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拙ブログのモットー

2037.06.17.12:21

社会は強い者がより強くなるように、富める者がより富むように、力をかざす者がより強い力をかざすことができるように、そのようなことのためにあるのではありません。弱い人間のためにこそ社会はあります。私たちは、そうでないときにはそうであるように社会を変えてゆかなければなりません。(八尋 光秀)


あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。 それはあなたが世界を変えるためではなく、 あなた自身が世界によって変えられないように するためです。(ガンジー)


悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです、少なくともみんなふつうの人間なんです。それが、いざというまぎわに、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです。(夏目漱石)


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捨てられないカレンダー(おまけ)

2020.01.23.11:23



このシリーズ最終回 笑)これは最近のいただきものです。ちょっとヨレてますが、1989年のバルタリのカレンダー。昨日のメルクスと違って、こちらは日本にはほぼないでしょうね。

表紙はご覧のようにコッピがバルタリにボトルを渡す有名な写真なので、一瞬コッピのカレンダーか?と思いますが、中を開くと、主に晩年のバルタリの写真です。

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1952年、未舗装路のイゾワール峠です。バルタリの頭もかなり後退していて、さもありなん、バルタリ最後のツールですね。あるいはこんなの。

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これは1948年のツールで優勝した時。ただ、拙ブログの最初の頃に書いたことがありますが、バルタリって戦前の若い頃の写真を見ると格好いいんですよね。晩年の写真だと、どうも老練で頑固な大ベテランが若者コッピをいぢめたというイメージが日本では定着しているようですが 笑)

さて冒頭に書いたようにこれはいただきものなんですが、問題はもう貼る壁がないってこと 苦笑)


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捨てられないカレンダー(その4)

2020.01.22.22:10

これは持っている人も結構いるかも。2005年のエディ・メルクスカレンダー。深谷さんで売っていたものです。
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ちょっと大きいのが問題ですが、時々ページを変えて掛けてあります。お気に入りはこれ。
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パリ〜ルーベ です。世界線の初優勝の時のメルクスもいいですね。

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映画「ジョジョ・ラビット」(ほぼネタバレ)

2020.01.21.00:01



今日午後、新宿で観てきました。満員でした。1945年のドイツを舞台に、どちらかというといじめられっ子に属する10歳の、ナチスを熱烈に信奉する少年が主人公のシリアスコメディです。夢はヒトラーユーゲントの立派な兵士になること。こういう少年を主役にするという発想はなかなか出ないですね。戦後すぐの映画に「ドイツ零年」というイタリアのロッセリーニ監督の映画がありました。ナチスを信じきっていた少年がドイツの敗北とともに大人たちのずるさに絶望して自殺する映画で、もう身もふたもない暗い映画でしたが、こちらは靴紐が結べなかった少年が結べるようになるという成長の話です。

この子役、どこかで似たような子を見たことがあるな、と思ったんですが、「ブリキの太鼓」の少年に顔立ちがちょっと似ているように思いました。そういえば「ブリキの太鼓」も少年が見たナチス時代のドイツでした。

この少年、辛いことがあると想像上の友人のアドルフ・ヒトラーが出てきて少年を慰めたりアドバイスをくれたりします。このヒトラーがちょっとふざけた気のいい奴として出てくるんだけど、最後、少年がヒトラーの呪縛から解かれるところでは、本物そっくりの演説をします。英語なのにまるでヒトラーそのもの。残念ながら顔は全く似てませんし、腹が出てるのはちょっとナンですが 苦笑)

これまでにもヒトラーをおちょくった映画って「わが教え子、ヒトラー」とか「帰ってきたヒトラー」なんてのがありました。特に後者は結構うまい作りになっていて、最後の方はかなり怖いことになっていきました。この「ジョジョ・ラビット」の方はむしろ逆で、最後に少年の呪縛は解かれます。

しかし母親をああいう風にしちゃうのって、映画全体として観たとき、ちょっと重すぎじゃなかったのかなぁ、そんな気がします。無論この時代ですから、ラストの市街戦などは十分重いんだけど、映画全体は軽快な喜劇の雰囲気があって、笑ってしまうところが多いんだけどねぇ。特にゲシュタポの一群がやってきて、一人一人いちいち「ハイル・ヒトラー」と挨拶し合うシーン(ハイルヒトレリングなんて言ってました)や、ヒトラーユーゲントの太った女性教官なんかワルキューレのパロディーでしょうか、最後の方なんか絶望的かつ悲劇的状況なのに重機関銃を抱えて戦いに向かうところなんかも笑わされました。

冒頭、当時のヒトラーに熱狂する人々、特に若い女性たちの熱狂ぶりを写す写真にかぶせてビートルズの名曲「抱きしめたい」のドイツ語版が流れ、当時のヒトラーは今で言えばロックスターのような熱狂的人気を誇っていたというのを暗示する秀逸な出だしです。

ラスト、ソ連軍に捕まった少年を逃すヒトラーユーゲントの教官も、ただの嫌なナチではなく、深みがあってよかったです。ユダヤ人少女の身分証明書の嘘を見抜いていたのに素知らぬ顔で見逃すのも、最後の突撃の時の閲兵式用軍服の姿も、なかなかに魅せます。個人的にはもっと観ていたかった役柄でした。

最後にどうでもいいイチャモンをつけると、ヒトラーはこめかみを撃って自殺したのではなく、拳銃を口にくわえて自殺(こちらの方が確実。最悪は東条英機のように心臓を狙うという奴。失敗が多いそうです)したと言われています。それから、これはどうやっても見逃せないのが、詩人リルケは母親がユダヤ人だったというセリフ。リルケの言葉は映画の最後にも出てくるので、重要なので明言しておきますが、リルケの母親ってのは有名な困った人 笑)で、ユダヤ系ではありません。

しかし、ナチスもので英語で作られた映画ってのはいいものが多いです。拙ブログでも「善き人」とか、「ヒトラーへの285枚の葉書」とか、「縞模様のパジャマの少年」を紹介したことがありましたが、どれもすばらしい映画でした。でもこれらに共通して気になるのは、手紙やポスターなど書かれているのはドイツ語なんだけど喋っているのは英語で、しかもそこにドイツ語の単語を混ぜ込むというのは、いや、ほとんど聞き取れやしないんだけど、それでもなんか違和感がとてもあります 苦笑)


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捨てられないカレンダー(その3)

2020.01.20.22:43

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これはロシアイコンの2001年のカレンダー。ロシアイコンなんて言っても普通の人は何?それ状態でしょう。ロシア正教、いわゆる東方教会の聖像画です。ロシア正教会では祭壇と信徒席の間にイコノスタシスといって、イコン画で覆われた壁を作るんですね。しかもこのイコン画の上に顔以外の部分に豪華な金でできたカバーをかけたりするようです。

いや、無論私はロシア正教の信者ではありません 笑)ただ、これまた昨日のブリューゲルがらみで書いたタルコフスキーの長編第2作目に「アンドレイ・ルブリョフ」という映画があります。以前書いたことがあるけど、この映画のおかげでアンドレイ・ルブリョフってどんな人なのかと興味を持ったのでした。

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流石にこの本はアマゾンでも全くヒットしません。14世紀から15世紀にかけての人で経歴などはほとんどわかってないみたいですが、映画では監督のタルコフスキーが自らをルブリョフに投影して描いていて、それについては以前書いたとおりです。

というわけで、このカレンダーもルブリョフの絵をずっと20年ぶら下げていたのでした。
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これは聖三位一体という絵で、タルコフスキーの映画は最後に雷の音のする中を水辺で馬が幸せそうに立っているシーンで終わりますが、なんとなくその幸福そうな感じが、描かれているものは全く違うんだけど、この絵と共通するような気がしています。


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捨てられないカレンダー(その2)

2020.01.19.17:08



1995年のブリューゲルカレンダーです。ずっと気になっていたんだけど、この画家の正式な発音は、オランダ語の発音では g は ng を除きハ行になるはずだと思っていたんですが。で、Forvo で調べると、ピーテル・ブロェーヘルとかブリューヘルとか、そんな風に聞こえますね。ブリューゲルは中野孝次の「ブリューゲルへの旅」という本を読んでものすごく面白くて、無論それ以前から知っていたけど、この本で知った絵もたくさんあって、おかげでブリュッセルへ行った時は、この絵で初めて知った「狂女フリート」があるマイエル・ファン・デン・ベルフ美術館を探し探し見に行ったのでした。
狂女フリート

この写真じゃなんだかよくわからないですね。まあ、変な絵です。ブリューゲルの「死の勝利」とタイプ的には似てるかな。ヒエロニムス・ボス的なタイプを狙ったのでしょう。

この美術館、なんか昔の金持ちの家をそのまま美術館にしたような、狭く暗い不思議な空間でした。
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でも、それ以上にやっぱりウィーンの美術史美術館の「雪中の狩人」! 以前にも書いたけど、私のパソコン画面はこの絵です。
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この絵は以前書いたソ連の映画監督タルコフスキーの「惑星ソラリス」の中で非常に印象的に出てきます。また、同じく書いたことのあるタルコフスキーの「鏡」の中の少年時代の軍事教練の思い出のシーンの映像が、誰がどう見ても間違いなくこの「雪中の狩人」だ、とわかるシーンがあります。

