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拙ブログのモットー

2037.06.17.12:21

社会は強い者がより強くなるように、富める者がより富むように、力をかざす者がより強い力をかざすことができるように、そのようなことのためにあるのではありません。弱い人間のためにこそ社会はあります。私たちは、そうでないときにはそうであるように社会を変えてゆかなければなりません。(八尋 光秀)


あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。 それはあなたが世界を変えるためではなく、 あなた自身が世界によって変えられないように するためです。(ガンジー)


悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです、少なくともみんなふつうの人間なんです。それが、いざというまぎわに、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです。(夏目漱石)


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トニー・マルティン、世界戦へGO

2019.09.21.15:36

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すでに火曜日からロードトレーニングを再開しているようです。

右目の上下に絆創膏で右手もかなりすごそうです。見た目はかなり酷そうですが、実際はそれほどでもないそうで、日曜日に世界選手権に新たに取り入れらた男女ミックスのチームTTリレーには参戦するということです。

この新しい種目、男3人のチームTTの後、女3人にリレーされ、総合タイムで優勝を決めるそうですが、ドイツとしては初種目でメダルの可能性があるとのことで、入れ込んでますね。

マルティンの話 「私のビアンキにまた乗っている。まだ痛いが、また路上に出られたのはいい気持ちだ。日曜の世界選までには回復していると思う。」

まあ、ブエルタの19ステージで落車した後も、「世界選に出るのは問題ないと思う、そのぐらいの怪我だ」と言っていたものでしたが、見た目がすごかったからねぇ、どうなるんだろうと思いましたが。。。

なお、ミックスリレーのメンバーはまだ未発表ですが、マルティン個人は、ミックス、チームTT、個人TTの3つに出場を予定しているそうです。


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映画「日本鬼子(リーベンクイズ)」

2019.09.18.12:02

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実はこのドキュメンタリー、先日書いた「サタンタンゴ」と同じイメージフォーラムで1週間前に見たものです。

副題は「日中15年戦争・元皇軍兵士の告白」で、14人の元兵士たち、いろんな階級の兵士たちが、自分たちが中国でしたひどいことを語ります。軍医もいれば士官や一兵卒もいます。しかし、2001年公開なので、ここに出てくる元兵士たちはみんなすでに鬼籍に入っていることでしょう。

この映画をみて、ここで自分がしたとんでもないことを語っている老人達に、憎しみを感じる人はいないと思います。だけど、今では好々爺然とした老人達が語る内容はものすごいものがあります。そして、結局、拙ブログのモットーと完全につながります。つまり、

この世の中には0.01%の悪人と99.99%の普通の人がいるわけではない。普通の人がとんでもないことをするから、人間は恐ろしい。

本当に恐ろしいのは、偉そうなことを書いているこの僕だって、この14人と同じ状況に置かれたら全く同じことをしていただろうということです。

元兵士達が語る内容についてはすでに似たような話をいくつも読んだり、 TV で見たこともあるし、武田泰淳や堀田善衛の小説や、辺見庸の本でも似たような話は出てきます

だからこの映画の見所は個人的には彼らが語る内容ではなく、カメラの前で語っている彼らの姿でした。ほとんど普通の顔で、深刻ぶることもなく淡々と自分が行った残虐行為を語りながら、なんであんなことができたんだろうと訝る姿に圧倒されます。1つだけ上げれば、若い母親を井戸に放り込み、井戸の周りを泣き叫びながら右往左往する幼児も井戸に放り込むと手榴弾を投げ込んだことを、淡々と語る老人のギャップに愕然とさせられます。

何であんなことができたんだろう? その回答の1つは軍隊の中での理不尽で、陰湿極まりない上級者による新兵いじめにあったとされます。キューブリックの「フルメタル・ジャケット」でも同じように徹底的な罵倒と暴力によって新兵達が人間性を失っていきますが、日本の場合はそれにさらに、上官の命令は天皇の命令だということで理不尽度がアップします。さらにそこに差別感を増幅させた、中国人は人間ではない、という感覚が追加される。。。ナチスがユダヤ人やスラブ人を劣等民族扱いしたのと同じです。多分この2つが相まって、さらには相手が抵抗できない農民達であったことから、何でもできる万能感が彼らを無意味な殺人に駆り立てたのでしょう。

彼ら元兵士達は皆一様に、初めて人を殺した時の恐れと慄きを語ります。つまり、彼らは最初から人殺しではなかった。当たり前です。そして、それはきっと忘れられない記憶なのでしょう。だけどその後何十人、何百人も殺すうちに殺すことがなんでもないどころか楽しくなってくる。笑いながら今日は何人殺したかを仲間と自慢し合うことになる。恐ろしい話です。

観ながら、ここで何度も書いたことがあるソ連映画「炎628」や、有名なところでは「戦場のピアニスト」を思い出しました。日本軍がやったこととナチスの特別行動隊(アインザッツグルッペ)というSSのユダヤ人虐殺部隊がやったことは、何の変わりもなかったどころか、日本軍はそこに強姦が加わりもっと酷かったかもしれないわけです。少なくともアインザッツグルッペはユダヤ人をレイプはしていません。数が多すぎてそんな暇がなかったとも言えるのかもしれませんが。。。まあ、こんなことを比べても無意味でしょうね。。。

ただ、見ながら、中国にはアジア版の「炎628」を作る権利はあるな、と思いました。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(21)

2019.09.16.12:14

ジーン・バッキー、今朝の新聞では結構大きな扱いになってました。残念ながら僕は実はほぼ記憶にありません。プロ野球を見始めたのは1960年代末からで、それまでは野球は自分でやるもので(しかも三角ベースでした)見るというのはあり得なかったですね。草野球をしながら、王の一本足打法の真似はしてましたが、本物の王を知ってたかどうかは疑問です。

だからバッキーの乱闘事件も後からの知識でしかありません。ただ、昔のプロ野球って乱闘事件は結構ありましたよね。パリーグなんかしょっちゅう観客がグラウンドになだれ込んでもみ合ってたりしてた印象があります 笑)


さて、最終日は終了後には忙しくて、すぐにアップされない事が多かったんですが、今回はすぐに出てます。しかしデーゲ、今回もトェンスのカタパルトでしたね。一回ぐらいどこかで勝たないかなぁ、と思ってたんだけど、コース的に無理でしたね。

* 
第21ステージ、106km、12位、+00:00

C: どんな日だった?

デーゲ: マドリッドのこの周回コースは大好きだよ。

C: 何か特別な事があったかい?

デ: この市内の雰囲気はスーパーだね。ここでのポジション争いは無茶苦茶楽しいよ。

C: 君は最後のポジションはエディの前だったね。君たちは早めに前にいようとしてたの? それともあの「ワイルドな」スプリントの中でタイミングなんか考えてられなかったの?

デ: タイミングとしてはそう悪くなかったと思うよ。【エディ・トェンスは】リケーゼのチェックでちょっと邪魔されたけど。

C: 最後に簡単に:
1 一番素晴らしかった瞬間は?
2 ず〜っと記憶に残りそうなことは?
3 今回のブエルタは、君の個人的なグランツール・ランキングでは何番め?

デ: 1 今日。。。集団に残るために、いつもより20分も早い新記録を打ち立てる必要がないって知った瞬間だね 笑)
2 横風ステージ
3 僕が走った13のグランツールの中ではハードさでは絶対一番。

C: ありがとう、ジョン、3週間の素晴らしい話に感謝するよ。第22ステージにはもう山がないことを祈ってるよ 笑) ありがとう、またね。

デ: 楽しかったよ。またよろしく。グッドナイト!
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まあ、山岳だらけで、毎ステージ20分以上遅れ続けてましたからね。というわけで、デーゲ、来年はロット・スーダルで、グランツールなどではカレブ・ユアンのカタパルトを務め、クラシック狙いに絞るのでしょう。まだまだ老け込む歳ではないからねぇ。。。もう一度パリ〜ルーベか、できればフランドルでの勝利を見たいけどなぁ。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(19)

2019.09.15.11:16

前回のデーゲで書いたバーモンテス、YouTube にありました。



この映像で見ると、すでに書いたように、状態が突っ立って肘を外に張り出し、体を揺するフォームはお世辞にも格好良いとは言えません 笑)特に肘を外に張り出すフォームは現代ではあり得ないです。それにサドルにドッカと腰掛けてるような上体の立ち方は、これ真似すると多分お尻がかなり痛くなるような気がしますが。。。

* 
第20ステージ、190km、137位、+38:44

C: どんな日だった?

