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拙ブログのモットー

2037.06.17.12:21

社会は強い者がより強くなるように、富める者がより富むように、力をかざす者がより強い力をかざすことができるように、そのようなことのためにあるのではありません。弱い人間のためにこそ社会はあります。私たちは、そうでないときにはそうであるように社会を変えてゆかなければなりません。(八尋 光秀)


あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。 それはあなたが世界を変えるためではなく、 あなた自身が世界によって変えられないように するためです。(ガンジー)


悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです、少なくともみんなふつうの人間なんです。それが、いざというまぎわに、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです。(夏目漱石)


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「俺たちはみんな神さまだった」

2019.04.30.21:32

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今日は本の宣伝です。

ベンヨ・マソというオランダの社会学者が書いた1948年のツール・ド・フランスのドキュメンタリー「俺たちはみんな神さまだった」を翻訳しました。例によって未知谷さんにお世話になっています。

後ろはこんな(ちょっとした誤植はご愛嬌 笑)。

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中はこんな。

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全346ページ、写真約65枚。

アマゾンなどのネットでも注文できるようですが、ここのコメント欄に連絡先を書いて送っていただければ僅かですが割引になります。もちろんコメントは公開しません。

1948年というと、終戦から3年、まだまだ物資は不足しているし、東西冷戦が始まろうとしていて、政治的社会的にも大混乱の時代。そんな中でよくもまあ自転車レースなんか開催する気になったと思います。

レースは戦前にツールで圧勝しているジノ・バルタリと、フランスの若きエース、ルイゾン・ボベの激しい争い。だけどそれ以上にフランスナショナルチームの人間模様がむちゃくちゃ面白いです。

現在のように、システマチックになってしまって、チームの指示に絶対服従(この前のブエルタではアシストしなかったバルギルが帰宅させられてましたね)、役割分担が完全に決められ、レース展開もある程度お約束になっている(序盤逃げた選手がそのまま逃げ切ることはまずない)ようなツールとはまるで違います。監督の言うことなど無視を決め込み、嫌いなエースのためになんか働かず足の引っ張り合い。しかし、それにしてもバルタリの強さが圧倒的です。そして、その勝利が戦後の動乱期、革命騒動のイタリアの政治状況にまで影響を与えることになります。

日本ではバルタリは若くして亡くなったファウスト・コッピの引き立て役のように語られることが多いですが、ものすごい選手だったのは間違いありません。興味があれば、ぜひ手にとっていただけると嬉しく思います。

これは広告なので、しばらくブログのトップに出るようにしておきます。(2017年12月13日21:50記)

いつもコメントを下さる CYPRESS さんが、詳しい紹介をしてくださいました。感謝いたします。(2017年12月30日14:55 記)
https://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-2916.html

momoさんからもコメントでサンスポのコラムで紹介されていることを教えていただきました。感謝いたします。(2018年1月4日 21:19記)
https://cyclist.sanspo.com/377984

2月1日の日経新聞で藤島大さんが「目利きが選ぶ3冊」に、読むべき本として紹介してくださったそうです。また、こんな地味な読者を選ぶ本なのに とりっぽん さんという方が第4回日本翻訳大賞に推薦してくださいました。二次選考であっさり落ちましたが 笑)、想像もしていなかったことでした。この本を訳した者として、お二方に心より感謝いたします。ありがとうございました。(2018年2月8日記)

信濃毎日で紹介されたようです。ありがたいことです。(2018年2月16日記)
信濃毎日 180216



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ソヴィエト映画特集

2019.02.23.22:27

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川崎市市民ミュージアムで先週と今週の土日に4回、ソ連のSF映画を上映しています。今日は午前の部がタルコフスキーの「ストーカー」、午後の部はロプシャンスキーの「死者からの手紙」でした。

「ストーカー」の方は一昨年渋谷で見たときに拙ブログでも書きましたから、今日は「死者からの手紙」をご紹介。この映画、1990年ごろに一度見ているんだけど、その後探してもDVDにもなってないし、情報がとても少ない映画でした。なので久しぶりに見たんだけど、途中いくつかと最後のシーンは覚えていた通りでした。ただ、途中の話はほとんど忘れてましたね 苦笑)

核戦争により世界は滅んでいます。それも発射装置のエラーに気づいた責任者がたまたま飲んでいたコーヒーにむせて7秒間の空白が生じた隙に核ミサイルが発射されてしまったというものです。各地にあるシェルターの中に生き残った人たちが細々と生活してますが、外は放射能がひどく、何重にもロックされたシェルターの扉を次々と開けながら防護服とマスクをした上で地上に出ていかなければなりません。

主人公は初老のノーベル賞受賞者の科学者で、放射能障害で寝たきりの妻とともに博物館の地下シェルターで行方不明の幼い子供に当てて手紙を書いています。そこのシェルターには他にも幾家族かが住んでいるんですが、自殺する者もいれば放射能障害?で死んでいく者もいます。主人公の妻も、せっかく闇市で手に入れた薬が間に合わず死んでしまいます。彼らは近いうちに中央シェルターと呼ばれる大きな(安全な?)シェルターに映るよう言われています。主人公が行方不明の子供を探しに孤児たちが集められているシェルターに行くと、中央シェルターへ移動するのは親のいる健康な子供だけで、孤児たちは移動できないことがわかり、自分のシェルターに連れて帰って、そこで枯れ枝のクリスマスツリーで子供達とクリスマスを祝い、子供達にここを出て自分たちが生きられる場所を探せと言い残して死にます。

最後は放射能の吹雪の中、子供達がまるでブリューゲルの盲人たちの絵のように一列に繋がって歩いて行くシーンで終わります。というわけで、何しろペシミスティック。もうユーモアのかけらもないし、孤児たちは親を亡くしたショックで言葉を発しない。まあ暗澹たる映画です。以前紹介した同様の人類文明が滅んだ後の親子を描いた「ザ・ロード」程度の希望すらない酷さでした。こういう映画って見る人を選ぶよなぁ。。。

この映画の完成後にチェルノブイリの事故があったようで、ここで描かれている防護服や、シェルターを出入りする時の様子などは、フクシマ後のぼくらの目からすればかなり甘いんですが、廃墟となった地上の様子などはセピア調の白黒の映像で、かなりの迫力でしたね。

終了後に井上徹さんというエイゼンシュテイン・シネクラブの人のソヴィエトのファンタジー映画についての公演があり、そこでロシア人にあるメシアニズムの話をして、これが結構なるほどと思わせるものがありました。要するに非常に宗教的という言い方をしてもいいんでしょうけど、それはタルコフスキーの映画にも見られるし、ドストエフスキー的でもあるし、何よりロシア革命そのものもこの方向で、つまり一種のメシアニズムとして見ることができるというわけです。

さて、明日もこの特集があります。明日は同じくタルコフスキーの「惑星ソラリス」と、これまた同じくロプシャンスキーの「ミュージアム・ヴィジター」です。前者はこれまた一昨年渋谷でやったときにブログに書きましたが、後者は初めて見る映画で、ちょっと楽しみな感じです。今日の人の入りはどちらも100人ぐらいでしたかね? 明日は「ソラリス」があるので、ひょっとすると混むかもしれませんが、270人ぐらい収容できるホールなので、多分大丈夫でしょう。


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映画「マルクス・エンゲルス」

2019.02.22.17:51

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マルクスもエンゲルスもまるで興味がなく、そもそも「共産党宣言」はアリバイづくり 笑)に学生時代に買ったけど読むはずもなく、共産党員の友人はいるけど、そいつとは政治の話などしたこともなく、なのに最近は左翼あらためパヨク扱いされるアンコウであります 笑)

この映画はなんで見たかというと、アウグスト・ディールという俳優がちょっと気になっていたからでした。と思い返してみると、この人「戦場のブラックボード」でもドイツからフランスへ亡命してきた共産党員の役でしたっけ 笑)

この俳優、「青い棘」という青春映画ではヘルムート・バーガーの再来と言われて、ちょっと気持ちの悪い美男俳優で売り出したんだと思うんですが、僕の印象にあるのは「9日目 ヒトラーに捧げる祈り」という前にも拙ブログでも紹介した掘り出し物映画で、親衛隊のエリート将校で元々は聖職者になりたいと勉強していたという役柄。いかにも頭脳明晰で自信満々のエリート然とした雰囲気があって印象に残りました。ネットで調べたら「ヒトラーの偽札」でも出てますね。この映画は主演のカール・マルコヴィクスという俳優の雰囲気に圧倒されたという印象があって、ディールが出てたなんてまるで記憶にないです。

そんなディール、今回はカール・マルクスの役。しかも20代って無理だろ! と思ったら、思いっきりの蓬髪オールバックと顔じゅうのヒゲでなんとなくそんなものかと若く見えちゃう不思議 笑)

というわけで、プロイセン政府から目をつけられてドイツにいられなくなったジャーナリストのマルクスが妻とともにパリ、ロンドン、ブリュッセルで当時の共産主義者やアナーキスト達と出会い、反発しあい、ブルジョアの息子のエンゲルスと出会って互いに認め合う仲となって、互いの妻たちも一緒に「共産党宣言」を出版するまでを描いた話、というのが内容かな。だから原題は「若きマルクス」。

正直に言って映画としては19世紀中頃の雰囲気がよく出てるとは思うけど、なんかぐちゃぐちゃっていう印象。マルクスの生涯から色々引っ張ってきて盛り込んだと言う感じ。まあ、こちらがマルクスの生涯をまるで知らなかったというのもあるけど。画家のギュスターヴ・クールベの出てくるシーンなんか、どういう位置付けなんだろう??
共産党宣言を読んだことのある人なら最後のところで感動するかもしれないんだけど、何にも知らないからね。ハラハラドキドキするわけでもないし、びっくりするようなシーンもあまりないし、当時の様子がわかるといえばそうだけど、お話としては多少眠くなります 笑)