というわけで、このカレンダーは20年以上「雪中の狩人」の面だけぶら下げられておりました。
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今回は四半世紀前の私めの顔もチラ見せ 笑) まだまだ続く捨てられないカレンダーシリーズです 苦笑)


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捨てられないカレンダー(その1)

2020.01.18.12:12

部屋の掃除をちまちまと行なっています。私の部屋の壁にはいろんなものが貼ってあったりぶら下がっていたりしてますが、地味目にぶら下げてあったのが、どうにも捨てられないカレンダー。まず、1986年のカレンダー、そのうち待ってれば同じ曜日と日付になる年が来る? 笑)
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プラスチックのカバーがあってそれはだいぶ色がくすみましたが、カバーをめくれば、もう35年も前なのに綺麗なままです。
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これはパウラ・モーダーゾーン=ベッカー(モーダーゾーンは旦那の名前)という20世紀初頭のドイツの女流画家のもの。ゴッホやセザンヌのような絵を描き(この絵はむしろヴォルプスヴェーデ派の雰囲気があります)、産褥熱で若くして亡くなってしまった人で、まあ、知ってる人はあまりいないでしょうけど、初めて海外旅行をしたとき、北ドイツのヴォルプスヴェーデという芸術家村へ行って、そこの美術館で見たのでした。ここには世紀転換期に数人の画家たちが集まって切磋琢磨しあっていたのでした。

その後、村のレストランで時間のズレた昼食をとっていると、オーナーがわざわざ出てきて(向こうではよくあること)、料理はどうだ? と聞いてきて、挙句に壁にある静物画をこれはパウラ・ベッカーの絵だ、パウラ・ベッカーを知ってるか? と聞かれ、おう、もちろんだ、彼女の絵を見るためにここへ来たんだ、と言ったらやたら喜んでくれたので、記念写真まで撮ったのでした。
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まあ、実際はパウラじゃなくてハインリヒ・フォーゲラーという画家の絵が目的だったんですが 苦笑)フォーゲラーはその後日本でも展覧会がありました。
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フォーゲラーはこんなみずみずしい絵を描き、日本の雑誌「白樺」で紹介されたりした人なんですが、後年は共産主義革命に感激してソ連へ移住し、独ソ戦が始まると強制的に移送されて衰弱死します。種村季弘「ヴォルプスヴェーデふたたび」という本でその経緯が書かれていますが、この本は当時結構話題になりましたし、ものすごく面白かったですが、もう古本しか手に入らないようです。
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で、このフォーゲラーが住んでいたのが、バルケンホーフというユーゲントシュティルという建築様式の典型的な建物とされる家です。同じユーゲントシュティルの建築物は小金井公園の江戸東京たてもの園にデ・ラランデ邸がありますが、これは以前書いたので。他にもまだまだ捨てられない古いカレンダーがありますが、今日は第一弾ということで、この辺で 苦笑)


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青トマトのオイル漬け

2020.01.17.12:18



去年の12月初め頃、夏から秋にかけて楽しませてもらった庭のトマトやプチトマト、ナスやピーマンをそろそろ処分しようとしたら、赤くなれないプチトマトが大量にできていて、ちょっと捨てるのはもったいないな、と思い、何か良い方法はないかと思っていました。これから寒くなるし冬の日当たりは悪い庭なので、放置しても赤くなるはずないし。。。

収穫してみたら100個以上。りんごと一緒に袋に入れておくと赤くなるなんていうのも聞いたのでやってみたけど、1週間経ってもまるで変化なし 苦笑)漬物とかピクルスというのも聞いたんだけど、漬物は食べる習慣があまりないし、ピクルスは子供らがあまり好きじゃないし。。。

で、かつて学生時代に農家に泊まり込みで豚の屠殺まで手伝ったことがある 笑)という知り合いのドイツ人女性で、山梨の山奥で古民家を借りて農業やら養蜂やら、いろんなことをやってる方が、オイル漬けがいいというので、ちょっとハイカラな感じもしたから試してみました。

青いトマトはそのままでは硬いし酸っぱいし、とても食べられたものではないんですが、漬け込んでひと月あまり。昨日パスタにかけて食べたら、なるほど、柔らかくなっていて酸っぱさもかなりマイルドになりました。写真の左側が半量ほどなのは使ったせいです 笑)パスタの写真もあればよかったのに、食べ終わってから気がついたのでした 苦笑)

しかし、これならソテーした白身魚にかけても美味しそう。青いトマトを持て余している方はオススメです 笑)

必ずトマトが沈むぐらいの量のオリーブオイルを注ぎましょう。油漬けは空気に触れるとカビる可能性が高いです。オリーブオイルには黒胡椒のつぶ10粒とニンニクを潰したのと月桂樹の葉を入れてます。トマトはまるごとではなく半分にカットしてみました。火は入れてません。

ナスやピーマンも大きくなれなかったのがたくさんあって、庭の肥やしだと廃棄してしまったんですが、あれもオイル漬けにすればよかったなぁ。


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ショーン・ケリー

2020.01.13.19:01

このところ昔の自転車雑誌の整理を少しずつしています。ミロワールはある事情から1980年代の最後の方を失くしてしまったのですが、それでも整理しだすとパラパラと中をチェックしたりして、あっという間に時間が過ぎていきますね 笑)

で、1985年前後の雑誌の表紙に頻繁に登場するのがショーン・ケリー。ウィニング誌やヴェロ誌だとこんな具合。
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こちらは我らが 笑)自転車競技マガジン。ケリー、多いですね。
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さすがにミロワールやビチスポルトになると自国の選手が多く、ケリーがミラノ〜サンレモに優勝した時のビチやルーベ優勝の時のミロワールに限られますね。
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この人のことを網羅的に書くとなると本を一冊書かなければならない 笑)ので、ここではモニュメントと世界選についてだけ。


ところで、1989年だったと思いますが、立川の昭和公園で2度目のスーパークリテリウムが開催されました。その時TV放送もあったんですが、解説の方はアマ車連の偉い人でしたが、解説で「このケリー選手っていうのはどういう選手なんでしょう?」と聞かれて、「ケリー選手は若手ですね、まだまだこれからの選手です」と堂々と言ってのけたりしてましたっけ 笑)この人の悪口はいっぱい言えます 笑)当時教育テレビでやっていたテレビスポーツ教室という番組で「自転車競技」の時に出てきて、下りの走り方は「車と同じです、だんだんシフトダウンしていくんです」と目が点になるようなことを言っちょりました 苦笑)

まあ、当時の日本のアマ車連の指向性がはっきり見えますね。ロードなんか興味ないんでしょう。この時代、日本のロードレース界は、海外へ出て行こうとしたらアマンダの千葉さんがバックアップしたチーム・ミチホとか個人で行くしかなかったんでしょう。


さて、このケリー、昨日のアドリ・ファン・デル・プールでも書いたように、5つのモニュメント(ミラノ~サンレモ、ロンデ・ファン・フラーンデレン、パリ~ルーベ、リエージュ~バストーニュ~リエージュ、イル・ロンバルディア)全制覇を惜しいところで逃しています。

モニュメントを全制覇したのはリック・ファン・ローイとメルクスとデ・フラーミンクの3人だけで、5つのうち4つまで取ってるのがやっぱり3人、フレット・デ・ブライネ(ウィキではフランス語読みしてデ・ブリュイヌと表記されてますね。オランダ語の正確な発音ではデ・ブロェイネが近そうですけど、Forvoで聞くとデ・ブライネと聞こえます)が、ロンバルディアが勝てず、ケリーがフランドルに勝てず、そして去年パリ〜ルーベを取ったフィリップ・ジルベールが、あとはミラノ〜サンレモを残しています。

ジルベールは現役だから、ひょっとしてひょっとしたら今年のミラノ〜サンレモを勝ったりするかもしれませんが(まあ、99%ないでしょうけど 苦笑)、デ・ブライネとケリーはそれぞれ勝てなかった一つで2位になっているという惜しさです。

この辺りは興味のある人はウィキペディアの「クラシック(ロードレース)」という項目にとてもわかりやすい表になって出ていますので、ぜひご覧になってください。

さて、デ・ブライネはさすがにもう60年以上前の選手なので、あまり詳しいことはわかりませんが、ショーン・ケリーの方は私が自転車に乗り始めた頃に全盛期でした。そのケリーが惜しくも2位になったフランドルの優勝者は、昨日書いたように、今をときめくマチュー・ファン・デル・プールのお父さん、アドリでした。ケリーとのスプリントではほとんど勝ててなかったという印象なんですが、この時はケリーが強引なスプリントを仕掛けて大失敗。この映像は昨日の記事をご覧ください。

この失敗レースの1週間後のパリ〜ルーベではケリーが見事にアドリの早駆けを切り返して余裕で優勝してます。


ケリーは世界選手権でも惜しかったのがありました。89年のレモンの復活した年、少人数の逃げが決まってのゴールスプリント、全盛時代のケリーが最も得意としたパターン、しかも絶好のポジションでのスプリントでしたが、すでにスプリント力が落ちていたか、レモンとコニシェフに破れて3位止まりでした。


