考えることがますます増えたし、同時に素晴らしく美しいけどとんでもなくハードな自転車競技がもたらすマイナス面も考えた。最近数ヶ月の大問題は、俺はワールドクラスの水準を保つために、まだスポーツのために自分を捧げられるのか、捧げたいのか、ってことだった。俺の回答は今日、こう出た。いや、俺はもうそれを欲していない、だってトップアスリートであることを人生の質(ライフ・クオリティ)を失うことより大切だと感じられないからだ。だから、この点で俺の人生において俺が自分で決めて、俺の心に従って新しい方向へ舵を切れたことを、俺は本当に嬉しく思うし誇りに思う。

この場を借りて、俺をずっと支えてくれた全ての人に感謝を述べたい、俺のかつてのチームメイトたち、俺のトレーナーたち、友達たち、家族、しかし何よりも俺を一生懸命応援してくれたファンのみんなに。こうした人たちがいなかったら、俺は間違いなくあんな成功を収められなかったに違いない。

今、俺は期待に満ちて将来を見据えている。

マルセル
****

こうしてまだまだやれるのに、と思われてやめる選手がいる一方で、思うのは、いや、思い出すのは、さあこれから、というところやめなければならなかったドミニク・ネルツのこと。まあ、キッテルのブログはこれでおしまいかなぁ。なんか純粋なところがあったからもうレースに戻ってくることはないんでしょうね。


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キッテル引退決断!!

2019.08.24.10:33

嘘やあ! と朝から叫んでしまいました。自転車競技から引退し、秋からはコンスタンツ大学で経済学を専攻するとのこと。

「自転車競技はとてもハードなスポーツで、たくさんの時間をさかなければならない。肉体的にも、そしてメンタルでも、俺にとっては人生の質(ライフ・クオリティ)がどんどん減っていくような気がしていたんだ。だから引退して別の道へ進む決断をした。」

11月には伴侶のテス・フォン・ピーカルツ(写真はこちらhttp://tatsuya1956.blog48.fc2.com/blog-entry-2517.html)との間に子供が生まれるそうで、そんなことも考えながら引退を決定したようです。

昔、チーム御用達の自転車ショップに某強豪大学でアジア大会でもメダルを取った選手が出入りしていて、よく話をしたんですが、大学を卒業するときにスッパリ自転車をやめて故郷に戻っていき、ある程度納得いくところまでやった人というのは納得してしまうのかな、と思ったものでしたが。

しかし、大学入学資格を持っていたんだね、キッテル。


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キッテルのインタビュー

2019.07.14.17:11

消費税を10%にし、社会の格差をさらに広げ、原発を稼働し続け、年金を破綻させ、自衛隊を海外の戦争に送り出すことを決定する選挙まであと1週間です、と今後は秒読みしていきます 苦笑)

ドイツの公共放送連盟ARDのキッテルのインタビューです。キッテルはリポーターとして第8ステージのゴール地点にいたようです。ただ、やたら長い。なので途中端折ります。


キッテルさん、あなたはツールからもレースからも手を引いてしまいましたが、今年出ていたら、何ステージぐらい勝てたでしょう?

MK: うゎ、仮定の話には答えられないぜ。でも、サイドラインから見るだけだけど、ここに戻れたのは気分がいいな。ツールの雰囲気が感じられるぜ。選手としてか観客としてかは関係ない、みんなでその雰囲気を楽しめるぜ。だからここにいられるのは素敵だ。

憂鬱ではないですか? それとも、プランシュ・ドゥ・ベル・フィユのステージなんかを考えると、もう苦しい思いをしなくて済むと言うので嬉しいですか?

MK: 楽しくないステージってのはいくつもある。そういう日はスプリンターにとっちゃあ無茶苦茶苦しいけど、でも「憂鬱」って? 俺はそんな気持ちになったことはないぜ。ここへ来たのは新しい体験をしたかったからだぜ。俺はヒマだったし、はたからツールを体験するのって、いずれにしてもクールだぜ。

カチューシャ・アルペツィンとの契約解除についてもう一度ちょっと説明してください。どうして契約解除を決意したのでしょう?

MK: 共同作業が潤滑に行かなくなったってことだ。両者のイメージが一致してなかったんだ。腹を割って話し合ったんだが、俺には納得いかなかった。俺にとっては、プロ選手として俺がイメージしていたものと一致しなかったんだ。だから一度リセットすることが重要だったんだ。互いに意見が異なることはいつだってあるさ。それはノーマルなことだ。それは問題じゃないよ。そんなのは話し合うことができればいいんだ。俺としては選手として成功するために変えたい、変えなけりゃならないと思っているものを、変えることができない状況になったってことだ。俺にとって準備段階で必要なサポート【アシストのこと?】が何かははっきりわかっていた。俺もそれは歯に絹着せずに話したけど、そうならなかった。そしたら、去年のツールでの出来事でチームに亀裂が入った。

監督のドミトリ・コニシェフによる、キッテル=エゴイスト発言ですね?

