rsn の情報です。現在マヨルカ島でトレーニング中のボーラ・ハンスグローエがメディアインタビューに答えたようです。答えたのは新しくボーラに加わったコーチのロルフ・アルダーク。このアルダークは現在52歳。うーむ、前に書いたけど、1988年、アマチュア時代のまだ19歳のアルダーク、TV放映された日本の琵琶湖のレースで優勝してるんですよねぇ。。。52歳かぁ。。。。
「大きく見れば、グランツールで総合順位上位を目指す。今年はまずジロにフォーカスする。スプリンターは連れて行かない。【ジロは最初の6ステージ中4ステージが平地で】この最初の1週間はもちろんスプリンターなしだと、何もできないからプレッシャーになることは確かだ。でもスポンサーがGoサインを出してくれたし、それ相応に自由に走れる面もある。ジロにはジェイ・ヒンドリー、ヴィルコ・ケルデルマン、エマヌエル・ブーフマンというハイクオリティの選手でいく。本当にアグレッシブに走れるはずだ。」
ヒンドリーとケルデルマンといえば、一昨年のジロで同じDSMチームで2位と3位になった二人ですが、今年はボーラで再び再会という形になりました。ブーフマンは去年のジロでは落車リタイアで悔しい思いをしましたが、2年連続でジロに回ることになりました。おそらくエースはブーフマンで行くんでしょう。ジロってまだドイツ人の優勝者っていないんですよね。期待できるのかどうなのか。。。
「ツールはもっといろんなタイプが出場するだろう。サム・ベネットもこっちだね。アレクサンドル・ウラソフ、マクシミリアン・シャハマン、フェリックス・グロースシャルトナー、パトリック・コンラートなんかが選ばれるだろうね。総合上位はウラソフに託されるだろう。シャハマンは総合は無視して去年のニールス・ポリットとコンラートのようにステージ狙いでチャンスを与えたい。ポリットももちろんツールだね。」
ツールの総合でウラソフに期待するのはかなりキツイでしょうから、ツールに関してはステージ狙いがメインでしょうか。
「ブエルタはセルヒオ・イギータがチームを引っ張ることになると思うけど、今はまだ決められないね。
サガンがいなくなってクラシックはどうするかだけど、ミラノ〜サンレモはサム・ベネットに可能性があると思っている。ツール・ド・フランドルやパリ〜ルーベはポリットとマルコ・ハラー、ヘント・ヴェフェルヘムではベネット、アルデンヌ・クラシックになったらシャハマンに託すことになるし、チャンスもあると思っている。うちのチームにはヴァウト・ファン・アールトやマティウ・ファン・デル・プールはいないけど、結束力もあるし、強いチームだと自負しているよ。」
うーむ、拙ブログとしては、レンナルト・ケムナの名前が出てきてないのがちょっと不安ではあります。
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オーストリアは、30代のイケメンの、そして極右の首相が先日辞めましたが、ここでも紹介した映画「ユダヤ人の私」
http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/blog-entry-4183.htmlでも再三言われていたように、もともとカトリックの国で保守的で排他的なところがあります。いや、コンラートがそういう奴だという意味ではありません 笑)
パトリック・コンラート、拙ブログでは2015年に彼がボーラ・アルゴン18に入った時、まだドミニク・ネルツがエースだった時から、ときどき名前を出してきた選手ですが、なにぶん地味なステージレーサーで、ツール・ド・スイスで総合3位になったことや、ジロ・ディ・イタリアでトップ10に入ったことはあったんだけど優勝がない、というタイプだったんですが、今年はとうとうやりましたね。ツールの16ステージでソロアタックを決めて逃げ切りました。
コンラートの話。「チャンスを掴み取ったね。ステージ優勝は今年のツールの大目標だった。その前【14ステージ】で悔しい2位だったから、本当に解き放たれた気分だった。
休息日に親類が来て一生懸命努力すれば報われると慰めてくれた。調子も良かったしタイプとして向いていると思っていたから、あのステージでは勝つのは僕だとずっと思っていたんだ。僕以外に勝つ奴はいないって。
これまで僕は総合順位のことだけを考えて走ってきた。今年はピントをずらして、ステージ優勝のためにフランスへ行ったんだよ。」
まあ、話はツールの話ばかりですが、今年は二度目のオーストリアチャンピオンにもなったし、アルデンヌクラシック(アムステル・ゴールド、フレッシュ・ワロンヌ、リエージュ・バストーニュ・リエージュ)で3つとも20位以内になり、クリテリウム・ドゥフィネでもステージトップテンが4回もあったんですね。オリンピックも18位だったし、来年から少し自由に走れるようだし、優勝の数も増えるかもしれません。
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グラン・ツールでもトップ10に入るか入らんかというビミョーな位置にいる選手です。今年はジロ・ディ・イタリアでブーフマンの山岳アシストとして出場し、総合42位(ブーフマンはリタイア)でしたが、エースとして出場したブエルタでは10位で、2年連続トップテン入りでした(去年は9位)。もう一皮むけるとねぇ。。。って、ボーラにはそんな選手ばかりですが 苦笑) しかも来シーズンはそういうタイプがさらに増えそうです 爆)
グロースシャルトナーの今シーズンはブエルタが終わる9月初めまでは出場レースは、オーストリア選手権を除くと、すべてステージレース(ステージレースだけ7つ)でした。ブエルタ後はイル・ロンバルディアまで5つのワンデーレースで、結局今シーズンのレース日数は75日。