ところで、びっくりしたのが言語ですよ。ドイツにいるときにドイツ語で話しているのは当たり前けど、エンゲルスはイギリスの父(ドイツ人)と話すときは英語で話し、マルクス夫妻はパリへ逃げてきたら夫婦同士でフランス語で話してる。そういうものなのかな? フランスでフランス語で議論して、熱くなるとドイツ語が出てきたりして。エンゲルスは資本家の父と喧嘩になり、ドイツ語と英語をちゃんぽんで怒鳴りあう。いやぁ、勉強になりましたわ 笑)

今のような時代だからね。これだけ格差が拡大し、権力は金持ちを優遇して貧乏人を苦しめるような政策をどんどん推し進める。我が国だけのことじゃないんだけどさ。

だから、この映画の中でマルクスが言う「”利益”とは”搾取”のことだ」という言葉は、このままの社会が続くなら、いずれ大きな効力を発揮するようになるんじゃないか、と思ったりもするわけ。


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今朝の東京新聞から

2019.02.20.11:07

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ちょっとシワだらけの写真で申し訳ありません。

今朝の東京新聞のトップには、拙ブログで1週間以上前に沖縄タイムズの社説をもとに書いたことが載ってます。沖縄タイムズの社説を知らなかったはずがないから、検証して記事にしたということなんでしょうけど、他の全国紙ではこのニュースの扱いはどうなんですかね? 

さて、今日の東京新聞の一番読むべきところは7面でしょう。官房長官記者会見での東京新聞記者に対する嫌がらせや、「事実誤認」という官邸側の批判・抗議に、東京新聞全体として決然と反論しています。

まだ東京新聞にしてない方は是非、この機会に東京新聞にしましょう 笑)(ちなみに私は東京新聞関係者の知り合いはいないし、利害関係も全くありませんので 爆笑)

記者会見を進行させる報道室長のやり方も明らかに東京新聞の記者に対する嫌がらせですね。それは他の新聞社の記者が同じような質問をしても全く遮られることがないのに、東京新聞に対しては「1分半ほどの短い質疑で、質問は計7回遮られた」とあることからも、東京新聞を「決め打ち」しているのでしょう。

また辺野古の工事をめぐり、赤土が広がっている実態についての記者の質問を「事実に基づかない」質問と言って抗議してきた件も酷いものです。現場では土砂投入は始まると海が一気に茶色く濁り、県職員や市民が赤土を確認して、県から沖縄防衛局に検査とサンプル提供を求めたのに、国は必要ないと応じなかったわけで、要するに「事実」と言っているのは過去の検査報告書に基づいているだけのものです。

現場でおかしいと確認したのなら、過去の検査報告書を疑うのが筋でしょうけどね。ここでは過去の検査報告書があるから、現場で見たことを言えば「事実に基づかない」と言われてしまうわけです。

まあ、これもあれも、要するに安倍的やり方なんですよ。安倍は自分に反対する有権者たちを「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と言ったわけで(山本太郎は同じ状況で、そういうあなたのことも守りたいと言った)、冷静に話し合うことが一番できない人間が今の日本のトップにいるわけです。国会の論戦をご覧なさい。安倍の話は官僚の原稿の棒読みで、時として追い詰められると自分の言葉が出てしまうけど、まともな教養や人格を持ち合わせた人間が発する言葉ではないですよ。

この国はとんでもない●●がトップにいて、それをうまく利用しようとしている人間が周囲を取り巻いてその●●を守っているのです。(●●にはお好きな言葉をお入れください)


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プロヴァンスではデーゲンコルプ

2019.02.18.10:45

ツール・ド・ラ・プロヴァンスの最終第4ステージは、お約束通り 笑)逃げた二人をゴール直前で捉え、集団スプリント。かなり早駆けしたように見えたデーゲンコルプがそのまま誰にも抜かれることなくゴールでした。

10キロ前からの映像がYouTubeにありました。



まあスタートリストを見る限り、スプリントになればデーゲに勝てそうな選手はいないってわかっていたようで、このスプリントも二位に入ったのがサイモン・クラークだからね。デーゲも取りこぼしがないように、早めに先頭に出たんでしょうね。

あ、忘れるところでした 苦笑) 総合優勝はホルカ・イサギレでした。


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クラシカ・アルメリアはアッカーマン

2019.02.18.10:24

ドイツチャンピオンのアッカーマンがキッテルに競り勝ちました。



うーん、しかし、キッテルの爆発力は昔に比べてやっぱり落ちてますね。確かにアッカーマンは伸び盛りの若手スプリンターだし、何よりドイツチャンピオンですが、それでも全盛時のキッテルならアッカーマンの後ろに付けた時点で優勝間違いなしだったと思いますけどねぇ。

確かにキッテルのカタパルト役のハラーが完全に発射台の役目を果たせてなかったし、スプリントになる前にアッカーマンの前にボーラのアシストが二人?いたから、アッカーマンとしては逃しちゃいけない勝利だったんでしょうけど。

画像を見る限り、キッテルは出が遅れたわけではなさそうだし、アッカーマンのスプリント開始に合わせてると思えるんだけど。。。

どうも僕の記憶の中のキッテルは3年前のツールで、先にスプリントを開始しても、カヴのスプリントに合わせて後から行っても、何しても勝っちゃう無敵のキッテルのイメージが強すぎて、まあ、勝ったり負けたりってのが普通の強いスプリンターの普通の姿なんでしょうけど 笑)

アッカーマンの話。「本当にハードなレースだった。200キロあったし最後は速かった。仕事をしてくれたチームに感謝だ。シーズンが始まってこんなに早い段階で勝てたなんてすごい気分だよ。この後の自信になるね。

アッカーマン、長身痩躯で、かつてのイエンス・フォイクト改めフォークトとか、同じボーラの大ベテランブルクハルト系の顔立ちをしてます。来週のアルガルベ一周に参戦だそうで、この後もどんどん勝てるとドイツチャンピオンジャージだし、目立って良いんですけどね。


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保坂和志「ハレルヤ」覚え書き

2019.02.17.21:05



この作家の小説を読むのは初めてでした。4編のうち3編は飼ってる猫の連作みたいな感じです。最初猫が出てきて、「花ちゃん」とか「チャーちゃん」とかあって、うーん、とちょっと引き気味で大島弓子の漫画を思い出したりしたんですが、何かが起きて、その結末がどうかなって、というわけではなく、ずらずらと話はあっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら、とりとめもなく続く感じ。いや、飼い猫の死を書いているので何も起きないわけではないんですけどね。

最初の3編は文章もまさにそういう感じで、普通なら句点(。)にするところを読点(、)でどんどんん繋げていって、慣れるまで、いや慣れても、「ん?」と読み返すことがよくありました。20世紀に書かれた4編目の「生きる歓び」だけは普通の文章なので、この作家の21世紀に入って開拓していったやり方なのでしょう。

例えばこんな文章はどうでしょう。花ちゃんとペチャはどちらも猫の名前です。

「花ちゃんはペチャはLアスパラギナーゼの効果が一ヶ月半くらい経った頃から鼻梁がまた少しずつ着実に腫れてきたが花ちゃんのリンパ腫は二ヶ月経ってもエコーで腫瘍らしき影は、週に一回、見るたびにどんどん見えなくなった。」(p.40)

って、最初の「花ちゃんは」ってどこにかかるの? とか、

「すぐにそれには飽きてこのあいだ奥さんが死んで、自分ひとりになって奥さんがいたときと同じように朝四時に起きてお粥を炊いている、妻がいなくなった家も私も空っぽだという手書きのハガキをくれた、カルチャーセンター時代の私より三十歳ちかくも年上の人にコインランドリーの外の道に出て電話した、すでにだいぶ高く上がっていた十三夜くらいの月を見上げながら30分近く話した、その人は、(後略)」(p.66)

この文章などは句点(。)で文章が完結するまで、まだこの倍の文章が続いています。

まあ、普通学校でこんな文章を書いたら直されるわなぁ。かなり時間をかけて迷路のような文章を作り上げていくんでしょうけど、これが慣れてくると、結構心地よかったりします。ただ、これ、外国語、特に主語をはっきりさせたい言葉だと翻訳できないよなぁ、と思ったりもしますが。

追記(2019、2/18、16:50)
読み終わったあとの昨夜猫の夢を見ました。うちにも全く人慣れしない保護猫がいるんですけど、夢に出てきたのは表紙の写真の隻眼の三毛の花ちゃんでした。小説は何か特別な事件があるわけでもないし、謎解きがあるわけでもないから、きっと内容の個別のところは忘れてしまうだろうけど、全体的な雰囲気というのか、あのいつまでも続いていきそうな文体というのか、あの感じはもしかして忘れられないものになったのかもしれません。

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ゲシュケ骨折

2019.02.16.14:11

CCCへ移籍し、レースによってはエースを担うはずだったゲシュケ、今シーズンの初レース、CCCでの初レースになるムルシア一周の第1ステージで落車、ゴールはしたのですが診断により右手の肘の骨折だそうです。手術を受けて、順調なら1週間でトレーニングを再開するそうですが、私骨折の診断を受けたことってないんですが、一週間で治るわけないよね? ギプスとかで固定して練習するんですかね?