デーゲ: 今日の最初の山へ向かう前のプロトンの雰囲気はこんなだった。畜殺台に連れていかれる子羊(ドクロマーク) 少なくとも半数の選手の気分はそんなだったね。

C: それは随分深刻だったね。君たちがそんなプレッシャーを感じたのはタイムリミットのせいかい?

デ: うーん、最初の2つの山でもうかなり吐き気がした。そのあともそんなで、もう長かったし。。。この3週間は僕にも、きっと他の選手にも、記憶に残るものになったね。。。タイムリミットに関してはいつでもアンダーコントロールだったよ!

C: 明日は(とうとう)マドリッドだね。君にはきっと良い思い出がいくつもあるだろうね。すでにそこで勝ったことがあるんだから、モチベーションも上がってるだろ?

デ: まあもちろんね。夕暮れ時のマドリッドの市内で最終ステージに勝てたら、これほど素晴らしいブエルタの閉幕はないからね。

C: ありがとう、ジョン、うまく回復してね。明日のために調子も運も良いことを願ってるよ。



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マルティン落車の件

2019.09.14.23:46

すっかりロコモティフ係になったようなマルティンですが、昨日のステージでの落車でリタイア。写真を見る限り、どうも大変そうです。右目の上をかなり縫ったようです。
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ただ、骨折はなかったようです。でもヘルメットをかぶることができないような位置に大きな怪我を負ったようですね。そして世界選への参加は多分大丈夫だろうとのこと。

落車の状況はこんな感じだったようです。
https://twitter.com/39x28web/status/1172557385900199936


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(19)

2019.09.14.12:42

表彰式にはきっと出てくると思っていたフェデリコ・バーモンテス、やっぱり出てきました。なんてったって、現役時代のあだ名は「トレドの鷹」ですからね。本人曰く、自分が登りに強くなったのは子どもの時にトレドの町で、ジャガイモを積んだ自転車に乗っていたからだ、とか。

この人については色々な面白いエピソードがたくさんあります。1959年にツールで優勝しているんですが、当時は登り頂上ゴールというステージは存在してなかったので、下りの苦手なバーモンテスは若い頃は山岳賞にしか関心がなく、頂上にトップで到着すると、そこに出ていたアイスクリーム屋の屋台でアイスをもらって、それを舐めながら後続が追いついてくるのを待っていたそうです。

他にもフランス語で話を始めると、フランス語の1人称の人称変化ができなくて、インタビューを受けると自分のことを「彼は〜」と他人事のように語って、おかげでフランスで人気者になったとか。

YouTube には当時の映像がありますが、それで見るとまるで買い物自転車に乗っているかのような突っ立ったフォームで、上半身を振って、まあ、正直格好悪いです 笑) ただ、このフォームって、ジロで5回山岳賞を取っているマニエル・フエンテとか、ツールで2位になったことのあるフリオ・ヒメネスなんていうこの時代のスペイン人クライマーたちに共通した特徴です。

* 
第19ステージ、165km、30位、+00:05

C: どんな日だった?

デーゲ: 13日の金曜日だった

C: この日のテーマは落車と、モビスターが待たずに走り続けたってことだね。君はこの状況はわかっていた?

デ: 雨で濡れた下りでの惨事だった。幸いにもエディとアレックスとともに前にいて被害に遭わずに済んだ。5人か10人ぐらい後ろだったら、巻き込まれていたね。

C: で、君はモビスターのアクションをどんな風に感じた? 何人かの選手たちは、すぐにペースを落とすべきだったと批判しているけど、君はどう思う?

デ: うん、僕の考えだけど、あれは無茶苦茶反スポーツ的だったね。ああいう状況ではスピードをあげちゃダメだよ!

C: 最後はとても速かったね。でもカバーニャが逃げ切った。後ろの集団での落車がなければ、追いつけたと思うかい?

デ: カバーニャは馬車馬みたいだからね。どっちにしても微妙なラストにはなっていただろうけど。でも「たられば」は自転車競技では存在しないからね。

C: ありがとう、ジョン、明日がまだあるね。そのあとはマドリッドだよ。


昔のレースの話などを読むと、コッピやバルタリの時代には相手のパンクやメカトラを利用してアタックっていうのは普通にやられてたようですけどね。特に、当時は選手たちが予備タイヤをタスキ掛けしていた時代ですから、そばにチームカーがいればともかく、いなければ自分でタイヤを張り替えなければならなかったわけなので、時間もかかったからねぇ。


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映画「サタンタンゴ」(ネタバレ)

2019.09.14.01:41

サタンタンゴ

今日(9月13日)から東京渋谷のイメージフォーラムで上映が始まりました。お昼の12時半から夜の8時半過ぎまでの長丁場。昔タルコフスキーの「僕の村は戦場だった」「アンドレイ・ルブリョフ」「惑星ソラリス」「鏡」の4本立てという無茶苦茶な 笑)オールナイトを大井町にあった映画館で見たことがありましたが、一作だけでは映画館で見た一番長い映画でした。以前ここにも書いたソ連版「戦争と平和」も昔オールナイトでみましたが、あれだって全4部で7時間弱(いろんな版があるみたいですが)。

とこで、初日でしたが、どうでしょう?4割ぐらいの入りだったかなぁ。明日は監督のタル・ベーラの講演があるのですが、気が付いた時にはすでに予約で満席でした 涙)

しかし、昨日は自転車に7時間以上乗り、今日は映画で7時間以上 笑) 疲れが出て途中で寝ちゃうんじゃないかと不安だったんですが、瞬間的に意識が飛んだ瞬間がなかったとは言いません 笑)が、なんとか持ちました。

お話はどこかでこんな話を見たことがあるな、と思っていたんだけど、途中で、拙ブログでも紹介したことのある韓国アニメの「FAKE 我は神なり」だ!と思いました。無論あちらではカルト宗教がらみの詐欺の話でしたが、こちらはむしろ警察のスパイの詐欺師の話です。

ある貧しい農村が舞台。荒れてて、それぞれ村人同士で不倫しあってたり、村落で集めた金を持ち逃げしようと画策していたり。。。しかも秋の雨季が始まり村は泥だらけ。辺りの風景は平野で単調な道の脇に時々枯れ枝ばかりのような寂しい10本程度の木の生えた林があるだけ。

そんなところへ2年前に死んだと言われていた男が帰ってきて預言者のように弁舌巧みに振舞い、新たな農村コロニーのようなものを作ると称して村人たちの金を巻き上げてしまう。しかしてその実体は警察のスパイで、農民たちのことを警察に報告している。そしてそんな村落の様子を、家の中から双眼鏡で観察しているアル中の医者が逐一ノートに書き取っている。。。そして最後の結末もこのアル中の医者が映画冒頭の説明文を繰り返すことで、映画全体の円環が閉じるような作りになっている。。。

ただ、ストーリーはどうでもいいんだろうなぁ。白黒の映像の美しさが特筆ものだし、人々が移動するシーンを全く省略せず、道を歩く人たちの姿を正面から、あるいは背後から延々と映し続ける(背後から近距離で延々と後頭部と背中を写すのなんか、タル監督の助手をしていたネメシュ・ラースロの「サウルの息子」の原点がここにあるなと思わせます)。例えば、雨の中、ある家の玄関が写っている。それが30秒ぐらい延々と写され、やっと人が登場して玄関から入る。そしてその後また30秒はそのまま雨だけが振り続ける玄関が写し続けられる。30秒と書いた数字はいい加減だけど 苦笑)、だいたいそんな感じ。誰かが道を向こうに向かって歩いていく。その後ろ姿を延々と写し続ける。多分、あれは500メートル以上歩いているんじゃないかなあ。これまた500メートルという数字はいい加減 笑)