MK: そうだ。こういうのは内部で処理すべきで、おおやけに発表することじゃないと思うんだ。本当に非プロフェッショナルだったと思うぜ。あれから状況は悪化したな。

契約解除のときに、あなたはもう情熱が消えたと発言しましたが、情熱の火は完全に消えたんでしょうか、それともどこかでまだくすぶっている?

MK: え? 俺そんなこと言った?

すくなくともそういうニュアンスに聞こえましたが。

MK: まあいろんな要素が絡むからな。それはまあいいや。俺は自分の原点を思い返していたんだ、そもそもなんでこのスポーツを始めたのかって。だから情熱の火が消えたとか燃えてるとかいうのは問題じゃないんだ。問題は俺が勝つために必要なものがあるかどうかだ。

勝つために必要なものとは?

MK: まず第一に環境、選手、チーム関係者、監督らが一本にならなくちゃならない。これはなにも特別なことじゃない。トップスポーツの場では当たり前のことだ。ましてやチームスポーツなんだからチームが大切なんだ。メンタリティをひとつにし、反省し、みんなで注意し合い、お互いにうながし合い、指摘し合い、そして責任を持つ指導部がいる。ハンドルを握る者が方向を決めなくちゃならねえはずだ【このあたり暗にコニシェフ批判でしょうか?】。これが俺にとっちゃあ重要なんだ。でも他の選手にとってだって同じだ。なにより自転車レースなんだ、人間的に困難な瞬間が生じるハードなスポーツなんだ。いつだって気温25度の日が差す追い風のレースばかりじゃない、気温2度の雨の日のレースだってあるんだ。落車だっておきるし怪我もする。準備がうまくいくとは限らない、病気になることだってある。

何人かの人たちは、心理的な問題があるのではないか、つまり「燃え尽き症候群」ではないかと言っています。

MK: うーん、俺はそういう危機意識はないな。

今後どうするのでしょう、あなたはプロ選手としてやっていくのですか?

MK: 契約を解除した後、俺は気がついたんだ、いま、特別な状況にいるんだって。これだけ長期にヒマがあるなんて、俺の人生、俺のキャリアではじめてのことだ。この時間を利用し、自分に問いを立ててみようと思ったんだ、俺が何をしたいのか、2020年の俺の可能性は何か、この後どうしていくのかって。今、俺はツールを見て自分に刺激を与えたかったんだ。ここでいろんな話をした。いろんなチームがいろんな選手とはなしている。俺はツールの後には決断したいと思ってる。

つまり、引退は未定で、良い話があればさらに選手を続けていこうということですか?

MK: 正直に言えば、この何週間、何ヶ月で俺の周囲で起きたことをちょっと見直したいんだ。俺の将来のことなら、今のところ完全にオープンなままだ。なにも決めてない。俺は体重が20キロも増えちゃったわけではないし、調子はいい。ただ、ツールが終わるまでにはこの状態を終わりにしたい。どの方向へ向かうかは俺にもわからねえ。いずれに発表するよ。

選手を続けるとしたら何が必要でしょう?

MK: チームの雰囲気だろうな。トニー【マルティン】を見てると、ユンボ・ヴィスマでやりがいを持っているし楽しそうだ。選手としてではなく人間としてみてくれるチームであることが、今の自転車競技では一番大切なことだ。自転車競技はウルトラハードだし、スポーツの技術としても最もハードなものだ。何時間も自転車に乗ってレースを戦ったりトレーニングをしなくちゃならねえ。チームのサポートが一番大切だ。

あなたはまもなく父親になります。これはあなたの決断に影響しますか?

MK: そりゃああたりめえだろ。本当に楽しみだよ。人生の中でそうそうないことだろ。全く特別のことだからな。


というわけで、かなり端折ってますが、概ねこんな感じ。

かつてウルリッヒが燃え尽き症候群とされたことがありました。キッテルもそうだという説が一部で出ていたようです。

ところで、最後の子供ができる話、お相手は以前のバレーボール選手でしょうかね?キッテルって一本気なところがありそうだし、お相手が変わってたりしたら逆に驚きだけど。。。


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キッテル、ユンボと接触?

2019.06.04.00:49

オランダのテレグラーフ紙のニュースらしいです。

キッテルがユンボ・ヴィスマと接触とのこと。ユンボのスポーツディレクターのメレイン・ゼーマンがイニシアチブをとっているというのですが、このゼーマンは2011、12年にスキル・シマノで働いていて、キッテルもこのチームでした。また、キッテルと仲が良いトニー・マルティンもこのチームにいるのが何かしら影響しているのでしょうか?

目下ユンボ・ヴィスマにはデュラン・フルーネヴェーヘンがスプリンターとしているので、ここにキッテルが入ってくるものなのかどうなのか。。。


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カヴからキッテルへのオマージュ

2019.05.11.01:38

なんだかこのまま辞めちゃうんでしょうか? 