グロースシャルトナーの話。「今年は良かったり悪かったりだったね。去年はツールと秋のブエルタを完走したので、春先はちょっと疲れが残ってた。それに背中の痛みがあって、それでけっこう大変だったんだ。【4月後半のツアー・オブ・アルプスの第5ステージで優勝するけど】あれは本当にすごい一日だった。ジロに向けてうまく準備できていると確信が持てたね。
【ジロではブーフマンのアシストだったけど】アシストとしてはとてもうまくこなしていたんだ。彼の落車リタイアは本当に不運だったよ。その後も【セッティマーナ・チクリスタ・イタリアナで総合4位になったあと】うまく回復できたし、ブエルタのことを考えればとても重要だった。
それにしてもジェットコースターみたいだった。運が良かった時もあれば、不運な時もあってさらにはいくつもミスをした。【第7ステージ終了後は総合トップに8秒足りず】もう少しだった。でもこの日はとても大きな刺激になったよ。もしかしたらグランツールでも僕がリーダーになる可能性があるんだと思えたからね。
だけど、シーズン終了後にジョギング中にカカトを骨折しちゃってね。今はもう少しトレーニングの開始を遅らせなくちゃならない。レースプログラムと少し後ろにずれちゃうだろうね。でもそれが良いことか悪いことかは、なんとも言えないよね。
いずれにしても早く自分の流れを捕まえて、より一層安定したよいパフォーマンスを見せられるようにしたいよ。」
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39歳、グライペルも今シーズン限りです。全盛期のキッテルやカヴェンディッシュに勝つ可能性があるスプリンターでしたし、ツールのシャンゼリゼでも2回優勝しているんだけど、拙ブログではサブカテにしてませんでした。まあ、理由はグライペルの当時のブログがあまり更新されず、内容的にもいまいち面白く感じられなかったので 笑)
グライペルはこの2年ほどは、主に健康上の理由から、全くパッとしないシーズンを送ってたんですが、ラストイヤーの今年はマヨルカ・チャレンジとアンダルシア一周で2勝して、プロ通算勝利は158になったそうです。
グライペルの話。「キャリアラストシーズンは堅実なシーズンを送れた。もちろん気持ちはもう少しできると思っていたし、目標だったジロで、スプリントトレインを率いて走りたかったけどね。でもツールを走れたのは素晴らしいことだったよ。
ジロを走れなかったのは残念だったけど、ツールでそれをおぎなえた。再びパリまで完走できたのも僕のハイライトだった。チームは僕のためにスプリントトレインを用意してくれたんだ。素晴らしいよ。
今シーズンはあまり期待せずにシーズンインしたんだ。【最後のレース、ミュンスターラント・ジロでは10位だったけど】意識して一人でゴールまで走るようにしたんだ。キャリアを終えることで気が楽になったね。自分のキャリアを誇らしく思うし、このレースが最後のレースだったことも嬉しく思うよ。
今はやめることを悲しいとは思わないけど、ひょっとしたらレースが始まるとそんな気分になるかもね。でも今は、クリスマスシーズンを完全に自宅で過ごせるのも素晴らしいことだよ。」
ゴリラなんてあだ名をつけられ、ガタイが大きいのでなんとなく怖そうでしたが、結構紳士的でスプリントのスタイルも真正面からフェアに行くタイプでした。ツールのステージ11勝は大きな勲章でしょう。どこかのクラシックに勝ちたかったかなぁ。パリ〜ルーベなんか可能性があったような気がするけどねぇ。
個人的には2015年だったか16年だったか、パリシャンゼリゼのゴールスプリントで横からカメラが撮るようになって、その時のどんどん加速していく力強さがすごかったというのが一番強い印象かな。
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マルクス・ブルクハルトはもうプロ18年目。すでに38歳。今シーズンは8月のポーランド一周で落車して何箇所も骨折、今もまだその時のケガが完全に言えてない状態で、ボーラとの契約は今年の12月31日まで。このまま引退の可能性もありますね。
ブルクハルトの話。「5月初めのロマンディまでは結果はともかくうまく走れていたよ。ロンデ(ツール・ド・フランドル)の14位は特に満足している。あの日は絶好調だったから、もしかしたら何か違うことをすべきだったかもしれないね。まあ、後知恵にすぎないけど。その日にパーフェクトな調子で臨めるかはわからないからね。僕もそうは言ってもトップ5に入れるほどの調子ではなかったってことだよ。ただ、このレースは僕にあっているし、準備がうまくいったことは改めてわかった。
6月のツール・ド・スイスで体調が良くなって、ドイツ選手権はまた調子がよかった。ただ、小さなミスをしてしまった。それがなければ間違いなく表彰台に立てていたと思うよ【5位】。
ポーランド一周では第1ステージで落車してリタイアだった。UAEの選手の上に倒れた時、手をついて支えてしまったんだと思う。腕を何箇所も骨折して、4回手術したんだ。いまだにロードトレーニングはできないでいる。ローラー台でトレーニングしている状態だよ。ハンブルクで5回目の手術の予定だったんだけど、現状では保留状態だ。
まずは手を治すことが一番だ。いずれ良くなるだろうけど、まだ何週間かかかりそう。来シーズンのことは治ってから考えるよ。」
この選手も大柄で手足が長く格好いいし、過去ツールのステージやヘント・ヴェフェルヘムでも優勝してますね。個人的に印象に残ってるのは、拙ブログを始めたばかりの
2010年のツール・ド・スイスで3人で逃げて、ラスト1キロ強のアタック。YouTube にそのシーンがありました。
また南ドイツの民族衣装でモデル役になってたりもしてましたっけ。