またクラシックスペシャリストに見られてますが、グランツールのブエルタで総合優勝しているし、ツールも総合トップ10が4回もありますからね。短いステージレースでは春先のパリ〜ニース七連覇なんていう記録も持ってます。


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アドリ・ファン・デル・プール

2020.01.12.22:27

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昨日昔の雑誌をゴソゴソ引っ張り出してたら、1986年のツール・ド・フランドル【ロンデ・ファン・フラーンデレン】の写真を見つけました。勝ったのは今をときめくマチュー・ファン・デル・プールのお父さんで、先日なくなったレイモン・プリドールの義理の息子、アドリです。

この選手、1981年にプロ入りし19年間プロ生活を送りますが、最初からシクロ・クロスとロードの両方で好成績をあげていますね。クロスの方は世界戦での優勝は1回だけですが、ほとんど常に上位に入ってます。2位が6回、3位、4位、5位が各2回ずつ。優勝したのは、すでにプリドールの娘と結婚した後の96年で、息子のマチューが1歳の時です。義父のプリドールが万年2位と言われ、アドリもクロスの世界選はここまで万年二位状態だったので、ついに二代にわたる呪縛を破ったと言われたものでした。

いや、でもアドリはクロスよりロードの方が印象的な成績を残しているのかもしれません。確かにプロ生活でほぼ毎年クロスの世界選に出場してますが、ロードの方でもモニュメント(ミラノ〜サンレモ、ツール・ド・フランドル、パリ〜ルーベ、LBL、イル・ロンバルディアの5レース)のすべてで上位に入り、最初に書いたようにフランドルで、そしてLBLでも優勝しています。また、ロードの世界選でも2位になってます。

ミラノ〜サンレモ 7位2回
フランドル 優勝1回、3位1回
パリ〜ルーベ 3位1回
LBL 優勝1回、2位1回
ロンバルディア 2位1回

特に86年のフランドルの優勝は、上の写真のように、スプリントになるとほとんど分が悪かったショーン・ケリーに対する勝利でした(1週間後のパリ〜ルーベでは同じくケリーとのスプリントになりますが、あっさり負けてます)。しかも、フランドルだけが、ケリーが勝てなかった唯一のモニュメント。パリ〜ルーベに2回優勝しているケリーの立場に立てば、今回のパリ〜ルーベはアドリにやるからフランドルをくれ、という気持ちだったのではないでしょうか。


しかし、アドリが勝った二つのモニュメントのフランドルとLBLですが、コースの性格が違い、最近ではフランドルクラシックとアルデンヌクラシックに分けられて、両方に勝つことは難しいどころが、両方に出走する選手も少なくなってます。21世紀になってからは両方勝ったのはジルベールだけですね。

こうしてみると、去年のアムスでものすごい衝撃的な勝ち方をしたマチューですが、残している成績だけを見れば、お父さんを越えるのはまだまだ大変そうです。ただし、おじいちゃんのプリドールは生前、マチューの才能は俺をはるかに凌ぐと言っていたそうですが。


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1985年のパリ〜ルーベ

2020.01.11.21:51

FBで昔のレースのビデオの話になって、そういえば、ツール以外で初めて見たヨーロッパのレースは85年のパリ〜ルーベだったな、と思い出しました。当時所属していたホビーレースチームには有名な人が多く 笑)アメリカのTVで放送されたビデオを持っている人もいて、みんなで見たのでした。いや、びっくりしましたね。泥の中でパンク落車が相次ぎ、泥の石畳ではパンクで一度自転車を止めちゃうともう滑って走り出せない。選手の顔も泥で判別つかない。パリ〜ルーベっていうのは常にこんなレースなんだと思っていたけど、実はこの年のパリ〜ルーベってのが特殊だったのでした。

当時のミロワール誌です。表紙は無論優勝したマルク・マディオ。この選手いかにもフランス人っていう感じの悪党系二枚目でした 笑)
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(追記)マディオの顔が表紙になっているミロワールもありましたので貼っておきます。
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同じアメリカのウィニング誌の表紙は、特集がモゼールだったこともあって、パリ〜ルーベのモゼールです。モゼールは第一次大戦まえのオクターヴ・ラピーズに次いで二人目のパリ〜ルーベ三連覇をしてます(現時点で二人だけ)。
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中はミロワールはいかにもフランス! 笑)というか、とても洗練された切り取り方です。
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一方のウィニングは泥人形のようなレモン。
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YouTubeで探してみたらありました。まさに当時見た番組です。


マディオ、上半身を上下に揺すって、思いっきり重いギアを踏んでますね。全体的にみんな現在より上体が高くサドルの後ろに座っているという印象です。

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今朝の東京新聞から

2020.01.07.22:22

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きっと同じことわざはあちこちで書いている人がいるだろうな、とちょっと躊躇しつつも、李下に冠を正さずということわざがある。李(すもも)の木の下で頭の上の冠に手をやったりすると李(すもも)の実を盗んだように誤解されかねないからやるべきではないということだ。

こんなことわざは現在の日本では忘れられた。酷いものだ。今朝の東京新聞のトップ記事は、辺野古の基地建設で海底の地盤改良工事について検討・助言する防衛省の「技術検討会」の委員(大学の教員だ)が、改良工事を請け負った建設コンサルタントから報酬を受けていたというもの。デタラメである。賄賂だろう、これは。

つまり、辺野古の建設予定区域の軟弱地盤、沖縄防衛局も当初は水深70メートルと言っていたのに、追加調査をしたらは90メートルだった。マヨネーズ状の地盤に砂の杭を8万本近くの数打ち込むということになり、そもそも90メートルの水深に対応できる作業船が存在しないというのに、この工事の変更案を作った建設コンサルタント会社から、よろしくね、と検討委員会の学者センセたちにお金が渡っていたわけ。で、無論検討委員会はあっという間にお墨付きを与えたわけ。誰がどう見たって賄賂ですな。

今の日本ではトップがデタラメをやっているのだ。みんなデタラメをやっても構わないと思うのは当たり前だろう。安倍みたいなのが日本の総理大臣でやりたい放題。第三次大戦にだってなりかねないような時にゴルフにうつつを抜かしているのだ。インタビューされても何もまともなことは答えられない。要するにアメリカから何も聞いてなかったんだろうけど。

一事が万事こういうことだ。中国の脅威を煽っていた連中が中国の企業から金もらっていたことを見ても、要するに一般国民をバカにしているのだよ。騙すのなんか簡単というわけ。安倍が金正恩と裏ではツルんでいるというまことしやかな話があるが、これなら、あれだって信じられるぐらいの話だよ。そもそも昔はJアラートとか言って避難訓練や頭を抱えて伏せさせるやら、冗談だろっていうことをさせていたのに、あれは何だったの?


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映画「i 新聞記者ドキュメント」

2020.01.06.22:11

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この映画、実は去年の暮れに仕事の後観に行こうとして、映画館で、さあチケットを買おうと思ったら財布を忘れてて、しかもその時は落としたかと思って大慌てで家に帰ったのでした。朝から夕方まで、昼は弁当を持って行ってたから財布の確認を全くしておらず、家に電話してもたまたま家人は不在。家へ帰るまでの電車の中、ネットで「財布を落としたら」なんて項目をチェックして、家にたどり着いたはいいが、今度は鍵を持ってない、まるで笑い話でした。しばらくして連れ合いが戻ってきて家に入ったら、見事に鍵と財布が机の上に置いてありました 苦笑)

というわけで、その後はタイミングが合わず、そうこうするうちに東京では2箇所、しかも一日一回の上映という状態になってしまいました。当初は結構人が入っていたようですが、今日の平日の池袋、10人いなかったかなぁ。。。

だけど面白かったですね。以前「新聞記者」という映画を拙ブログでも紹介しましたが、今回のドキュメンタリーの謳い文句は「映画『新聞記者』は序章にすぎなかったー」です。ただ、あちらはフィクションで、エンターテイメントとしてとても面白い映画でしたが、こちらはドキュメンタリーなので、面白さの質はだいぶ違うと言って良いでしょうね。

主役の望月衣塑子記者のスタミナとメンタルの強さに恐れ入る。彼女が駆け回り追いかけるのは映画「新聞記者」でも出てきた伊藤詩織さんや前川喜平さん、他にも籠池夫妻、辺野古の土砂に赤土が混ざっていることや宮古島の弾薬庫、そして何より、望月記者を有名にしたスガ官房長官の記者会見の場でのやりとり。途中東京新聞にかかってきた老人の「望月を殺す」という脅迫電話まで出てくる。

だけど、このドキュメンタリーが撮られた時にはまだどうなるかわからなかった、伊藤詩織さんの民事裁判もまずは結果が出たし、当時はまだ誰も知らなかった最近話題のIRカジノ法に絡んで中国企業から金をもらっていた大臣なんかも出てくるわけで、このドキュメンタリーは現在進行形なんだな。

監督は森達也。一年ほど前に森達也は籠池夫妻のドキュメンタリーを撮っているという噂を聞いたりしていたんだけど、どうやらこの映画のことだったんだね。ところどころで森達也ファンなら誰でもぴんと来るモンタージュが挟まれる。イワシの群れの瞬間的なインサートショットが何度か入る。人間は群れる動物だ、群れになれば強い敵にも立ち向かえる、しかし群れになれば暴走する、と森がいろんなところで言っていることだ。