また、お話の真ん中に出てくる少女がすごい。知的な障害があるという設定だけど、歩く姿が、どのくらいだろう?正確にはわからないけど印象としては5分ぐらい延々と正面から映し出されるんだけど(タイマー持って行って測りたかったなぁ 笑)、無表情でものすごい存在感。どこかで見たような雰囲気だな、「ニーチェの馬」の娘みたい、タル監督はこういう顔が好きなんだろうな、と思っていたんだけど、帰りにパンフを見たら、なんのことはない、「ニーチェの馬」の娘の17年前の姿だった 笑) 「ニーチェ〜」が2011年、この映画は1994年というわけで、この娘はその後タル監督の「倫敦から来た男」でも出ていて、ぼんやりした顔なんだけどやたらと印象的。

さて、7時間以上の映画、何しろ長〜いワンカットの連続で、しかも顔のアップのまま動かず喋らずじっとしているシーンも多く、そういう緊張感ってのは流石に疲れます。雨の中、トラックの後ろに乗った農民たちの顔を写していくシーンはタルコフスキーの「ストーカー」のトロッコのシーンを思い出しました。このトロッコは有名なシーンで、映画史上最も眠くなると言われています 笑) ただ、この「サタンタンゴ」の方は音楽が鳴り続けていますが。

前半では村人それぞれを中心にした1日の出来事が描かれます。その際、同じシーンが別の視点から再現されます。これがかなり面白いです。前のエピソードで描かれたシーンが別の登場人物が見ている形で繰り返されます。それが全部で3回か4回あります。それぞれのエピソードではデブでアル中の医者のエピソードと、上記の少女のエピソードが面白く、あっという間に時間が過ぎたという印象です。後半は預言者然とした詐欺師が中心のエピソードになります。

しかし、もうこれで映画に関しては怖いものはないですね 笑) 個人的には「ニーチェの馬」の方が好きですが、この映画もきっと今後何度も思い出すことでしょう。

***追記: 9/14、11:40
一部加筆しました。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(18)

2019.09.13.11:12

今年は行けなかった、我が家恒例の千葉最南端の友人の別宅(友人は普段は東京に住んでいます)。毎年夏になると必ず3日〜2週間借りて釣や海水浴などしていたんですが(その様子は何度かここでも書きました)今年は残念ながら行けませんでした。

昨日その友人と連絡を取ったら、高速道路を降りてからは、ほとんど信号が点灯してなくて怖かったし、ガソリンスタンドの周囲はものすごい渋滞になっていたそうです。

そして家の方はやっぱり屋根の一部が破損したり、シャッターに穴が空いたりしていたそうです。修理をお願いしようにも、どこの工務店もてんてこ舞いで、まだしばらくは放っておくしかないと。。。多少の雨なら大丈夫らしいんですが、豪雨になれば雨漏りは必至とのこと。オリンピック工事の前にこっちだろうと怒ってましたが、まあ、それはオリンピック用の選手村と、福島の人たちの仮住まいプレハブとを比べれば、みんなどうかしてるだろ! と思わざるを得ません。

ようやくマスコミも報道するようになってきましたが、昨日の報道ステーションでは「いまだに官邸に対策本部すらできてない」と言ってました。マスコミも安倍忖度で、韓国のバッシングニュースと小泉のバカ息子を追いかけるニュースばかりやってましたからね。おかげで今朝の新聞では安倍内閣支持率がさらにアップしたそうです。ただ、私の周囲で安倍を支持している人なんて誰もいないけど?? 

* 
第18ステージ、177km、135位、+27:20

C: どんな日だった?

デーゲ: こんなの想像もできないだろう? (涙マーク)

C: 最初の20キロはイージーに見えたけど。。。(この後アメリカンアニメで草むらに沈んでいく人物の動画)

デ: 29キロからは体重70キロの団体ができて、良いリズムで走ったよ。登りは適度なスピードで、下りと平地は全力でね。それでもゴールでは27分も遅れてたけど。

C: 少なくとも君たちブエルタに出ている選手は世界線のために山での調子をきちんと整えられるね。そういうことって少しは考えるの? それとも毎日目前のレースのことばかりしか考えられない?

デ: 来週は休息できるし、どうしたって調子は整えていく必要はあるよ。。。ただ、そういうことって毎日のモチベーションになるよ。でもね、あちこち痛いよ (泣きマーク)

C: あと2日すればマドリッドだよ。うまく休んでね。ありがとう、また明日。


昨日の下りの映像、やっぱり峠を下ってきた感覚がそのまま残っていた状態で見たので、いつになく楽しかったですね。しかしあっという間に70キロ、80キロになっちゃうんだもん、こればっかりは絶対真似できませんわ。それと、何しろ私の自転車はクラシカルなホリゾンタルフレームなので、下りでの格好はせいぜいお尻を後ろに引いて下るパンターニスタイルまでですね。でもこんなにお尻を後ろに引けないし、かがみこむのも無理 笑)
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何年振りかな? 125キロ

2019.09.12.23:48

今日は朝10時半に出発していつもの多摩湖サイクリングロードを通ってから青梅街道から岩蔵温泉を抜けて名栗渓谷へ。途中山王峠(短いけど勾配が結構あります。何しろ私の自転車インナーが42で後ろは24なので 苦笑)を通り、
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名栗渓谷から途中で名栗ダムに寄って(ここもかなり激坂です)
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さらに少し先まで登ってみたんですが、「スズメバチの巣があるので注意」なんていう注意喚起の立て看があったりして、大ヨケの滝を見て戻り、
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そこから正丸峠を目指そうとして間違えて山伏峠にいってしまいました 苦笑)
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というわけで、所沢あたりでも道を間違え(これは確か昔も一度同じところで間違えたことがあった!!)、おそらく走行距離は125キロぐらい。「ぐらい」というのは、西武球場前で携帯が切れ、腕時計型のガーミンフォアランナー405も多摩湖のダムサイトで切れてしまったからです。

ガーミンの方はフル充電してもやっぱり7時間もたないです。携帯(アプリは Strava です)の方は写真を撮って家族に送ったりしたので、それもあったんでしょう、やはり7時間半弱で終わってしまいました 涙)

ところで少し前にサドルを5ミリぐらい上げたんですが、途中で右足の付け根の前側が攣(つ)りました。こんなところが攣ったのは初めて。で、やはりサドルのせいかな、と元に戻したら、その後はもう大丈夫でした。うーん、昔は少々ポジションを変えても別に何も起きなかったんですけどね。サドルの高さや前後位置なんて頻繁に変えていたものでしたが、やっぱり歳でしょうね。ポジションに関しては昔よりもシビアになっているんでしょうかね。

歳と言えば、先日デーゲンコルプの心拍数が出てきたので、実に何年振りだろう?全く使わなかった心拍計をつけて走ってみたんですが、これまた齢のせいですかね、心拍が上がらないんですよ。最大で160の前半まで。

昔、1980年代の終わり頃、ポラールから腕時計型のゴツい心拍計が出て、結構いい値段したと思うんですが、面白がって手に入れたのでした。その時は、みんなで練習していた時なんかすぐに200を超えたものだったんですが。。。

ポラールのその心拍計は最大心拍数と最低心拍数を設定できて、例えば最低を150、最大を180に設定しておくと、それを下回ったり上回るとピコピコなり始めるので、練習時の心拍数を設定できたんですが、僕は最大185にセットしてレースに出たら、スタート前にみんなで並んでいる時点でピコピコ言い出したことすらありました 笑) 無論レース中は鳴りっぱなし 笑)

当時のBCには220から年齢を引いたのが最大心拍数だと書いてありましたが、当時30歳ぐらいの僕には全く当てはまりませんでした。レース後にメモリーを見たらほとんどずっと195〜203ぐらいでしたね。でも今日走ってみて160って、このBCの数値に合いますね 笑)

そういえば、今回の下りは直線が多かったようで、最高速度も今年初めて●●キロ台が出ました 笑)まあ、若い頃のように無茶苦茶なことはしなくなったので、おとなしいものです 笑)

しかし、明日は7時間以上の映画「サタンタンゴ」を見ようと思っているのに、こんな無理して大丈夫でしょうか 苦笑)


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(17)

2019.09.12.21:38

今日は一日自転車。ま、それは別のお話ですが、昨日のレース、平均時速50キロって何だよ! デーゲはどうも調子を合わせてないような感じですねぇ。最後、流石に550メートルのスプリントではサム・ベネットには長すぎでした。

* 
第17ステージ、219.6km、61位、+18:56

C: どんな休息日だった?