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今回の rsn の記事ではルーカス・ペストルベルガーのインタビューは載ってないので、ただ記録の羅列のみですが、個人的にはこの選手はとても気になっています。
2017年のジロの第一ステージでサム・ベネットのリードアウトのために残り2キロでスピードを上げたら、後ろが切れてそのまま1キロ以上逃げきりで優勝したことがありましたが、今年のクリテリウム・ドゥフィネの第2ステージでも逃げグループからアタックしてついてきた選手を20キロ弱でちぎるとそのまま独走で勝ちました。独走力があるから調子がいい時には何かやってくれそうな感じがあります。
今年はこれがハイライトでしたね。この第2ステージでリーダージャージを手に入れると、結局5日間、第6ステージ終了までこのマイヨを守りましたからね。表彰台でもらえるライオンのぬいぐるみを5つ獲得。ただ、それ以外は、たとえば春先のベルギークラシックではハイライトのツール・ド・フランドル直前にチームメイトのマシュー・ウォルズがコロナ陽性になり、濃厚接触者ということで7日間の隔離でDNSだったり、9月のヨーロッパ選手権のための調整レースのクリテリウムで落車して怪我のためにそのままシーズンを終えたり、とシーズン全体としてはあまり良い年だったとは言えないかなぁ。
ツールには4年連続でメンバーに選ばれているので、馬力があるタイプとして重宝されているのかもしれないけど、もう少しチャンスがあると、ゴール前数キロから逃げるという格好いい姿が見られるんじゃないかと思うんですけどね。
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拙ブログでも何度か出したジュニアのシアン・アイテブルックス
http://tatsuya1956.blog48.fc2.com/blog-entry-3898.html、来年からボーラで走る契約で、同じベルギーのエフェネプールと同様、U23を飛び越えてエリート入りですが、来年以降の大きな方向性が明らかになってきました。
アイテブルックスは21年シーズンをボーラのジュニアチームで走って7勝をあげています(個人TTとチームTTを含む)。
rsn によると最初のレースは1月末のマヨルカ・チャレンジかブエルタ・ア・サン・ファンになるそうです。
アイテブルックスの話。「早くスタートしたいし、どっちのレースもプレッシャーはあまりないから良いです。マヨルカの方は最初のレースとしてはたぶん簡単なものだけど、TTや山岳ステージがあるサン・ファンのほうが走ってみたいですね。自分はステージレースが得意だと思うし、何年かはいずれグランツールで走れるように精進したいです。むろん2022年や23年にそうなれるとは思ってませんよ。
クライマーの能力を上げたいけど、もしもっと筋肉がついて爆発力がついたら、シャハマンみたいなタイプになりたいです。でも【現時点では】ステージレースが目標です。今シーズンの目標はツール・ド・ラブニールです。プロになったわけですから自分で勝ちに行けることが重要です。このレースに勝つとは言えませんが、結果を残すことを目標に走りたい。
でも、自分で自分にプレッシャーをかけるつもりはありませんし、チームからも勝利を求められてはいません。契約した3年間で結果を出す義務を負っていません。おかげでプレッシャーを感じる必要はありません。大切なのは進歩することです。その過程でレースに勝てれば最高だし、勝てなければ運が悪かったってことです。
でも、グランツールでうまく走れるようになって、いずれログリッチやポガチャルと肩を並べて走れるようになれたら最高です。」
まだ18歳、ボーラとは3年契約ですが、そのときでもまだ21歳。きっと近い将来、この難しい名前がTVで呼ばれるようになるんじゃないかと、いや、なるといいです 笑)
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パトリック・ガンパー、
拙ブログではブエルタ・ツィート日記を載せたボーラのオーストリアの24歳の2年目の選手です。
ドイツの自転車サイト radsportnews.de では例年ドイツ語圏の選手たちの順位付けをしながらシーズン総括の記事を載せています。まあ、例年言ってることですが、この順位ってレースの重要性に応じて順位を得点化して行くやり方で、アシスト選手はへたすると点数がつかないというはなはだ馬鹿らしいシステムだと思うので、ここ何年も拙ブログはこれを紹介しながらも順位は無視してきましたが、今年も順位は無視します 笑)
去年は10月に行われたジロで落車して脳震盪でリタイアし1ヶ月の休息をとってトレーニングを再開したと思ったら、今年に入ってすぐにコロナに罹患、再びトレーニングできず、大幅に準備が遅れました。
ガンパーの話。「準備は台無しになって、最初はいろいろ問題もあったけど、クールネ・ブリュッセル・クールネで序盤からアタックして逃げ、後半マティウ・ファン・デル・プールに追いつかれたけど、彼について行くことができたんだ。結局ラスト500メートルで大集団に追いつかれてしまったけど、スーパースターのMVDPに引き離されなかったんだからね。自信になったよ。
その後のベルギーの春のクラシックは、コロナでチームが出場できなくなったE3サクソバンク・クラシック(ハレルベケ)を除いて、フレッシュ・ワロンヌまでずっと出走したけど、途中であまり調子が良くないことに気づいた。
それで、その後のために立て直しをすることにしたんだ。おかげで6月のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでは新人賞ジャージを着れたんだ。
その後オーストリア選手権は自分の家のそばだったけど、個人ロードで3位に入れたし、TTのほうでは4位になれた。これは自分の成長を実感できた瞬間だったよ。
8月半ばからのブエルタは総合112位だったけど、ハードなレースだった。スプリンターのメーウスのアシストとして自分の仕事には満足している。スプリントの準備を整えるのはものすごいプレッシャーだけど、だんだん自分のやり方がわかってきたし、リードアウトがうまくいっている実感も感じられるようになった。
いずれにしても、今年はクールネ・ブリュッセル・クールネや最後のパリ・トゥール(23位)、世界選手権(21位グループ)で、僕はただレースを走るだけでなく、レースを作ることにも関与できると自信がついた。来シーズンに大きなモチベーションになるよ。
来年はクラシックをもう一度走りたいけど、アシストとしてリードアウトに貢献したい。もしかしたら結果を求めて走れるレースも一つやふたつ出てくるかもしれないし、楽しみだよ。」
この選手も190センチ以上の大柄な選手です。昨今は190以上の選手って増えましたね。昔は190以上なんて数えるほどしかいかなったんですけどね。だからモン・ヴァントゥ越えのステージで勝ったエロス・ポーリとか、パリ〜ルーベで勝ったマグヌス・バックステッドなんかが超大型ってことでも目を引いたものでしたが。。。
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プロロード界はすっかりシーズンオフ。いつもグランツールが始まるとツィート日記を選手に書かせている Cyclingmagazine.de. に今シーズンのボーラの総括が載っていたので、それを元に見直してみましょう。
チームの成績としては30勝して、ワールドツアーチームランキングで7位ですから、まあまあでしょう。かつてこのブログを始めた頃のミルラムチームの惨状を思えば天と地 苦笑)
ただ、春先はペテル・サガンがコロナで離脱、後半はエマヌエル・ブーフマンとマキシミリアン・シャハマンが離脱、さらにコロナじゃなく、「メンタル・プロブレム」(と Cyclingnews.de は書いてますね)で5月を最後にオフに入ってしまったレンナルト・ケムナと、エース級のメンバーが長期離脱したのは痛かったですね。
印象的な勝利はパリ〜ニースでシャハマンが連覇を飾り、ジロではペテル・サガンがステージを取っただけでなくマリア・チクラミーノも獲得し、ツールではニールス・ポリットとパトリック・コンラートがステージ勝利、ヴィルコ・ケルデルマンが5位入賞。
ポリットはドイツツアーも総合優勝したけど、期待された春のクラシックや「秋の」パリ〜ルーベはパッとしませんでした。そもそも春のクラシックのビンク・バンク(E3 ハレルベケ)とヘント・ヴェヴェルヘムはチームがコロナで出入り禁止になっちゃったしね。
アルデンヌではシャハマンが3位になったけど、2度目のドイツチャンピオンになって期待された後半は体調もくずして、オリンピックの10位以外目立つところがなかったですね。
来シーズンはメンバーがだいぶ入れ替わります。スプリントエースのパスカル・アッカーマンとサガンのトップ二人が移籍し、アレクサンドル・ウラソフとセルヒオ・イギータ、ジェイ・ヒンドリーと、グランツール用エースか強力アシストかどっちつかずの 笑)3人が入ってきます。なんかグランツールでトップ10に入れそうだけど表彰台はちょっとという選手がボーラにはたくさんいますが、さらに多国籍で3人増えたという感じ 笑)
スプリンターはアッカーマンがいなくなるけど、代わりにサム・ベネットが復帰するし、後半でなんども上位に入ったヨルディ・メーウスなんていう若手も出てきたからいいのでしょう。
首脳陣もチームディレクターが3人辞めてロルフ・アルダークがディレクターとして加わるそうです。このロルフ・アルダーク、私は個人的に印象に残っている人です。1988年だったと思うけど、TVで珍しく琵琶湖国際ロードレースを放送したんですね。この時19歳のアルダークが優勝したんですよ。ただ、残り10キロぐらいで時間切れというトンデモ放送 苦笑)
このアルダーク、
拙ブログで紹介しましたが、17年のツールでボーラのサガンがカヴェンディシュと絡んでカヴが落車した時、強硬にサガンの失格を求め、その後それを後悔するコメントを出したのでした。サガンと入れ替わりにボーラに加入というのも、なにか因縁めいたものを感じたりして。。。
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今シーズンの初め頃からペテル・サガン