カヴはこんなことを書いています。「俺のキャリア中ずっと俺は誰にも負けないと思ってきた。一人の選手が出てきてそれを変えてしまった。山のような筋肉とブロンドの髪。マルセル・キッテルだ。まるでロッキー4の自転車バージョンが現れたのかと思った。俺が本気でどうやれば勝てるかを考えなければならなかった最初の選手だった。マルセル、ライバルだったことに感謝する。おかげで俺ももっと高いレベルに押し上げてもらえた。それによって自転車ファンが一層喜んだことだろう。ライバルとして、俺たちはなんとか相手をやっつけようと頑張る。だけど人間としてはお互いに相手の幸せと幸運を願っている。俺は君に心から君の次の章が順調にいくことを祈っている」

って、キッテル引退しちゃったみたいなコメントじゃないの! 


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キッテル、カチューシャをやめる

2019.05.09.23:43

今朝ほど前のニュースを紹介した時、ちょっと嫌な予感がしていたんですが、やっぱり予感は当たりました。契約早期解消が発表されました。

キッテルのブログです。

***
私の希望で、チームカチューシャアルペツィンと私は合意の上で、私の現在の契約を時期を早めて終了することを決断した。

私としては長くかかった決断だった。私個人として、またアスリートとしてどうしたらいいのか、どこへ向かうべきなのか、私にとって本当に重要なことはなんなのか、とたくさん自問した。私は自転車が好きだ。この素晴らしいスポーツに対する私の情熱は消えることはない。しかし、私は自分に望まれているものがなんなのか、私が成功するためには何が必要なのか、それは知っている。誰でも自分の強さと弱さを持っているし、自分が強く、成功できるためにはチームの中でそうした強さや弱さと対決していくことが常に重要なのだと思っている。この2ヶ月、力尽きたという気分だった。目下、私は最高レベルでトレーニングすることができていないし、レースも走れない。この理由で、私は休息して、自分の目標についてもう一度考え、将来のプランを練り直すことを決断した。

この場で、1年半に渡るチームとそのサポートに感謝したい。特にチームの世話係の人たちに感謝したい。心の深奥から、彼らは今まで見た中で最高のもっともハードに働く人たちだったと、私は断言できる。彼らの情熱にもっと多くの勝利や結果で報いることができなかったことは残念だ。スポンサーや協力企業にもそのサポートや知見に感謝したい。

私はこの決断を、変化は新しい道や可能性に通じているという私の経験に基づいて下した。不確定なことはたくさんあるけど、最後には新しいチャンスと挑戦を見つけるだろうと確信している。今から、私は幸運と喜びをあらゆるものに求めていくつもりだし、将来それを見つけるための道を探すつもりだ。どうなるかとてもワクワクしている。将来再びレースを走りたいし、この目標を達成するために計画を練らなければならない。

これは私のキャリアで最大の挑戦だ。そして私はそれを受け入れる。
***

イェルク・ヴェルナーという有能な個人マネージャーがついているので、おそらくこの先の目算はあるのでしょうけど、こんな時期に移籍ってすんなりできるんですかね?? それとも今シーズンはもう休養にあてるつもりなんでしょうか?


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キッテル、カリフォルニアもパス

2019.05.09.10:42

キッテル、すでにツール・ド・ヨークシャーの直前で欠場になり、おかげでカチューシャ・アルペツィンは一人少ない人数で戦ったんですが、今度の日曜日からのツール・ド・カリフォルニアも、メンバーに入っていたキッテルは不参加のようです。体調不良でレースができる状態ではないとのこと。どんな体調不良なのかは不明です。キッテル自身が決断したのか、チームが決断したのかも、現時点では発表されてないようです。radsportnews.com はキッテルのマネージャーのイェルク・ヴェルナーにも電話で問い合わせたそうですが、捕まえられなかったとのこと。

なんか不穏な雰囲気ですねぇ。。。メンバーに入れていたということは、チームとの間にイザコザがあるわけではないんでしょうけど。。。キッテルもすでに30歳。拙ブログでもポリットやシャハマンら、若手の情報の方が増えてきました。あのとんでもない爆発力はもう見られないんでしょうかね。


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ド・パンヌの3日間のキッテル

2019.03.28.13:57

3日間と言いつつも、エリートのレースはワンデーレースです 苦笑)しかし、ラスト1キロはちょっとドキドキしました。フルーネヴェーヘンがいてガビリアがいてヴィヴィアーニがいてキッテルもいる。アッカーマンが落車に巻き込まれたのは残念でしたが、キッテルが髭面のマルコ・ハラーらの後ろで上がって来たので、ひょっとして復活か、と期待したんですがね。実際最後はかなり前方へポジションどりに成功してましたから。ところが、残り1キロぐらいのところでハラーと離れたな、と思ったらいなくなりました。勝負はガビリアをカタパルトがわりにしてフルーネヴェーヘンがスピードの違いを見せつけたうまいスプリントでした。

rsn. ではキッテルのレース後の話が出てます。

「集団の中で次々落車があって、最終回の中盤では俺たちはずっと後ろの方にいたんだ。だから上がるのにかなりのエネルギーを使っちまった。だけど、これは言い訳にはならねえ。デュラン・フルーネヴェーヘンだって、この時点(最終回中盤)では俺たちのすぐ横に居たんだ。あそこからだって勝つことはできるはずだったんだ。