それからフランスがナチスから解放された後、ドイツ兵と関係した女性たちが髪を剃られて坊主にされた写真が繰り返しインサートショットで映される。最初は禿げた後頭部だけが瞬間挟まるシーンが2、3回あって、その後このシーンについての説明が入る。(僕はこの写真(たくさんある)を見ると、聖書の中の「お前たちの中で罪を犯さなかったものだけがこの女に石を投げろ」というイエスのセリフを思い出すんだけど、これについてはまた項を改めて。)髪を剃られて辱められた女を周囲の人々は、おそらくはののしり声を上げながら笑顔で楽しげに見物している。

森は何度も官邸での記者会見の映像を撮ろうと画策するけれど、結局果たされないまま、最後、丸川珠代の応援演説に来た菅官房長官と望月記者が接近遭遇するところで幕となる。

人間は弱い生き物だから群れて外敵から身を守ってきた。しかし、群れることで見失うことも多い。そんな時、「王様は裸じゃん」と言える人が絶対必要なんだろう。ましてや、マスコミの人間はそういう人間でなくてはならないはずなのだ。このドキュメンタリーの題名にある i の文字。一人称単数の主語を意味しているわけである。


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消費税は廃止にすべきだ

2020.01.05.13:43

消費税が必要だというのは、結構刷り込み効果って大きい。僕も山本太郎の話を見聞きするまではしょうがないのかな、ヨーロッパ行けばもっと高いしな、となんとなく思い込んでいた。

デンマークなんかは消費税28%だけど、老後のために貯金する人がいないし、学費は無料だし、それどころか大学生には月々日本円にして10万円ぐらいのお金が配られると聞いたこともある。そういう社会保障のために高い消費税は仕方がないのかな、と。

だけど、これが大ウソだと言うことをわからせてくれたのが山本太郎だった。まずもって、前回5%から8%にあげた時、安倍政権はなんと言ったか? この3%上乗せ分は全額社会保障の充実・安定化に使うと約束したのだ。

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だけど、実際は、この3%の全額約8兆円のうち社会保障に使われたのは16%だったそうだ。つまり、国家ぐるみで詐欺を働いたのだ。そもそもその後、社会保障が充実どころか低下させられているのは明らかだろう。老人の医療費だって上がる。最初はある程度の所得がある金持ちの老人だけだが、いずれみんな上がるだろう。

少し前のTVでも10%に上がった時の街の声として、これから先社会保障を充実させていくためには仕方がないのではないか、と話す人が何人か出ていた。つまり、国の借金は国民一人当たり800万円分とか、国が破産すると言って、これからの高齢化社会で消費税増税は仕方がないのではないか、と思い込まされている。さらに、TVやマスコミで、消費税を上げないなら社会保障費を削らなくてはと発言するような政治家や有識者たちがたくさん出てくる。これによって、消費税が何か社会保障のための目的税のような印象が与えられてしまうのだ。

財源はある。山本太郎が言ったことで知られるようになったが、これだってずっと言われていたことだ。税金の法人税と所得税の取り方を変えれば良いだけだ。山本太郎が言っているもう一つの方法、国債を発行するというのは僕にはよく分からないが、少なくとも、税金をあるところから取れ、ないところから取るな!というのは普通に納得できる話だ。

しかし、財源がどうこう言う以前の問題として、消費税が3%でスタートした時からの累計が260兆以上、それと反比例するように、法人税の税収は200兆近いという事実を見れば、大企業に金を貯めこませるために金持ちも貧乏人も関係なく消費税という税金を徴収しているというシステムになっているのは明らかである。消費税は社会保障のための目的税ではない。そんな目的のために徴収されているわけではない。

以上、上に書いたことは、ほとんど全部山本太郎の受け売りだ。だから本当はYouTubeにたくさん上がっている映像を見た方がいい。だけど、自分でも納得しておきたいので書いてみました。


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新年最初のサイクリング

2020.01.03.22:17

例年最初のサイクリングは近場の多摩湖なんですが、今年は多摩川の土手沿いを50キロほど走ってみました。最初はインナーローロー(42X22)で時速25キロ巡行を目指したんですがすぐに挫折。結局時速30キロ以上にはほとんどならず 苦笑)

途中、去年の台風19号の爪痕がかなり残っていました。

IMG_3911_convert_20200103215816.jpg
これは完全通行止の日野橋。ここは昔、車で仕事場へ行っていた時、使っていた橋でしたが、まだ復旧にはだいぶかかりそうですね。

さらに遡上すると拝島からの睦橋へ繋がる公園から先が通行止で入れなくなっていました。

IMG_3913_convert_20200103220514.jpg

台風19号はうちの方ではそれほど風も感じられなかったんですけど、毎年夏になると行っていた千葉の最南端の友人の実家も屋根が吹き飛ばされて、いまだに修復できないままだそうです。

というわけで、自転車の写真がない? 撮り忘れました 苦笑)


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2019年総括シリーズ、エマヌエル・ブーフマン

2020.01.02.10:22

僕はどうもこの人を見ていると、あーあ、ドミニク・ネルツだったらもっとやれただろうになぁ、とちょっと辛い気持ちが沸くのでした 笑)

しかしこれまでドイツというとスプリンターとTTスペシャリストの国という印象が強かったですからね。ブーフマンのツール4位はこれまでの印象を覆すものでした。

今シーズンは最初のマジョルカチャレンジで2戦して優勝と2位というこれ以上ないっていうスタートでした。その後もUAEツールでは4位バスク一周では第5ステージで2勝目をあげ、総合でも3位、ただ、この3位は最終日リーダーマイヨでスタートしながら、アスタナのヨン・イサギレとフールサンにまんまとひっくり返された、ちょっと悔しい3位でしたが。

7位になったツール・ド・ロマンディの後、ツールに向けてレースから離れ、ほぼ1月後のクリテリウム・ドゥ・ドゥフィネをツールのための最終調整にして総合3位の成績。

さてツールです。しょっぱなのブリュッセルで落車に巻き込まれたけど、それを除けばほぼパーフェクトでした。あえて言えばチームTTの12位というのがもう少しなんとかなればねぇ。。。結局優勝したユンボ・ヴィスマに46秒の差をつけられたわけで、それがなければ3位のクレイスヴェイク(ユンボ)をひっくり返せていたんですけどね。しかし、4位は予想以上でしょう。

ツールの後は8月のドイツツールや9月のツール・ド・スロヴァキアではパッとせず、10月のイル・ロンバルディアに向けて調整していき、結局ロンバルディアは8位に入りました。

来シーズンは再びツールを目標にすることになりそうです。今度こそ表彰台に登りたいと思っていることでしょう。コースが彼向きという点もあり、運が悪くなければ、ひょっとしたらそれも実現できるかもしれません。ただ、総合優勝となるとどうでしょうかねぇ。


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2019年総括シリーズ、マキシミリアン・シャハマン

2020.01.01.09:20

さらっといきます 笑)

今シーズンからデケェーニンクからボーラに移籍したシャハマン、デケェーニンクから出た選手は活躍できないというジンクスがあるようですが、このジンクスを打ち破ったと言ってよいでしょうかね。前半はものすごい活躍でした。

2月末から3月初めにかけてのUAEツールが最初のレースでしたが、総合13位。そして1週間後のGPインドゥストリアでシーズン最初の勝利を挙げます。さらに3月末のカタロニア一周の第5ステージで2勝目。すでにこのレースでは第1ステージで2位、総合は12位でした。さらに4月に入るとバスク一周での快進撃。全6ステージの半分を優勝し、総合は10位だったもののポイント賞を獲得しました。

アルデンヌクラシックではアムステルゴールドとフレッシュ・ヴァロンヌで5位、LBLでは3位と、フランドルのポリットに対してアルデンヌのシャハマン、二人ともいつか、と期待させました。

その後ツアー・オブ・カリフォルニアでも総合10位になり、今シーズンの前半を終えてひと月ほどレースから離れます。そして6月末のドイツナショナル選手権でドイツチャンピオンになりました。

「このシーズンには大満足してる。自分の能力を引き続き高め、それを成績にも反映させることができた。特に勝利だけでなく、アルデンヌクラシックでの成績は誇りに思う。ドイツ選手権での勝利がもう一つのハイライトだったね。チャンピオンマイヨを来シーズンの前半まで着ることができるのはとても誇らしいよ。」

こうしてナショナルチャンピオンマイヨで臨んだツールでしたが、13ステージの個人TTで落車して腕の骨を折って、そのあとの彼にとっては大切なドイツツールと、おそらくドイツ人選手の中では一番彼に向いていたはずの世界選も、どちらもフイにしてしまいました。

「ツールは初めての出場だったし、なんとしてでも最後まで走りたかった。特にとても調子が良かったからね。そして世界選も出たかった。でもこういうことって僕のキャリアの中ではこれからもあるだろうし、常に前を見ていくことが大切なのさ。」

来シーズンはアルガルベ一周からスタートし、特にジロとブエルタに出るようです。

「再びアルデンヌクラシックで良い成績をあげたいね。でもジロとブエルタ、それに東京のオリンピックも大きな目標だ。」

ということは、つまり来年のツールでは、ボーラはブーフマンの総合狙いのためのチームを作るっていうことなんでしょうかね?