の契約料がネックで他のスター選手と契約できないと言われてました。
ボーラ、サガンとは今年いっぱいか?? へ晴れて ?)サガンはトータル・エナジーへ移籍が決まり、アッカーマン

に変わってサム・ベネット

が復縁し、そのスプリントトレインとするべくダニー・ファン・ポッペル

とシェーン・アーチボルド

(この人も復復縁 笑)、ライアン・モレン

の3人も加わったボーラ。スプリンターは若手のヨルディ・メーウス

にも期待がかかっているようですが、ツールはベネット一択で行くんでしょう。カヴ

の新記録阻止、お願いしますぜ 笑)
このスプリンター勢に、さらに噂通りジャイ・ヒンドリー

(アーチボルドのニュージーランド国旗との微妙な違いに注目 笑)が加入して再びケルデルマン

と一緒になりました。今年は体調も良くなかったようで、今一つ名前が出てきませんでしたが、去年のジロでの活躍もあるし、一緒に出たらどっちがエースになるんでしょう?
さらに私としては、一番の驚きはセルヒオ・イギータ

の加入。基本上りの選手ですかね? 今年のツールではトップテンに何回も入ってます。まだ24歳だしまだまだこれからの選手でしょう。個人的に期待値は高いですね。
そしてボーラお得意様のオーストリア人、マルコ・ハラー