とても激しいラストだったけど、どうなってるのかわからない。理由を探したいわけじゃないし、大丈夫だとも言いたくない。ただ、今日の結果は悲しいぜ。ラストの俺にはがっかりだ。またよく考えて、何かしら改善できるようにしなくちゃな。何れにしても非常に辛い状況だぜ。メンタルなのか肉体的なのかもわからねえ。両方かもしれねえな。」

目下カチューシャアルペツィンはワールドツアーチームのランクで最下位、プロコンチームが3チームもランクで上にいるそうで、ちょっとヤバイ状況です。キッテルの次のレースは4月10日のスヘルデプレイス。このレースは5勝していて相性がいいし、このあたりで一発見せてくれないと本気でヤバくなりそうです。


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キッテルのブログから 今回のドーピング事件

2019.03.06.21:33

バイオパスとかブラッドパスとか言われるバイオロジカル・パスポートってのはウィキでは「生体パスポート」と出ていますね。選手の一定期間内の生物学的なマーカーを記録して、それが生理学的にありえない変化を示したときにドーピングの可能性を疑うというシステム。だけど、これも結局完全ではないってことですかね。

デニフルは少なくとも去年末にCCCと一時的に契約したわけで、その時に生体パスポートで検査され、それが合格となっていたから契約できたわけですから。

というわけで、キッテルです。今回のドーピング騒動、故郷のエアフルトの医師が中心となっていたようで、しかもプライトラー(ニュースではプライドラーと濁ってます 笑)はかつてのチームメイトですから、かなり怒ってますね。去年の8月以来の更新なのに。。。しかも呆れるほどの長文。今までの分を取り返すつもりか? 笑) 口調も今回はいつものやつはやめます 苦笑)

****
俺は日曜からまたボーデン湖の自宅に戻ってこんなメッセージをもらった「多分もう一人出る。明日。インスタ、ツィッター、FBなどで、もうゲオルク・プライトラーは存在しない」

昨日この噂を確認した。個人的にどうして良いのかわからない。ゲオルクは3年間俺のチームメイトだっただけではない、何より俺の故郷のエアフルトの医者が中心になってドーピングのネットワークをチューリンゲン州で構築していたんだ。俺はここで学校に通い、自転車を始めたのもここだ。俺の友達も家族もここで生活している。今の俺はスイスに移っているが、ここはいつまでも俺の故郷なんだ。

俺はこの何日か、唖然としながら、ドバイからマーク・シュミット医師を中心としたネットワークが徐々に明らかになっていくのを見ていた。何しろ突然エアフルトとチューリンゲン州が国際的なスポーツの不正の中心地として耳目を集めることになったんだから。

ここでマーク・シュミットのやったことを取り上げてその人間性をとやかく言いたくはない。多分自己顕示欲と金銭的な動機があったんだろう。俺個人は彼とも彼の周囲とも知り合いではない。

とりあえず今は騒ぎが終わったことは嬉しく思う。とても痛みも伴っているが。だが一握りの人間がドイツのスポーツ界と俺の故郷のイメージを損なったことを悲しく思う。この後もまだ新しい名前や情報が公になるだろうが、俺としては一つの点が特に悪いと思う。つまりドクター・シュミットはチューリンゲン州スポーツ連盟で働いていて、たくさんのスポーツをする子供たちのチェックをしたり、病気を治療したりしていたということだ。子供たちに悪意がなくたって悪いイメージを持たれてしまうだろう。

俺も巻き込まれた2012年のオリンピックサポートセンター・エアフルトのフランケ医師によるUV血液治療をめぐるいざこざ【下記リンク参照】の経験から、学ばなかったのだろうか? このケースと直接比べることはできないだろうが、責任者がきちんと見ていなかったために若い選手たちがまたしても苦しむことになってしまった。これは本当に腹が立つし失望している。

UV血液治療ってドーピング??
キッテルのUV血液治療(続報)

俺は自転車プロとして常にドーピング問題を考え続けている。自転車競技や他の持久力スポーツの歴史を見たとしても、俺は誰かを責めるつもりはない。だけど、俺はいつでも良い見本になろうとしてきたし、透明性を確保しようとしてきた。今回のマーク・シュミットを中心にした事件が、アンチ・ドーピング法によって解明されたこと、その法律を俺もそれを支持し求めてきたこと、これを俺は誇りに思う。この法律の厳格さとこうした警察の操作方法は、この種の黒幕や選手たちの犯罪を犯すエネルギーに対抗し、同時に誠実な人間を保護するのに必要なことなのだ。