「ラスト10キロのラウンドアバウトで落車したんだ。前の選手がかなりのスピードで転んで、彼を避けることができなかった。肘が普通じゃないなってすぐわかった。レントゲンで見たら折れてた。とっても残念だよ。調子が良かったし準備してたのに。CCCでの初レースをもっと良い形で走れたら良かったんだけどね。」

まあ、まだ1月だし、一週間で練習再開なら大した問題にはならない、とそう願いましょう。


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「事実」?それは安倍の嘘の後についてくるのです 笑)

2019.02.16.12:48

というわけで、安倍(麻生や菅もそうだが)が口からでまかせを言って、それを周辺の連中が大慌てで、一生懸命、安倍が言ったことは事実だ、本当のことだ、と捏造・改ざんする。挙げ句の果てに閣議決定でもみ消す。この図式は安倍政権になってからずっと続いている。

今回の自衛官募集に6割以上が協力を拒否しているという発言、防衛大臣自らが協力を拒否している自治体は5つだけだと言ったわけ。自治体って全国で1750近くあるわけで、そのうちの5つって0.3%だ。こんなのばっかりだよね。今年に入ってからだけでも、サンゴもそうだし、アベノミクス偽装だってそうだ。遡ればいくらでも出て来る。

20世紀にも閣僚の失言違法行為等で批判がでたことはいくらでもある。だけど、これほど「政府の信頼性」のレベルで批判を浴びたことはない。嘘を嘘だと認めないどころか、後追いで嘘を本当のことにするために公文書が改ざんされ、隠蔽され、捏造されるのだから。

と書きながら、ふと思った、こういうデタラメって小泉の頃から始まったんじゃないか? イラク派兵の時に戦闘地域の定義を聞かれて、自衛隊が行くところが非戦闘地域だと居直ったあたりから、デタラメが始まったのではないか? あの当時もまともな人たちは批判したが、ギャグのように面白がって小泉の人気はさらに上がった。

断定的に言えば、その内容はどうでもいい、胸を張って断言した嘘はバレない、バレても言い逃れできる、はぐらかしてごまかして、そのうちみんな忘れる。そして今、デタラメの度合いははるかに高いレベルまで達している。


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久しぶりの手作り生ハム

2019.02.15.18:47

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料理の話題は久しぶりです。数週間前に仕込んだ生ハムがとてもうまくいったのでご紹介。作り方は以前2回書いたので、そちらをご覧ください。ただし今回は豚のももブロックを使ってます。

生ハム製作記・その1
生ハム製作記・その2

手作り生ハムの季節ですね(1)
手作り生ハムの季節ですね(2)
手作り生ハムの季節ですね(3)

ピチットシートは結構いい値段しますが、ロールで買っておくと刺身や魚の切り身を包んでおいたり、色々重宝します。



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「オウムと死刑」覚え書き

2019.02.14.12:26

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図書館で借りてきた本。去年の7月に行われた大量処刑の後、それぞれオウムのことを書いてきた作家やジャーナリストのインタビューやエッセイ、論考が載っている。さらに去年の夏にトークを聞いた被害者の永岡英子さんのインタビューも出ている。無論言わずもがなの森達也もいつもの森達也だ。

ここに書いている人たちの共通の認識は、加害者(オウム)を罰するのに加害者(オウム)の心性をもってこれをなした(p.8)という批判である。

星野智幸の言う、オウム内部で「大義のためなら殺していい、殺される人より大事なビジョンがあるのだ、という感性ができてい」て、それがオウム内部では常識化していた。つまり、「今回起こったのは、オウム社会内部のそういう価値観、常識が、外側である一般社会へ侵出したということ」であり、「社会の中に線引きをして、線の向こう側にいるものたちには価値がないとか(中略)存在しなくて良い、抹殺されたとしてもそれは自業自得だという、まさにオウム内部を支配していた感性」(p.142)を一般社会の人々が持っているという指摘、あるいは古川日出男の短いエッセイ「あの七月以降、僕たちはもう、全員オウムの信者だ」という題名がそれを表している。

あるいは奥村大介が言う「教義の上で、殺人をはじめとする行為への一種の合理性が確立されてしまえば、あとはそれを躊躇いなく、様々な技術的手段をも活用し、効率的に実行するばかりである」という文章。この後に奥村はナチスの優生思想から大量殺戮につながった例を挙げるが、無論、この文章は「死刑制度そのもの」をも含意しているのは間違いない。

今回、以前書いた「オウム事件真相究明の会シンポジウム」で野田医師が述べていた神奈川県警とオウムのつながりの話は出てこなかったが、村井刺殺事件や国松長官狙撃事件などを思い出し、何かオウムだけではないもっと深い闇があるだろうと思った。


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デーゲンコルプの rsn インタビュー

2019.02.12.14:26

ついこの前 CyclingMagazine でデーゲの長いインタビューを2回にわたり紹介しましたが、今回は radsportnews.com のものです。

rsn: デーゲンコルプさん、春の目標はなんですか?
デ: まずはクラシックシーズンを最高の調子で迎えられるように、そこまで健康でいられることだね。隠す必要はないと思うけど、僕らのチームには大きなレースで勝利を目指すことのできる選手が3人いる。

r: 誰ですか?
デ: ヤスペル・スタウフェンとマッツ・ペーターセンと僕だ。僕らは障子を目指して協力し合いたい。

r: 監督のディルク・デモルがカチューシャ・アルペツィンに移籍しましたが、これは大きな損失でしょうか?
デ: ディルクは長くこのチームでやってきてクラシックで成功するために彼の経験をたくさん伝えてくれた。しかし、僕らは彼がいなくても戦えると思う。

r: 彼の代わりは誰が務めるのです?
デ: ステフェン・デ・ヨングがクラシックの監督になる。彼は現役時代成功した選手だった。またクラシックの監督に戻ってきてくれたけど、彼自身もそれを気に入っている。最近は彼はアルベルト・コンタドールに付きっ切りで山岳でのコーチをしてきたけどね。

r: デ・ヨングはすでに何か変革をしたのですか?
デ: いや。僕らは大きく変えなければならないことはないと思う。重要なのはチームが健康でいることだよ。何しろ去年はケガ人と病人が続出したからね。重要なクラシックで勝ちたいと思ったらそういう問題が生じてはダメなんだ。

r: 去年はあなたは副鼻腔炎になりました。またそうならないように、何か対策を行ったんですか?
デ: いや。僕はパリ〜ニースでそうなったんだけど、その後も長いレースに出すぎた。ある意味、僕はレースを欠場したくなかったんだ。クラシックで必要なレースでの乗り込みができなくなるのが嫌だったからね。だけど別の意味では、それが自然に治らないんじゃないかっていう危険もあった。そういうことだったんだ。

r: あなたは目標のモニュメントの優勝とツールのステージ優勝を果たすことができました。あとは世界選手権が次の目標ですか?
デ: いや、まずはクラシックに完全に集中したい。もう一度モニュメントに勝つことが大きな夢だし、いつだって目標だ。世界選はそのあと考えるよ。

r: コースがあなた向きだとは?
デ: そう見えるね。だからシーズンの経過とともに用意していくよ。

r: あなたが勝っているミラノ〜サンレモとパリ〜ルーベ、どっちが好きですか?
デ: 両方とも選手としての僕に向いている。無論ツール・ド・フランドルにも心は惹かれる。でもこちらは上りが多く、とてもきつい。僕は上りが好きな選手ではないし、短くパンチのある登りはまだいいけど、登りの持続性は重力がものを言うからね。

r: もっとも好きなレースはない?
デ: 一番好きな、と言われたらやっぱりパリ〜ルーベだよ。だって最初から神話に彩られているじゃないか。200年も前に敷かれた石畳を走るんだよ。レースの特徴は最初から変わってない。つまり120年前に走った人たちの後を走るんだからね。だから石畳の補修にも賛成だし、未来のために残すべきだと思う。石畳を保護する人がいなくなったら、こういうレースはすぐに消えちゃうだろうね。

r: クラシックやステージ優勝の話をしてきましたが、ステージレースの総合優勝を考えたことはないのでしょうか?あなたに向いていて、勝ちたいと思えるようなステージレースはありませんか?
デ: これまでも、ステージレースの総合はあまり勝ったことがない。一つだけじゃないかな。ツール・ド・ピカルディだけだと思う。勝ちたいステージレースと言われたらドイツツールだよ。ドイツ人だから地元のレースはハイライトだ。去年は参加できず悔しかった。今年はスタートできれば、と思っているよ。


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沖縄タイムズの社説から、辺野古

2019.02.11.19:21

いやあ、ヒトラーの演説ですなぁ、連想したのは。ヒトラーはワイマール共和国をユダヤ人に率いられた悪夢の時代として演説でしばしば口を極めて罵倒します。しかし驚きですなぁ、融和とか妥協とかいうのは日和見である、相手を完全に倒す以外にない、って赤軍派だわ。それは身内にも向けられているらしく、石破なんてのは、さしずめ「総括せよ、自己批判せよ」ってリンチにあってるようなものかも知れんね 笑) もっともそれでも石破を応援したいなんて全く思わないけどね 苦笑)

というわけで、先ほどラジオで紹介されていた沖縄タイムスの社説の辺野古埋め立てのニュースです。

埋め立て予定区域にある軟弱地盤は、すでに国も認めていて、多少はニュースになっています。沖縄防衛局も当初それが水深70メートルと言っていたんですが、追加調査をしたら実は水深90メートルだったと。

まあ、20メートルぐらいなんだよ、という人もいるかも知れませんが、実は水深70メートルまでなら対応できる作業船が国内には2隻ありますが、90メートルとなるとありません。