も加入です。この人もスプリンター系のオールラウンダーと言えますかね? ボーラとしてはその多様性に期待していると言ってます。
ただ、こうなってくると、やっぱりエフェネプール

の目はないな 笑) ただ、大エースのサガンがいなくなった分、小粒な上位狙いの選手が増えた感じです。たぶんベネットで勝利は稼げるんだろうけど、ケルデルマンはツールで5位というのが頭打ちの印象だし、ブーフマン

も一昨年のツール4位が限界かなぁ。コンラート

も来年はレースによってエースとして勝利を狙わせるという方針のようですが。。。
私としてはケムナ

に期待してたんだけど、体調不良が多いよね。ポリット

やシャハマン

はグランツールのステージは狙えるだろうけど、個人的にはフランドルとアルデンヌのクラシックでの大勝利を期待したいところですが。。。
久しぶりに国旗をつけてみたけど、時間かかってたまらんわあ 苦笑)
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前々から言われていましたが、公式発表がありました。チームによると「大変革のための戦略的決断によって」だそうです。ことはこの二人だけにとどまりません。アッカーマンのアシスト役だったリューディガー・ゼーリヒ、アンドレアス・シリンガー、ミヒャエル・シュヴァルツマン、サガンのアシストだったユライ・サガン、ダニエル・オス、マチェイ・ボドナルもチームを離れると rsn は書いてますね。
特にアンドレアス・シリンガーはボーラの前身のコンチネンタルチーム・ネットアップ時代からの選手ですが、今年の春先の事故負傷で、今年で引退を決めていたとのことです。
今のところアッカーマンはポガチャルのUAEへ、サガンはデケーニンクやトータル・エナジーが噂されているようで、ボーラのスプリンターとしては、アッカーマンに押し出されて? デケーニンクで開花したサム・ベネットが復帰するのではないかという噂もあります。他にもまだ噂の段階ですが、ジェイ・ヒンドリーがDSMからボーラへなんて話も。。。ヒンドリーといえば去年のジロでケルデルマンのアシストをしながら、最後は不調のケルデルマンに変わってマリア・ローザを獲得、最後の最後にゲーガンハートにひっくり返されたのでした。
また、昨日か一昨日のニュースではパトリック・コンラートがさらに2年契約延長して、今後はエースとして走ってもらうと言われたようです。他にもアレクサンダー・ウラソフがボーラと3年契約か、なんていう記事もどこかで見た記憶があります。
ボーラとしてはステージレースでの上位狙いに目標を定めるということなのでしょうけど、なんか、どこか地味目な感じが否めないですねぇ。。。一時期話題になったレムコ・エフェネプールはどうなったんでしょう 笑)
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あちこちに出ているのかもしれないけど、イタリアの新聞ガゼッタでメルクスがインタビューに応じてます。
メルクスの話。「カヴェンディッシュが私の記録に並んだからと言って、問題はありませんよ。そんなので眠れなくなりはしません。彼が記録を抜いたらおめでとうといいます。だって34回スプリントで勝つのは簡単なことではありませんからね。
もちろん私たち二人はまるで違っています。私の34回の勝利は、スプリントもあれば山岳も、TTも、下りのアタックも含まれています。そして何より私は5枚のマイヨ・ジョーヌを自宅に飾ってあります。さらには96日間それを身に纏っていたのです。
もちろん彼が成し遂げたことを貶したいわけではありません。彼が困難な時期を乗り越えて、再び自転車競技に愛されるようになったわけですから、それだけでも素晴らしいことです。これは若い選手にとって大きな刺激になることでしょう。
【お気に入りの選手は】ブルターニュで祖父に捧げるように優勝したファン・デル・プールには本当に感動させられました。ファン・デル・プールはチャンピオンであり、このときのポーズにより永遠に記憶に残るでしょう。また、彼の長年のライバル、ヴァウト・ファン・アールトのヴァントゥでの勝利もすごかった。彼はベルギー人は大いに喜ばせてくれました。ただ、彼を総合狙いの選手と考えるのはどうでしょう。クラシックの方が適していると思います。
ポガチャルをグランツールで破るのは難しいでしょうね。きっと5、6回ツールで勝つのではないでしょうか。彼は完璧な選手で、山でもTTでも素晴らしい。その才能には限りがないようです。適切な準備と適切なチームがあれば、彼はツールとジロのダブルを成し遂げることもできるでしょう。そして私のマイヨ・ジョーヌ着用日数の記録を更新することもできるかもしれません。」
現在おんとし76歳。メルクス2世の呼び名が高いエフェネプールについても何か言って欲しいところです。ただ、メルクスはウルリッヒが出てきた時にも、俺の記録を抜くのは彼だと言ったことがありましたからね 笑)
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ヴィルコ・ケルデルマン、エマヌエル・ブーフマン、パトリック・コンラート、ペーテル・サガン、ダニエル・オス、ルーカス・ペストルベルガー、ニールス・ポリット、イーデ・スヘリングの8人がほぼ決定のようです。
当初不参加とされていたブーフマンがジロで早めにリタイアしてしまったため、ツールに出場することになり、ケルデルマンとの関係がちょっとどうなるのかなぁ。ダブルエースシステムって、余裕のあるチームならいいけど、ケルデルマンにせよブーフマンにせよ、総合トップを狙うにはちょっと力足らずですからね。ベスト3狙いだとすると、最初からどっちかを確実なエースにしたほうがような気がしますが。
チームマネージャーのラルフ・デンクの話。「今年は簡単に決断はつかなかった。かなり長い時間迷った。エミュ【ブーフマン】はこの1週間ほどで出場を決めた。さらにスプリンターを二人入れるべきかも迷った。ペーテル【サガン】とパスカル【アッカーマン】だよ。最終的にパスカルを諦めることになったのは、彼の現状は絶好調とは言えなかったからだ。私たちのチームの目標はステージ優勝と総合でのトップ5だ。もちろんマイヨ・ヴェールも目標の一つだけど、ライバルたちは強いからね。」