ドーピング犯罪には2番目のチャンスがあると言われる。また、人々は彼らの過ちから学ぶことができる。これは、あのスキャンダラスな時代の多くの人々が監督、チーム関係者、マネージャーとして働いている自転車競技でも大きな問題だ。それぞれがこのチャンスを使い、利用している【出場停止処分後に復帰できることを暗示しているのでしょう(アンコウ)】。しかしマーク・シュミットはこうした要求を失ったのだと思う。おそらく彼は10年前にすでにこうした細工をしていただろう。うまく逃れて、その後再び血液ドーピングのシステムを構築し、さらに最近有罪となったドーピング医師のシュテファン・マッチナーからノウハウを引き継いだんだろう。とんでもない恥知らずな大胆さだ。

さらにもっと重要な問題がある。ゲオルク・プライトナーのような、正しい道を踏み外しながら、良心に耐えられなかったような選手をどうやって助ければいいのか? アスリートの中には私を取り巻く環境のように良い状態にいない人もいる。スポーツでの成功は肉体的な強さだけでなくメンタルな強さも必要だ。だから、まさに若い選手には、将来誘惑に負けないためにも、コーチングとこうした問題をよく知っておく必要がある。選手はこうした問題を自分一人だけで考えるようにすべきではない。スポーツは社会貢献することが大切だし、人の健康を保ちフィットさせなければならないし、楽しめなくてはならないし、模範にならなくてはならない。しかしこうしたこと全ては一個人には多すぎる。一人ではそれに破れ、手っ取り早くドーピングに頼ろうとしてしまう。

スポーツというのはここらで一旦自分のことを省みる必要がある。何人かのスポーツの役員のやったことや大きなスポーツ連盟への賄賂、本来良い見本となるべきオリンピックの価値の低下のことを思うとき、選手の方にもズルをする奴がいるというのは驚きではない。もちろん、選手もそうだが、全ての役員や連盟を一律に扱うわけにはいかないだろう。大多数はクリーンなスポーツのために頑張っているものと信じている。だけど、魚はいつでも頭から腐るものだ。今回のことは俺も含め、クリーンなスポーツマンにとって、またファンや、エアフルトで一生懸命頑張っているトレーナーや関係者たちの顔面への強烈なパンチだ。


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UAEツール 5 st. もキッテルあきまへん

2019.03.01.10:52



あるふぁさんのコメントにもあるように、レムコ・エフェネプール、落車でリタイアですね。脳震盪も骨折もなく擦過傷だけということで、おそらくすでに練習は再開していることでしょう。

さて、第5ステージ、最後ヴィヴィアーニ、ガビリア、サム・ベネットと4人が投げ合ったんですが、キッテルは3位に終わりました。位置どりがあまり良くなかったですね。しかし、デビューしてからしばらくの間は集団スプリントでの勝率がずいぶん高かったと思うんだけどね。カタパルトがいようがいまいが、関係なく蹴散らしてたって感じだったんだけど、キッテルもカタパルト次第の、すっかり普通のスプリンターになったなぁ、という感じです。

昔ならキッテルの後ろにみんな付きたがったと思うんだけど、今回のヴィヴィアーニは完全にガビリアマークでした。すっかりヴィヴィアーニ対ガビリアの元同チーム同士の争いに注目が集まるようになってますね。

キッテルの話。「フォトフィニッシュの3位なら壊滅的じゃないし、ライバルたちと比べたって悪い成績じゃねえよ。今日はうまくチームをアピールできたと思うぜ。最後はマルコ【ハラー】とアレックス【ドーセット】しかスプリントのアシストができなかったけど、俺たちのゲリラ戦法でなんとかいいポジショニングができたからな。確かにちょっと早く出すぎたが、囲まれるよりはその方がマシだと思ったし、できると思ったんだがな」

というわけで、最後のステージもスプリントステージになりそうなので、そこでキッテル存在感を示せるといいけどね。


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UAEツールでのキッテル

2019.02.26.14:25

ダメでした。かなり期待して臨んだ第2ステージなのにね。キッテルはスプリントステージで8位。優勝がガビリアで2位がヴィヴィアーニ、3位がユアン。しかしゴール後のコメントはそれほど気落ちしてませんね。

「今日のレースについては悪い気持ちはない。俺の調子は本当にいいし、マルコ【ハラー】とうまく風を避けながら前に出られた。これだけでも満足だぜ。最後のところは正直に言えばヴィデオでもう一度確認しなきゃならねえ。何れにしてもアシストしてくれたマルコとアレックス・ドーセットには感謝だ。ほとんど二人が交代でずっと俺の前でローテーションしてくれた。最後の500メートルまでもたないんじゃないかと思ったぐらいさ。だけど、俺が考えていたよりずっと早くスプリントが始まっちまった。飛んだ見込み違いだったぜ。8位? オーケーだぜ。俺たちが目指した順位じゃなかったけどな。でもまだチャンスはあるぜ。」

という調子で、まあ、あまり落ち込んではいないようですが、この後スプリントステージと考えられているのが第5、第7の二つのステージ。どちらか一つでも取れればもっとポジティブになれるんでしょうけど。


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キッテル、328日ぶり!