デーゲ: ヴォア〜〜〜、なんちゅうレースだ!!!

C: ウルトラハイスピードで始まって、ゴールまでそのままだったね。最初の状況を少し教えてよ、何しろ映像がないからね。君たちはすぐにテンポアップしたの?

デ: 最初の1メートルから始まったね。一気にだよ。風があってエシュロンができて、実際には大した問題ではなかったんだけど、激しかった。平坦ステージだったと言っておくよ。

C: 君は最初は前に居たんだよね。だけど、どんどん選手達が落ちていって、君も遅れてしまった。それは逃げ集団が非常に大きく、横風でうまく回れなかったことに原因があるのかな?

デ: 何れにしても大きすぎだったね。いつの間にか道が狭くて風除けを利用できなくなって、順番に前に出られる状況じゃなくなり、そのうちに千切れてしまった。

C: 僕らも、今回のジロはちょっと普通じゃないって思うんだけど、どう?

デ: 僕がこれまで走った13回のグランツールの中でも、一番ハードだ!!

C: それじゃあ、僕らも明日は途中まで普通のレースになり、君が山でもうまく登れることを祈るよ。ありがとう、ジョン、うまく休んでね。また明日。


エシュロンは Jスポーツなんかでよく説明されてますが、斜めに一列に並ぶ隊形ですね。まあ、これをお読みの方はみなさんご存知でしょうけど 笑)


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(休息日 2)

2019.09.11.17:58

どうなってるんでしょうね、日本のTVは? 台風の翌日に朝テレビをつけたらいの一番で韓国の話題。え? なんで? 今朝は今朝で朝から小泉の顔がアップで出てきてうんざり。 千葉の南部なんか台風で大変なことになっているっていうのに、どうなってるんだ?

* 
第16ステージ、144km、130位、+28:04

C: どんな休息日だった?

デーゲ: キャリアの中で一番寒い休息日だった。11度で霧雨だよ、ブエルタでねぇ。。。

C: ブルルル、それじゃあ小一時間ローラーをやったのかな? それともそれをするにも寒すぎたかな?

デ: いや、僕らは雨は気にならないさ。1時間ほど僕らは外を走ってきた。で、そのご褒美にブルゴスの旧市街(本当に見所いっぱいだ)でカフェ・コン・レチェが一杯。

C: 最後の週だね。これまでのところブエルタは非常にハードだった。16のステージが何の形跡も残さずすぎたわけではないよね? 脚はさらに疲れ、脈はさらに下がり、メンタルでもフレッシュさは落ちてるよね? その影響はある? それとも明日は初日のようにフレッシュにスプリントかい?

デ: 何れにしてもスタートの時からすればもうフレッシュじゃないよ。それは間違いない。最大心拍数はいくらか下がっているし。。。でもこれってノーマルなことだからね。 だから足だけでなく心臓の循環システムにとっても、この休息日はいいことだよ。お尻もハッピーさ。

C: 明日のステージはまた典型的な「ブエルタ平地ステージ」みたいだね。スプリントのチャンスがあると思うかい? それとも休息日の後だからみんなまたフレッシュになってるので大きな逃げができそうかい?

デ: 風よ、風よ、空の子よ。。。うん、風が明日は結構な役割を演じるかもしれないね。他にも最後はまた一癖あるね。3キロ登ってゴールなんだよ。

C: 何れにしても面白そうだね。頑張ってね。ありがとう、また明日。


カフェ・コン・レチェってのは、カフェオレのスペイン版らしいです。それから、風よ、風よ、空の子よ、ってのはグリム童話のヘンゼルとグレーテルの中に出てくる童謡のようです。ところで今日のステージ、ゴール前は3キロで100メートル弱登るという感じですね。でもその前にデーゲがいう風も重要です。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(16)

2019.09.10.11:12

昨日は残り20キロぐらいのところでTVの前でコテっと寝てしまって、気がついたらフルサンのゴールシーンのVTRをやってました 苦笑)

* 
第16ステージ、144km、130位、+28:04

C: どんな日だった?

デーゲ: うーん、どう言ったらいいかなぁ。ブエルタ・エスパーニャは本当に楽なもんじゃないね 笑)

C: 最初の山でいきなり全力になったけど、それからいくらか落ち着いたよね。でも、ユンボ・ヴィスマはいつものように、ゆっくり走りたがらなかったんじゃないの? それとも今日はそんなことなかった?

デ: 最初の山の前では素敵なしっかりした集団だったよ! みんな平和で、楽しくて、おやつタイムだった。ログリッチもトイレタイムで止まったりしてたもん。それが2分も経たないうちに、EFが一気にペースアップして、その後はもうOKさ。

C: 明日の休息日は10段階でどのぐらい嬉しい?

デ: プレゼントの絵図と笑顔マーク

C: また明日。(スタートレックのドクター・マッコイとカーク船長のテニスボール?をヘディングパスし合う動画が付いてます)


今回のツィート日記、これまでいろんな選手がやってきましたが、なんか知らんが動画添付が多いです。動画を見たいという方はこちらを覗いてみてください。http://www.cyclingmagazine.de/2019/09/07/la-vuelta-2019-twitter-tagebuch-mit-john-degenkolb/


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(15)

2019.09.09.10:36

セップ・クス、名前からするとドイツ系でしょうか? しかし川崎のぼるの漫画かっ!つう立派な眉毛でした 笑)しかし、グルペットの集団があの狭い登りをどう登ってきたか、見たかったですね。

* 
第15ステージ、155km、154位、+29:50

C: どんな日だった?

デーゲ: パラダイスでまた一日 笑)

C: 誰が最初に「グルペット」と叫んだんだい?

デ: グルペットは、4つあった山の3番目でようやくできたんだよ。最初の山では全力で行けと言われたよ! きっと今晩はみんな、「20分間のワット値の新記録」っていうメッセージが確認できるだろうね。少なくとも僕はそうだよ。

C: 最初の登りの後は少しは休めたのかい? それともまたまたトニー【マルティン】のドライブクルーズ装置がイカれた?(ここにウィル・スミス?のびっくり顔の動画)

デ: 最初の山の後は集団(優秀な30人ほどのクライマー)はさっさと行ってしまった。だから僕らは後ろに集まった。するとトニーがすぐに猛スピードで集団の前を引っ張ったんだよ。ユンボのチームカーになんでこんなに速く走るんだって聞いたら、こんなことを言われたよ、「速く走れるからさ」って。

C: 君が次のツール・ド・フランスではカルフール・ド・ラルブルを4回含む100キロの石畳を入れて欲しいと思う瞬間だね 笑)(ここにボディビルダーが筋肉を誇示する動画) もしかしたら2週間経ってだいぶ疲れているかい?明日もまた山が続くね。モチベーションは切れてないかい?それともプロらしく目を閉じて行くのかい?

デ: まあ休息日はもうすぐだ。明日は目を閉じて行くよ!

C: うまく回復してうまく乗り切ってね。ありがとう、また明日。


今日もまた山頂ゴール。本当に山だらけですねぇ。休息日開けがスプリントになりそうなプロフィールだけど。。。


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ブリュッセル・サイクリング・クラシック

2019.09.08.22:37

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これはすごい写真ですね。6人がほぼ同時に投げ合ってます。手前から優勝したカレブ・ユアン、2位のパスカル・アッカーマン、5位のヤスペル・スタウフェン、4位のダヴィデ・バッレリーニ、6位のアルノ・デマール、一番奥が3位のヤスペル・フィリプセン。

この投げ合いって先日もドイツ語だと「虎のジャンプ」という話をしましたが、6人が一斉にっていうのは珍しいですね。

DAZNで見ると、残り200メートルでアッカーマンが先頭に出てしまって、綺麗にユアンに刺されていますね。スリップに入ったとはいえ、ユアンの伸びはすごかったです。4位のバッレリーニはパリ〜ルーベなどに優勝しているフランコ・バッレリーニの親族でしょうかね? (追記・9/10, 11:00 コメントにある通り、ウィキの英語版によると無関係らしいです。あるふぁさんのご教授に感謝します。)


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ズビャギンツェフの映画(3)「エレナの惑い」

2019.09.08.21:06

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第三作目は「エレナの惑い」。これは話がわかりやすいし、映像的にも他の作品と比べれば、びっくりするようなことはしてない。前作のヴェラの祈りが絵画のような風景(僕が思い出したのは映画の「1984」の中で主人公が何度か思い出す美しい風景があったけど、それを連想した)だったのに対して、これはむしろ室内が圧倒的に多い。冒頭シーンでもそうだけど、室内の光と陰のコントラストが面白い。監督は映画ごとに画面の色調やカメラワークを変えてるんじゃないかなぁ?