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大晦日サイクリング 足、攣りまくり

2019.12.31.19:02

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今年は友人たちと多摩川でもと言い合っていたんだけど、都合がつかなくて単独で奥多摩方向へ、行けるところまで行ってみようと10時半を過ぎてから出ました。まあ、ダムサイトまではちょっと行ける時間じゃなかったですね。

ちなみに今年は12月半ばまでで3600キロ強。ひょっとして拙ブログを始めて一番距離を乗った年かもしれません。ただ、最後に乗ってから半月間完全に自転車に触れてもいませんでした。

最近は午後4時半になると暗くなるので、その前に帰宅したいと思い、1時半になったら、たとえダムサイト100メートル前でも引き返すと決めました 笑) いやいや、実際はだいぶ前、奥多摩駅をこえて2キロぐらいの、いよいよこれからトンネルがいくつも続くというところでUターンとなりました。

帰りが悲惨でしたね。まず青梅の手前で左足のふくらはぎが攣って、それをかばうように走っていたら、今度は左足の腿の裏側が攣りました。

自転車を止めて歩道でストレッチ。こわごわ走り出して残り20キロぐらいのところで、今度は右足のふくらはぎが攣りました。もう時速20キロでゆるゆる走り、走りながらペダルが下へ行った時にふくらはぎのストレッチをしていたら、今度は右足の腿の前面がピクピク。

向こうのプロ選手がよく、サドルの上に足のつま先を乗せて腿の前面をストレッチするシーンがTVに映ったりしますが、さすがにそんなことはできません。もう一度歩道でストレッチ。いやあ、久しぶりに辛い時間を過ごしましたわ。水分を取らなかったのが原因かなぁ?? あまり足が攣ったことってないんですけどね。でも、このところ、ちょっと長い距離を乗ると攣ることがありましたっけ。要するに年かな。

帰宅してみると、ちょうど100キロと900メートルの表示が。今年の走行距離は3700キロ強。来年は4000キロを目指す、と言っておきます 苦笑)

では、皆様も良いお年をお迎えください。


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映画、ベルイマンの「恥」(ほぼネタバレ)

2019.12.30.22:04

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またまた年末の忙しい時に見る映画か!と言われてしまいそうです 苦笑)

しかし、ベルイマンにこんな反戦映画があったのね。「冬の光」の中で核戦争が怖くて自殺する男が出てきましたが、その役をやったマックス・フォン・シドー、今回は生きるためになんでもやります。政府軍と解放軍の間で翻弄される一般市民の悲劇でしょうけど、作られたのはベトナム戦争の最中の1968年。ベルイマン流の反戦表明だったのでしょう。

ベルイマンらしく夫婦の崩壊の話ともいえます。また他のベルイマンの映画にもよく出てくる骨董の静物のアップのシーンなんかもあります。だけど、政府軍からは解放軍に加担したと責められ、解放軍からは政府側の市長を殺すよう命じられるという直接的なハラハラドキドキの感じは、ベルイマンの他の映画ではあまり見られないもののような気がします。ただし、戦闘シーンは低予算だなと思わせますが 笑)この辺り、テオ・アンゲロプロスの映画なんかを思い出させられました。

だいたいベルイマンの映画って神様はいるのかいないのか、とか家族の崩壊とか、暴君のようなひどい父性とか、極限状況ではなく平穏な生活をバックに深刻な暗い話になるのが多いのですが、今回は戦争という極限状況が舞台ですから、逃げるのに必死で、平穏な時代にはお互いに思いやりを持っていた夫婦の間もどんどん荒んでいきます。

リヴ・ウルマンが語る、「誰かの悪夢に出演させられているみたいな気分だわ、その人が目覚めたら私たちどうなるのかしら」という言葉もいいですねぇ。

ベトナム戦争が念頭にあったのは間違い無いけど、最後の15分は完全に現代の難民の話を連想させます。大金を払ってボートに乗って国を離れた彼らを待っていたのは。。。これはちょっと驚愕のシーンでした。映画史に残るといってもいいんじゃないかなぁ。ここはネタバレしません。

マックス・フォン・シドーが最初は気の弱い、疎開してきた音楽家で、奥さんのリヴ・ウルマンにも呆れられるようなメソメソした男なのに、それが最後の方では人間性をどんどん失っていきます。最後の無感動な顔がなんとも痛ましい。


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2019年総括シリーズ、ニルス・ポリット

2019.12.29.14:33

カチューシャ・アルペツィン、キッテルの騒動なんかもあり、チームとしては良いことがあまりなかったですね。そんな中で勝利はなかったものの、ポリットは進歩の跡を見せることができたと言えるでしょう。

今シーズンはアルガルベ一周の個人TTで9位になり、3月になるとオムループ・ヘト・ニウスブラットで19位になったものの、翌日のクールネ・ブリュッセル・クールネではコースから外れてサイクリングロードを走って即失格になりました 笑)。

3月中盤のパリ〜ニースの個人TTでは惜しくもサイモン・イエーツに次いで2位。3月末のE3ビンク・バンク・クラシックでは6位ロンデ・ファン・フラーンデレンで5位、そしてパリ〜ルーベではジルベールと1対1のスプリントで敗れたとはいえ2位でした。去年7位だったから、来シーズンのパリ〜ルーベはドイツ人3人目の優勝を期待したくなります。

「僕のシーズンの総括としてはとってもとってもポジティブなものだ。シーズン前にトップにあげてたからそれが良かったんだ。クラシックで大進歩できた。誰かが君はルーベの表彰台に乗るだろうと言ってたら、僕は感謝しながら受け流しただろうけど、本当に表彰台だったんだ。一番高いところではなかったけど、小さな石はもらえた。いつか大きな石をもらえるようになりたいね【無論パリ〜ルーベの石のトロフィーのことですね。なお、2位に小さな石のトロフィーはくれないと思うので、小さな石は比喩的な表現でしょう】。僕としてはチャレンジしたいね。僕のキャリアの中で実現できるか、楽しみだよ。」

クラシックシーズンの後のめぼしい成績としては地元のケルン一周で4位、クリテリウム・ドゥ・ドゥフィネの第1ステージ4位、個人TTでの8位、ドイツナショナル選手権の個人TTで、マルティンに次いで2位、そして個人ロードでの4位とまあまあの成績を上げて、3度目のツール出場となりました。

ツールの二日目のチームTTでカチューシャが予想外の5位という好成績を上げたのもポリットの牽引力が大きかったと評価されています。ツールではドイツとの国境近くのコルマールゴールのステージで集団スプリントで8位になったのが驚きでしたが、もっと頻繁に逃げに乗るかと思ったらそうでもなかったのは、チームの方針もあるんだろうけど、ちょっと残念でした。

その後の世界選では新種目のTT混合リレーで銀メダルをとったけど、多分に女子のおかげでした 笑) そして個人TTでは予想より悪い22位。個人ロードも最後まで集団について行ってデーゲのアシストをした結果の19位は決して悪いものではないですね。特に残り35キロでのアタックは勝敗を決するものでした。願わくば、あれについていければねぇ。

「総括としては失望感は全くない。小さなミスがあって勝つことができなかったけど、パリ〜ルーベの2位はそれを十分に埋め合わせてくれるよ。僕としては来シーズンもこの上昇機運を続けていきたいね。TTでもそうであってほしい。」


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2019年総括シリーズ、F・グロースシャルトナー

2019.12.28.16:47

昨日に続き、ボーラのオーストリア人、グロースシャルトナーの登場です。プロ入り未勝利だったこの選手、これまでもステージレースで総合上位に入ることはありましたが、今シーズンはボーラのオーストリア人4人の中では一番ブレイクしました。何よりトルコ一周の悪天候の山頂ゴールステージで優勝して、総合優勝までかっさらっていきましたからね。この勝利はボーラのチームにとっては、ワールドツアーレースのステージレースで、初めての総合優勝だったそうです。

昨今はあまり長いシーズンオフを取らない選手が多いようですが、この選手は18年10月のツアー・オブ・広西(総合2位)を最後に5週間自転車に乗らず、彼女と一緒にアメリカの外国人のためのセミナーに参加したりしていたそうです。

また、特出すべきは、今シーズンは出場したレースは世界選とクラシカ・サンセバスチャンを除くと全てステージレースでした。まず1月〜2月のブエルタ・サン・ファンで総合5位になり、3月前半のパリ〜ニースでは総合12位、そして4月のトルコ一周で総合優勝でした。この時は第二ステージでチームメイトのサム・ベネットに次いで2位になっていて、第五ステージの悪天の山頂ゴールステージでプロ初優勝、総合も獲得することになりました。

この後もコンスタントに結果を残します。ツール・ド・ロマンディではログリッチ、ルイ・コスタ、ゲラント・トーマスに次いで4位。しかもトーマスとは1秒差で、惜しくも表彰台を逃したのでした。

さらに、1週間の休憩後ツアー・オブ・カリフォルニアは8位、6月のクリテリウム・ドュ・ドゥフィネは53位に終わったもののこれは完全に疲労が原因だったようで、このあとのオーストリアナショナル選手権も欠場して休養に入りました。7月いっぱいを完全休養すると8月のチェコ一周では4位になり、モチベーションも高くブエルタのスタートとなりました。