2019.02.04.10:30

ありますね、早くも YouTube に。ちょっと長いので、適当に早送りしてくださいませ。



マジョルカ・チャレンジの最終戦、トロフェオ・パルマは毎年スプリント合戦になるんですが、今年もゴールスプリントで、やっとというかついにというか、キッテルが久々の優勝を飾りました。まあ、プロフィールマップを見ると、完全なフラットコースではなく、小さな峠も越えるし、最後は6キロ以上にわたる上りもあるんですけどね。

「俺はホントにホントに嬉しいぜ。ただの1勝じゃない、小さなカムバックでもあるんだ。この何日か、俺は調子がいいと感じてた、そして今はこのチームに勝利をプレゼントできたことが嬉しいぜ。自信も取り戻せるぜ。本当にこの勝利は重要だ。チームがみんなで俺を守ってくれた。きつい登りではみんなで俺のそばにいてくれた。ホントに嬉しいぜ。」

キッテルはこのレースをかなり本気で狙っていたようで、カチューシャ・アルペツィンのパフォーマンスマネージャー(って監督?コーチ?)のエリック・ツァーベルが言うには、4日前にキッテルは一人でこのコースの上りのところを練習しに来たそうです。

このマジョルカ・チャレンジ、スプリントあり山岳ありのいろんなステージを4日間組み込んであって、その中から好きなレースを選んで走れるという調整にぴったりのレースです。このトロフェオ・パルマはこのところ4年間でグライペル2勝、去年はデーゲンコルプ、そして今年はキッテルと、ドイツ人スプリンターのお披露目レースになっています。今年は山岳コースでブーフマンが勝ち、スプリントでキッテルが勝ちました。


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キッテル、今年の総括

2018.12.10.11:46

あきまへんでした。rsn の記事では大災禍シーズンという形容です 笑)

カチューシャへの移籍が決まった時には、ものすごい期待を背負ったと思うんですが、結局キッテルの勝利は2つだけ。カチューシャのチームとしての勝利はなんと!5勝のみ。

顧みればシーズン初めのドバイとアブダビでチームの連携に問題があり修正すると言っていて、その後3月のティレノ〜アドリアティコでステージ2勝をあげた時には、これでチームの連携もキッテルの調子も問題なくなったんだろうと思ったものでしたが、まさかその2勝がキッテルの今年の全成果になるとは、この時は誰も思わなかったことでしょう。

カリフォルニアではステージ4位が最高、ケルン一周でも5位止まり、ドイツ選手権も10位に終わり、ツール前にこれで大丈夫か?と思ったものでしたが、初っ端のステージで3位になり、これで今年もスプリントステージで一つや二つ勝てるだろうと思ったんですが、前半が終わったところでタイムアウト。もっともこの時はスプリンターが随分タイムオーバーで失格になったのでしたが。

その後もビンク・バンクツールでステージ2位はあったものの、8月末の心待ちにしていたはずのドイツツールは1ステージ走っただけでリタイア、そのままシーズン終了を宣言して終わったのでした。

キッテルの話。「2018年は俺の歳じゃなかったのは間違いねえ。こんなシーズンじゃ満足いかねえのは当たり前だぜ。もちろん俺は原因を探ったぜ。だけどはっきり分かるような答えが見つからなかったんだ。チームもすぐに長期の休みをくれたことは嬉しかった。新たなシーズンに向けて、これでリフレッシュできたからな。すでに数週間前からトレーニングを始めてるぜ。2019年シーズンが待ち遠しいぜ。来シーズンの詳しい計画はマヨルカでのトレーニングキャンプでチームと話し合うことになっているんだ。」

まあ、チームコーチのコニシェフの批判があったりして、精神的にめげたんじゃないかと思うし、仲良しのマルティンは移籍してしまったし、ひょっとして契約を破ってでも他チームへ移籍しちゃうんじゃないかと思ったりもしたけど、このままじゃあ終われないよねぇ。

しかし、今年のカチューシャのチームの勝利が5勝ってのは、あんまりだわ。オマーンのネイザン・ハース、マルティンのドイツ選手権TT、ポリットのドイツツアーとキッテルの2勝。確かにメンツを見ると、キッテルがコケたらこのぐらいになるか。


