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拙ブログのモットー

2037.06.17.12:21

社会は強い者がより強くなるように、富める者がより富むように、力をかざす者がより強い力をかざすことができるように、そのようなことのためにあるのではありません。弱い人間のためにこそ社会はあります。私たちは、そうでないときにはそうであるように社会を変えてゆかなければなりません。(八尋 光秀)


あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。 それはあなたが世界を変えるためではなく、 あなた自身が世界によって変えられないように するためです。(ガンジー)


悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです、少なくともみんなふつうの人間なんです。それが、いざというまぎわに、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです。(夏目漱石)


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「俺たちはみんな神さまだった」

2019.04.30.21:32

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今日は本の宣伝です。

ベンヨ・マソというオランダの社会学者が書いた1948年のツール・ド・フランスのドキュメンタリー「俺たちはみんな神さまだった」を翻訳しました。例によって未知谷さんにお世話になっています。

後ろはこんな(ちょっとした誤植はご愛嬌 笑)。

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中はこんな。

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全346ページ、写真約65枚。

アマゾンなどのネットでも注文できるようですが、ここのコメント欄に連絡先を書いて送っていただければ僅かですが割引になります。もちろんコメントは公開しません。

1948年というと、終戦から3年、まだまだ物資は不足しているし、東西冷戦が始まろうとしていて、政治的社会的にも大混乱の時代。そんな中でよくもまあ自転車レースなんか開催する気になったと思います。

レースは戦前にツールで圧勝しているジノ・バルタリと、フランスの若きエース、ルイゾン・ボベの激しい争い。だけどそれ以上にフランスナショナルチームの人間模様がむちゃくちゃ面白いです。

現在のように、システマチックになってしまって、チームの指示に絶対服従(この前のブエルタではアシストしなかったバルギルが帰宅させられてましたね)、役割分担が完全に決められ、レース展開もある程度お約束になっている(序盤逃げた選手がそのまま逃げ切ることはまずない)ようなツールとはまるで違います。監督の言うことなど無視を決め込み、嫌いなエースのためになんか働かず足の引っ張り合い。しかし、それにしてもバルタリの強さが圧倒的です。そして、その勝利が戦後の動乱期、革命騒動のイタリアの政治状況にまで影響を与えることになります。

日本ではバルタリは若くして亡くなったファウスト・コッピの引き立て役のように語られることが多いですが、ものすごい選手だったのは間違いありません。興味があれば、ぜひ手にとっていただけると嬉しく思います。

これは広告なので、しばらくブログのトップに出るようにしておきます。(2017年12月13日21:50記)

いつもコメントを下さる CYPRESS さんが、詳しい紹介をしてくださいました。感謝いたします。(2017年12月30日14:55 記)
https://cypresshushizen.blog.fc2.com/blog-entry-2916.html

momoさんからもコメントでサンスポのコラムで紹介されていることを教えていただきました。感謝いたします。(2018年1月4日 21:19記)
https://cyclist.sanspo.com/377984

2月1日の日経新聞で藤島大さんが「目利きが選ぶ3冊」に、読むべき本として紹介してくださったそうです。また、こんな地味な読者を選ぶ本なのに とりっぽん さんという方が第4回日本翻訳大賞に推薦してくださいました。二次選考であっさり落ちましたが 笑)、想像もしていなかったことでした。この本を訳した者として、お二方に心より感謝いたします。ありがとうございました。(2018年2月8日記)

信濃毎日で紹介されたようです。ありがたいことです。(2018年2月16日記)
信濃毎日 180216



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映画「サンセット」(完全ネタバレ)

2019.03.19.23:18

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「サウルの息子」の監督ラースロー・ネメシュによる第二作目。前の「サウル〜」の舞台がアウシュヴィッツだったのに対して、今度は1913年のブダペスト。この時代はオーストリア・ハンガリー二重帝国の時代です。オーストリアというのは今でこそ日本にニュースなどほとんど入ってこないし、大学生の中にすらカンガルーやコアラのいるオーストラリアと間違える人がいるような小国ですが 笑)、歴史的に見れば陽の沈まない大帝国だった時代もあるんですよね。そんな大帝国も19世紀半ばにはイタリアやプロシアとの戦争で連戦連敗でボロボロ、もともと中部ヨーロッパの大帝国だけに多言語・多民族国家だったから内部から崩壊しそうだったので、泣く泣くハンガリーと妥協してオーストリア皇帝がハンガリー王も兼ねる二重帝国となったわけです。まあ、これは心ある人たちからはクソ帝国(カカーニエン)と呼ばれていたようですが。

そして、そうした欺瞞にあふれたこのクソ帝国、この映画にも出てくる皇太子夫妻がセルビアで爆弾テロで暗殺されて第一次世界大戦が始まり、その敗北によって崩壊するわけです。だから映画の題名「サンセット」はそういう含意があるのは明らかです。

さて、「サウル〜」で圧倒されたのは主人公の後ろに張り付いて離れないカメラでした。シーンのかなり多くがサウルの後頭部の大写しで、その周辺の音響がすごく、周りの状況はピントが合ってなくてボケボケで、でも何しろアウシュヴィッツですから、周囲で何が起きているかは特別な想像力なんかなくても誰でもわかります。

この映画でもほぼ同じやり方が踏襲されていて、主人公の女性の後頭部のアップがかなり頻繁に出てきます。しかもハンディカムで、あまりスタビライザーを効かせてないみたいでやたら揺れます。そしてワンカットの長いこと。また登場人物たちがよく見極めがつかない。あれ? この人さっき出てきた人だよな、と思いつつ、誰だっけと思っているうちにもう話は先へ進んでます。

というわけで、主人公の娘は当時オーストリア・ハンガリー領土だったトリエステ(現在イタリア最東部)からブダペストの帽子屋へ就職しようと出てきた娘ですが、どうやら反政府グループの指導者となっているらしい実の兄を探して怪しげな場所に出入りしたり、兄が殺したと噂される貴族の家を探りにいったり、果てはその帽子屋へやってきたオーストリア皇太子夫妻と絡んだりしますが、結局兄とは何だかわからないまま、会うことができません。そう書くと迷宮的な、めくるめくようなおどろおどろしいカフカ的、ボルヘス的雰囲気を連想するかもしれないんだけど、むしろヴィスコンティ的な絢爛豪華な上流階級の雰囲気満載で、迷宮という言葉とは合わないかなあ。

というわけで何しろ主人公の後頭部ばかりで、画面の視野は狭いし、出てくる人たちが誰が誰だかよくわからなかったりするし、正直一度見ただけだとよくわからない。うん、僕もできればもう一度見たい。まあ、半年後のツ●ヤかな 笑) 

そうしてついに最後には暴動が起こります。主人公の娘の後頭部に張り付いて離れなかったカメラがここでお役御免とでもいうかのように離れていきますが、暴動の闇の中、立ち去っていく娘の後ろ姿はピントが完璧に外れてぼけぼけ。

そして突然画面が変わって、第一次大戦の塹壕の中になります。雨がザーザー降っている中、カメラが誰かの目になって、左右に疲れ切った兵士たちが寄りかかっている中をどんどん進んでいき、正面に従軍看護婦となった主人公の娘が、ここで初めて(?)カメラを正面から見つめ、ちょっとだけ微笑んで、映画は終わります。

だけど、これ何なんだろう? カメラの目は、本編の中でついに会えなかった兄なんでしょうか? それ以上に最後の娘の笑顔は、前作の「サウル〜」のラストを思わせるし、その時と同じくラスト暗転してからもずっと雨の音が聞こえるのも「サウル〜」と全く同じです。

正直にいって、「サウル〜」のような圧倒的な迫力と衝撃はありませんでした。個人的にも期待していたほどではなかったかなぁ。。。でも監督がこのスタイルをどのぐらい貫き続けるのか、ちょっと興味はあります。

音響効果が、周囲の会話や物音を拾ってそのまま流すようなやり方で、臨場感がものすごくある点は前作の「サウル〜」と同じです。音楽はシューベルトの「死と乙女」が繰り返し流れ、ああ、そういえば同じ時代の画家エゴン・シーレを描いた映画の副題が死と乙女だったっけと連想がつながりましたが、あちらは同じオーストリア・ハンガリー二重帝国でもウィーンで、この時代のウィーンを舞台にした映画な多いし、シーレやクリムトだけでなくフロイトやマーラーもウィーンで、それに対してブダペストを舞台にした映画ってあまり思い浮かびませんね。