どういうことかというと、このマヨネーズ状の地盤には砂の杭を打ち込んで安定させるという工法を使うそうです。砂の杭によってマヨネーズ状の地盤の水分を吸い上げて地盤を固めるというやり方ですが、想像がつくと思いますが、一体何本の砂の杭を打ち込むかといえば7万7千本だそうです。仮に当初の想定通り水深70メートルだったとしても、まずパイプを打ち込み、7万7千本分の砂を用意してそのパイプに砂を入れ、パイプを引き上げるのだそうです。「サンドコンパクションパイル工法」というそうです。それを2隻の船でやるだけでも大変な時間と金、そして砂を入れる以上その分のマヨネーズ状の地盤は押し出されるわけだから大変な環境破壊になることも予想できます。特に水質汚濁はヴィキペディアでも指摘されてます。

しかも、今回水深70ではなく90だということで、日本に今ある船では対応できない場所があることがわかったわけです。ということは新たに90メートルに対応する船を造船するんでしょうか? どこかの国から借りてくるんでしょうか? 一体いくらかかるんでしょうね。これって当然税金だよ。

普段から生活保護に税金を使うなとか、社会保障を削れとか、刑務所に入っている人間も税金で養ってやるなんておかしいとか、救急車を有料にしろとか言ってる威勢のいい人たちは、こういうケタハズレの額の税金投入には何も感じないんですかね 苦笑)海外からも反対意見続出なのに強行して、日本の国益を損なうってこういうことを言うんだけどね。


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映画「ちいさな独裁者」(ネタバレなし)

2019.02.08.18:39



面白かったぁ。同時に、3日前に見た「未来を乗り換えた男」との類似性にびっくりした。

出だしの荒涼とした風景の中、脱走兵が銃弾をかいくぐって逃げる。泥だらけの顔でズタボロの服装でハァハァいう苦しげな声が響き、なんとか逃げ延びる。その後同じく脱走兵と思われる、これまたズタボロの中年兵士と一緒に農家の納屋に忍び込むが見つかって仲間を見捨てて一人で逃げる。彷徨ううちに脱輪した軍用乗用車を見つけ、食料を探すとトランクの中から大尉の軍服が出てくる。これを身につけた彼は、隊からはぐれた兵士や農家を襲った略奪脱走兵たちを部下にして豹変する。冒頭の彼は泥まみれの顔でビクビクとしているのに、この服を着た途端に態度までナチ高官風になる。


ナチスの軍服って、少し前に似たような服を着たどこかのアイドルグループかなんかがユダヤ人団体から抗議されてたんじゃないかと思うけど、まあ有り体に言ってしまえば格好いいんだわ。服が悪いわけじゃないけどね。というと上記の「未来を乗り換えた男」の時にも書いたようにワーグナーが悪いわけじゃないんだけど、って話に繋がるね。FBで友人が、そうは言ってもワーグナーを聞くとナチスの悪行がオーバーラップするとコメントしてくれたけど、確かにそういう面は捨てきれない。少し前のNHKのドキュメンタリーでヒトラーの演説の魔力を語る90過ぎの老人が、まるでベートーヴェンの第九のフィナーレのような高揚感と言っていた。それってすごくわかる。軍隊マーチというものが存在するわけだし、音楽と暴力って親和性があるのかも 笑)


大尉の服装を手に入れた主人公はそのまま「ちいさな独裁者」になり、部下たちと一緒になって蛮行はどんどんエスカレートしていき、ついには収容所の脱走兵たちを大量虐殺し始める。


この関係ってよくわかる。今の日本の政治だって「森羅万象すべてを担当している」と豪語する(これって多分使い方が間違っているんだろうね 笑)安倍の周りで図に乗って8億円の値引きをしてもらって安倍晋三小学校を作ろうとする奴が出てきたり、レイプを揉み消してもらうジャーナリストや大学作るのを認可してもらう友人とやらも出てくる。周りの官房長官も偉そうに質問に答えなかったり無視したりするし、

この映画でも、部下たちの中には言われたことをクソ真面目に実行する奴もいれば、ハナからこいつは偽物の大尉だと承知の上でついていく奴も、自分の抱えている困難を解消してくれると思って一生懸命の奴も出てくる。さらに連想したのは森達也が言うオウム真理教の麻原と弟子たちの相互作用という言葉だ。


さて、この映画では古いドイツ映画のファンなら知っている曲が2回出てくる。戦前の世界的に大ヒットし、日本でも昔はよくNHKなんかで放映されていた「会議は踊る」の中の「ただ一度だけ」と言う曲。主人公が大尉の服を着て上機嫌でこの曲を歌い、最後の方のどんちゃん騒ぎの中でも歌われる。この映画はいわゆるナポレオン戦争の後のウィーン会議を舞台に、ロシア皇帝とウィーンの街の娘の恋物語で、ただの娘が皇帝の恋人になるという夢のようなお話。まさにただの一兵卒が大尉の服でプチ独裁者になってしまうわけだ。

そして、最後のエンドロール。これはネタバレしないけど、冒頭に先日見た「未来を乗り換えた男」との類似性と書いた。ナチスの時代を映画にするのは歴史ドラマではないっていうことだ。それだけ現在のドイツに限らず世界の情勢に危機感を感じている人が多いわけなんだろう。このエンドロールがなくても、映画の最後の終わり方はなかなかすごかったが、このエンドロールがあることで、凄さが倍増する。

***追記(2/11, 10:45)***
ネットに出てる監督のインタビューを見ると、この映画日本以外では白黒だったらしい。日本でのニーズに従ってカラーにしたとある。びっくり。と、同時に白黒の方を見たかったという気持ちもあります。ただ、ラストのエンドロールのところはカラーにしたんじゃないかなぁ? と思ってYouTubeを探したら、ロシア語版が完全アップされてます 笑)いいのかなぁ、これ?? で、くだんのラストを見たら白黒ですね。ここだけカラーにした方がメッセージ性が強く出ただろうけど、やりすぎになっちゃうかなぁ。


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中路啓太の小説「GHQ」

2019.02.07.23:29



副題はゴー・ホーム・クイックリー。日本国憲法が出来上がるまでの、GHQ民政局と日本の内閣や国務大臣らとの綱引きを、実在の人物内閣法制局官僚の佐藤達夫を主人公にして描いた「小説」。

途中まではアメリカの横暴さ、日本に自分たちの考える民主的な思想を押し付けようとする、ある意味植民地宗主国的な態度が強調され、現在の日本国憲法がアメリカによる押し付けであることが強調される。これでもって、現在の憲法は押し付けだから変えるべきだと主張する人も当然出てくるだろう。だけど、ここで描かれる佐藤達夫をはじめとする日本側の面々は、なんとかアメリカ側との折衝で意地を見せようと一生懸命である。果たしていま憲法を変えたがっている連中は、これらの人たちの真摯さを10分の1でも持っているだろうか? 同時に、この本の結末は押し付けだから変えるべきだという方向へは向かわない。

最後の方で白洲次郎が言う、押し付けかもしれないけどプリンシプルがしっかりしている、日本人にあれだけしっかりしたものが書けたかは疑問だと言うセリフや、主人公佐藤達夫の家の庭に、他ではなかなか育たなかったヨーロッパ由来のスノードロップの花が育つことを、日本の地にアメリカによる押し付け憲法が根付く比喩として語るラストから、著者の思いは伝わると思う。

現在の憲法の条文を見ながら読むことをお勧めします。


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映画「未来を乗り換えた男」(ネタバレしてないが 笑)

2019.02.06.13:14



現代?のフランスに、ファシズムの国ドイツから政治亡命してきた男の話。いやSFではない。舞台も人々も完全に現代のフランスなのに、話している内容は戦争中の亡命者たちの話す内容だ。ナチスが出てくるわけではない、追ってくるのはフランスの重武装した憲兵たち。ただ、パリはドイツに包囲された、まだマルセイユは大丈夫だ、ピレネーを越えていく、などという切迫した会話と、通過ビザを取るためにアメリカの領事館?へ行ったり、メキシコ領事館で長蛇の列に並んだりする。

もちろんナチスの時代の亡命者たちってこんなだったんだろうなぁと思わせるし、それが現代のマルセイユでもちっとも違和感がないし、迫害者たちがナチスの制服ではなく、黒く分厚い防弾チョッキと防弾ヘルメットに身を包んだ現代のフランスの憲兵たちであってもおかしさを感じさせないのは、国を逃れて不法滞在する人たちっていつの時代にもいるからだと思う。

こういうやり方って例えばシェークスピア劇を舞台を現代にして、とか、ワーグナーのオペラの舞台を現代になんていうのは現代では普通にやることになってるから、それを思えがそれほど斬新とは言えないのかもしれないけど。


そういえば、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」の現代劇版の話です。昔、NHKのFMで年末になるとその年のバイロイト音楽祭の録音を放送したんだけど、1976年初めてパトリス・シェローというフランス人が現代劇にアレンジして演出したのでした。現代劇にアレンジっていうのは地方のオペラ劇場ではそういう演出があったと聞いていましたが、ワーグナーの本家本元のバイロイトでやったというのが大ニュースだったわけです。

すごかったですね 笑) 幕が開くや否や音楽が聞こえないほどのブーイングの嵐。ワーグナーってナチスの音楽というイメージがあって、戦後イスラエルで初めて演奏したバレンボイムは観客に殴られたんじゃなかったかと記憶してますが、そういう「純粋アーリア人音楽の権化」笑)をフランス人が、しかも伝統をぶっ壊すような演出で行なったってことで、演奏中に爆竹が鳴ったりしたし、演奏会でブーイングの嵐って初めて聞いたし、あれ以降もあんなすごいブーイングを聞いたことなかったし、衝撃的でした。