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上海クリテにて

2018.11.17.10:16

キッテルのFBに面白いもの発見。キッテルとサガンが京劇の衣装で遊んでます。一応、カチューシャの赤とボーラ・ハンスグローエの緑で合わせてますね。





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キッテル、シーズン終了

2018.09.09.10:37

予想はしていたけど残念ですね。でももうキッテル向きのレースはあまりないしね。ベルリンで色々医学的な検査をした結果決めたようです。

「予定通り徹底的にチェックしてもらったぜ。自転車に乗ってると気分が悪くなる原因は残念だけどはっきりとはわからない。でも幸いなことにウィルスとかではなく、単純に俺の体が今休息を必要としているということだけははっきりしたぜ。去年のツールで落車して以来、どうも休息モードの時にきちんと休めず、そこに激しいトレーニングとレースで疲れが出ちまったんだ。」

他にもドイツの女子トラック選手の落車による麻痺とそのリハビリのことと絡めて、自分の問題は彼女に比べれば大したものではない。彼女の闘争心と楽観的な態度を知って、自分としても今年のことはさっさと忘れて来年頑張るぜ、と言ってます。

以前にも何度か書いたけど、昔、フレディ・マルテンスという1970年代後半にブエルタで19ステージ中13勝したり、ツールとジロでステージ8勝(ジロの場合は13ステージでリタイアしたのに8勝!!)を挙げたゴムボールみたいなスプリンターがいました。ところが79〜80年の2年間は絶不調で、小さな地方レースで3勝しただけで、完全に忘れられた存在になってました。ところが81年に唐突にツールでステージ5勝してポイント賞を獲得、その勢いで世界選手権にも2度目の優勝を飾るという復活劇を演じたことがありました。

キッテル、ことしはパッとしなかったし、コニシェフとのいざこざもあって精神的にもモチベーション下がったのかもしれないけど、来年は心機一転頑張ってほしいものです。

あ、ところでマルテンスですが、81年に華麗に復活を遂げたんですが、翌年からまた勝てなくなって、3年後に引退したのでした 苦笑)


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キッテルのブログ、ツール後初レース

2018.08.19.07:25

忌中は49日まで、喪中は1年というのが正式の期間だそうですが、半月も静かにしていたら、いろいろうずうずしてきたのでこのあたりでブログ再開であります。

まずは拙ブログの定番コースを幾つかご紹介しておきます。

今年のツールはスプリントにまともに参加できず、チーム内でのゴタゴタが新聞に載ってしまって、さらにあっさりタイムオーバー、散々だったキッテルですが、ツール後の最初のレースのことを自身のブログで書いています。

……
やあ、みんな、ツールでの不幸なタイムアウトの後、俺はこの何日か大いにトレーニングを積んで、さらにメンタルでもスイッチを切り替えることができたぜ。目下俺は故郷のチューリンゲンにいる。もちろん最高にうまくいってるぜ。

上に書いたように、ツールでタイムオーバー失格だったんだが、これは俺にとっては初めてのことだった。だけど他のたくさんのスプリンターも同じ運命を共有したし、こういうこともあるさ。スプリンターだからなんでもうまく行くわけじゃねえ。無論、こういうことがないように願っていたんだがな。しかし、それはもういい、前を向こうじゃねえか。

明日はツールの後、俺の最初のレースがチューリンゲンで行われることになってるんだ、とっても嬉しいぜ。俺のチューリンゲンの大切なファンに会うことができることを願っているぜ。故郷でレースするってのはいつでも全く特別な気分だ。だから明日はちょっと時間を作ってレース会場へ来てくれ。見るだけの価値はあるぜ。俺だけじゃなくて、ツールに参加したリック・ツァーベルやジョン・デーゲンコルプなんかも参加するんだぜ。
……

このチューリンゲンのアプレ・ツールレースはホビーやU17、あるいはかつてプロだったシニア選手たちのレースがあって、プロもクリテリウムだけじゃなくポイントレースやいわゆるミスアンドアウトなど5種目を行うようです。結果だけ見ると総合はデーゲンコルプが優勝でキッテルが2位ですが、シニア選手たちのレースでは、オラフ・ルートヴィヒが総合2位になってます。


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キッテル、その後

2018.07.16.15:19

というわけで、拙ブログとしてはデーゲンコルプのツールステージ初優勝でとても喜んでいるわけですが、キッテルの方がどうにも心配ですねぇ。。。

キッテルの話。「あの記事【カチューシャ監督コニシェフによるレキップインタビューでのキッテルエゴイスト断定記事】は読んでびっくりするとともに、がっかりしたぜ。ああいうことは内部で解決するべきことで、新聞に言うべきことじゃないぜ。俺はどんな批判だって受け入れるし、そういうことを話し合うことを嫌がるタイプじゃねえ。話し合いの場では俺自身の考えだってきちんと話せる。昨日【のミーティングで】はもう一度それをはっきりさせた。だけど、正直に言って、これでこの話はおしまいだ、手打ちだぜ、っていうのは難しいな。だけどことをさらに大事にする気はない。俺たちは今ここで世界一きついレースを走ってるとこなんだ。この件をどうしていくかなんて考えてる暇なんかないぜ。人が集まって何かする時って簡単にはいかねえもんだぜ。調子は悪くないから今後も頑張るぜ。」