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映画「狂気の行方」

2019.03.16.10:49

狂気の行方

ヴェルナー・ヘルツォーク監督の映画です。総指揮はデヴィット・リンチだそうだけど、映画界きっての変な監督二人がタッグを組んで、とんでもない変な映画ができたかというと、それほどでもないような気がします。いや、変だよ、変、それは間違いない。だけど期待していたほどではないです 苦笑)

しかし、写真を借りてきたアマゾンのカスタマーレビューは散々ですね。レビューした人の半数は星ひとつ 笑) ただ、レビューしている人たちは一様にデヴィット・リンチらしさがない、あのリンチの世界はないという論調なんですが、僕としてはリンチよりもヘルツォークの方がずっと好きなので(というか、デヴィット・リンチはあまり見たことがない)、この映画は一見してヘルツォーク節(ぶし)満載という感じでした。

ヘルツォークの過去の映画をたくさん思い出させられました。何しろこの監督は「取り憑かれた人間」というのが好きみたいだしね。キンスキーがやった映画なんかみんな何か取り憑かれてたよね。「アギーレ、神の怒り」が典型だろうけど、「フィッツカラルド」も吸血鬼になった「ノスフェラトゥ」も「ヴォイツェク」も「コブラ・ヴェルデ」も、どれもみんな何か狂気を孕んだ執念のようなものを感じさせる主人公ばかりです。

そもそもキンスキーと自分の関係を綴ったドキュメンタリー「キンスキー、最愛の敵」なんかを見ると、監督自身が「取り憑かれてる」狂人じゃないか、と言いたくなるところもありますからね。他のドキュメンタリーでもそうですが、ヘルツォークのナレーションは淡々としていて、思わせぶりだったり見得を切るようなことをしないんですが、「キンスキー」ではその落ち着いた声で、キンスキーを殺す計画を立てたとか言ってしまうので返って怖かったりします。

ドキュメンタリーといえば、登場人物同士の室内でのやり取りのシーンがドキュメンタリー風。さらに濁流やペルーの岩山が「アギーレ」をすぐに連想させる。それから、突然登場人物たちがカメラの方を見て、ストップモーションのように動きを止めるシーンがあるんですが、これもかつて「アギーレ」で、ジャングルの中でみんなが一斉に、まるで記念撮影でもするかのようにカメラの方を向いて止まるシーンがあって、それを思い出しました。

そしてやっぱり出てきました、今回も。 動物(生物)ですよ、動物(生物)。

「アギーレ」ではリスザルの大群、「ノスフェラトゥ」では広場を埋め尽くすハツカネズミ、「神に選ばれし無敵の男」では真っ赤なカニの大群、「シュトロツェックの奇妙な旅」ではニワトリが永遠に踊るんじゃないかっていう変なシーンがあったし、ニワトリといえば「小人の饗宴」でも印象的な小道具でした。それがここではダチョウの大群とフラミンゴでした。そう言えば、拙ブログで以前紹介した「バッド・ルーテナント」も自動車事故の現場に唐突にワニが仰向けに転がってピクピクしてたし、イグアナが出てきたかと思うと、最後は水槽の中にサメの大群でしたっけ。

お話は、殺人事件発生! と呼び出しをくらった刑事ウィレム・デュフォー(この人も変な俳優だよねぇ。キンスキーの迫力には負けるけど)がパトカーで現場に直行すると、母親を殺した青年が人質をとって立てこもっている。そこに犯人の婚約者の娘、犯人が所属していた劇団の演出家ウド・キアー(この人も昔は美男俳優だったようだけど、なんか目が狂気を帯びた感じの見てる人を不安にさせるような顔立ちです)、隣人の母と娘がそれぞれ事情を刑事に話し、それぞれの話がカットバックで描かれます。干渉しすぎの母親の元で、犯人が徐々に人格を崩壊させて狂っていくのがわかるような構成になっていて、最後に人質を解放しろと言われて解放した人質は。。。笑)

いやあ、なんともなぁ。。。ヘルツォークの映画が好きだというのでしたらおすすめですが、そうでなければサスペンスらしいものもないしハラハラドキドキさせられるわけでもないし、単調なつまらない映画かもしれません。


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グロースシャルトナー、エースに昇格かな

2019.03.15.21:37

いやぁ、ニールス・ポリット惜しかったですねぇ。まあ2位は嬉しいだろうけど、負けた相手がサイモン・イェーツ。いつからTTそんなに強くなったんじゃい!

というわけで、ボーラのエースはパトリック・コンラートだったんですが、それはゼッケン番号から明らかだったんですが、現在トップのクヴィアトコフスキに遅れること2分55秒。一方一番頼りになるアシストとして参加したフェリックス・グロースシャルトナーは昨日の個人TTでもボーラのトップタイムを叩き出し、現在クヴィに遅れること1分09秒。

「僕はむしろ山岳系TTが好きで、このコースはそんなに僕向きではなかったんだけどね。今日のコースは単純に僕にとっては平すぎたんだよ。でも僕の成績と自分のワット数には満足しているね。今日のTTは入りをゆっくり入ったんだ。総合では7位だ。もっと上位に行きたいね」

ボーラのオーストリア人としては一昨年のジロの第一ステージで1キロの逃げアタックを決めたルーカス・ペストルベルガーがいますが、グロースシャルトナー、このままベストテンと言わず、もう少しあげてベスト5に入れると、ちょっと名前が売れるんじゃないでしょうかね。


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ボーラ災難

2019.03.14.14:08



ティレノ〜アドリアティコの第一ステージチームTTでコースを横切った男性にマイカとガットが激突です。集団を引いていた先頭の何人かは気がついて左に寄ったけど、後ろのマイカとガット(ガットが前でぶつかり、そこにマイカが突っ込んだみたいですね)には前の選手たちで歩行者が見えてなかったですね。時速50キロだし、ブレーキもかけられたかどうか。この後二人は再び自転車に乗ってゴールしたそうですが。。。

しかしありえんよねぇ、警官が二人立ってて、その前を左右も見ずにふらふらと道路を横断してくる人がいて、どういう警備してるんだろう? 通行人はYouTubeで見ると気絶しているように見えるけど、一応病院へ運ばれた結果、大した怪我ではないようで、むしろ突っ込んだマイカが額に大きなタンコブ作っているように見えますね。最新の情報では脳震盪の疑いありということで、多分リタイアになるんでしょう。

しかし、歩行者も大した怪我がなくてよかったですね。だけど、あれだけ気付かずにいるって、歩きスマホでもしてたんでしょうかね?

大昔ですが、ツールでステージ22勝をあげているフランスのスプリンターだったアンドレ・ダリガードという選手がヴェロドロームでスプリントの時にコース脇から身を乗り出した審判員に激突して、審判員は死亡したという事故がありましたし、近く(と言ってもだいぶ昔になりましたが)は、1994年にネリッセンやジャジャことジャラベールが写真を撮ろうとして乗り出した警官と激突して大怪我したことがありました。この時の警官の方は大したことなかったようですが。
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冒頭のYouTubeにも出てるように、ミッチェルトン・スコットも犬を連れた女性の横断者に危うくぶつかりそうになったみたいだし、去年はこのティレノ〜アドリアティコの最終TTでサガンが横断者を避けて歩道へ回避したりしたこともあったし、このレースの警備状況、どうなってるんでしょう??