主人公のエレナは50代半ばぐらいだろうか? 実業家の夫は70ぐらいだと思われる。それぞれ再婚で、それぞれに前の結婚での息子と娘がいる。夫が十年前に入院した時に看護師だったエレナと結婚し、都会の高級マンションに住んでいる。夫はスポーツジムに通い、バイアグラを飲んで朝からエレナを誘ったりして元気なんだけど、突然心臓麻痺で倒れる。とりあえず一命を取り留めるのだけど、遺書を書くと言い出し、財産は自分の娘に相続させ、エレナには遺族年金で生活できるようにすると言う。

エレナの息子は働く気もないどうしようもないクソ男だけど、そんな男にも家族があって15、6歳?の子供がいる。エレナはその子(=孫)をえらく可愛がっていて、大学へ裏口入学させようと考えている。しかしそのためには金が必要なのである。そこで、エレナはどうしたか。まあ想像できるでしょうけど、今回もネタバレはしません。

エレナが住んでいる都会の高級マンションと、息子家族が暮らす発電所のある町の狭く汚いアパートで、ロシアの格差社会を暗示し、そこに暮らす孫たち少年の生活もなんともやりきれないものがある。

エレナと夫は年齢相応に仲が良さそうに見えるが、唯一ぶつかるのがこの息子たちと、夫の方の娘のことだ。娘の方もこれまたどうしようもないクソ娘なんだけど、父親は彼女を愛していて、遺産を全て残そうとする。

冒頭の早朝の枯れ枝のカラスから始まって、小津安二郎か?っていうような人のいない室内を繰り返し写した後、エレナが目を覚まし、夫を起こして朝食の準備をし、二人向かい合って食事をするまでの10分ぐらいを、ほとんどリアルタイムじゃないか、っていうテンポで写す。このシークエンスはさすがにワンカットではないんだけど、後半、クライマックスのワンカットはすごい。あることを待つエレナの姿から台所であるものを燃やすまでの5分以上のワンカット。カメラの動きも、エレナの反応も、エレナの前で燃える炎のアングルも、そして何よりその難しいシーンを演じきるエレナ役の女優の演技力もものすごい。そういえばズビャギンツェフの映画の俳優たちの演技はみんなものすごいレベルの高さだと思う。

そしてラストは冒頭の枯れ枝のアップ。しかし冒頭と違ってカラスはいない。そして時刻は夕暮れ時だ。このラストも普通の映画ならどんでん返しが待っているはずなんだけどね。こうした終わり方ってロシア的なのかも。少し前に読んだチェーホフの短編に「谷間」と言うのがあったけど、あれもこんな感じだった。勧善懲悪とかつじつま合わせというものを徹底的に拒否している感じだ。

どこかの映画館でズビャギンツェフの特集か連続上映会でもやってくれないかしらん? ただ、陰々滅々だからなぁ。。。 笑)


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ズビャギンツェフの映画(2)「ヴェラの祈り」

2019.09.08.20:56

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亡き父の残した田舎の家に滞在しにきた一家の波乱万丈の数日間の話。そういえば前作の「父、帰る」も1週間の出来事でした。

冒頭、突然疾走する車が出てきて、運転する男は主人公の兄で、腕に撃たれた傷があるシーンから始まる。これも、このシークエンスが終わるまで、いやその後も何の説明もない。だけど、途中での会話から、これまた何となくお話は作れそう。

さて、田舎の家でくつろいでいると、突然妻が主人公の夫に妊娠したけどあなたの子供ではない、と言う。え?? というわけで夫は友人たちや同僚たちを疑い始める。妻の不倫の相手は誰なんだ?? でもそれがハリウッド映画のように過剰に夫に感情移入しない。何だか淡々と展開していく。夫も相手と思しき男のところへ拳銃を持って押し掛けるんだけど、てめえ、ぶっ殺してやる!みたいな激情的なところはなく、雨の中、車を止めてぼんやりしているうちに寝込んでしまったりする。

この作品も後半でびっくりの展開になるが、これもネタバレしないほうがいいんでしょうねぇ。そして、とてもスタイリッシュに始まる最後の20分ぐらいが、謎解きのようになっているんだけど、それでも謎は残る。しかし風景の映像は素晴らしいし、様々な細部のこだわりがすごい。特にあの丘の斜面に立つ教会のコントラストの強い映像はそのままシュールな絵画のようで、いつまでも観ていたいと思うぐらい美しい。そして思わせぶりなシーンも満載だ。子供達がレオナルドの受胎告知のジグソーパズルをやっているシーンなんか、処女懐胎したマリアとその夫ヨゼフに対する主人公夫婦の対称性を表しているんだろうし、水の流れていなかった川に向かって、最後に雨が降って水が流れて注いでいく水路を延々と写すシーンなんかも、話の流れが繋がったことを暗示しているのだろうか? 

完全に謎なのは、途中中盤で電話(固定電話がこの映画の中では重要な小道具)が鳴り主人公が出ると相手は若い娘で、一言も発しないままバッハの「マニフィカト」のレコードをかけてそれに受話器を向けている。この娘は誰? この15秒ほどのカット以外にはこの娘は出てこないので、この映画の話に関係ないのかもしれない。唐突に流れるバッハの「マニフィカト」による暗示かと思うのだけど、よくわからない。「マニフィカト」はマリア賛歌とも呼ばれるもので、受胎したマリアの神に対する感謝の祈りだから、この映画の内容とも関係すると思う。

テーマは「愛」だ。このズビャギンツェフという監督は家族の愛が常にテーマになっているようで、この「ヴェラの祈り」でも、寝る前に子供が読まされる聖書の文句はうわべだけ取り繕ったところで愛がなければ無意味だというようなことを言っていた。夫の態度に対する批判なんだろうと思う。夫は結局妻を愛しながら、自分のことばかり気にしているのである。ただねぇ、これって辛いものあるよね 苦笑)

この映画でも最初と最後は一本の樹木や疾走する車の通過する道。特に後者は逆方向で繰り返される。最後の麦束を集める農婦たちと、彼女たちが歌う歌が、なんとなくこの映画の神話的なイメージを高めているかも。でもよくわからない。


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ズビャギンツェフの映画(1)「父、帰る」

2019.09.08.20:34

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すでに拙ブログでは「ラブレス」「裁かれるは善人のみ」という2つの映画について書いた。アンドレイ・ズビャギンツェフという監督の映画は全部で五作あるので、遡って観てみた。いや、どれも凄いです。何がすごいって、映画としての密度がすごい。全くエンタメにしていない真実度がすごい。暗示的に示される謎めいた作りと見終わってからの余韻がすごい。繰り返し見ても飽きない。いや、むしろ繰り返し見ることで再発見がある。こういう風に、作った作品が全て凄く繰り返し見たくなる監督はなかなかいないだろう。タルコフスキーぐらいかな?