キッテルって以前のドーピングの疑惑をかけられた時にもかなり凹んでいましたからね。そういうメンタルの強さが外見とは裏腹にあまり強くないような気がします。まあ昨日のステージはキッテルに向いてるとはとても言えないんだろうけど、それにしたってグルペットゴールかぁ。。。

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キッテルをめぐる不協和音

2018.07.15.12:23

ドミトリー・コニシェフ。1989年の世界選手権でレモンについでまさかの2位になり、その後もツールやジロでステージ優勝を何度も上げた選手でした。もともとソ連や東欧にはプロレースに参戦する前から伝説的な強さを誇っていた選手が何人もいたんですね。それが89年にゴルバチョフのペレストロイカで大挙してプロ入りしてきて、伝説の選手セルゲイ・スホルチェンコフとかピヨートル・ウグルモフらと一緒にコニシェフもプロになったのでした。その翌年からはさらにアブドゥジャパロフやエキモフ、さらにはベルツィンやトンコフやチミルらが続いたわけです。

コニシェフは、個人的にも宇都宮の世界戦で赤いソ連のマイヨにキャップの庇を下げて目深にかぶって、目の前を通過していく格好良い姿が記憶に残ってます。顔立ちもスラブ系の穏やかな感じで好きな選手の一人でした。

さて、前フリが長いですが、そのコニシェフ、何してるのかと思ったらカチューシャの監督だったんですね。昨日のステージ前にレキップで痛烈なキッテルはエゴイストだという批判をしました。「我々は彼に大量に投資しているんだ。しかし彼は自分のことにしか興味がない。ショレのチームTTの前のチームミーティングの時も、彼は携帯をいじくってた。私が言うことに興味がなかったわけだ。理解できないことだ。」

この件について rsn が第8ステージスタート直前にキッテルに直接聞いたところ、キッテルの反応はこんな感じです。「コニシェフ監督がどこでそんな発言をしたんだ? 本当に言ったかどうかわからないから、俺にはコメントにしようがないぜ。」

案の定、昨日の第8ステージでもまるでいいところがなかったですねぇ。その後 Cyclingnews の記事によれば、コニシェフの発言はかなり修正されて、ザカリンのアシストにはキッテルのスプリントのアシストをするのは荷が重いので、キッテルがうまくスプリントできないでいるのかもしれないと、融和的な発言をしているようですが、rsn によると、ここにキッテルの個人マネージャーのイェルク・ヴェルナーも乱入 笑) キッテルを中心とするスプリンター派閥とザカリンのための総合狙い派閥が4人づつで、うまく機能しない。監督もロシア人ザカリンの側のロシア人コニシェフに対して、ドイツ人キッテル側のドイツ人監督トルステン・シュミットになっている。去年のクイック・ステップならアラフィリップやユンゲルスのような総合上位狙いの選手たちもキッテルのアシストを務めてくれていたと言って、チームスピリットの欠如を指摘してますが。

まあ、勝てばこう言う事もないんだろうけどね。しかし話している最中に携帯をいじってるって言って、どこかの相撲取りだとビール瓶で殴られるところですが 笑)

しかしマルティンもリタイアだし、キッテルのモチヴェーションも今ひとつ高くなさそうだし、来年はまた別のチームかな? 

今日の石畳ステージも、拙ブログとしてはキッテルよりもデーゲンコルプに期待したいところです。


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第4ステージ後のキッテルインタビュー

2018.07.11.07:56

まさに盤石のクイック・ステップですね。グライペルも昔の爆発力はないですかね。しかし、カヴはどうしたんだろう?

「パリまではまだまだ長い。まだいくつかチャンスはあるぜ。そんなに調子が悪いわけではない。集団の中では熱くなったんだけど、その前にゴールラインになっちまった。スプリンターってのはいいこともうまくいかないこともあるんだよ。前が開けるまで待たなければならなかった。今日はみんな即興でスプリントをしなければならなかった。ただしクイック・ステップだけは盤石だった。またしてもやられちまったぜ。最後の2キロはとても早かった。すぐにゴールが見えちまった。俺は冷静さを失わないようにってことだけ考えてた。だけど大混雑の中に放り込まれ、ブロックされて出ていくことができなかった。リック【ツァーベル】がラスト800メートルで俺の後ろから、前へ引くぞって叫んだんだ。だけど、それよりこのままの方がいいと思ったんだ。5位はしょうがねえ。腹を立ててもしょうがねえ。でも俺は楽観的だぜ。」



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プロフィール

アンコウ

アンコウ
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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、音楽はバッハと友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎはもっと困るが)。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとしてゴミ箱に入れられることがあるようです。承認待ちが表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す(22年3月2日更新)

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