ブエルタではラファウ・マイカがエースでしたが場合によってはグロースシャルトナーも上位にいけるかも、と期待されていたのですが、最初の週から大きく遅れ、第二週以後になってやっと調子が上がって、マイカのアシストとしてはまあまあの働きを見せられました。

最後は前年と同様ツアー・オブ・広西で、総合5位の成績。9つのステージレースに出て、6つでトップ10というコンスタントな成績は来シーズンに大きな期待を抱かせますね。来シーズンは今シーズンと同様パリ〜ニースやツール・ド・ロマンディがプランに入ってるようですが、そのあとのツール初出場がなるかどうか。今度のツールはサガンがジロへ回るようだし、ブーフマンの総合をバックアップする体制で臨むなら、十分メンバーになる可能性もあるでしょうけど。

さて問題です。以下の4人の写真と名前を結んでみましょう 笑)

konrad_neu.jpg _la38133.jpg _la37894.jpg _la39180.jpg

ペストルベルガー ミュールベルガー コンラート グロースシャルトナー

あかん、コンラート以外、問題作った本人がわからんくなった 笑)


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2019年総括シリーズ、パトリック・コンラート

2019.12.27.17:23

ボーラには年齢的にも同じぐらいのオーストリア人が4人いますが、どうもどの選手も帯に短し襷に長し感が拭えませんねぇ。そんな中で今年のオーストリアチャンピオンになったのがコンラートでした。これが彼のボーラでの初勝利でした。

「オーストリアチャンピオンは最終的に僕が一番ラッキーだったってことだよ。僕は限界だったんだ。最後の1キロはとても持つはずなかったんだ。チームメイトのミュールベルガーのおかげだよ。」

今年はマヨルカ・チャレンジの4つのレースのうち3つで10位前後の成績を上げて良いスタートを切ると、ムルシア一周の2ステージのレースでは4位と5位で総合4位。そのあとのアルガルベとパリ〜ニースではパッとしなかったものの、バスク一周で総合9位となって、アルデンヌクラシックへ順調な調整ができました。

アムステル・ゴールドは26位に終わったもののフレッシュ・ヴァロンヌでは7位、LBLで13位とどれも先頭集団で粘りきりました。さらにツール・ド・スイスでの総合3位はエガン・ベルナルとローハン・デニスに次いでのものですから、特筆ものですね。

ただ、オーストリアチャンピオンマイヨで出場したツールは第1週目で二度の落車で力を発揮できませんでした。

「ツールで上位になりたければ、自分の持っている能力を100%使い切らなくてはならない。でも落車の打ち身と擦過傷が痛くてそんなことはできなかった。」

ツールで本来の力を出せれば、ブーフマンにとっても大きな力になったんでしょうけどね。しかしツールの後のクラシカ・サンセバスチャンでは6位。オーストリア人としては最近30年間で一番良い成績でした。

ただ、9月以降は出場レースも単発で世界線も途中リタイア、コンラート向きと思われたイル・ロンバルディアもパッとしないままシーズンを終えました。

来年初頭には子供が生まれるそうなので、モチベーションは一層上がることでしょう。来シーズンはジロへ参加が決まっているようですが、コンラートはオーストリアの最東端、ハンガリーとの国境近くに住んでいるそうで、来年のジロはハンガリースタートですから、特に楽しみにしているようです。

「ジロの最初の方のステージは僕のうちの前を通るみたいなもんなんだよ。特に第二ステージのゴール・ジェールはオーストリアの国境の町だからね。レースプログラムもジロをハイライトに設定することになると思う。ジロの前の最後の調整は4月20日から5ステージで争うツアー・オブ・ザ・アルプスになる。イタリアとオーストリアがコースになっているこのレースを、オーストリアチャンピオンマイヨで走れるなんて夢みたいだよ。来シーズンのもう一つのテーマはオリンピックだね。前回のオリンピックは出られなかったから、とても楽しみだ。」


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牧内昇平「『れいわ現象』の正体」

2019.12.26.12:41

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著者は山本太郎を「『脱原発』ばかりいうタレント政治家、国会では「一人牛歩」など派手なパフォーマンスを好む」(p.24)人として良い印象を持っていなかったと言う。この本も「目的は特定の政党への支持を広げることではない。まして、「山本太郎というすばらしい政治家がいる」と喧伝したいのではない」(P.16)と断りつつ、れいわ現象の正体を一言で、「現代社会を覆う『生きづらさ』」であると言い切る。

著者の意図はともかく、見事に山本太郎の応援エールになっていることは間違いない。確かに「れいわ新選組」という名称に対する批判や、「デフレからインフレに切り替わるタイミングを正確に察知できるのか」(p.95)などという批判はある。生活保護を悪だと思わせるような言説を吐いた片山さつきに対するシュプレヒコールをやりすぎだという批判もある。だけど、こんなものは瑣末なことだ。

れいわと山本太郎は、「自己責任」などという言説のデタラメさや、命の上下を生産性で決めるなという、ごく当たり前のことを主張する(後ほど書く哲学者・森岡正博は1970年代の「青い芝の会」という障害者運動にその主張の源流を見ている。青い芝の会については拙ブログでも書いたことがあるので、リンクしておきます。よろしければどうぞ)。

この当たり前の主張は、21世紀に入り、公然と大声で主張することがはばかられるような社会になってしまった。何を甘いことを言っているんだ、生きることは競争なんだから弱い者が滅ぶのは生物の理(ことわり)だ、自然淘汰だ、とばかりにダーウィニズムが生活のレベルにまで敷衍されてしまった(ダーウィンのために言っておくが、ダーウィンご本人はこんな主張をしてないそうだ)。れいわと山本太郎はこうした価値観・世界観(その延長上に相模原の障害者虐殺事件があるのだと思う)の転換を促している。

山本太郎とれいわの運動は政治運動ではない、もっと根元的な、人間の生き方の転換を目指した革命運動だと考えた方が良い。

この本の中で哲学者の森岡正博が言っているように、この運動には表の層と下の層という二層がある(p.158以下参照)。山本太郎がしばしば叫ぶように「政治でしか変えられない」社会の構造・仕組みが表の層だ。「社会正義」の話だ。彼は生きづらい人たちをいかに生きやすくするかを、「具体的な政策」として語る。


ところで、山本太郎の主張は共産主義のように全ての人が平等に、などとは主張していない。企業を国有化しろなんて言ってない。企業の自由は認めているし、金持ちと貧乏な人がいるのは仕方がないというのが前提になっている。

環境問題についてだって、僕もそうだったけど、これまでなら経済成長というのは環境問題にとって悪であるというおぼろげな感覚があった。環境を守っていくにあたり人間が一番の悪なのだとか、もうこれ以上経済発展しなくていい、多少の不便があっても僕らは人間という地球上の生物の一つとして身の丈にあった生き方をしていくべきだと、なんとなくそんなふうに考えていた。

ところが、山本太郎はそう言わない。お金をどんどん刷って社会にもっと流通させ景気を良くして、内部留保している大企業にも日本の人々に投資したくなるようにしろ、と言う。(前から書いているように、僕は経済に関しては無知だ【金持ちの家庭ではなかったのに、子供の頃からお金というものを軽蔑していた、いや、軽蔑しようとしていた、いや、軽蔑するのがいいのだと信じていた 笑】から、山本太郎がいうことが正しいのか、本当にできるのかわからない。もちろんこれが正しく、できて欲しいと思っているけど。。。)


何れにしても、こうして具体的に政治という仕組みを使って社会を良くしていこうとする運動が表の層だとすれば、上記のように、人生とは何か、僕が、君が、あるいは彼が、彼女が、彼らがこの世に生まれたのはどういうことなのか、これをじっくりと考えてみよう、というのが下の層、山本太郎の運動の「底流」だ。この運動を支える「理念」だ。

人間の生を金勘定と重ねていいのか? 何かを決断する時、それは純粋に「自己決定」という言葉で語れるのか、そしてそのいわゆる「自己決定」の結果生じたものを「自己責任」という言葉で受け入れるべきなのか? そうじゃあないだろ! 「たとえ私がどんな人間であれ、ここにいて構わないし、誰からもそのことによって責められない、という風に全ての人が心底思えるということ」(p.159) これは政治の面で変える話であるとともに、僕らの人生観にも関わってくる。山本太郎の主張の「底流」にはそういう、僕ら誰にでも関わる深い哲学(というとお大げさだが)があると思う。

山本太郎の運動は単なる政治運動ではない。


拙ブログで10年近く前、最初にブロ友になった一つ歳下の方が先日急逝されました。FBのリベラルなグループでの、誠実かつ真っ正面からの発言に、いつも敬意を抱いていました。誰かリベラルな政治家を具体的に名前を出したり応援するというのはこの方のスタイルではなかったから、山本太郎について直接語ったコメントはなかったように思いますが、口には出さずとも山本太郎の運動に関心を持っていたことだろうと信じています。この運動の行く末を見られなかったこと、さぞや残念だっただろうと思います。この場で改めて心よりご冥福をお祈りいたします。