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パリ〜ニース、第二ステージ雑感

2019.03.12.18:08

しかしドイツが誇る三大スプリンター、キッテル、グライペル、デーゲンコルプ、全くあきまへん。

もっとも数年前の三大スプリンターといえば、キッテル、グライペル、カヴェンディッシュの三人で、この三人が出場するレースで集団スプリントになると、他の選手はほぼ付け入る隙なし、という感じだったんですが、カヴとグライペルはそろそろ歳ですかね。デーゲはあの怪我の後、どうしてもどこか以前の輝きがないような気がしてなりません。キッテルはまだ老け込む歳ではないと思うんだけど、両ステージともにスプリントに参加する以前のレベルですからね。

というわけで第二ステージもフルーネヴェーヘンの圧勝でした。

さて、ボーラのエースとして出ているオーストリア人のパトリック・コンラート、第一ステージでもう1分以上遅れてしまってすでにトップテンが怪しい状況ですが、第二ステージは有力選手と一緒にゴール、なんとか希望をつなぎました。第二エースで去年総合10位だった同じオーストリア人のフェリックス・グロースシャルトナーの方は第一、第二ステージともにほぼトップグループでゴール、現在25秒遅れの11位グループにいます。トップテン入りの可能性はまだまだありますね。このひとドイツ語で綴ると Großschaltner なんですけど、通常は Grossschaltner と綴られてしまうので、s が3つも並んで、どこで切るんだあ?と思ってしまうような名前です 笑)

さて、第三ステージも平坦ステージですけど、なんかフルーネヴェーヘンの三連勝の予感が。。。


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シャハマン、今シーズン初勝利

2019.03.11.23:52

GPインドゥストリア・エ・アルティジアナートという長ったらしい名前のイタリアのワンデーレースで二人で逃げてスプリントで勝ってますね。ボーラに移籍後初勝利。

前日のストラーデ・ビアンケは最悪のタイミングでメカトラだったようで、かなり悔しかったようですが、24時間後には大喜びとなりました。

残り11キロぐらいのところ、最後の登りでマッティア・カッターニョというアンドローニの選手のアタックに合わせて、二人で逃げ、スプリントではうまく後ろについて余裕を持って勝利でした。最後のスプリントの二人のギアの違いがYouTubeでもよくわかりますね。(追記、早くも翌日にYouTubeから削除されてしまいました。拙ブログでも削除します)

「昨日のストラーデ・ビアンケでは運がなかった。でもうまく回復できて、今日は全てが実にうまく運んだ。昨日の失望があっただけに、今日のこの勝利は特に嬉しい。僕はとてもいいポジションに居たんだ。集団の中のクライマーたちは何度もアタックしたけど、うまくついていくことができた。自分でアタックするための力もまだ残っているとわかっていた。」

さあ、パリ〜ニースがそろそろゴールです。


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オリヴィエ・ゲーズ「ヨーゼフ・メンゲレの逃亡」

2019.03.11.02:01

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ヨーゼフ・メンゲレ、アウシュヴィッツの死の天使と呼ばれた医師。過去様々な映画で悪の権化のモデルとして描かれ、戦後南米へ逃げ、とうとう逃げ切り天寿を全うした男。ダスティン・ホフマンの「マラソンマン」でローレンス・オリビエがやった「白い天使」は完全にメンゲレがモデルだそうだし、「ブラジルから来た男」ではグレゴリー・ペックがメンゲレそのものの役で出ているそうです(こちらは未見)。以前拙ブログで紹介した「顔のないヒトラーたち」は戦後のドイツで若い検察官たちがなんとかメンゲレを逮捕しようとして、一歩の差で逃す話でした。また「アイヒマンを追え」とか「検事フリッツ・バウアー」なんかも見てると、この小説がさらに楽しめるでしょう。特に「アイヒマンを追え」は作者のゲーズがシナリオに参加し、それが縁でこの小説を書くことになったんだそうです。

ところで、私はメンゲレと言われると、なぜかダーク・ボガードの顔がかぶるんですよね。

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左がメンゲレ、右がダーク・ボガード、って、並べるとあんまり似てないか 笑)

この人はアウシュヴィッツに到着した列車から降りてきたユダヤ人の選別をした人で、左へ合図すれば労働力として使え、右に合図すればそのままガス室へ(左右逆かもしれません)というのを自らやっていたそうです。また医者ですから医学実験に使える双子を集め、無茶苦茶な実験をいろいろやったそうです。つまり、ナチスとしてはゲルマン民族を増やしたいから、自在に双子が産めるようになれば人口が増えるわけで、そのための実験をしていたと言われています。

先日のT4作戦のパネル展示会でも感じたことだけど、医者ってのは良心を失うととんでもなく残酷になれるようです。何しろ人の死には慣れているわけですからね。ただ、この小説(!)ではそうしたアウシュヴィッツでのメンゲレの様子はほとんど出てきません。

仲介者を介してイタリアからアルゼンチンへ逃げ、たくさんのナチス戦犯たちとともに、偽名を使い分けながら、現地のナチス信奉者たちに庇護され匿われながら南米各地を逃げ回り、家族から見捨てられながら、最後に息子の非難にさらされるけど、後悔する事はついにないまま、ブラジルの海辺で心臓麻痺で死ぬまでを、かなり淡々と描いています。

しかし、こういう小説ってフランスからたくさん出てますね。ロベール・メルルの「死はわが職業」ではアウシュヴィッツの所長ルドルフ・ヘスを主役に据えた小説だったし、ローラン・ビネの「HHhH」はプラハでのナチスナンバー3のハイドリヒ暗殺を淡々と描いていました。この小説もこの「HHhH」の雰囲気があるかな。

あるいはここ何年かで一番圧倒された海外小説のジョナサン・リテルの「慈しみの女神たち」も、これは完全なフィクションだけど、元ナチス親衛隊の中佐の回顧という体裁をとった、実在の人物てんこ盛りのものすごい話で、作者はアメリカ人らしいけどフランス語の小説でした。

優秀な医者で、時代があんな時代でなければ、普通にどこかの大学で医学を教える教授になっていたのかもしれないし、普通に虚栄心や嫉妬心を持ち合わせた普通の人間として家族に囲まれ、普通の人生を終えたのかもしれない。だけど、とんでもないことをやらかした後も、何ら良心の痛みも感じず、アイヒマンと同じように命令に忠実に従っただけだと言い続けます。

アウシュヴィッツでの選別も、多くのユダヤ人をガス室に送らず救ったという論理で悪びれるところもなく、さらに、収容所を使って自分よりもうまい汁を吸った者がいるし、産業や銀行、政府組織が膨大な利益を上げていて、「制度がそれを奨励し、法がそれを許可した、殺人は国家の事業だったのだ」(p.157)と、全く後悔の様相なし。その上自分を匿ってくれた人たちに対しても感謝どころかバカにし、奥さんを寝取り、ダメだ〜こりゃ。

こうして描かれたメンゲレの生涯のあと、最後に著者はこんな言葉で小説を終えます。

「二世代か三世代が経過し、記憶が衰弱し、先の大量虐殺の最後の証人が去っていく頃、理性は陰り、一部の人間たちはまたぞろ悪を吹聴しはじめる。/夜の無限がどうか私たちから遠くにとどまっていてくれますように。/警戒、人間は影響を受けやすい生き物だから、人間こそ警戒すべきだ」(p. 239)

まあ、私が言いたい事は、またいつものことです。メンゲレは普通の人だったんですよ。それが空前絶後の悪を成した。メンゲレは私たちと違う人間ではなく、私たちだって、時代が時代ならメンゲレになったかもしれないってことです。まあ、私なんかはメンゲレみたいに優秀じゃないから収容所の看守程度だったことでしょうけど 苦笑)

登場人物も次々出てきて、どの人物が重要かが分かりづらく(私はメモしながら読むことをよくやりますが今回もそうしてみました)、正直に言って読みやすい小説ではないです。予備知識も、ちょっと偉そうに言ってしまえば、最初に書いた映画ぐらいは見ていた方が良いでしょう。


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パリ〜ニースが始まりました

2019.03.10.23:28

今日は昼間は神宮外苑の学生クリテリウムを観戦に行きました。昨日の予報では雨というのもあったので、もし雨だったら行くのやめようと思ってたんですが。でも行って正解。やっぱりあの雰囲気とワクワク感は楽しいです。しかし今はきちんとドーピングコントロールがあるんですね。
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さて、始まりましたパリ〜ニース。しかしなぁ、デーゲンコルプ、これは絶好のポジション、と思ったんですが、全然伸びませんでした。5位は、お恥ずかしながら、かつてホビーレースに出ていた頃の私の最高の成績 苦笑)あの時は雲にも昇る嬉しさでしたが、デーゲンコルプにとってこの順位は悔しいでしょう。

優勝は、これは完全にカレブ・ユアンが差した! と思ったら、フルーネヴェーヘンが最後の粘りを見せて逃げ切り成功でした。強いですね。

一方、ボーラはこのレースでコンラートをエースに据えてますが、去年も総合7位だったから、今年はもう少し上を目指したいところです。


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映画「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」

2019.03.08.22:17



いやぁ、前半はドイツ人がナチスの暴虐を描いた映画、例えば「戦場のピアニスト」を見た時に感じるであろうと思えるような居心地の悪さ、もちろん怒りでも悲しみでもなく、恥という言葉ではちょっと強すぎるような妙な気持ちにさせられました。