ズビャギンツェフの第一作は「父、帰る」。12年間不在だった父親が突然帰ってくる。妻と母親と男の子兄弟二人は当惑気味であるが、帰った翌日には父親は息子二人に旅に出ようと誘う。14、5歳?の兄の方はそれでも父とうまくやろうとするが、12、3歳の弟の方はことごとく反発する。

父が帰った時に子供達が本物の父かを見比べるために父の写真を探すのは、旧約聖書の画集の中からである。だからだろう、帰ってきた父親はやけに旧約的・家父長的な父親で、無口だが威圧的である。で、反発しながら親子3人でキャンプしながら海?に出てボートで孤島に向かう。この映画は多分ネタバレしない方がいいでしょう。テーマも神話的アーキタイプとして言えるところはあるけど、それを言っちゃったら完全ネタバレだからねぇ。。。何れにしても後半でびっくり仰天の事態になり、最後は。。。しかし、ひょっとしてこれって監督自身の父親に対するイニシエーションだったのかも、と思ったりしました。なんのことかわからない? まあ、騙されたと思って見てください。びっくりするよ 笑)

ともかく映像としての密度がすごい。それから例によって謎がたくさん。しかもそれらの謎は映画の中では種明かしされない。父は誰に電話していたのか? 父が掘り出した箱は何なのか? 父が12年も不在だったのは何故なのか? まあ、なんとなくお話は作れそうな材料が並べられているけど。。。

ズビャギンツェフ、どの映画でも、最初と最後に同じものが出てくるのはかなり意図してやっているんだろう。「裁かれるは善人のみ」では、まるで何か巨大生物の死骸のような沈みかかった廃船。この図はコントラストが強調されていて圧倒的だし、途中に出てくるクジラの骸骨?と相同をなす。そういえば船や水面は、いろんな映画に出てくるけど、常にコントラストが強調されているような気がする。「ラブレス」ではリボン?が引っかかったあの冬枯れの巨木。どれも最初と最後で同じものが映し出される。

この映画では冒頭の水中のボートや物見櫓(灯台?)が最後にも出てくる。特に物見櫓はそれぞれ違うものではあるけれど、冒頭では取り残された少年を母が迎えに来てくれるが、最後の方では父に追われてそこへ逃げるという逆の舞台になる。明確な意図ありだよね。

父の立場になって、自分になつかない子どもとの葛藤と見るか、それとも子どもの立場で強権的な父との葛藤と見るかによって、イメージが変わりますね。僕は最初に見た時には前者で、2度目に見た時には後者の見方でした。

***追記:9/14, 12:59
加筆しました。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(14)

2019.09.08.12:01

サム・ベネット、あの早いタイミングでよく出る決断をしましたね。デーゲはあの時後ろすぎましたね。しかし8位。ホビーレースなら大喜びですよ 笑)

しかし、集団スプリントでの落車は怖いですねぇ。。。これも以前何回か書いたことがあるけど、もう四半世紀ぐらい前の西湖のレース、中盤で僕の右横で集団落車があって、波が打ち寄せてくるようにバタバタとこちらへ倒れたり自転車が寄ってきたりして、隣で倒れた人のヘルメットが僕のペダルにコツンと当たったことがありました。もう、本当に怖かったですね。ホビーレースは40回ぐらい出てるので、そばで落車があったことは何度かあるんですけど、あれが一番怖かった経験ですね。ガチャンという音や叫び声や地面に体が落ちた時の鈍い音や、何度か夢に見ましたっけ。倒れずに済んでホッとして後ろ見たら、もう誰もいないんだもの。

* 
第14ステージ、188km、8位、+0:00

C: どんな日だった?

デーゲ: 平坦ステージ。。。2527メートルも登ったよ。(ここにデーゲのサイクルコンピューターの画像がつきます。下記参照)

C: しかもゆっくりではなかったようだしね。山を越えた後からは本気で速そうに見えたよ。こういうステージはクラシックなものになるの? つまり「逃げた選手たちがずっと穏やかに走り、フィナーレでは全てがドカンと行き、後ろも全力を出さなければならない」という?

デ: うん、その通り。クラシックなレースだった。ガス栓は最後の最後に開けられるんだ。そのために適切にやらなくちゃ!!! 本当にスピードが上がった時、僕のチームメイトたちは前方を走ってくれた。残念だけどそれ以上前に行けなかった時、ゴール前500メートルでスピードがさらに上がって、もうそれについていけなかったんだ。

C: 本当にすごいスピードだったね。ファン・デル・サンデがアタックした後はフルスピードだった? それともまだ【最後のために】いくらか力を残そうとしていた?

デ: いや、あの瞬間からゴールまでは完全に目一杯だった。あそこでベネットはロケット点火したね。まずは落車したみんなが無事であることを祈るよ。

C: 落車が起きた時、君はすぐ左側にいたよね。びっくりした? それともスプリントに集中していたから動じなかった?

デ: もちろん落車の前の時点でスプリントに集中していたけど、後ろで落車の音がしたからね、恐ろしかったよ。うん、もちろん動揺するよ。

C: 誰も大きな怪我になっていないことを祈ろう。ありがとう、ジョン。うまく回復して、明日の山も乗り切ってね。


デーゲのメーターの数値では、時間:4時間47分29秒、距離:191キロ、平均時速:39.95キロ/h、最高速度83.40キロ/hとあり、ワット関係の数値は、平均:235ワット、最大:1332ワット、NP(標準化パワー):309ワット、IF(運動強度):0.735、TSS(トレーニング・ストレス・スコア):258.3、キログラムあたりのワット:3.01、ペダル回転数は平均:87.1、最大:127、心拍数の平均:114、最大心拍数:169、獲得高度:2527メートル、下降高度:2283メートル、最後のVAMというのは登坂速度らしいですがよくわからないけど、860m/hとあります。よくわかりません。いや、ワット関係も全くわかりませんが 笑)

ただ、ケイデンスの最大が127程度なんですね。きっとゴールスプリントで出た数字でしょうけど、その程度なんだ。ってインナー・ローで下り坂で回さなけりゃこんな数値はもう出ませんが 笑)

追記***9/8, 18:12
トルクとしてたのをケイデンスに変更しました。


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うまかったぁ、ナス等の重ね焼き

2019.09.07.22:33

ってわけで、面白半分に作ってみました。我が家でできたナス3本と、同じく我が家でできたポーランドトマト 笑)2つ、さらに近くの生協で買ってきたズッキーニ一本。まずナスを薄く切って耐熱容器に並べます。続いてズッキーニも同じく薄く切って、適当にナスの間に挟み込みます。さらにトマトも薄く切って、これまた適当に隙間に挟みます。スライスチーズを1枚、適当にちぎって、間に少しずつ挟んで行きます。最後のチーズが入らないぐらいぎゅうぎゅう詰めでしたが、まあ、上に乗せてもいいかもしれません。そこに塩胡椒とオリーブオイルをぐるっとひと回し。
IMG_3542_convert_20190907222631.jpg

この上にパルメザンチーズをバサバサふりかけ、アルミホイルで覆って魚焼き用グリルで10分程度焼き、様子を見て、今度はアルミホイルを外して3、4分、焼き色をつけます。
IMG_3545_convert_20190907222840.jpg

いや、マジ美味しい。まあ、普通に重ね焼きしても美味しいでしょうけど、ポイントは薄切りにするってことですね。お試しあれ。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(13)

2019.09.07.14:53

スロヴェニアなんて国、ほとんど意識になかったんですが、というか僕の頭の中ではユーゴスラビアだろ、あの辺? だったんですがねぇ 苦笑) よく似た国スロバキアも、僕にとってはチェコスロバキア 笑) 

しかしログリッチにポガチャル、他にもモホリッチってのも強かったよね。どうしちゃったんだ?スロヴェニア??

* 
第13ステージ、166,4km、117位、+22:51

C: どんな日だった?

デーゲ: やあ、まだ生きてるよ。ハードだった、とてもハードなブエルタだった、まあそんなだね。

C: どのぐらいのギア比であのモンスター坂をゴールまで行ったの? それと、どのぐらいのパーセンテージまで前輪がウイリーしないで登れるものなの?

デ: マチュコスの前では34の3で行こうと思ってたけど、残念なことに車【代車を積んだ車という意味?】はずっと後ろのグループについてたので、結局37の33だった! 今日はウィリーはしなかったよ。どれぐらい険しければ前輪が浮いちゃうと思うんだい?

C: その問いはこちらが聞きたいことだよ 笑) ところで総合争いではこういう激坂が必要だと思うかい? それとも誰が一番強いクライマーかを競うんだったら最大10〜15%で十分だと思う?