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2019年総括シリーズ、ジョン・デーゲンコルプ

2019.12.25.23:08

この人も今年はパッとしませんでしたねぇ。。。2月半ばにツール・ド・ラ・プロヴァンスでステージ優勝して幸先良いスタートだったんですが、その後結局勝てませんでした。ただ、もう少しというのはいくつもありましたね。ヘント・ヴェフェルヘムでは2位、一番狙っていたフランドルとルーベでは28、9位でしたが、地元のエシュボルン〜フランクフルトでも2位でした。ツール・ド・スイスではステージ3位があったし、GPイスベルグでも2位、きつい世界選でも15位に残りました。

でも結局ツールに出られず、不満を溜め込んだ形になりましたね。そして勢い込んでスタートしたブエルタもデーゲのタイプにとってはきついだけのコースでしたから、トップテンには全く入れませんでした。

「最高のシーズンじゃなかったことは確かだけど、最悪でもなかった。身を隠す必要のない成績だよ。

ツールに出られなかったことは全くの予想外だった。でも良い休養になったよ。ブエルタに集中できたからね。でもあれは僕がこれまで経験した中で一番ハードなグランツールだった。毎日必死だったよ。世界選はまあまあの結果だった。あんな雨と寒さと風の気象条件を考えればOKだよ。」

来年は3年間在籍したトレック・セガフレドからロット・スーダルへ移籍です。

「決断は僕とチーム双方で合意した上でのことだ。【カレブ・ユアン、フィリップ・ジルベール、ティム・ヴェレンスとともにエースが4人になるけど】コンビネーションがうまく合うと思うし、協調し合えるはずだ。春のクラシックではジルベールとともに、より高いレベルへとチームを押し上げ、去年よりも良い成績を目指せるだろう。今回のハードな世界選は、【ハードなコースでも】僕も最後まで勝負できることを示せた。ハードなレースでは経験がモノを言うだろう。」

最後の経験がモノを言うと言うのは、明らかにマチュー・ファン・デル・プールやレムコ・エフェネプール、あるいはヴァウト・ファン・アールトら若手の台頭を意識した言葉ですね。

本人は今年のツールに出られなかったのが相当辛かったようで、来年はツールに絶対出たいと思っているでしょうけど、僕としては春のクラシックで、できればパリ〜ルーベでもう一度優勝して欲しいと思っているんですがね。


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2019年総括シリーズ、マルセル・キッテル

2019.12.22.23:34

18年の汚名返上とばかりに始まった今シーズンでしたが、なんとびっくりの引退となりました。まだ31歳。スプリンターとしては全盛期は越えたと言えるのかもしれないけど、まだまだやれるはずだったんですけどねぇ。

今シーズンを振り返ると、出だしはそれほど悪くなかったんですよね。2月初めのマヨルカでのトロフェオ・パルマで優勝し、少しあとのクラシカ・アルメリアでも2位。2月終わりのUAEツールでもステージ3位になっていたんですけど、本人はまるで満足いかなかったようです。

「はたから見てれば順調なスタートに見えたかもしれねぇ。でもな、俺自身はまるで満足できねえスタートだったんだ。プレッシャーが半端なかったし、この程度の成績じゃあ、熱い石に水を一滴垂らしたみたいなもんだったんだ。後から考えれば、本当に深刻な事態になる前の一瞬の輝きみたいなもんだったんだろうな。何を期待されているかはわかっていたからな。」

3月のパリ〜ニースでは何もできないままリタイア、4月半ばの、これまで5勝しているスヘルデ・プレイスでも、最後は落車もあって99位のゴール。そしてこれがキッテルのプロ生活最後のレースになりました。5月初めにカチューシャとの契約を解除、当初は一旦休養して戻ってくるつもりなのだろうと思っていたのですが、ツールの後8月終わりに突然引退を決断、「トップアスリートであることを人生の質(ライフ・クオリティ)を失うことより大切だと感じられない」と言うキッテルのブログを、拙ブログでは紹介しました

プロでの勝利数は89、そこには14のツールのステージ勝利と4つのジロでの勝利が含まれます。

「驚きの頂点もあった俺のキャリアを思い返すと、誇らしい気分になるけど、辛い瞬間もいっぱい思い出される。バランスが取れてるぜ。今は俺の家族や新しい計画のために時間があるのが嬉しいよ。トップアスリートとしてトンネルの中を突っ走ってきたけど、今は自転車のプロ選手という俺の人生の中の最初の素晴らしい章を閉じて、新しい次の章へ移るのが楽しみだぜ。」

来年のさいたまクリテも来るんですかね?


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2019年総括シリーズ、ルーカス・ペストルベルガー

2019.12.21.00:08

拙ブログでは何度も書いてますが、笑)この選手は一昨年のジロの最初のステージで、ラスト1キロでスルスルと前に出たら後ろが中切れして、そのまま1キロを逃げ切ってスプリンターを嘲笑うような優勝を遂げたことで、強烈な印象を残した選手でした。だけど、その後大きな勝利が全くありません。個人的にはかなり期待していたんですが、今年も成績を見ると今ひとつです。でも、ちょっと惜しかったのがありましたね。

一つはフランドルのクラシック、ドワルス・ドーア・フランデレンで逃げグループに入り、そのまま逃げ続けて、最後は一人になりながら、結局追いつかれて4位になったこと。もう一つはツールの第9ステージ。一人で逃げて残り15キロだったんですが、そこで捕まってあとはずるずると遅れてしまいました。

「今シーズンは何より肉体的な能力が上がったのが嬉しいよ。結果は出なかったけどね。【ツールは】残念だけど、逆風や最後の登りの勾配のきつさなど、僕に運がなかった。でも、みんながツールのステージで勝ちたいと思っているけど、僕にもその可能性があることがわかったからね。将来ひょっとしたら勝てるかもしれないよ。」

rsn によると、来年度は春先のクラシックではキャプテンの役割を請け負う可能性があるようです。

「マヨルカ、ムルシア、アルガルベのレースを準備に使う予定だよ。大きなレースでは無論ペテル・サガンのアシストを務めるけど、ドワルスやへト・ニウスブラット、ビンクバンクなどのクラシックは自分に合っているし、ひょっとしたら良い成績を上げられるかもしれないね。」

長身痩躯の乗車姿勢も格好良いし、来シーズンはもっと目立って欲しいところですがねぇ。


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自らのザマアミロ感を憎むこと

2019.12.20.22:35

昨日の山本太郎と死刑制度の話をFBの山本太郎応援グループにアップしたけど、まあ、これについては評判悪いですね。昨日も書いたように、この質問って地雷かも、と思っていたし、逆に死刑制度廃止を主張する人たちが山本太郎を利用していると言われる可能性もあるな、と思ってはいたけれど。。。

そして、僕がグループにアップしたら早速「あなたの子供が殺されても死刑反対と言えますか」と書いてきた人がいたので、こちらもいつものように「あなたの親が無実で死刑になっても死刑賛成と言えますか」と混ぜっ返したら、まあ、ものすごい怒り方。そもそもがなんでそんなに怒るのか、僕には理解できない。

以前にも書いたけど、酒の席でポロっと一言、冗談めかして、笑いながら、僕は死刑制度反対ですから、と言ったら、正面に座っていた人がものすごい勢いで「あなたの子供が殺されても云々」と、上で書いたのと同じことを言い出し、こちらは場も場だし、簡単にいなそう、冗談にしてしまおうと思ったのに、猛禽類が獲物に飛びかかるかのような勢いで、本気で腹を立てて食いついてきたことがあった。その人も普段は安倍を嫌っているリベラルな人だった。

このブログのコメントでもそういうことがあった。なんでなんだろう? そういうことを言う人が、本当に自分の子供を殺された当事者だとしたら、これはもう申し訳ないと謝るけど、仮定の話、想像の話なんだよね。そして死刑廃止を唱えると、それを綺麗事を言うといって腹をたてる。まるでお前の子供が殺されたら、ザマアミロと言ってやるぞとでも言わんばかりの勢い。

結局、このザマアミロというのが今の日本の社会の雰囲気を作っているキーワードなのではないかと思う。遠い昔、このブログを始めたばかりの頃にも書いたことだけど、東京都知事の石原慎太郎が、このザマアミロを体現しているように感じた。そこには何か鬱屈したものがある、何かに対する劣等感のようなものがあると思わせられた。そして彼のそうした鬱屈、劣等感に自らの鬱屈や劣等感を仮託して、一緒にザマアミロと叫んでいる人たちがいるように感じた。

だけど現在、もう石原の支援者たちだけじゃなく、日本人の多くが、右も左も関係なく、何かを叩いて、ザマアミロと言いたがっている。それはなぜか? 山本用語でいうなら、社会がとてつもなく生きづらくなっているからだ。

そして人々が誰かに、あるいはある種のグループに自分の鬱憤をぶっつけている。ザマアミロと言う相手は、例えば「パヨク」(まあ私もその一人でしょう 苦笑)だったり、生活保護受給者だったり、凶悪犯罪者だったり、朝日新聞だったり、リベラルだったり、在日外国人だったり、死刑反対論者だったり、上級市民だったり、金持ちだったり、ネトウヨや右翼政治家だったり、あるいは場合によっては産経新聞や安倍や自民党だったりもする。そう、リベラルな人たちの中にも、このザマアミロという病原菌は蔓延しているような気がする。

だけど偉そうなことを言うつもりはない。この病原菌は人間誰でも保有しているものなんだと思う。間違いなく僕にもある。ザマアミロの気持ちを持たないようにしようなんて言うのは無理だと思う。

僕の人間観はモットーにあるように、悪い人間なんていない、普通の人間がいざとなったら急に悪人に変わるから恐ろしい、と言う漱石の言葉に基づくものだ。だから差別心もザマアミロと言う気持ちも、人間である以上誰だって抱く。だけど、そうした内なるさもしく浅ましい感情を憎まなければいけない。そう思うんだよね。僕のうちなる差別意識の自覚についてはこちら 笑)うちなる差別意識を憎め!