金子とパクは関東大震災の朝鮮人大虐殺事件の時に逮捕され、皇太子に爆弾を投げようとしたというでっち上げによって裁判にかけられることになるのですが、このあたりの経緯が飽きさせません。テーマが植民地時代に日本の権力に歯向かった朝鮮人と日本人のアナーキストということで、鬼みたいな日本の官憲が出てくるんだろうと思ってある程度の覚悟はしていたんですが肩透かしでした。

上記の「戦場のピアニスト」で言えば、後半に主人公のスピルマンを救うドイツ人将校ホーゼンフェルトが出てきます。きっとドイツ人観客も彼の出現にホッとしただろうなぁ、と想像するのですが、この映画でも人道的、良心的で仁徳のある検事(ホーゼンフェルト1号、ただし本物の検事はホーゼンフェルトとは違って、こんな良心的ではなかったらしいですが)と、人権派の布施弁護士(ホーゼンフェルト2号、こちらは本物も、没後ですが韓国から勲章もらってます)が出てきてホッとします。政府の要人たちも首相の山本権兵衛を始め、ほとんど差別意識などなさそうな良識的な人たちとして描かれています。

ただ、一人、すべての悪の権化みたいなのが内務大臣の水野錬太郎。こいつが震災時に朝鮮人が暴動を起こそうとしているというデマを流し、金子とパクを強引に大逆事件で死刑にしようとし、最後まで悪を一身に背負っていきますが、まあ、史実はきっとこんな単純ではなかったでしょうね。

何れにしても、ちょっとやりすぎじゃないかと思えるほど日本人に好意的です。裁判官は明らかに二人に同情的だし、留置所の係官も最初は抵抗するパクをボコったり文子を言葉でいたぶったりするんだけど、徐々に二人のやりとりや文子の書いた文書を読んで同情的になっていきます。この強面の留置所係官はちょっといい役です。

また内閣の面々も何かどこか変なドタバタ感がありながら、水野錬太郎以外は良心的な人物のように描かれていますし、あれだけ法廷で天皇制批判をしたのに、最後は天皇からの恩赦によって終身刑に減刑されて、二人とも地団駄を踏むわけですが、そこなんかも日本人としては、やっぱり少しホッとしたりしちゃうわけです。

それはともかく、何よりやっぱり金子文子がむちゃくちゃチャーミング。この人のことは(無論パク・ヨルのことも)全く知らなかったけど、こんなすごい人がいたのね。早速図書館で「何がわたしをこうさせたか」を予約してみました 笑)

ところで、映画館の右に座ったおばさんは中盤でコックリコックリ始まって、左に座ってるおばさんは途中の文子が裁判で話をする感動的なシーンから後はずっと鼻をすすりっぱなし。時々嗚咽が聞こえてきたりして、いやぁ、俺ってとんでもないところに座っちまったなぁ、と思ったのでした 笑)


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中村文則「逃亡者」から「公正世界仮説」について

2019.03.07.13:27

表題は東京新聞朝刊で連載中の小説です。現在ほぼ150回を超えたところ。中村文則らしくサスペンスフルなストーリーに、むき出しの現代社会批判が含まれてて、まあそういう所を小説らしくないと言うこともできるかもしれないんだけど、作者の思いは強く伝わってきます。何れにしても新聞小説というのをこういう風に毎朝欠かさず読んでいるのは記憶にないです。

昨日、今日(3月6日、7日)と「公正世界仮説」というのが出てきました。個人的には初めて聞く言葉だったんだけど、ウィキにも載ってますね。アメリカで実験結果から出された説のようです。以下、中村文則の小説の言葉で説明します。

「人々は、基本的に、この世界は公正で安全であって欲しいと願う。自分たちの世界が、理不尽に不条理に危険が存在する社会ではない方がいい。努力は報われ、悪いことをすれば罰せられる」

「だから広く広がる物語というものは、ほぼこの公正世界仮説に沿うように作られている。正義は勝ち、努力は報われ、悪は敗れる」

「だから物語では、(中略)何かの犯罪者が現れた時、その犯罪者にも過去に様々なことがあったり、同情すべきことがあったりすると、社会や人間という存在全体に関わる話になってしまう。だから犯罪者は生まれながらに特殊で、犯罪者的資質を備えた同情の余地のない悪魔と考えたくなる。そしてそういう犯罪者が罰せられると人々は安堵し、その安堵は時に快楽を連れてくる。罰した時に犯罪者にも同情すべきことがあると、モヤモヤとしたものが残りストレスだからだ」


これって拙ブログで言ってきたことと通じます。説ブログのモットーの漱石の言葉も同じことだし、拙ブログでは99.99%の普通の人と0.01%の悪人がいるわけではないと言ってきた(何回書いたか後で調べてみます 笑)のも同じことです。僕が死刑に反対だと言ってきたのも、南京事件やナチスの蛮行について書いてきたことも、すべて同じ土台をもとにしています。僕は言葉は知らないまま、この「公正世界仮説」というやつを散々批判してきたんだと膝を打った次第。

そして同時に現代の日本の社会を覆う雰囲気にも当てはまるような気がします。ここまであからさまに、露骨に、武田砂鉄の言葉を借りれば、「私たちは繰り返し、ねぇ国民のみなさん、これからあなたたちを騙しますからね、ほら、ほら、今、騙してますからねと公言」(「日本の気配」p.79)している政権に対して、ほとんどの人が無関心でいられるのはこの「公正世界仮説」というやつが働いている結果なんじゃないでしょうか?


この後小説ではさらにこんな風に続いていきます。

「気づいただろうか。公正世界仮説の危険は、この考えが人々の中で強くなりすぎると、弱者批判に転じることだ。世界は公正で安全だと思いたい。だから何かの被害者が発生すると、君にも落ち度があったのでは? と人は問うようになる」

「つまり死にゆく人間に公正世界仮説では「過失」を要求する。あんな失敗をしたから君は死んだというように。社会背景も消え、悪をなした人間は問答無用に悪人で(中略)公正世界仮説は社会の問題を個人に還元する」

つまり、自業自得という言葉であり、また21世紀に入って突然猛威を振るっている「自己責任」という言葉を支えているのがこの「公正世界仮説」と言えるでしょう。

そして結論です。

「つまり、公正世界仮説的な物語が世の中に広がると、その分だけ、世界や社会を改善しようと思う人間が減るのだ」

拙ブログで取り上げてきた映画や小説は、多分、あくまで多分だけど、この「公正世界仮説」を否定するものばかりだったような気がしてます。これに気がつくと、もう勧善懲悪の水戸黄門的ドラマや本は結構という気持ちになります。ただ、これを完全否定できない自分もいたりするんじゃないか、と思ったりしてね 苦笑)


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キッテルのブログから 今回のドーピング事件

2019.03.06.21:33

バイオパスとかブラッドパスとか言われるバイオロジカル・パスポートってのはウィキでは「生体パスポート」と出ていますね。選手の一定期間内の生物学的なマーカーを記録して、それが生理学的にありえない変化を示したときにドーピングの可能性を疑うというシステム。だけど、これも結局完全ではないってことですかね。

デニフルは少なくとも去年末にCCCと一時的に契約したわけで、その時に生体パスポートで検査され、それが合格となっていたから契約できたわけですから。

というわけで、キッテルです。今回のドーピング騒動、故郷のエアフルトの医師が中心となっていたようで、しかもプライトラー(ニュースではプライドラーと濁ってます 笑)はかつてのチームメイトですから、かなり怒ってますね。去年の8月以来の更新なのに。。。しかも呆れるほどの長文。今までの分を取り返すつもりか? 笑) 口調も今回はいつものやつはやめます 苦笑)

****
俺は日曜からまたボーデン湖の自宅に戻ってこんなメッセージをもらった「多分もう一人出る。明日。インスタ、ツィッター、FBなどで、もうゲオルク・プライトラーは存在しない」

昨日この噂を確認した。個人的にどうして良いのかわからない。ゲオルクは3年間俺のチームメイトだっただけではない、何より俺の故郷のエアフルトの医者が中心になってドーピングのネットワークをチューリンゲン州で構築していたんだ。俺はここで学校に通い、自転車を始めたのもここだ。俺の友達も家族もここで生活している。今の俺はスイスに移っているが、ここはいつまでも俺の故郷なんだ。