ワーグナーを現代劇として演出するというのはナチス色を払拭するための方便だったと思いますが、そしてそれに反対したドイツ人聴衆たちがナチだったわけはないのですが、心情的にドイツ人たちの気持ちはわからんでもないです 苦笑)

今ではワーグナーに限らず、独墺系オペラを現代を舞台にしたアレンジって珍しくなくなっちゃいましたが、なぜか、イタリアオペラはそれをやらないですね。ある意味ドイツとイタリアの歴史や、戦後に背負わざるを得ないものの重さの違いなど、あるいは芸術に対する態度の違いなどを考えさせられます。


閑話休題。映画の話に戻ります 笑)主人公の男(フランツ・ロゴフスキという俳優で、以前紹介したハネケの「ハッピー・エンド」で息子役をやって最後パーティーをめちゃくちゃにしてました。悪党ヅラで、飴舐めながら喋ってない?っつう舌足らずな喋り方です)は、自殺した作家の身分証明書と渡航証明を手に入れ、彼になりすまして船に乗ってメキシコへ逃げようとしています。そこにその自殺した作家を探す妻(こちらも以前紹介したフランソワ・オゾンの「婚約者の友人」の老け顔の美少女パウラ・ベーアが良いです)と、その妻の愛人の医者が絡み、最後はこの監督の前々作「東ベルリンから来た女」の最後と同じ感動的な展開に。ただ、それだけでは終わりません。なんじゃ、こりゃあ?という結末が待ってます。

監督はクリスチャン・ぺツォルトという監督で、上記の「東ベルリンから来た女」で名を売り、その後「あの日のように抱きしめて」という映画で有名になりましたが、この映画、あちこちにこの前作と重なるところがあります。自己犠牲の結末は上に書いた通りだし、別の人間になりすましたらその妻が探しているのが実はなりすました男であり、それを男は彼女に言えないというのは「あの日の〜」のヒロインが夫から妻だと気づかれないという設定の裏返しのようです。そして最後に流れる歌が、映画の内容を補足説明する点も同じで、前回の「あの日の〜」の「スピーク・ロウ」に対して、今回は「ロード・トゥ・ノーホエア」です。

街中やカフェの中のシーンでの周囲の音声が変な臨場感を煽ってきます。無論途中に出てくる少年と聾唖の母親、彼らがいなくなった後のアパートの様子などがなくても、現代のマルセイユが舞台になっているだけで暗示しているものはわかります。最後の音楽とともに、ある意味、親切すぎるかな、とも思ったりしますが。。。

ネタバレしませんが、最後の結末と終わり方は、舞台を現代にしたナチス時代の話という目眩のするような設定でこそ成立するやり方でしょうね。

***追記(2/7、8:56)***
バレンボイムは殴られたの? と拍手コメントで質問されました。うーん、どこかで写真とともに見たような気がしてたんだけど、ネットで調べる限り、殴られてませんね。(Tさんご指摘ありがとうございます) しかもネットで探すと、バレンボイムよりも20年も前にズービン・メータがワーグナーを演奏したとある。一方で、演奏しようとしたけど、その場にいた収容所に入れられていた人たちの抗議でやめたと書いてある記事もあります。他にも無名の指揮者が演奏したことがあるとか、ラジオで間違って流して謝罪したとか、まあ、ワーグナー自身はナチスなんかよりずっと前に死んでるので良い迷惑でしょうけど。もっともワーグナーは確かに反ユダヤ的なことを書いたり言ったりしてるようですが。


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エフェネプールのサン・ホアン

2019.02.05.10:23

というわけで、アルゼンチンで行われていたブエルタ・ア・サン・ホアン、最終第7ステージはボーラ・ハンスグローエのベネットがスプリントで取りましたが、トップ10にボーラから三人も入ってます。チームとして圧勝ですね。

さて、例のジュニアで敵なしのレムコ・エフェネプール。最終的に総合9位で新人賞でした。しかしまだ19歳になったばかりなのに初レースで新人賞の緑のマイヨを獲得です。トッププロ選手たちと渡り合えることを証明しましたね。

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総合優勝したウィナー・アナコナが勝ったクイーンステージでもアラフィリップのアシストを勤めた挙句の24位だし、何より第3ステージの個人TTでは3位という強さですからね。

「僕は何も期待せずにスタートしたから、新人賞マイヨを取れて、総合でも9位に入れたなんて、本当にすごいよ。ここで僕ができたことに対しては誇りに思うし、たくさん学んだ。最高のスタートになったね。ただ、まだ絶好調というところまでは来てない。このレースは準備レースだから。調子はいいけどもっと良くなることを期待しているよ。」


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キッテル、328日ぶり!

2019.02.04.10:30

ありますね、早くも YouTube に。ちょっと長いので、適当に早送りしてくださいませ。



マジョルカ・チャレンジの最終戦、トロフェオ・パルマは毎年スプリント合戦になるんですが、今年もゴールスプリントで、やっとというかついにというか、キッテルが久々の優勝を飾りました。まあ、プロフィールマップを見ると、完全なフラットコースではなく、小さな峠も越えるし、最後は6キロ以上にわたる上りもあるんですけどね。

「俺はホントにホントに嬉しいぜ。ただの1勝じゃない、小さなカムバックでもあるんだ。この何日か、俺は調子がいいと感じてた、そして今はこのチームに勝利をプレゼントできたことが嬉しいぜ。自信も取り戻せるぜ。本当にこの勝利は重要だ。チームがみんなで俺を守ってくれた。きつい登りではみんなで俺のそばにいてくれた。ホントに嬉しいぜ。」

キッテルはこのレースをかなり本気で狙っていたようで、カチューシャ・アルペツィンのパフォーマンスマネージャー(って監督?コーチ?)のエリック・ツァーベルが言うには、4日前にキッテルは一人でこのコースの上りのところを練習しに来たそうです。

このマジョルカ・チャレンジ、スプリントあり山岳ありのいろんなステージを4日間組み込んであって、その中から好きなレースを選んで走れるという調整にぴったりのレースです。このトロフェオ・パルマはこのところ4年間でグライペル2勝、去年はデーゲンコルプ、そして今年はキッテルと、ドイツ人スプリンターのお披露目レースになっています。今年は山岳コースでブーフマンが勝ち、スプリントでキッテルが勝ちました。


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ブーフマン、優勝と2位!

2019.02.03.21:54

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去年のマジョルカチャレンジ、2つのレースに出たデーゲンコルプが2勝でしたが、今年はなんと!! ブーフマンが今年初レースで優勝です。マジョルカチャレンジの2戦目トロフェオ・アンドラーチ〜リューセタでゴール前20キロで単独アタック、ソロで逃げ切り勝ちですね。プロ入り2勝目、最初のは2015年のドイツナショナル選手権でした。

「こんなにうまくいくなんて思ってなかった。次々アタックがかかり、私もアタックしてみたら、誰もこなかった。距離が15秒から20秒ぐらいになったので、どうなるかと思っていたけど。」

このレース、土砂崩れでコース変更になりしたようですが、ブーフマン自身はそれが自分には良い方向に出たと言っています。スタート前は完全にトレーニングレースだと言っていたみたいですが。

このマジョルカチャレンジの第3戦目になる翌日のトロフェオ・セラ・デ・トラムンターナでも、ブーフマンはソロアタックを決めて逃げたようですが、追走してきたティム・ヴェレンスに捕まり、最後は引き離されたようです。でも、3位がバルベルデと聞くとスゲーとなります 笑)

「ヴェレンスに捕まった時、2勝目は難しいと思った。でも自分のパフォーマンスには大満足だ。とてもうまく言ったし、自信になった。」

ブーフマンももう26歳、今年あたり、もう少し名を上げたいところです。


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ナチスによる障害者虐殺パネル展示会

2019.02.01.22:33

東京は中野の東京都生協連会館で「ナチスドイツによる障害者虐殺『T4作戦』パネル展示&トークセッション」というのが今日明日と行われています。
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T4作戦については拙ブログでもなんどか書いたことがありました。今は絶版だけど、「灰色のバスがやってきたーナチ・ドイツの隠された障害者「安楽死」措置」という小説も20世紀に読んだことがあります。だからこのT4作戦についてはドイツでも有名な話なのだろうと思っていました。だけど実はこの事件について正式にドイツ精神医学精神療法神経学会がこれを認めて謝罪したのは2010年になってからだったそうです。

ナチスは政権を取った翌年の1934年から精神障害者や知的障害者の断種手術を始めます。そうした障害は遺伝的欠陥であると考えられた結果、40万人が断種させられたそうです。まず保険担当の役人や障害者施設所長による強制断種の要請があり、それに基づき判事が裁判所でそれを承認し、それに従い医師が手術を実行したわけです。

戦争が始まった1939年後半からは病気や障害のある人の登録が義務付けられ、40年からはT4というコードネームがつけられた障害者安楽死政策が開始されることになります。これは第三帝国秘密事業と称され、ヒトラーの命令書に従って内務省と法務省も関与します。この作成によって殺害された人数は20万と言われてきましたが、最近の研究では40万とか50万という数字も出ているそうです。

当然ナチスドイツの時代に一般人がそれに対して抗議することはできなかったでしょうが、カトリック教会がこれに反対の声をあげ、41年夏にはフォン・ガレン枢機卿(ローマ法王に次ぐ位階)が説教の中で障害者の安楽死を殺戮と明言し、これが直接的な引き金となってT4作戦は中止されます。

しかし中止された後も障害者の安楽死は密かに続けられ、医師や看護師たちによって飢餓殺や薬殺により、中止以後の犠牲者の数はT4作戦が実行された期間の数を上回るそうです。