デ: 結果は「普通の」山でもまず同じだったろうね。この山はひどい山だったよ 笑)

C: 明日は楽チンだね。たった「ひとつ」しか山岳ポイントがない! 良い調子でうまく乗り切ってね。ありがとう、また明日。

デ: 笑)


第3カテゴリーが最後に待ってて、この山がどのぐらいなんでしょうかね? 集団スプリントになればデーゲにもチャンスはあるかもしれないけど、その前の海岸線沿いの道も風次第ではバラバラになりそうだし、なんとも言えないですねぇ。。。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(12)

2019.09.06.12:46

いやあ、デーゲ逃げましたね。TV放送始まってすぐちぎれたけど 笑) それとグロースシャルトナーが決まったかな、と思ったんだけどねぇ。しかしバルベルデといいジルベールといい、元気ですなぁ。

* 
第12ステージ、180km、56位、+9:44

C: どんな日だった?

デーゲ: どう言えばいいかなぁ。。。ステージの後でグレゴリー・ラストが、僕がなぜこれまでバスク一周レースを走ったことがなかったのかって聞いてきたよ。

C: 君は4月から5月にかけては【クラシックシーズンで】忙しいからね【バスク一周は4月上旬開催】。【5月1日開催の】エシュボルン・フランクフルトが終わった後ならすぐにでもバスク地方へ行けるだろうにね? ところで、逃げが決まるまで、ず〜〜〜と掛け合いが続いたね。君はうまく勘が働いたのかい? それとも単に全てのアタックに反応しただけかい?

デ: 今日は何としても逃げに入りたかったんだ。。。しかしアタック合戦はえらく長く続いたね。。。100キロ以上に渡ったんじゃないかな。しかも大部分は向かい風だったんだ。チームとしてはアタックに対する反応はうまく持ち回りを決めていたんだ。

C: 君はグランツールでは逃げグループの常連ではないよね。今日は山があったのにやってみようと思ったのかい?

デ: うーん、山と僕は良い友達ではないよね。。。それは確かだ。でもそれでも楽しんだよ。特に最後の登りったらなかったね。今日は【ゴール前に脇を通過した】ビルバオのサッカー競技場の中と同じぐらい歓声がすごかったね。本当にすごかったよ。【バスク語で】ありがとう。

C: 素晴らしいね。明日は次のパーティーだね。ありがとう、ジョン。うまく休んでね、それと登山靴を用意しておきなよ。

デ: カテゴリー付きの山が7つ「だけ」だからね 笑) おお、神よ、僕ら(体重75Kgクラス)を助けたまえ! 笑)


逃げに乗ったトレックの選手はデーゲとジャコポ・モスカで、モスカの方は前に残れなかったとは言え11位ゴールでした。しかし、ニキアス・アルントが残れたんだったらデーゲも残れておかしくなかったと思うんだけどなぁ。

しかし、今日もまた山頂ゴールですね。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(11)

2019.09.05.10:35

昨日は途中で完全脱落。今朝朝食時にビデオで見ようと思ったら、途中でフリーズでした 苦笑)

* 
第11ステージ、180km、160位、+19:27

C: どんな日だった?

デーゲ: スペインへ戻ってきたね、まずはバスク地方だよ。闘牛の街パンプローナへ続く道にいるわけだ。

C: 君はブエルタでステージ11勝をあげて、ブエルタのエキスパートNo.1だ。今日は最初に牛追いレースがあったのかい?

デ: 正確に言っておくけど、10勝だよ 笑)うん、スタートから GoGo だった。僕も逃げに乗ろうと思ったけどね、今日は休息日気分の脚でうまくいかなかったよ。

C: 集団の前でトニー【マルティン】が4時間も牛になっていたけど、その間君は後ろで時間を潰していたの?

デ: トニーが引っ張るスピードは、かなりの距離に渡って友達たちや仲間とおしゃべりする気にならなかったね。まあ後ろの方は少しマシだったけど。あ、そうだ、今日も新品のチェーンのトラブルで途中ずっと代車だったんだよ。

C: うん、トニーが一度クルーズコントローラー【一定速度維持機能】をセットしたらもう最後、そのままの速度で走り続けるからね。今日と明日はバスク地方だね。ファンの熱狂ぶりはいつでも特別かい?

デ: うん、バスク地方はいつでも特別だよ。自転車競技に対する熱狂ぶりはすごいよ。僕も調子が良いことを願うとともに逃げに対する勘を磨いておきたいね。逃げるとブエルタの場合はだいたいゴールまで行けちゃうだろ?

C: いつもそうだね。頑張れ!闘牛士!(最後の12%の上りは単純に無視だね)ありがとう、ジョン、また明日。


マルティンの集団を引く姿をクルーズコントローラーに例えるのは結構笑えます。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(10)

2019.09.04.10:35

やっぱりログリッチ圧勝でした。だけど、これから後も山だらけだからねぇ。

* 
第10ステージ、36,2km、111位、+6:10

C: どんな日だった?

デーゲ: あらゆるものが全てちょっとずつ入った素敵なTTだったよ、山あり下りあり、難しいコーナーあり平地あり。楽しめたね。まあ、僕にとっちゃあ、あんなに速く自転車を走らせることができるってのが謎なんだけどね。

C: 力の配分はどうやったの? ワットに従ったの? それともむしろ感覚頼りだったの?

デ: スタートしてすぐ2.5キロで山を登らなければならなかった。その時はペースオーバーにならないように気をつけた。そのあとは良いリズムを見つけられた。後から考えればそれほど悪い走りではなかったよ。

C: なんて言ってもログリッチよりたったの6分しか送れなかったんだもんね。休息日と個人TTの後、明日はみんな力を溜めてるから、スタートから逃げ合戦があるんじゃないの?

デ: 正直言って、どうなるかわからないな。でもまた高い山を越えなくちゃならないからね。集団スプリントがないことだけは間違いない。

C: そうだね。コースを作った人たちはスプリントが嫌いなんだろう。うまく乗り切ってね。ありがとう。また明日。


ワットに従った(つまりメーター頼み)か感覚かという質問にはきちんと答えてくれませんね。ところでトニー・マルティンも出てるはずなのに、と思ってリザルトをみると、デーゲよりもさらに後ろ、というか後ろから数えて20番以内に入ってるようなタイムです。

でも考えてみればログリッチの総合がかかっているわけだから、今後万全なアシスト体制を敷く為にはこんなところで余分な体力使っちゃまずいんでしょうね。山ではともかく、平地丘陵では集団コントロールや追走のために一番頼りになるのがマルティンでしょうからね。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(休息日)

2019.09.03.09:51

休息日もツィート日記はあります 笑) 選手たちは休息日にも走ります。昔、まだ何も知らなかったころ、初めてお会いした市川さんに、シーズン中って自転車に全く乗らない日ってどのぐらいあるんですか? と馬鹿な質問して呆れられたことがありましたわ 笑)当時のプロ選手たちって年間3万8千キロとか走ってたみたいですからね。マルテンスのインタビューでは午前中に150キロ、昼食と昼寝の後午後も150キロなんて言ってましたが、さすがに現代のプロ選手は、もっと効率良い練習方法が確立されているから、ずっと少ないんでしょうけど。。。

* 
第一休息日

C: どんな休息日だった?

デーゲ: とってもリラックスできたよ。

C: コーヒータイムとキロメータータイムの割合はどのぐらい?

デ: うーん、どっちもどっち。素敵な40キロと2、3杯のコーヒーっていう割合の1日かな。

C: 最初の9日間が終わったね。ステージやホテルや移動、それに風景や街など、今回のブエルタはこれまでのところどのぐらい気に入ってる?

デ: うーん、この何日かの移動はもう限界値だな。でも今日の休息日のためのホテルが良いからいくらか埋め合わせになったね。

C: それじゃあ明日の「半・休息日」が同様にリラックスできる1日であることを祈ってるよ。ありがとう。また明日。


総合を狙わない選手にとってはTTって「半・休息日」なんですね。


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(9)

2019.09.02.09:51

いやあ、大混乱でしたね。ダート区間をもうすこしきちんと見たかったけど、タイミングよく 笑)豪雨になってしまいました。しかしポガチャルもまだ20歳。エフェネプールといいベルナルと言い、拙ブログ推しのケムナもそうだけど、日本で言えばまだ大学生ですからねぇ。。。昔はロードレースの選手は肉体的精神的かつ経験値などから、27歳ぐらいがピークになると言われていたんですがね。なんだか一気に低年齢化が進んでいるようです。

* 
第9ステージ、95km、153位、+33:09

C: どんな日だった?