俺はこの何日か、唖然としながら、ドバイからマーク・シュミット医師を中心としたネットワークが徐々に明らかになっていくのを見ていた。何しろ突然エアフルトとチューリンゲン州が国際的なスポーツの不正の中心地として耳目を集めることになったんだから。

ここでマーク・シュミットのやったことを取り上げてその人間性をとやかく言いたくはない。多分自己顕示欲と金銭的な動機があったんだろう。俺個人は彼とも彼の周囲とも知り合いではない。

とりあえず今は騒ぎが終わったことは嬉しく思う。とても痛みも伴っているが。だが一握りの人間がドイツのスポーツ界と俺の故郷のイメージを損なったことを悲しく思う。この後もまだ新しい名前や情報が公になるだろうが、俺としては一つの点が特に悪いと思う。つまりドクター・シュミットはチューリンゲン州スポーツ連盟で働いていて、たくさんのスポーツをする子供たちのチェックをしたり、病気を治療したりしていたということだ。子供たちに悪意がなくたって悪いイメージを持たれてしまうだろう。

俺も巻き込まれた2012年のオリンピックサポートセンター・エアフルトのフランケ医師によるUV血液治療をめぐるいざこざ【下記リンク参照】の経験から、学ばなかったのだろうか? このケースと直接比べることはできないだろうが、責任者がきちんと見ていなかったために若い選手たちがまたしても苦しむことになってしまった。これは本当に腹が立つし失望している。

UV血液治療ってドーピング??
キッテルのUV血液治療(続報)

俺は自転車プロとして常にドーピング問題を考え続けている。自転車競技や他の持久力スポーツの歴史を見たとしても、俺は誰かを責めるつもりはない。だけど、俺はいつでも良い見本になろうとしてきたし、透明性を確保しようとしてきた。今回のマーク・シュミットを中心にした事件が、アンチ・ドーピング法によって解明されたこと、その法律を俺もそれを支持し求めてきたこと、これを俺は誇りに思う。この法律の厳格さとこうした警察の操作方法は、この種の黒幕や選手たちの犯罪を犯すエネルギーに対抗し、同時に誠実な人間を保護するのに必要なことなのだ。

ドーピング犯罪には2番目のチャンスがあると言われる。また、人々は彼らの過ちから学ぶことができる。これは、あのスキャンダラスな時代の多くの人々が監督、チーム関係者、マネージャーとして働いている自転車競技でも大きな問題だ。それぞれがこのチャンスを使い、利用している【出場停止処分後に復帰できることを暗示しているのでしょう(アンコウ)】。しかしマーク・シュミットはこうした要求を失ったのだと思う。おそらく彼は10年前にすでにこうした細工をしていただろう。うまく逃れて、その後再び血液ドーピングのシステムを構築し、さらに最近有罪となったドーピング医師のシュテファン・マッチナーからノウハウを引き継いだんだろう。とんでもない恥知らずな大胆さだ。

さらにもっと重要な問題がある。ゲオルク・プライトナーのような、正しい道を踏み外しながら、良心に耐えられなかったような選手をどうやって助ければいいのか? アスリートの中には私を取り巻く環境のように良い状態にいない人もいる。スポーツでの成功は肉体的な強さだけでなくメンタルな強さも必要だ。だから、まさに若い選手には、将来誘惑に負けないためにも、コーチングとこうした問題をよく知っておく必要がある。選手はこうした問題を自分一人だけで考えるようにすべきではない。スポーツは社会貢献することが大切だし、人の健康を保ちフィットさせなければならないし、楽しめなくてはならないし、模範にならなくてはならない。しかしこうしたこと全ては一個人には多すぎる。一人ではそれに破れ、手っ取り早くドーピングに頼ろうとしてしまう。

スポーツというのはここらで一旦自分のことを省みる必要がある。何人かのスポーツの役員のやったことや大きなスポーツ連盟への賄賂、本来良い見本となるべきオリンピックの価値の低下のことを思うとき、選手の方にもズルをする奴がいるというのは驚きではない。もちろん、選手もそうだが、全ての役員や連盟を一律に扱うわけにはいかないだろう。大多数はクリーンなスポーツのために頑張っているものと信じている。だけど、魚はいつでも頭から腐るものだ。今回のことは俺も含め、クリーンなスポーツマンにとって、またファンや、エアフルトで一生懸命頑張っているトレーナーや関係者たちの顔面への強烈なパンチだ。


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血液ドープ、プライトラーも!

2019.03.06.17:09

うーん、今夜はニルス・ポリットのインタビューを紹介しようと思っていたのに、それどころじゃなくなってしまいましたね。二日前に嫌な予感と言っていたオペレーション・アーダーラスの血液ドーピング騒動。とうとうグルプマFDJのオーストリア人で、かつてデーゲやゲシュケとチームメイトだったゲオルク・プライトラーも自ら認めました。オーバーオーストリアニュースで自己申告したとあります。

「本当に馬鹿なことをしてしまった。だが正直でありたい。私の人生で最大の過ちだ。言えるのは、人を騙したということを心の片隅に留めながら生きていくなんて地獄だということだ。僕にはそれが耐えられなかった。だから発表した。」

エアフルト(キッテルやデーゲもこのあたりの出身)の医師マーク・シュミットを中心としたドーピングネットワークが、先月末のオーストリアのスキー・ノルディックの世界戦で摘発されました。プライトラーはシュミット医師のもとで血液採取だけ行なったが、再輸血はまだしてないと主張してます。でもこの時点でアンチドーピング法ではアウト。

「その通りだ。彼とコンタクトを取るだけだって、僕は不正だと思ってる。わかったことなのに。」

今後グルプマFDJから解雇されるのは間違いなかったんですが、すでに日曜日に自分からやめる(=引退?)を申し出ているそうです。現時点では捜査されたり疑われたわけではないようで、いわば自首というわけですが、魔がさしたということなんでしょうかね。まだ28歳、せっかく山岳で頭角とまでは言わないまでも名前がではじめたところなのにねぇ。

オーストリア人というと拙ブログとしてはボーラのパトリック・コンラートもいるけど、大丈夫だろうなぁ。。。


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相澤冬樹「安倍官邸 vs NHK」

2019.03.05.09:36

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副題は「森友事件をスクープした私が辞めた理由」であるだけに、森友事件を振り返り、何が本当の問題なのかを確認するのには最適の本。著者は元NHKの記者で、しかもご本人曰く「真正右翼」。その「右翼記者」ですら、現在の安倍忖度行政と安倍忖度NHKに呆れているわけで、安倍を支持することで何か右翼思想的なものがあるかのように気取っているネトウヨ連中も少しはモノを考えろよな、と言いたくなる。

森友事件というと、あの籠池理事長とその夫人のオモシロさに目をくらまされてしまって、この事件の本質を見失いがちだ。しかも検察も籠池夫妻を詐欺で捕まえて長期勾留して、完全に本筋から目をそらせようとした。しかし、著者はこの事件の1番の問題点は次の二点だと強調する。

(1)基準を満たすのか疑問のある小学校がなぜ「認可適当」とされたのか
(2)なぜ国有地が大幅に値引きされて売却されたのか

(1)は認可権限のある大阪府の失態であり(2)は格安で売却した国の失態である。つまり森友事件とは行政の不正問題なのである。

(1)の問題は当初「認可保留」となりながらわずか一ヶ月後に臨時審議会が開かれて一転「認可適当」となった。認可権限があった大阪府はトップが大阪維新の会で、なんちゃって野党で実は安倍応援団別働隊であることはご存知の通り。

(2)の問題は約9.5億の国有地(=国民の財産)が1.3億で売却された。8億以上の値引きだ。近畿財務局と財務省官僚らの背任行為である。しかも、この値引き、森友側から8億値引きしてくれと言い出したわけではなかった!! 常識で考えれば、森友の籠池理事長が安倍かその嫁の名前を出して行政を脅したと思うだろう。ところが、なんと!! 実際は森友側ではなく、近畿財務局の方から森友に、いくらなら出せるか聞き出していたというのである。しかもそこで言われた上限額(1.6億)以下で国有地(繰り返すが国民の財産だ)が森友に売られたのである。

しかもその際の公文書をのちに改ざんする。のちにというのは、安倍が国会で自分なり嫁なりが関与してたら議員を辞めると見栄を切った直後だ。そしてこれによって改ざんさせられた職員が一人自殺していることも忘れてはならない。

責任を問われることを何より嫌う役所(行政)が自ら率先してそんなことをするはずがない。そこにあったのは忖度か、それとも安倍の脅しかどちらかだろう。現に安倍はかつてNHKの放送局長に「ただでは済まないぞ、勘ぐれ!」と恫喝した過去があるのだ。常識で考えれば、行政機関が安倍に忖度したのではない、安倍が行政に忖度させたのだ! 