そして戦後、この計画のトップの責任者は死刑になったものの、直接的に関与した医師や看護師たち、研究者たちはほとんど罪に問われることもなくその地位を継続し、天寿を全うします。そしてもっと残念なことに強制断種された犠牲者たちや安楽死させられた犠牲者たちの家族もこのことに口をつぐみました。

これらの被害者がナチの迫害の犠牲者であると認知されたのは1980年代に入ってのことでした。

パネル展示には被害者たちの写真や家族写真などがあって胸が痛みますが、一番見ていて辛かったのは、安楽死させられた障害者の家族への通知のところでした。障害者たちを安楽死させた事務官たちは、犠牲者の家族に「お悔やみの手紙」を出します。それぞれ一通一通違うものに見えるように装って、偽りの死因や死亡時の場所や日時、状況、死亡証明書と医師のサインなどを何万通もの通知を出します。彼らはどんな思いでそれらの通知を作成したのでしょう? 
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もちろん殺された障害者の痛ましさはいうまでもありません。でも僕らはここで、「この悪党どもはなんとひどいことをしたのか!」と怒るのではなく、「私だって同じ立場に立たされたら同じことをしただろう」と恥るべきなんだと思います。

同じようなことはナチスのユダヤ人虐殺は無論のこと、南京大虐殺だって同じでしょう。同じ立場に立たされたら、ほとんどの人間は彼らと同じことをします。もし私があの時代の精神神経科の医師だったら、強制収容所の看守だったら、南京に送られた日本軍兵士だったら、間違いなく同じことをしたでしょう。だから、そういうことをしないで済む社会にしなければならない。まあ、これは拙ブログでもなんども言ってきたことですが 苦笑)

会場では拙ブログでも以前書いたT4作戦に関するNHKの番組が流され、その後でその番組に出演されたきょうされん専務理事の藤井克徳さんが話をされました。その時に会場の質問者の方が日本の精神神経学会も戦時中もそうだし戦後も優生保護法のような悪法について反省すべきだし、それを働きかけるべきではないのか、という話をされました。
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ナチスがやった悪は日本の比ではない。それは間違い無いでしょう。犠牲者の数、その理念性、組織性、徹底性、どれを取ってもものすごい。だけど、それに対する反省の表し方の誠実さも日本とは比べ物にならないのではないでしょうか? 

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今朝の東京新聞から、嘘の常習者

2019.02.01.10:09

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以前、ナゴルスキの「ヒトラーランド」にあった次のような文言を安倍の言動に重ねたことがあった。

「ヒトラーは自分が口にしたことを、すべて信じていたのだろうか(。。。)そんな疑問は、こういったタイプの人間にあてはめても意味がない。私が思うにアドルフ・ヒトラーは、自己矛盾を起こしているときでさえ、本人はいたって誠実なつもりでいたのだ。なぜなら彼はひたすら生真面目な人間であり、ただたんに、言動に一貫性をもたせる必要を感じていないだけだからだ。より知的なタイプの人間であれば、そんな状態は耐えられないだろう。」

これを書いた時には、少なくとも安倍は安倍なりに日本を良くすると信じているのだと思っていた。その方向性は間違っていると思ったが安倍なりに考えがあるのだろうと思っていた。だけど、ここまで嘘を連発し、しかもその責任を取らないとなると、これは日本を良くしようとかいうことは何も考えていないだろうと思える。安倍は単に権力にしがみついているだけである。自分さえ良ければ日本などどうなってもいいと思っているのだ。

同じ今朝の東京新聞にはトルコのジャーナリストたちが70人近く拘束されていることもニュースになっていた。そうしたトルコのジャーナリストの言葉。

「政府がメディアを弾圧するのは、真実を伝える我々を恐れているから。それが仕事を続ける希望だ」

日本のジャーナリストたち、特に大本営発表しかしないNHKや御用新聞の記者たちに向けるとともに、東京新聞の記者たちの決意を語った意図的な記事だろうと思う。


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ブエルタ・ア・サン・ホアン 2, 3 st.

2019.01.30.09:34

アラフィリップが連勝ですが、その陰で、ほら、やっぱりレムコ・エフェネプールが出てきましたよ。第2ステージで15位になり、ヤングライダーのトップに出てきたと思ったら、第3ステージ12キロのTTではアラフィリップに遅れること12秒の3位。総合でも4位。ヤングライダーでは、これも一部で期待されているスイス人ジノ・マーダーを35秒引き離してトップ。

第2ステージ終了後のエフェネプールの話。
「短い登りは得意ではないんだ。本当にキツかったけど全力を出したら先頭集団でゴールできたんだ。僕はジュリアン【アラフィリップ】がアタックしたところを見たよ。僕に手出しは無用だった。ただ付いて行って、その集団の中でスプリントになってゴールしたんだ。全てラッキーだったと思う。これで早くもチームは3勝目だ。今年はきっとチームで77勝【去年は76勝】するだろうね。」

第3ステージはまた。


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ブエルタ・ア・サン・フアン 1st.

2019.01.29.00:10

アルゼンチンで行われている全7区間のステージレースです。出だしの第1ステージは集団スプリントゴールになり、UAEのフェルナンド・ガビリアが優勝です。ただ、個人的には例の神童レムコ・エフェネプールがプロ入り初レースということで、気になっていました。

まあ、まさか初っ端から優勝するとは思ってなかったけど、何しろジュニアのレースでは優勝勝率が8割と漫画みたいな強さでしたからどんなものかと思っていたのですが、第1ステージは先頭集団でゴールです。もっとも150人以上が先頭集団で、ちぎれた選手は10人程度でしたからね。というわけで、怪物エフェネプールのプロ初レースは34位。このレース、他にもカヴェンディッシュが出場したりしてトップ10入りしてますね。

しかし、びっくりしたのはオスカル・セビリア。同姓同名の別人かと思ったら、なんと今年42歳でまだコロンビアのチームで走ってたんですね。21世紀に入ったばかりの頃にはウルリッヒのアシストをしたりして、顔もなんか可愛らしくて人気があったんですが、例のオペラシオン・プエルト事件で名前が出て、完全に消えてしまったと思ったんですけどね。しかもメデリンチームのエースでゼッケン1を背負ってますよ。


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大江健三郎「セヴンティーン」覚え書き

2019.01.27.22:17

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大江健三郎は今から40年前、遅れてきた読者でしたが、随分読みました。昔の新潮社の「大江健三郎全作品」シリーズもまだどこかにあるはず。ただ、「同時代ゲーム」以降はほとんど読んでません。その後障害者との共生を高く評価されてノーベル賞を取ったわけで、その後の大江もいつか読もうと思ってはいるけど、障害ある子どもの親となって、逆にどうも手が出ないままです。

今回、これまで全く読むことができなかった「セヴンティーン」の第二部「政治少年死す」が収録されているというのが売りの「大江健三郎全小説3」を市の図書館から借りてきました。

なぜこれまで読むことができなかったかというと、これが文芸誌に発表された時代に、右翼による殺人事件「風流夢譚事件」なんかがあって、この作品もその流れで皇室を愚弄していると批判され、出版社が腰が引けてしまったためでした。初出の雑誌も図書館から撤去され、あっても大江のページだけ切り取られていたりしたそうです。

今読んでみると、確かに大江健三郎の露悪趣味全開だけど、17歳の少年が持つ自己嫌悪と自己顕示欲、さらにはその自己嫌悪の社会(他者)嫌悪への変化、あるいは何か支えとなるものを求める気持ちなんかに、結構感動しながら読みました。

20歳ぐらいの頃って、何か支えになるもの、それで世の中を一刀両断できるようなものを求めていたのは実際覚えがあるし、僕の場合だと遠藤周作のせいで一瞬キリスト教にそれを求めようとした瞬間があったような気がします 苦笑)

ただ大江の場合、どうしてもよく理解できないのが性的なものと天皇制のつながり。大江の中でも「性的人間」も読んだ記憶があるけど、読んでる最中は面白いけど、なにこれ?だったと思いますね。今回も正直にいうと実感としてはよくわからない。右翼少年の存在の支えとなる天皇に対する愛が性的オーガスムにつながるなんて、??です。

しかし文章はうまいしやっぱりノーベル賞作家です。すごいわ。右翼少年の心情を揶揄したり愚弄するのではなく、そのまま真摯にストレートに描き出せるというのにびっくりさせられます。自分の信じるものとは全く相いれないことを信じている人間を主人公にして、しかもそれを否定的に描くのではなく、その人物になりきったかのように描くというのが驚きですね。自分の信じるものをそのままむき出しで書くことはできても(というか昨今の小説はそれが多い気がします)、こういうのってなかなかできないでしょう? 