デーゲ: ぷーっ、終わってよかったよ。

C: 山のことは聞かないことにして、ダート区間は気に入ったかい?

デ: ありゃあすごかったね。しかし平地4キロだけだったからね。正直に言うと、あの区間って本当に必要だったのかな? 疑問だと思うよ。

C: 君にとっての休息日の必要性を10段階で言ってよ。

デ: そうだなぁ、7ぐらいかな。正直言えば、水曜日がまずTTだっていうのもハッピーだよ。

C: ありがとう、ジョン、休息日がゆっくり休めるように! また明日。


デーゲは水曜日と言ってますが、火曜日じゃないの?


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魅せた! エフェネプール!!

2019.09.01.12:06

ブエルタにかぶってあまり注目されてませんが、去年に引き続きドイツではドイツツールが行われています。結構な豪華メンバーだし、風景もドイツの田舎町や山の上のお城など、雰囲気はとても良いです。

第一ステージは集団スプリントでパスカル・アッカーマンが勝ちました。



また昨日の第三ステージはアラフィリップが逃げたりして出入りの激しいレース展開だったようですが、最後はスタウフェンと逃げ出したアスグレーンが勝ちました。



しかし、やっぱり第二ステージですね。最終的にはクリストフがスプリントを制したんですが、ゴール前10キロをきるところまで、95キロの単独の逃げを成功させたのがまだ10代のレムコ・エフェネプールでした。後ろではゲラント・トーマスやヴィンチェンツォ・ニバリが追走に加わって追いかけたんですが、何しろ強かったようで、ゴール後にポリットはこんなことを言ってます。「今日初めて彼と同じレースを走ったんだけど、あの少年がやらかしたことは信じられない、理解不能だよ。彼一人を捕まえるために10人ぐらいの選手が身を犠牲にしたんだよ。しかもそのうち二人はツールの元チャンピオンだったんだよ。それだけでもあいつがどれほど強いかわかるってもんだ。



エフェネプールの話「今日はとてもハードだった。アップダウンが多いコースだった。出来るだけ後ろを離そうとしたんだ。ひょっとして勝てるかな、と思ったりもしたけど、最後の登りを登りきる前に捕まってしまった。捕まるのがもう少し後なら先頭のグループについていくこともできたかもしれないね。でもしょうがないよ。素晴らしいトレーニングになった。今日のレースに満足しているけど、自転車レースの最終目標は勝つことだからねぇ。」

うーむ、言うことも怪物だわ。

***追記 9/1, 17:45
当初ドイツツールが数年ぶりに行われていると書いたんですが、間違いでした。去年、10年ぶりに再開されたのでした。訂正しておきました。



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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(8)

2019.09.01.11:28

ニキアス・アルント、一時期はドイツの新たなスプリンターとして名を挙げていたんですが、最近はカタパルト役が多くすっかり忘れられていました 笑) しかし昨日のスプリントは見事なもので、キッテルの全盛時代を思わせる、後続置いてきぼりの圧勝ぶりでした。

* 
第8ステージ、168km、91位、+9:24

C: どんな日だった?

デーゲ: 日に日にちょっとずつ良い感じになってるよ。今日は、雨は嬉しい涼しさだった。

C: 涼しい雨も場合によっては濡れた路面で、特に最後のくだりはかなりすごいものに見えたけど、とても滑りやすかったんじゃないのかい? それともノープロブレムだった?

デ: 僕にとっては良い条件だったよ。最後に勝利争いに絡めればよかったんだけどね。でもニキアス・アルントはすごい勝ち方だったね。おめでとうと言いたいよ。

C: 今日の逃げグループは滅多にないほど速かったね。君はスタートでのアタック合戦に乗り遅れたのかい?

デ: まあものすごく速かったわけでもなかったけどね 笑) 逃げは「残念ながら」山で決まったんだよ。なんとかついていこうとはしたんだけど、「列車は僕を乗せないまま出発した」ってわけ。

C: 明日は山でも調子がいいことを願っているよ。そうしたら休息日だね。

デ: ありがとう、また明日。


最後のやりとりが全く意味がわからないのではしょりました 苦笑)


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(7)

2019.09.01.10:53

25%ねぇ。1999年、初めてブエルタでアングリルが登場した時、最大23%と言われたウルリッヒは言葉が出なかったそうです。あの時は霧が出て、後ろの方では自転車を降りて押している選手が出るなど、異様な雰囲気だったそうです。当時は細工しない限り、インナーは39とかまでだったし、後ろだって26ぐらいだったんじゃないかと思うんですけどね。今は25%もクルクルペダルが回ってます。なんか勾配の凄さは大して売りにならないような気がします。まあ、これはもうずっと書いてきてることですが。。。

と、ここまで書いて、急用でほったらかしにしていたら、あっという間にすでに第8ステージも終わってました 苦笑)

* 
第7ステージ、183km、150位、+28:42

C: どんな日だった?

デーゲ: 逃げ集団にとっては65キロ以上の素敵な快走だったね、多分平均48キロペースだったと思うよ。だけど平地では山よりずっと楽しくドンパチできるよ。うちのチームからはブランビッラが逃げに乗ったけど、バーレン・メリダがすぐにコントロールに入ったね。

C: 君は適当にセーブして(明日のために?)体力温存することができたかい?

デ: モビスターが本気になったときまでは比較的リラックスしていたんだ。だけどそこからはいわば、「シートベルトをお締めください」モードだったね。最後から2つ目の山からいつも通り走ったよ。「前に行けないなら体力温存」という僕のモットーに従ったわけさ。

C: ゴールしてシャワーを楽しめたかい?

デ: あはは、昨夜、うちのチームバスは修理へ出て、その前はどうだったか忘れちゃったけど、とりあえず猫の行水とスプレー缶の乾燥シャワーを浴びたよ 笑)

C: 唖然 うまく休養してね、ありがとう、また明日。

デ: EDPC3oQXoAEDl7M.jpeg



スプレー缶の乾燥シャワーというのは、そういう製品があるようですね。レース後やサイクリング後などで、野外でシャワーがない場合のためだそうですが、日本でも売ってるのかな? 


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デーゲンコルプのブエルタツィート日記(6)

2019.08.30.11:25

ヘスス・エラーダ、16年の2月、デルガドが日本に来て講演をした時、スペインで期待できる若手選手は?との質問にミケル・ランダとともに挙げられていたのがこの選手でしたが、もう29歳。若手ではなくなってしまいました 笑) しかしグランツール初優勝かぁ。

* 
第6ステージ、199km、141位、+21:45

C: どんな日だった?

デーゲ: 昨日はとても素晴らしかったけどハードだった。うーん、今日はさらにハードさが増したね。

C: それは予期していたよね、そして本当にそうなったわけだ。あの山はやっぱり凶悪だったかい?

デ: 僕はブエルタのステージはもうプロになって100ステージも走ってきたんだ。でも200キロ近く、ずっと追走したのに追いつかなかったのって記憶にないなぁ。今日はヤコポ・モスカの誕生日だったんだけど、なんちゅうプレゼントだ!

C: レースを何か特別に前半中盤後半みたいに分割したり、あるいは力の入れ具合を分けたり、そういうことはしたのかい? 

デ: 最初はできるだけタイムを失わないように頑張ったけど、前をちょっとでもとらえたことはなかったね。全然ダメだったね。見込みなしだったよ! それから僕らは(30〜40人)、僕の好みとしては十分な協調体制にはならなかったけど、いつの間にか辛いのは終わったよ 笑)

C: 明日はもっとずっと快適なスタートのように見えるよ。ありがとう、ジョン。うまく休息してね、また明日。


今日は確かにスタート直後の登りはないようですが、後半が凶悪ですね。最後は最大25%だそうです 苦笑)

しかし、もうずっと言ってますが、栗村さんの解説は突出してますねぇ。圧倒的な面白さで、サッシャさんの合わせも面白さを倍増させてくれます。


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プロフィール

アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、クラシック音楽(特にバッハ)、友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎても困るが)。少し前から草食動物と化そうと「努力」しています。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとして、こちらにも通知されないまま、ゴミ箱に入れられてしまいます。これは管理ページで迷惑メールをチェックすれば見られるのですが、そんなところは滅多にチェックしないので、承認待ちの印が表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す

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