さらに問題はそこで止まらない。NHKでの報道に上層部から様々な横槍が入る。報道局幹部の中にはなんとかこれらの特ダネの価値を骨抜きにしようとしている人たちがいるというのである。

そして司法でも大阪特捜部は「過去に無理やりの起訴を繰り返してきた」くせに「今回に限って無理やりの不起訴で証拠を闇に葬っ」(p.282)て、その後不起訴を決定した特捜部長は栄転した。嘘つきまくって公文書は捨てたとほざき、覚えてないと言い張った理財局長の佐川も、安倍の嫁の秘書だかの女性も、加計問題での秘書官の柳瀬も、ほとぼり済んだらみんな栄転 苦笑)

これだけわかりやすいことをされても怒らない日本人ってすごいね。そのくせ生活保護受給者は思いっきりバッシングする日本人ってほんま怖いわぁ。

いや、安倍政権による日本の闇の一端がわかる本である。無論、報道の裏側でどんな駆け引きがなされているかという話も面白いのは言うまでもないが。


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シュテファン・デニフル血液ドープ告白

2019.03.04.10:44

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シュテファン・デニフルと言ったらこの写真しか思い出せませんが、2017年にはブエルタのクイーンステージで優勝してたんでした。去年は怪我でほとんどパッとしなかったようですが、10月にCCCと契約し、それなのに12月になってからその契約を「個人的な理由」によりキャンセルしてたんですね。だから、ニュースでは「元」プロ自転車選手となっています。

ことの発端は数日前日本でも少しだけ 笑)ニュースになったオーストリアで開かれていたノルディックスキー世界選手権でのドーピングによる逮捕劇。

このニュースは検索すればすぐ見つかりますが、このブログがわかりやすいと思います。

「スキー・ノルディック世界選手権で血液ドーピングが発覚、対応が進んでいない現状が浮き彫りとなる」

医師も含めて9人が血液ドーピングで逮捕されて「オペレーション・アンダーラス」と命名されたんですが、これに関連してデニフルも逮捕され、違法な血液ドーピングを行ったことを行なったことを白状したと、オーストリアの日刊紙「クローネ」が報じているそうです。細かい情報はまだ出てないので、逮捕の発端はわからないです。内部通報者がいたのでしょうか? そもそもデニフルがドーピングしていたのはいつ頃のことなんでしょう? 血液ドーピングも自転車競技の世界ではバイオパスの導入により結構な精度でバレるとか言われていたけど、そのあたりもどうなんでしょうね?

ところで逮捕された医者はかつてゲロルシュタイナーチームで働いていたこともあるそうで、血液の入ったパックが40押収されたとのこと。なんだか嫌な予感 苦笑)


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ポリット失格 苦笑)

2019.03.04.09:46

UAEツールの最終スプリントステージもキッテルいいとこ無しで終わりましたが、ブーフマンは総合4位を確保し、いよいよベルギーでは急坂と石畳クラシック前哨戦シーズンとなりました。だけど、デケーニンク・クイックステップ、今年も強すぎ。昔はヘト・フォルクと呼ばれていたオムループ・ヘト・ニウスブラットはズデネク・スティバールが残り2.6キロで5人の先頭グループから単独アタックを決めて逃げ切り、翌日のクールネ・ブリュッセル・クールネもかつての怪童ボブ・ユンゲルスがラスト15キロ以上を単独で逃げ切り。





というわけで、そのクールネ〜で、ニルス・ポリット失格になっちゃいました。前日のヘト・ニウスブラットもこのレースもどちらもカチューシャのエースとして出場、前日は19位ゴールだったんですがね。ニウスブラット直後はこんなことを言ってました。

「今日は比較的良かった。確かに絶好調にはまだ10%ぐらいは足りないけど、でも次のパリ〜ニースでその10%を取り戻せるよ。その後のクラシックにはポジティブな気持ちで臨めると思う。」

で翌日のクールネ。ここではゴール前65キロの石畳区間で禁止されているサイクリングロードを通行して即失格。ポリットの言い分です。

「前半は調子が良かったんだ。石畳が泥で滑りやすくなっててタイヤが取られるんだ。だからそれを避けようとしてたら、コースの隣のサイクリングロードに入り込んじゃったんだ。すぐに戻ろうとしたけど、サイクリングロードとコースの間が泥が溜まった草むらで入ったらコケると思ってね。残念だけど、サイクリングロードを走るのは禁止されてるからね。UCIの決定じゃあしょうがないよ。」

昔、初めてツール・ド・フランドルのレースビデオを見たとき、あれは1980年代だったでしょうか、アルジェンティンが出てましたが、都市部の石畳区間では選手たちの集団がみんな歩道に飛び乗って石畳を避けていたものでした。歩道で見ていた観客の背後を走る選手までいて、こりゃあ見る方も命がけだな、と思ったものでした。今はそれは完全にルールで禁じられているんでしょう。


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UAEツール(6)ブーフマン4位確保 笑)

2019.03.02.13:54

というわけで、山頂ゴールのステージ、総合4位につけていたブーフマンが表彰台の順位を目指してアタックするかな、なんて思ってたんですが無理でしたね。タイムを稼ぐことはできなかったけど、失うこともなかったということで良しとしましょう。

ブーフマンの話「この山では時間を稼ぐのは無理だった。3位につけているゴデュはとても強かった。こういうスプリントでは僕には勝利を争うことはできないけど、タイムを失わなかったのは良かった。これはシーズンが始まったばかりのこの時期にしてはとても良いことだ。冬場のトレーニングがうまくいった。去年の今頃よりはずっと良い。」

まあ、後ろを見れば、ヴィルコ・ケルデルマンとかトム・デュムラン、ダン・マーチンなんてのがいるわけだし、シャハマンも最後の9人のトップ集団に残れたし、ボーラとしては大喜びの結果でしょうね。


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UAEツール 5 st. もキッテルあきまへん

2019.03.01.10:52



あるふぁさんのコメントにもあるように、レムコ・エフェネプール、落車でリタイアですね。脳震盪も骨折もなく擦過傷だけということで、おそらくすでに練習は再開していることでしょう。

さて、第5ステージ、最後ヴィヴィアーニ、ガビリア、サム・ベネットと4人が投げ合ったんですが、キッテルは3位に終わりました。位置どりがあまり良くなかったですね。しかし、デビューしてからしばらくの間は集団スプリントでの勝率がずいぶん高かったと思うんだけどね。カタパルトがいようがいまいが、関係なく蹴散らしてたって感じだったんだけど、キッテルもカタパルト次第の、すっかり普通のスプリンターになったなぁ、という感じです。

昔ならキッテルの後ろにみんな付きたがったと思うんだけど、今回のヴィヴィアーニは完全にガビリアマークでした。すっかりヴィヴィアーニ対ガビリアの元同チーム同士の争いに注目が集まるようになってますね。

キッテルの話。「フォトフィニッシュの3位なら壊滅的じゃないし、ライバルたちと比べたって悪い成績じゃねえよ。今日はうまくチームをアピールできたと思うぜ。最後はマルコ【ハラー】とアレックス【ドーセット】しかスプリントのアシストができなかったけど、俺たちのゲリラ戦法でなんとかいいポジショニングができたからな。確かにちょっと早く出すぎたが、囲まれるよりはその方がマシだと思ったし、できると思ったんだがな」

というわけで、最後のステージもスプリントステージになりそうなので、そこでキッテル存在感を示せるといいけどね。


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映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」

2019.02.27.17:21

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最後、めちゃくちゃ感動しました。美男美女が出てこないのが良い。前半と後半のギャップもすごい。最後のタクシー運転手たちの連帯感も泣かせる。主演のタクシー運転手の顔が前に拙ブログでも紹介した「コクソン」の主役と被った。そういえば同じようにダメ親父が奮起する話だわ 笑) ヴァイオリンが不安を煽るような音楽も含めて、うまいなぁ、韓国映画、おそるべし。