大江健三郎、本当のことをいうと、昔読んだと言っても断片的なシーンで覚えているところがあるにしても、ほとんど忘れていて、例えば「芽むしり仔撃ち」なんて読んだ時にはものすごく感動して興奮して友人と話したはずなんだけど(話したことは覚えているんだけど)、ほとんど忘れています。時代も変わってしまったし、この「セヴンティーン」にしてもこの時代の政治的な熱はもう遥か昔のことだし、そもそも戦中生まれの人たちの、明日にも死ぬ覚悟というのは僕らには実感できないです。そういう意味では大江健三郎の初期の作品群は古典になってしまったのかもしれませんが、しかし、古典は面白い! 来月中にきっと「芽むしり仔撃ち」を読み直すぞ!と言っておきます 笑)


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深緑野分「ベルリンは晴れているか」覚え書き

2019.01.24.01:11


この小説、落選はしたけど今回の直木賞の候補だったのね。うーん、この本、昨日読み終わりましたが、ここに書くかどうか迷ったんですよねぇ。つまり、最初のうちはかなり面白い。ものすごく調べてあって、当時のベルリンが臨場感豊かに描き出されていると思ったんだけどね。ところがだんだん、ムリムリな感じが強くなってくる。そして最後に至っては、正直言ってなんかなぁ、と思ってしまったのでした。それと結末を知ってしまってから、もう一度最初のポイントとなるシーンを読み直すと、やっぱりちょっと整合性が取れないんじゃないかなぁ。というわけで、本来拙ブログで映画や本の話を書くときには「お勧めします」のスタンスで書いてて、決してクサしたりしないつもりでいるんだけど、今回は批判的なことをたくさん書きます 笑)

舞台装置は僕の最近の興味の中心、終戦直後のベルリンで、作者もものすごく勉強して、資料を読み込んでいるんだろうと思うんだけど、だんだんそうして仕入れた知識のウンチクがうるさくなってくる。どこかの書評にドイツ人が書いたものを翻訳したようだとあったのを読んだが、うーん、全くそうは思えない。例えば、自分の旦那を「ドイツ人としては珍しく云々」なんていう言い方をするかなぁ? 僕の頭の中では主役の少女は今の日本人の高校生のイメージだった。

そして、敗戦後2、3ヶ月の時点の知識としては、17歳の少女がユダヤ人がアウシュヴィッツで殺されたとか、障害者たちが安楽死させられていたということは知らないだろうと思うのだが。。。さらには最後の方でロマの少年が言うパレスチナ人を迫害するシオニズム批判も、ちょっと後知恵っぽい。

そう、この小説は詰め込みすぎだという印象も強い。現実にはただでさえ重たいエピソードが目白押しなのに、それを全部入れ込むのはわざとらしさ、作り物らしさが強調されてしまうような気がする。特に過去に拙ブログでも触れたことが随分詰め込まれている。試しにリンクも貼っておく。

例えば、ユダヤ人共同体での裏切り行為の話や障害者安楽死政策、いわゆるT4作戦、去勢されたロマの少年や「治療」させられた同性愛の少年、全盲のユダヤ人たちを雇って救おうとした自らも全盲のオットー・ヴァイトの話も出てくるし、戦後アデナウアーの片腕となり批判を浴びたナチのグロプケのユダヤ人改名リストまで出てくる。最後の方では「ベルリンに一人死す」のモデルのハンペル夫妻のビラまで出てきた。

小説の内容は、主人公の17歳の少女がソ連軍の依頼でポツダムへ行かなければならなくなるんだけど、彼女に同行するのが「ユダヤ人」の元俳優。彼ら二人がハラハラするようないろんな目に遭いながら、果たして目的地に着いたらどうなるのか、という話が、少女の一人称で書かれ、その合間に主人公の少女が生まれた1928年からこの小説の始まる直前までを三人称の文体で書いた「幕間」と題された話が挟まる。

僕が面白いと思ったのは圧倒的にこの「幕間」の部分だった。これはちょうどナチスが台頭していく時代だが、これは現代日本の社会とも重なるような恐ろしさおぞましさを感じさせられた。例えばこんな文章はどうだろう? 国の名前を変えたら、こんなことを言っている奴って現在の日本にもたくさんいそうだ。

「軍備を整えるのは平和維持に役立つからね。一度も争わずに領土を取り戻せるのもそのおかげさ。フランスやイギリスだって恐れをなしてるじゃないか。総統は全くすごい御方だよ」(p.203ー4)

というわけで、ムリムリミステリーの謎解きじみた結構にする必要があるのかなぁ、と言うのが正直な感想。そういえば同じような感想をこの作者の前作?「戦場のコックたち」でも感じたのでした。今回はリンクだらけ 苦笑)

***追記***
やっぱり言ってしまいます。この小説の時代設定に興味があるのでしたら、本の最後に参考文献として載っているハンス・ファラダの「ベルリンに一人死す」をお勧めします。こちらの方がずっと面白いし圧倒されるし、小説としての作りも上だと思います。

***追記 2(1/26)***
昨晩の東京新聞に直木賞選考の経緯が書かれていて、やはりそこでもミステリー仕立ては不要だという選考委員の話が出てました。そうだよね〜。 笑)


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映画「エル・スール」の講演

2019.01.23.22:42



というわけで、FBには行くぞ宣言をしておいたんですが 笑)昨日は東京の秋葉原の区民館で、上記のスペインの映画監督ビクトル・エリセの「エル・スール」についての講演があり、聞いてきました。

映画「エル・スール」については一昨年渋谷で上映されて、その時拙ブログでにも書きました。その時にもちょっとだけ書いたけど、この映画って最後が変に思わせぶりなんですよね。父の過去(南の地=エル・スール)へ向かう決意をするところで終わり、その後少女はどうしたのかがわからない。

今回はその、「映画にならなかったその後のエル・スール」について、シナリオがあるそうで、その本邦初の解説付きで、色々面白かったです。

監督のビクトル・エリセは、スペイン内戦後の敗北した共和派を密かに支持していた人々がその後「内的亡命者」となって、ファシズムの社会の取り込まれることなく、かといって明確な形で反抗はせず(明確に反抗すれば殺されますから)、ただただ精神的な意味での拒絶をし続けたことに注目し、そうした登場人物を映画に描き出してきたということは、なんとなくそうだろうという気がしてました。

「ミツバチのささやき」のお父さん、夜な夜なラジオで密かに外国の放送を聞き、森を子供達と歩きながら毒キノコを憎しみを込めて踏みつける姿には何かあると思わせるものがありましたが、この「エル・スール」ではそれがもっとはっきりとセリフの中でも説明されています。

スペイン内戦は、ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」でも主人公は共和派だし、やはり拙ブログで紹介したことがある「蝶の舌」(今回、この映画について一言も出てこなかったのはちょっと不満でしたが)でも主役はやはり共和派の老教師でした(しかもこれをやっていたのは、上記の「ミツバチのささやき」のお父さんと同じ俳優)。一方ファシスト側の男はいかにも悪党ヅラでした 笑)敗者側が主役にならないと悲劇性が高まらないのかもしれないけど 笑)、スペイン映画でファシスト側を主役に据えた映画は、フランコ政権時代だとあるのでしょうかね?

一方で共和派が必ずしも善と言い切れないのは、そこにソ連(スターリン)の影が見えがくれするからで、共和派のために銃を取ったジョージ・オーウェルはのちにスターリン主義を批判する「動物農場」を書くことになります。

何れにしても、敗れた共和派は処刑されたり収容所に入れられたり亡命したりするわけです。そして、僕にとって「地球が滅びるときに見ていたい映画」ナンバーワンのタルコフスキーの「鏡」の中でも、実に唐突に隣の部屋でスペイン人たちが何人も集まって喋っているシーンが出てきます。その間に挟まるのはスペイン内乱の記録映像で、あそこで出てきたスペイン人たちは共和派(親ソ連・スターリン)の亡命者たちだったわけですね。

と、どんどん取り止めがなくなってきました 笑)講演では他にもキーワードとして「霊力」というのが出てきたんですが、思い返せば「ミツバチのささやき」でも主人公の少女アナは最後のところで「霊力」を使ってフランケンシュタインを呼び出すし、もしかしたら子供にはみんなその「霊力」が備わっていて、それがその他のキーワードの「自然」や、霊力を忘れない大人としての「詩人」(=社会に取り込まれず歴史に抗う映画作家など、つまりエリセ自身も含まれるのでしょう)なんかにも繋がるのかなぁ、などと思ったりしましたが。。。


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グレータ・トゥーンベリイを知ってますか?

2019.01.23.20:44

いや、僕も全く知りませんでした。スウェーデンの16歳の女生徒で環境保護活動家だそうです。

ウィキペティア(僕はずっとヴィキペディアだとばかり思ってました 笑)で見ると、スウェーデンや英独仏は無論のこと、スペイン、イタリア、オランダ、ポルトガル、ポーランドとあり、さらにはベトナム語まで出てきます。

日本でも一部のニュースで取り上げられたようですが、この少女、去年の夏に議会前で2週間座り込みをして環境保護をもっとラジカルに実行せよ、とアピールしたんですね。最初は一人で始めたんですが、それが徐々に広まり、オーストラリアやヨーロッパの高校生たちも賛同して、とうとう各国で金曜日ごとに生徒たちが場合によっては無許可で授業をボイコットしてデモに参加するようになったということです。このムーブメントは #FridaysForFuture のハッシュタグで拡散して広まったそうで、おかげでこのトゥーンベリイはタイム誌の2018年最も影響力のあったティーンエイジャーに選ばれたそうです。

今週初めのNHKBSのニュースを見ていたら、無許可デモで授業をボイコットされたドイツの高等学校の校長のインタビューでは、生徒たちがこのテーマ、つまり環境問題や自分たちの未来の地球について考え、声を上げることは素晴らしいことだと思います、と校長自らが語っていた。

一方日本では、東洋大学の学生が竹中批判をしたら、大学当局はその学生に対して「退学処分」をチラつかせて脅したそうだ。

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無論環境保護という、誰にでも賛同を得るであろうアピールと、新自由主義という賛成者もいる政策が絡んだことに対する批判は違うという人も居るかもしれないが、こういう若い人たちのアンガージュマン(古い言葉だね 笑)に対して、大人がどういう態度を取るかって、民主主義の成熟度を測る目安になると思う。


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デーゲンコルプのインタビュー(3)

2019.01.20.22:26

ダウン・アンダー第5ステージはカレブ・ユアンがデセニンク・クイックステップの発射台とヴィヴィアーニをタイミングよく追い抜いて綺麗な優勝と思ったら、その直前で2位になったフィリプセンに2度ほど頭突きを食らわしてたので降格処分になっちゃいました。それと総合トップのパトリック・ブヴァンが落車の脳震盪で第6ステージ出走未定になってるそうです。

さて、デーゲンコルプインタビュー、これで最終回です。



CM: 君は30歳になった。過去5年より良くなるとしたら、どんな点だろう?