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もう一度、山本太郎は本物だ

2019.12.19.11:29

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昨夜(12月18日)新宿南口に行ってきました。YouTube の街宣は色々みてきたけど、これまで出てこなかった質問をしてくれた人がいた。死刑制度についてだ。
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拙ブログでも死刑制度についてはサブカテゴリーにあるように、何度も書いてきた。山本太郎が主張する優しい社会、誰も排除しない社会では死刑制度はそぐわない。間違いなく彼は死刑制度反対だというだろうと予想していた。ただ、これ質問しづらいな、という気持ちもあった。

今、日本では85%の人が死刑制度に賛成だと言うそうだ。アンケートなんていい加減なものだとは言っても、それでもこれだけの数字が出ると、やはり多くの人が死刑制度に賛成なんだろう。そんな状況で、山本太郎が死刑制度に反対だと言ったとしたら、支持者を増やしたい「れいわ」にとってはあまり良いことではないのかもしれない。そんな気持ち。

だけど、山本太郎は明快に答えた、「私は(死刑制度に)反対です」と。(下のYouTubeでは48分前後から)解答は主に冤罪をもとにしたもので、司法制度の問題点と絡めていたけど、同時に犯人を殺すことで幕引きしてはいけない、という理念的なことにも触れていて、これはとても大切なことだと思う。ただ、そこまで考えず、単に悪いやつは殺せとばかりに感情的になる人が多すぎる。これはおそらく山本太郎を支持している人たちの中にもたくさんいると思う。


個人的にはこの死刑制度反対という言葉をもって、山本太郎の世界観には完全に一本の、絶対にブレない筋が通ったと思う。一言で言えば、「排除しない社会」だ。排除してはダメなんだというのも拙ブログの当初からのモットーの一つだったっけ 笑)「排除の思想」へ

その場の熱気は上のYouTubeでもある程度わかるだろうと思うけど、びっくりしたのは質問のある方と振ると同時に30〜50人ぐらいが一斉に手を上げる。これにはびっくりしました。

今回も少額だけど寄付して、車に貼るマグネットと缶バッチ、さらにTシャツまで買ってきました 笑)
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通勤自転車で使うウエストバックにつけてみました。

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これってどこで着るんだろう 笑)


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2019年総括シリーズ、トニー・マルティン

2019.12.15.16:08

トニー・マルティン、今年はユンボ・ヴィスマへ移籍しました。主にアシストとして戦い、チームへの貢献度は高かったけど、個人的な成績という点では、内心かなり不満もあったんじゃないかと思うんですがね。ブエルタではエースのログリッチが優勝し、それに貢献したことは確かでしたが、自分は落車リタイアに終わったし、ツールでもチームTTの優勝に大きく貢献したとは言え、イネオスチームのルーク・ロウと喧嘩して失格になったりしてますからね。

「総括としては非常にポジティブと言えます。チームが提供してくれた環境は期待通りでした。自分のタイプを変えて、主にアシストに従事しました。そうは言っても、チームTTの時には原動力になれたし、チームの司令塔としての役割も果たせました。私にとっては新境地でしたがうまくいきました。チーム全体にとって今シーズンは大成功でした。とても満足しています。

他の選手をアシストする役割は、私の性格にも選手としてのタイプにも合っていたし、それは以前から変わっていません。前からチームのためにアシストしてきたし、スプリンターのお膳立てをしてきました。チームのキャプテンの勝利は私の勝利でもあるのです。ただし私自身の成績ということで言えば、ちょっと足りなかったですね。」

結果だけを見ると、ドイツナショナルチャンピオンは別にすると、今シーズンのTTでの優勝はゼロでした。特に世界選はブエルタでの落車の影響がモロに出た感じで9位止まりでした。

「シーズン後半の世界選がハイライトでした。私は順調に行っていたと思います。無論ブエルタでの落車があって、完全に遅れてしまいましたが。あれがなければメダルは取れたと思います。タイム的にはそれほど遅れをとってはいませんでしたから。だから来年の世界選が楽しみにもなります。報告によると概ね平地だということですから。

来年度の目標としてはツールに出場したいです。そしてうちのチームがマイヨー・ジョーヌを最後に獲得して、チームとして喜びたいです。今年は3位でしたから、実現の可能性もあるでしょう。しかしそれができたら本当に素晴らしいことでしょうね。」


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加藤直樹「トリック」覚書き

2019.12.14.13:40

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関東大震災時に行われた人種差別に基づいた大虐殺(あえてこの言葉を使いたい。なぜなら、同じように人種差別に基づいたナチスドイツによる1937年の「水晶の夜」事件での死者が100人足らずだったのに、こちらの死者は数千人に上るからである)については、同じ著者の本を紹介したことがあったのでそちらもご覧いただきたい。

「加藤直樹「九月、東京の路上で」覚書き」

なぜ題名が「トリック」なのかといえば、虐殺否定を主張する工藤美代子・加藤康男夫妻の本が、書いた本人たちですら信じていないようなことを、様々なトリックを用いて強弁しているからである。この本では主にこの工藤・加藤夫妻の書物を取り上げ、その「汚い」(言葉の正しい意味で「汚い」)やり方を徹底的に暴く。

世の中には資料を誤読して、間違ったことを主張している本はたくさんあるだろう。だが、夫妻の書いた本は、悪意の塊である。様々な文献の都合の良いところだけを引用、都合の悪いところは省略して、あたかも震災時に朝鮮人による暴動があったかのように書くのである。完全なデマ、のちになってそれがはっきり否定されるデマの部分を切り出して、それを暴動のあった「証拠」だと言い張り、果ては存在しない史料や証言を捏造するのである。

関東大震災では昼食どきだったため、大規模な火災が起きた。それを「火災があれほど広がったのはおかしい、誰かが放火したに違いない、だから『朝鮮人の放火があったとされるゆえんである』というめちゃくちゃな三段論法」(p.68)。こんな「汚い」本をよくまあ出版社も出したものだと呆れる。産経新聞出版部だそうだ 笑)

少し前の山本太郎の街宣でも、質問者が震災時の朝鮮人の暴動のことを唐突に発言して、山本太郎がいなしたことがあった。また、僕自身、一見ネトウヨではないかのようなふりをしながら、偉そうに海外の文献がどうとかこうとか言っているネトウヨ氏から何度もコメントももらったことがあった。無論それには当時の僕の分かる範囲で反論したが、今なら同じようなコメントを貰えば、この本をもとに、完膚なきまでに論破できる。

何れにしても、読みながらデ・ジャ・ヴ感満載だった。つまり以前紹介した山崎行太郎の曽野綾子批判「南京事件」を否定する連中「沖縄問題」のデマを流す連中映画「主戦場」に出てきた慰安婦問題を否定する連中と同じなのだ。彼らは「事情を知らない一般読者を驚かせ(。。。)耳目を引きつけることができれば、それで十分なのである」(p.85) 「実際にあったか否かについて二つの対立する学説がある、と言う構図にさえもっていければ、否定論者の”勝ち”だと言うことだ。そうなれば一般の人々は、歴史の素人である自分にはどちらが正しいかわからないので判断保留にしようとか、真実は多分その中間にあるんだろうとか考えるようになる。」(p.135)

しかし、これらの否定論者たちはみんな、あったことをなかったことにして、何がしたいのか? そしてそれにコロッと騙されてしまう人たちがいる。ただ、こういう人たちはおそらく信じたいんだろう。なぜそんな、冷静に考えれば誰が考えたっておかしいと思うようなことを信じたいんだろう? まあ、よく言われるように、自己肯定感を個人ではなくもっと大きな国というものに仮託しているんだろう。自分はもっと尊重されるべきだという不満が、そのはけ口として少数者に対する差別意識と結びつく。残念だけど、そういう人たちはこの本を手に取ることは決してないだろう。

だが、嘘を承知で書いた人の方は、まさか信じたい人たちの自己肯定感だけのために、言うなればそういう人たちが気持ちよくなれるだけのために、この本を書いたわけではあるまい。

「一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ(万一危急の大事が起こったならば、大義に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家のために尽くせ)」(教育ニ関スル勅語のウィキより引用)

つまり「美しい国」ニッポンのために、ひいては自分たちのために一般庶民が死んでくれることを密かに願っている、そういう人たちがいるのである。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、クラシック音楽(特にバッハ)、友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎても困るが)。少し前から草食動物と化そうと「努力」しています。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとして、こちらにも通知されないまま、ゴミ箱に入れられてしまいます。これは管理ページで迷惑メールをチェックすれば見られるのですが、そんなところは滅多にチェックしないので、承認待ちの印が表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す

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