1980年ごろ、なぜか在日韓国人作家の小説を随分読んでいた。李恢成(イ・フェソン)、金鶴泳(キム・ハギョン)、金達寿(キム・ダルス)、そして一番好きだったのが金石範(キム・ソクポム)だった。なんでそういう方向に興味を持ったかはよく覚えてないけど、多分遅れてきた高橋和巳ファンとして遅れを取り戻そうとしてたのかもしれない 笑)

だから、光州事件は記憶にあるけど、何が起きているのかはこの映画にもあるように完全に光州が封鎖され、電話も繋がらなくされていたから、日本でも何か起きているらしい、という程度のニュースだったような気がする。その後金大中(キム・デジュン)に死刑判決が出たりして、朴正煕(パク・チョンヒ)の暗殺で始まるかに思われた韓国民主化が全斗煥(チョン・ドファン)のクーデターで酷いことになっていった。その末にあったのが光州事件だったと思う。

そんな時代を背景に、特ダネ狙いで日本から韓国に渡ったドイツ人ジャーナリストが、調子の良いタクシー運転手を雇って、ソウルから戒厳令の布(し)かれた光州へ向かい、そこで事件を撮影し、危機一髪で封鎖を突破してカメラを奪おうとする政府の追っ手を逃れて、世界に惨状を伝えるというのが大きな内容。

ドイツ人ジャーナリスト役をやったのがトーマス・クレッチマン。この人は「戦場のピアニスト」で主人公のスピルマンを助けるホーゼンフェルトというドイツ軍人役で、軍服コート姿も美しくオイシイところを持っていっちまった人です 笑) その後「ヒトラーの審判」という映画で頭を剃り上げて? アイヒマン役をやったり、ドイツ映画ではちょくちょく見かける俳優。今回も前半の主人公のタクシー運転手との珍妙なやり取りや、目の前で起きている惨劇にカメラを向けなければならない苦渋の表情など、うまいところを持ってったなぁ 笑)

軍の描写が半端ない。例えば昨今のドイツ映画では悪役のナチスに、ナチスにだって事情はあったんだよ、悪いことをしているという自覚があったんだよ、迫害されている人に同情はしていたんだよ、という変な甘さがあって、それって、ドイツ人が自ら言っちゃあダメでしょ! っていう映画が多いような気がする。例はいくらでもあげられるけど煩雑になるので、そのうちまた。

だけど、ここでは軍は容赦無く光州市民や学生に銃を向け躊躇なく発砲する。手心なんか加えない。軍もそうだけど、作り手もそう。そして、最後の最後に一人。。。ブラピの「フューリー」(この戦車映画は僕は嫌いです)の最後の方を思わせる展開になる。ポイントを絞ったこの展開に思わず涙が出たし、その後のタクシー運転手たちの連帯感にも感動したし、そしてラストも、こうするかぁ、と。大感動でした。

ところで、ネットで検索したら、この映画の元になった主人公のタクシー運転手の実像についての記事がみつかりました。映画とは全く違うけど、これもまた感動ものでしたので、この映画を見た方は是非お読みください。

『タクシー運転手』キム・サボク氏の長男「本当の父の姿を知らせたい」


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青山透子「日航123便墜落 遺物は真相を語る」

2019.02.27.09:41

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拙ブログでも紹介した前作の「日航123便 墜落の新事実」の後に読むこと。前作ではまだこれほど断定的ではなかったように感じた。様々な目撃情報や状況証拠を積み重ねてある推定に向かっていくような感じだった。それが今回は完全にはっきりと、かなり断定しているように読める。怒りのパワーも前作よりかなり強い。前作発表後に「陰謀論」だとかなり叩かれたこともこの怒りの原因だろうが、それとともに、安倍政権になってから繰り返される公文書の隠蔽捏造破棄の数々が著者の怒りを倍増させているせいもあるのだろう。実際、当時の運輸省は関連資料をおよそ1トン分も破棄しているそうであるし、ボイスレコーダー・フライトレコーダーの完全な公開も行われていないそうである。

今回の本は前回が目撃情報と状況証拠だったのに対して、遺体を検死した医者たちの聞き取りや、群馬医師会報告に基づいた遺体の統計、それに何より飛行機の残骸を科学分析した結果という証拠も出てきて、前回の推定がそれ以上の説得力を持って伝わってくる。何より著者の思いの強さに(特に後半に行けば行くほど)圧倒される。

要するに、日航123便は国産の巡航ミサイルの洋上実験中に突発事故により垂直尾翼を破壊され、コントロール不能になって迷走を続けながら墜落し、その証拠を隠蔽するために自衛隊が火炎放射器で遺体が炭化するほど焼いたということだ。だけど、もっと恐ろしいシナリオも暗示されている。垂直尾翼を破壊された後迷走を続けるジャンボを自衛隊のファントム2機が追跡し、証拠隠滅のためにミサイルで撃墜し、その隠滅の仕上げに生存者も含めて遺体を火炎放射器で焼却したというものだ。

さすがに後者はにわかには信じられない(信じたくない)けど、オレンジの小さな飛行物体が航跡を残しながらジャンボを追尾していたという目撃談はどう解釈すればいいのかわからない。尾翼を破壊したものとは別のミサイルがジャンボを追尾していたということだとすれば、これをどう考えればいいのだろう? それともファントムはミサイルを阻止するために飛んでいたのだろうか? 

何れにしてもミサイルで垂直尾翼を破壊され、墜落後に火炎放射器で証拠隠滅されたというのは、前作の目撃情報だけだとまだ可能性があるというレベルだったかもしれない。だけど、今作では上記のように、当時の医師たちの聞き取りや遺体の状況の統計(3分の1が飛行燃料の燃焼によってでは考えられない=ありえないほどに炭化していた)、それに飛行機の残骸を科学分析した結果を駆使していて、信ぴょう性はいよいよ高まった。

ただ一つだけ、どうしても腑に落ちないのは、もし仮に、というよりもまず間違い無いのだろうが、火炎放射器で遺体(まさか生存者まで焼いたりしなかったと信じるが)を焼くなどというとんでもないことが、戦場の経験もない普通の自衛隊員(どれほど過酷な訓練を受けているとしても)においそれとできるものなのか? 南京虐殺事件の加担者たちも、戦後になって自らのやったことを告白しているわけだし、そうしたことに加担した自衛隊員の誰一人として内部告発する者が出ていないことが納得できない。著者もこの本の最後で、内部からこれを告発する者が出て欲しいと言っているように見える。

今後残された遺族の中から情報公開を求める訴訟が起こされる可能性が述べられているので、そこで是非ともここに書かれている疑問点をはっきりさせることができれば良いのだが。

***追記(2019, 2/27, 14:20)
この「事件」はネットで検索すると色々ヒットします。中にはこの本で書かれている以上に極端なものもたくさんあるようです。こういうのってあまりやりすぎると逆にトンデモっぽくなり、この本のためにもならないと思います。

同時に著者を売名だとか金儲けのためなどと罵倒するものもたくさんあります。まあ、金儲けったって東大大学院で博士号とった人がこんな辛い本を書いて金儲けを目論むはずないと思うけどね。


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UAEツールでのキッテル

2019.02.26.14:25

ダメでした。かなり期待して臨んだ第2ステージなのにね。キッテルはスプリントステージで8位。優勝がガビリアで2位がヴィヴィアーニ、3位がユアン。しかしゴール後のコメントはそれほど気落ちしてませんね。

「今日のレースについては悪い気持ちはない。俺の調子は本当にいいし、マルコ【ハラー】とうまく風を避けながら前に出られた。これだけでも満足だぜ。最後のところは正直に言えばヴィデオでもう一度確認しなきゃならねえ。何れにしてもアシストしてくれたマルコとアレックス・ドーセットには感謝だ。ほとんど二人が交代でずっと俺の前でローテーションしてくれた。最後の500メートルまでもたないんじゃないかと思ったぐらいさ。だけど、俺が考えていたよりずっと早くスプリントが始まっちまった。飛んだ見込み違いだったぜ。8位? オーケーだぜ。俺たちが目指した順位じゃなかったけどな。でもまだチャンスはあるぜ。」

という調子で、まあ、あまり落ち込んではいないようですが、この後スプリントステージと考えられているのが第5、第7の二つのステージ。どちらか一つでも取れればもっとポジティブになれるんでしょうけど。