総合狙いのエースとしてはケルデルマン。山岳ステージでのステージ優勝狙いを任されているのがブーフマン。平地系のステージねらはサガンになりますね。さらにサガンにはマイヨー・ヴェールが期待されているんでしょう。
ダニエル・オスはサガンのボディガード役、コンラートはケルデルマンのアシストでしょうか。ペストルベルガー、ポリットは平地や追走のペースメーカーなどが期待されそうですし、スヘリングは山岳でのペースメーカーでしょうか。
この決定に収まらないのがパスカル・アッカーマン。すでにジロで2勝とポイント賞をとり、ブエルタでもステージ2勝を挙げているので、ツールにデビューしてステージを取れればグランツール制覇となるところだったんですが。しかも3年前にツール出場をマネージャーと約束していたそうで、がっかりしてますね。特に今年のコースはスプリンター向きだっただけに、がっかり度も高そうですが、ただ、今年はここまでパッとしないんですよね。
アッカーマンの話。「失望以上の気持ちだとしか言えないな。マネージャーのラルフはいつだって約束を守る男だった。だけど今回は破った。3年以内にツールに出すからと言われていたんだ。あの約束がなかったら、僕は別のチームに行っていた。だからこそ、本当に失望している。たしかに今シーズンはまだ勝ててない。でもそれが理由でツールに出られないと言うのはおかしい。だって調子は悪くないんだから。もし調子が悪いという自覚があれば、今回の決定に納得するけど、そうじゃないんだ。それはみんなわかっているはずだ。」
うーん、アッカーマン、以前から噂があったけど、来年はボーラからUAEへ移籍でしょうか?
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というわけで、今日はロンデ・ファン・フラーンデレンですが、残念、Jスポーツでは放送がありません。パリ〜ルーベも秋に延期になってしまったし、残念なことです。
さて、先日紹介した
ボーラの監督ラルフ・デンクの、サガン・キャリアの秋発言に対して、 早速 反論しています。
サガンの話。「ラルフが語ったことをメディアが正確に伝えたのかはわからないし、そもそも僕はその記事を読んでないんだ。インタビューでの発言っていうのはしばしば文脈を無視して一つの文章がピックアップされることがあるしね。でも、僕は自分が歳をとったとは感じてないよ。31歳になったけど自分のキャリアの秋にあるとは感じないし、相変わらずレースに勝てると思ってる。たしかに春先はコロナのせいで準備が遅れたけど。
ボーラ・ハンスグローエでは素晴らしい数年間を過ごしたけど、もしラルフが僕のことを、もう最高の時代は過ぎたと思っているなら、それはそう思っておけばいいさ。チームのために僕が必要ないと思っているなら、僕を本当に必要としているチームを探すことにするよ。」
カタルーニャでもうまいスプリントで勝利を挙げたし、ミラノ〜サンレモも目立たないうちに最後はいつの間にか前の方に位置して4位になだれ込んだし、今日のフラーンデレンでも優勝候補の一人に挙げられるだろうし、「キャリアの秋」っていう言葉には、ちょっとムッとしてるんだろうなぁ。でも、まだロードレースを辞める気はなさそうですね。
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このところときどき名前を見かけるオーストリア人選手のミヒャエル・ゴーグル(クーベカ)が、自分がこのところ調子がいい【ストラーデ・ビアンケ6位】のは菜食主義にしたからだと言ってるそうです。rsn の記事にありました。
ゴーグルの場合、つれあいさんも陸上選手で一緒に、当初は「倫理的」な理由で肉や魚をやめたそうです。そして彼女も成績が良くなっているそうです。「倫理的」というのがいわゆるアニマルフェアウェルとかそんなのも含めた意味かどうかは記事からはわからないんですが、いずれにしても昔は毎日肉なんか食べなかった。肉は贅沢品だったのに、今ではいくらでも安い肉が手に入る。そしてその肉がどんな餌を与えられて、どんな速さで成長していくかを考えるべきだ、というわけです。
まあ、もちろん他にも栄養の面やら何やらから、菜食主義のスポーツ選手にとっての利点など、炭水化物とタンパク質の話やらがいろいろ述べられているんですが、これは割愛 笑)
ただ、ゴーグルだけではなく、クーベカの他の選手の中にも菜食主義の選手が何人かいるそうで、チームの料理担当者もいろいろ工夫したり、補給食やドリンクなんかも専用のものを用意したりしているそうです。
そう言えば、話題にしたことがなかったかもしれないんですが、拙ブログでも応援しているジーモン・ゲシュケもヴィーガンなんですよね。ゲシュケもヴィーガンになってからパフォーマンスが向上していると言っているそうです。そしてゴーグルも彼からのアドヴァイスが役に立ったと言っています。多くの研究で菜食主義が慢性疾患のリスクが低くなり、肥満もほとんどなく、体組成が良いことが証明されているとのこと。
ただし、トップアスリートの誰でもが菜食主義によってパフォーマンスが上がるという科学的根拠はないそうですし、肉を食べることによって選手に何かデメリットがあるという証明もなされたことはないそうですので、まあ、半分は気持ちの問題かもしれません。
菜食主義については、私も10年ちかく前に1年ほど試みたことがあります。子供には肉や魚や卵を食べさせましたが、私と連れ合いはほぼ禁酒と菜食。その結果なのかは分かりませんが、
花粉症の症状が全く出ないという話も書きました。
ただ、その後、連れ合い共々、やっぱり続きませんでした。一時期は最大20キロ近く落ちた体重も10キロ以上もどってしまいました。しかもこの一年のいわゆるコロナ太りで、去年の3月から比べると4キロ増 苦笑)元の木阿弥。でも、こんな記事を読むとうーむ、完全なヴィーガンは無理にしても、もうすこし野菜を多く食べて、肉を減らしてみようかなという気持ちにもなります。特に今年は花粉症がひどいのでねぇ。それに一番痩せてた時に買ったコートが着れなくなりつつありますので 苦笑)
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週末はいろいろありました。カタルーニャではサガン