デ: 経験値の上昇は間違いないよ。簡単なことでもそうだ。若い頃、初めてトレーニングキャンプへ行った時には何がどうなるのかわからなかった。今ならそんなのすぐわかるし考える必要もないし緊張することもないからね。

CM: レースにも当てはまる? 君は緊張することが減ったかい?

デ: 大きなレースでは緊張するね。相変わらずドキドキだよ。でもそれは必要なことなんだ。それが励みになるからね。この気持ちは過去に起きたことを思い出させてくれる。試験前みたいな気分だね。でも「くそったれ、勉強してなかったぜ」(笑)というわけではない。むしろ楽しみな気持ちかな。

CM: 40歳でも選手でいることを想像できる?

デ: ノーだね。

CM: あと5年はやると思う?

デ: うん、でも、まずはメンタルな問題だね。ひょっとしたら気持ちが変わるかもしれない。過去にも自分はこれこれの歳までしか走らないと言いながら、さらに2年キャリアを延長した選手はたくさんいるからね。自分で先に決めちゃうつもりはないよ。でも今はあと数年はこのままでいることを願うね。

CM: 今は砂利道でのレースが増えているよね。最近ではパリ~ツールもそうだね。色々批判もあったけど。君はこの傾向を良いことだと思うかい?

デ: パリ~ツールは僕は走ってないから何も言えない。でもその考え方はわかるよ。例えば登りに砂利道のセクションがあったツールのことを思えば、あれは埃が舞ってすごいシーンだった。しかし競技としてみれば大した意味はなかった。伝統を考えてもそういうレースがあることはいいと思う。でもどのレースでもそういうセクションを入れるべきかと言ったら、僕は疑問だね。

CM: ヘント~ヴェフェルヘムでのプルフストレーツはどう思う?



デ: 今まではずっと乾いた状態でレースだったから問題なかった。雨にならないことを願うね。この問題は主催者の思いにはもちろんレースをより面白いものにしたいという考えが隠れているわけだ。何より比較的小さなレースでは注目度が大切だからね。だからそのレースがどのように価値づけられるかを考えるかが大切なことなんだろうね。

例えば、しばしば批判を受けるASOのことを考えれば、より緊張度を高めるためにボーナススプリントを入れるとかしているのはいいと思うよ。パーフェクトとはいかないけど面白い考え方だよね。

自転車競技の前進のためにはもっとイノベーションが必要なんだろう。TV番組の Schlag den Raab 【ドイツで人気のゲームショー番組のようです】のようなやり方ってなぜ考えつかないのかな? ステージレースでもっとポイントを稼げるようなシステム。もちろんどのレースでもそうするべきだというわけじゃないけど、変化のあるイベントがあってもいいよね。非常に伝統あるレースと並んで何か新しいことを試みるような柔軟性が必要だと思うよ。



CM: パワーメーター論争はどう見てる? 禁止することで何か起こると思うかい?

デ: 何人かの選手たちが山岳でパワーメーターの指示頼みで走っているのはちょっとね。彼らは自分が何ワットで走れるかをよく知っていて、正確にパワーメーターに従って走っている。でも僕らみたいなクラシック狙いのタイプだと、パワーメーターは何ももたらしてくれない。アタックがかかった時にパワーメーターがあったってねぇ。後から値を見るだけだよ。例えばドワース・ドール・フラーンデレンのレースでは5時間を平均330ワットで走るって決めたってねぇ。パワーメーターに従って走ることなんかできないよ。

CM: 禁止はしなくていい?

デ: うーん、難しいテーマだね。ガーミンを完全に禁止したいかい? 車からの情報もなしにしたほうがいい? そうするとデータを記録することは禁止しなければならないね。だけど僕らは本当にこの最新の分析機材を禁止した方がいいんだろうか? それのおかげでパフォーマンスをあとづけることもできるんだ。正直に言って、僕には回答はないな。でもパワーメーターがレースに大きな影響力を持っていることは間違い無いと思うよ。

CM: つまりどっちかと言われたら禁止する方に賛成?

デ: 答えなければならないなら、イエスだ。でもそれはとても難しいと思う。

CM: 最後に、19年の君のレースシーズンはいつどこでスタートになるんだい?

デ: 18年と同様マヨルカ・チャレンジだよ。そして僕の調子次第だけど、去年と同じような結果になってほしいね。
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© http://www.cyclingmagazine.de/2019/01/14/interview-john-degenkolb-ueber-hoehen-tiefen-powermeter-gravel-hype-grosse-ziele/3/
去年のマヨルカ・チャレンジのゴールシーン。


フーッ、お疲れ様でした 苦笑)


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デーゲンコルプのインタビュー(2)

2019.01.19.10:53

昨日の続きです。ジョン・デーゲンコルプのインタビュー。



CM: 18年のことはこの辺で。19年の世界戦コースについて聞かせてよ。

デ: (ニコニコしながら)気に入ったね。現地を是非とも見に行きたいところだよ。プロフィールを見たけど正確にはわからないからね。最終週が実際にどのぐらいハードなのかは見なくちゃならないね。

CM: コースを見に行く予定はあるの?

デ: はっきりした計画はないけど、見に行きたいね。

CM: 世界選が大きな目標の一つなら。。。

デ: うん、そうだよ。でもまだクラシックの後の計画は正確には決まっていないからね。世界選を狙いたいなら、特別それに焦点を絞って用意しなければね。だけど、【みんなが言うように】本当に僕に向いたコースなのかは見てみないとね。

CM: 特別な用意と言ったけど、ひょっとしてツールを諦めるとか?

デ: それもあり得る。だけどツールに出場しないというのは難しいね。シーズン最大のレースだしパリでステージ優勝できるチャンスは何と言っても魅力的だからね。でもシーズンをスタートしてどうなるかだよ。ツールまではまだまだ時間があるし、チームとしてツールで最も効果的な編成もいずれきまってくるだろう。

CM: つまり君のチームの総合狙いのエース、リッチー・ポートのこともあるわけだね?

デ: その通りだよ。去年すでにアシストとして働いたし、もちろん19年もその役割を果たすことになるはずだ。でも僕らの目標が何かを総合的に判断しなくちゃね。

CM: いつでも世界選のメダルは大目標なんだよね?

デ: その通り。以前4位になったことがあったけど【下の写真が12年4位になった時のゴール】、あの時はメダルに手が届かなかったのが本当に悔しかった。世界選でポディウムに立つのはいつでも僕の大目標の一つだよ。でもそれまではまだ時間があるし、今年の最初の目標はクラシックだよ。
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© cyclingmagazine.de/2019/01/14/interview-john-degenkolb-ueber-hoehen-tiefen-powermeter-gravel-hype-grosse-ziele/2/

CM: クラシックを狙っているんだね?

デ: もちろん。ツールで石畳ステージで勝ったことで、この気持ちはさらに高まったよ。クラシックは大好きなレースだ。毎日壊れそうになるぐらい走って、トレーニングで全力を出しているのだって、そのためだよ。

CM: 特に君たちのチームは強烈だからね。君と、ヤスペル・スタウフェン、それにマッツ・ペダーセンの三人ともに上位に入れるよね。

デ: そう、僕らのチームは三人強い選手がいる。だからそれだけ応用範囲が広い。でもそれをうまく使わなくてはね。僕らは理解しあっているし、お互いにリスペクトしあっている。この点は100%納得している。それぞれにチャンスがあるだろう。それぞれが絶好調でなければならないね。そうすれば運がこちらに来るだろう。

この何年かのクイック・ステップを見れば、それぞれが自分のチャンスを求めて走っているのがわかる。だからアタックも早めだった。ジルベールも早めにアタックしていたよね。ラスト20キロまで待ってたら、その間にテルプストラが前でアタックしてしまう可能性があったからだよ。チーム内でのバトルがあったんだ。そしてそれが活力になったんだよ。

CM: 君たちもクイック・ステップのようにやるつもりかい?

デ: うーん、なんとも言えない、また別の話だ。でもマッツ・ペダーセンは2018年に力をつけたことを証明した【ツール・ド・フランドルでテルプストラに次いで2位】。フランドルで見せた力は凄かった。彼はさらに力をつけているかもしれない。今年はやるだろうと思っているよ。まだ若いしポテンシャルもある。彼がもっと安定性が出てくれば大変な選手になるだろうね。

CM: 君は特別に一つのレースを狙ったりするのかな、例えばパリ〜ルーベとか?

デ: いや、これまでと同様クラシックに調子を合わせて、サンレモからルーベまでと、それからエシュボルン〜フランクフルトを絶好調で走りたいと思っている。サンレモからのレースはどれも大きなレースだし、一つでも勝てれば素晴らしいよね。

続く



というわけで長いので、第三弾はまた明日。


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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、クラシック音楽(特にバッハ)、友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎても困るが)。少し前から草食動物と化そうと「努力」しています。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとして、こちらにも通知されないまま、ゴミ箱に入れられてしまいます。これは管理ページで迷惑メールをチェックすれば見られるのですが、そんなところは滅多にチェックしないので、承認待ちの印が表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す

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