がスプリントを制してボーラ3勝目を挙げ、ケルデルマン

も総合5位を守り抜き、一方で北のクラシックのヘント〜ヴェフェルヘムではファン・アールト

が下馬評通りに優勝し、フランスのロワールではヴィヴィアーニ

が優勝して、このところ大人しかったブーアンニ

が期待通りのことをしてくれました 笑)ポーランド一周のカトヴィツェでの事故の再現にならなくて良かったですね。
とはいえ、拙ブログとしての自転車ニュース昨今の話題はやっぱり表題にしたこっちです 笑)
ボーラ・ハンスグローエ、最近デケーニンクの監督パトリック・ルフェーヴルが、ボーラがレムコ・エフェネプール

が欲しいのでチームごと買い取ろうとしているという、にわかには信じがたい(ボーラのほうも否定)ことを言ってて、揉めました。これはJスポで栗村さんも話題にしてましたね。
ただ、エフェネプールが欲しくて話をしたことはボーラ側も認めています。エフェネプールは欲しいけど、金が。。。というわけで、サガンの高額年俸がネックになってくるわけですね。というわけで、ボーラのチーム監督のラルフ・デンクがケルンの新聞社にインタビューされたようです。
ラルフ・デンクの話。「もっかペテル【サガン】と話し合っているところだ。どうなるかはわからない。我々は時間枠を提案していて、4月には決まるだろう。ただ、今のところはまだなんとも言えない。我々としてはサガンがチームのためにやってくれたことに対してとても感謝している【サガンはボーラで25勝しています】。スポンサーたちも彼の魅力に大いに注目してくれた。しかし、彼はキャリアの秋を迎えている。そして彼はプロトンの中で最高の給料をもらっているうちの一人だ。だから我々としてもよく検討しなければならない。まだそれを払い続けるのか、それとも若手にそのお金を投資した方がいいのか、ということだ。」
最後の「若手」のなかで一番気になっている(であろう)エフェネプールについても話していますね。
「デケーニンクのルフェーヴルはエフェネプールとアラフィリップ

ら4人の選手に選択権を持っていて、もしデケーニンクが存続できないことになれば、自分の決定権を私【デンク】に委譲すると約束をしてくれた。現在自転車界には5人のスーパースターがいる。ツールの勝者のタデイ・ポガチャル

、ヴァウト・ファン・アールト、マティウ・ファン・デル・プール

、世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ、一昨年のツール勝者エガン・ベルナル

だ。こういうスーパースターの誰かをチームに入れたいと思わないようなチーム監督なんていないよ。もちろん相手あってのことだけど。でも、近い将来、上に出した選手たちの誰かがボーラに加わるというのは、今のところ考えられないね。現在の契約もあるしチームの方針と合う合わないもあるから。お金に関しては、もしペテル【サガン】がチームから出て行ったらその分余る。スポンサーは私を信頼してくれているから、スポンサーからいただいた資金で可能な限りの最高のチームを編成できる。」
チーム編成上、エースとして選手を移籍させることを重視するのかという質問にはこんなふうに答えています。
「もちろん私たち自身のチームからスターを作ることもあるかもしれない。そうなればもっと素晴らしいだろう。ひょっとしたらドイツ人選手のレンナルト・ケムナ

とマキシミリアン・シャハマン

は候補になるだろう。すでにいくつかすごいパフォーマンスを見せているし、まだまだポテンシャルも大きい。」
というわけで、こんなインタビューが出るということは、サガンが今年限りでボーラを出ることは間違いないんでしょうね。他のチームに移るのか、それとも、あちこちで「ロードレースは最後以外退屈だ」とか、「飽きた」なんて言ってるようで、マウンテンに復帰か? 一方エフェネプールのボーラ入りの方は今年はともかく近い将来どうでしょうかね。
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先日、スローピングフレームであればこそのダウンヒルポジションが4月から禁止される話題を書きましたが、さらに前腕をハンドルに乗せるポーズも禁止です。ただ、TTは除くと書いてありますね。
要するに「手」はハンドル上に置き、足はペダル上、尻はサドルの上に座るっていうことですね。ハンドルの上に「腕」を置いてはいけないし、お尻を置くのはサドル上以外はダメってことでしょう。ただ選手はすでに反発してますね。自転車の乗り方ぐらい選手が自分で決めるもんだと。
この前腕部をハンドルの上に置くのって20世紀終わりぐらいから結構見かけるようになりました。当時は変速ワイヤーがブレーキレバーの内側から飛び出していたから、ミケーレ・バルトリなんていう選手はよくそれを掴んで走っていた印象があります。そのせいで、メカニックがバルトリの自転車のワイヤーがよく痛むと愚痴ってたみたいな記事を読んだ記憶もありますね。と思って写真を探したらありました。

自転車の最大の敵は空気抵抗ですからね。全面投影面積を小さくするためにはいろんなことがやられてきたわけです。80年ごろにはエアロフレームなんて言ってフレームのパイプ断面を涙滴状にした、潰れたフレームが出てきたり、フランチェスコ・モゼールのアワーレコードで有名になったディスクホイールやファニーバイクが出てきたりしたけど、それもこれも、93年に全く無名のアマチュア選手グレアム・オブリーが「革新的」なフォームでアワーレコードをあっさり更新して、結局自転車の形状なんかよりも人間の形状を変えた方が速く走れることがバレちゃいましたから 笑)
全面投影面積を小さくすることが自転車をより速く走らせられるというわけで、フォームも随分変わりましたが、投影面積を小さくするお手伝いに、いろんなものが出たのでした。
例えば1990年ごろにはグレッグ・レモンもスコットのハンドルバーをツールで使ってました。

まあ、レモンで有名なのは89年のツール最終日のTTでのトライアスロン用スコットバーでしょうけど、形状は少し変わったとはいえ、現在もTTでは同じような機材が使われているのに対し、こっちはもうなくなっちゃいましたから、今見るとかなりの斬新さです 笑)この写真は平地のようですが、下りでもここを持って降っていたはずです。これも1年で禁止になったはずですが。
他にもやっぱり90年代前半にでたマヴィックのメカトロニックという左右非対称のブレーキレバーと変速機のセット。リアメカはワイヤーがなく無線で変速するというシステムで、混信を防ぐために自分で電波の周波数を変えるんじゃなかったかなぁ。

ただ、このハンドルレバーは最初に出た時には写真よりもっと内側に伸びてたんですよね。要するにそこを掴んで、いわばハンドルの上に前腕を乗せるのと同じ効果を出そうとしたんでしょう。無論、当時はまだ前腕をハンドル上にという発想はなかったけど、ここを支えにしたポジションは楽だということはわかっていたわけです。しかし発売後すぐにUCIが禁止にしたので、レースの場では日の目を見ませんでした。
そのうち、UCIは、昔の日本のホビーレースみたいに、不必要に手をハンドルから離さないように、なんて言い出すかもしれません 笑) いや、昔、私が出てた頃のホビーレースでは、たとえ単独逃げきりでゴールしてもハンドルから手を離したら失格でしたからね。実際ゴールで万歳して失格になった人を見ました 笑)
まあね、プロ選手たちは全サイクリストの見本ですから、子供たちが真似しないようにという意味も込められているんでしょうけどね。
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いやあ、このスタイルをスーパー・タック・ポジションというのは初めて知りました。タック(tuck)って「折り畳む」とか「しまい込む」っていう意味みたいですね。
去年のツール・ド・ポーランドでのファビオ・ヤコブセンの大怪我からUCIは自転車競技における安全性を高めることに努力していたそうで、今年の4月1日から下りでのこのポジションは不可とすることに決めたとのこと。
ただ、この決定に対しては多くの選手が早くも否定的反応を示してますね。ミヒャウ・クヴィアトコフスキやエガン・ベルナルのイネオス勢や、拙ブログ常連のジーモン・ゲシュケは選手の安全性を高めるためにはもっと優先されるものがあるはずだと言ってます。
ゲシュケの話「去年のツール・ド・ポーランドでの下りスプリントでは一人選手が死にそうになったのに、処罰されたのはフルーネヴェーヘンだけで、ゴールのフェンスの位置の安全性に配慮不足があった主催者はなんのペナルティもなかった。」
このポーズを禁止する前にやることがあるだろうということでしょうか。
さらにマキシミリアン・シャハマンもこんな発言。「自転車競技の安全性に努力してくれるのは嬉しいけど、これが禁止されても規則に合わせた新しいエアロポーズが開拓されて行くだろう。問題はその新しいポジションがもっと安全なものになるのか、それとも以前にも増して危険なものになるのか、だね。」
私はこのポーズは前から書いているように反対だし嫌いです。安全性云々以前にそもそもが格好悪いでしょ?? 笑)下りのフォームについてはかなり昔書いたこんなエントリーもどうぞ。
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自動車に横から突っ込まれたケルデルマンは順調に回復していて、コルセットなしでホームトレーナーでのトレーニングを再開したそうですが、今度はペテル・サガンが31歳の誕生日の26日にトレーニングで落車して肘と膝に擦過傷です。
晴天の中6時間走って擦過傷を作ったけど大丈夫。忘れられない誕生日になったと。しかしサガンが単独でこけたのでしょうかね? あまり見ない気がしますけどね。それにしても元気なサガンでした。
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大丈夫そうですね。ボーラとしてはツールの総合のエースとして考えていたようですが、その計画の変更はないと監督のラルフ・デンクは言っています。
「もちろん2月の走り込みは足りなくなるけど、3月にはまた乗れるようになると期待している。だからツールの準備のための時間はたっぷりあるだろう。トレーニングを再開して問題が生じなければ、チームとしてはOKだね。事故の写真を見れば、もっとひどいことになっていたっておかしくなかったんだから。」
と言うことで、ボーラの発表によれば、事故は車のドライバーが一時停止の標識を見逃したせいだそうです。またケルデルマンは事故後3日目からは自宅でホームトレーナーに乗ってズイフトしてるそうです。
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