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もう一度ガンジーの言葉を

2019.02.25.19:28

誤解を恐れずに言えば、沖縄の人たちはみんな、たとえ今回の住民投票で反対が多数になったところで安倍の方針には何ら影響を与えないだろうと知っていただろう。それは投票前から安倍政権がすでに予告していたことだったし、投票したって結果的にはそれが反映される可能性はほとんどないだろうと思っていたはずである。だから投票率は50%を超える程度で止まったのだろう。雨でもあったそうだし、「どうせ」という気持ちになるのは想像できる。

どうせ変わらないと。政治に失望して期待できないと思い棄権する。これは安倍の思う壺だ。ここまでデタラメなことをしてきた政権はない。周りの者の忖度? 本当にそうなのか? ここまで続くと安倍が指示しているのではないか、そういう疑いを抱かない方がおかしいだろう。

こうしてデタラメをやられて、またかよ、と国民は思い、だけど個人が何かしたところでそれは変わりそうにない。政治なんかに関心を持つのは馬鹿らしい。そうして選挙で棄権すれば、喜ぶのは組織票を持つ政党だ。森喜朗がいみじくも「無党派層は寝ててほしい」と言ったのは本音だろう。だから、今のようなデタラメをやればやるほどますます政権は安泰なのである。

こんな時代だからこそ、拙ブログのモットーに書いてあるガンジーの言葉を読み直したい。

「あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。 それはあなたが世界を変えるためではなく、 あなた自身が世界によって変えられないように するためです。」

沖縄の投票に行った52%の人たち、特にそのうちの72%の人たちの気持ちにも、きっとこのような決意があったに違いないと思う。


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ソヴィエト映画特集(続き)

2019.02.24.22:15

昨日に引き続き新宿から新宿湘南スカイライナーというやつに乗って行ってきました。川崎市市民ミュージアムのソヴィエト映画特集。今日はタルコフスキーの「惑星ソラリス」が午前の部で、午後はロプシャンスキーの「ミュージアム・ヴィジター」という映画でした。昨日今日と4本やった中で唯一見てない映画なので、かなり期待してたんですがね 笑)

「惑星ソラリス」は一昨年渋谷で見たときにブログに書いたので、ここで書くのはやめますが、フィルムでの上映で、コマが飛んだり、音もブツブツ言うし、果ては途中で突然真っ暗になり、まあ、つなぎを失敗したんでしょうけど1分近くスクリーンは真っ暗なままで、こんなことって大昔「ベートーヴェンの生涯」という記録映画を見に行ったとき以来でした 笑)でも、そうは言ってもやっぱりすごい映画です。今回もまた至福の時をすごさせてもらいました。

さて、「ミュージアム〜」の方ですが、フライヤによればほぼこんな感じ。なお、以下ネタバレします。

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さあ、干潮時に現れる<ミュージアム>とはいかなるものか。もう相当の期待を持って見ました。干潮は7日間だけで、<ミュージアム>に行くのには3日間かかり、しかも干潮時の海は砂漠のようで方向感覚が狂って、過去<ミュージアム>へ行った人はほとんどが帰る方向がわからず溺死しているということになっています。干潮時にのみ現れ、しかも人を寄せ付けない<ミュージアム>って??

昨日の「死者からの手紙」以上に凄まじいゴミ山、瓦礫山で、3・11を経験した僕らとしてはあの時のことを思い出させられました。この映画は1989年のものですが。その瓦礫の山が画面いっぱいにある中をつづら折りに道路があってそれを登ったり降りたりして行くシーンもすごいし、何より夜になると炎の赤さで、夜のくせに画面が赤いんですよ。ある意味3・11を予告しているような映像です。主人公は<ミュージアム>に行こうと海辺の宿屋に泊まるが、宿屋の人たちは彼をやめさせようとするわけです。

さて、映画の世界は核戦争? の影響により生まれてくる子供の40%は知的か身体かの障害を持っているという世界で、そうした障害のある人たちはその近くの居留地に押し込められていて、その居留地にある教会で居留地から出られるようにと祈っているんですね。主人公は一旦は<ミュージアム>へ行くのをやめるんですが、障害者たちの居留地でメシアとして崇めたてられて再び<ミュージアム>へ行くことを決意します。というか、この辺りの話がよくわからなかったんですが、多分 笑)そうなんでしょう。でも干潮は終わっていて、怒涛の海と雷雨になっていてとても無理。

ん? あれだけ期待させられた<ミュージアム>は? タルコフスキーの「ストーカー」でも確かに、願いの叶う部屋「ゾーン」を目の前にして、みんながただ座り込むだけでしたが、今回もおあずけかよ!! 怒)

というわけで、見事に肩透かしを食らった気分でありました 笑)


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ソヴィエト映画特集

2019.02.23.22:27

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川崎市市民ミュージアムで先週と今週の土日に4回、ソ連のSF映画を上映しています。今日は午前の部がタルコフスキーの「ストーカー」、午後の部はロプシャンスキーの「死者からの手紙」でした。

「ストーカー」の方は一昨年渋谷で見たときに拙ブログでも書きましたから、今日は「死者からの手紙」をご紹介。この映画、1990年ごろに一度見ているんだけど、その後探してもDVDにもなってないし、情報がとても少ない映画でした。なので久しぶりに見たんだけど、途中いくつかと最後のシーンは覚えていた通りでした。ただ、途中の話はほとんど忘れてましたね 苦笑)

核戦争により世界は滅んでいます。それも発射装置のエラーに気づいた責任者がたまたま飲んでいたコーヒーにむせて7秒間の空白が生じた隙に核ミサイルが発射されてしまったというものです。各地にあるシェルターの中に生き残った人たちが細々と生活してますが、外は放射能がひどく、何重にもロックされたシェルターの扉を次々と開けながら防護服とマスクをした上で地上に出ていかなければなりません。

主人公は初老のノーベル賞受賞者の科学者で、放射能障害で寝たきりの妻とともに博物館の地下シェルターで行方不明の幼い子供に当てて手紙を書いています。そこのシェルターには他にも幾家族かが住んでいるんですが、自殺する者もいれば放射能障害?で死んでいく者もいます。主人公の妻も、せっかく闇市で手に入れた薬が間に合わず死んでしまいます。彼らは近いうちに中央シェルターと呼ばれる大きな(安全な?)シェルターに映るよう言われています。主人公が行方不明の子供を探しに孤児たちが集められているシェルターに行くと、中央シェルターへ移動するのは親のいる健康な子供だけで、孤児たちは移動できないことがわかり、自分のシェルターに連れて帰って、そこで枯れ枝のクリスマスツリーで子供達とクリスマスを祝い(このシーンのクリスマスツリーと蝋燭はとても美しいです)、子供達にここを出て自分たちが生きられる場所を探せと言い残して死にます。

最後は放射能の吹雪の中、子供達がまるでブリューゲルの盲人たちの絵のように一列に繋がってよろよろと歩いて行くシーンで終わります。というわけで、何しろペシミスティック。もうユーモアのかけらもないし、孤児たちは親を亡くしたショックで言葉を発しない。まあ暗澹たる映画です。以前紹介した同様の人類文明が滅んだ後の親子を描いた「ザ・ロード」程度の希望すらない酷さでした。かすかに希望のようなものがあるとすれば、子供達のうちの一番年長の子に、起きたことを逐一記録しろ、いつか誰かがどうして人類が滅びたかを知ることができるために、と言い残すところでしょうか。さらに、もし仮にユーモアがあるとすれば、シェルターの中で上半身裸で生活し始めたおばちゃんでしょうかね。しかし、こういう映画って見る人を選ぶよなぁ。。。

この映画の完成後にチェルノブイリの事故があったようで、ここで描かれている防護服や、シェルターを出入りする時の様子などは、フクシマ後のぼくらの目からすればかなり甘いんですが、廃墟となった地上の様子などはセピア調の白黒の映像で、かなりの迫力でしたね。

終了後に井上徹さんというエイゼンシュテイン・シネクラブの人のソヴィエトのファンタジー映画についての公演があり、そこでロシア人にあるメシアニズムの話をして、これが結構なるほどと思わせるものがありました。要するに非常に宗教的という言い方をしてもいいんでしょうけど、それはタルコフスキーの映画にも見られるし、ドストエフスキー的でもあるし、何よりロシア革命そのものもこの方向で、つまり一種のメシアニズムとして見ることができるというわけです。

さて、明日もこの特集があります。明日は同じくタルコフスキーの「惑星ソラリス」と、これまた同じくロプシャンスキーの「ミュージアム・ヴィジター」です。前者はこれまた一昨年渋谷でやったときにブログに書きましたが、後者は初めて見る映画で、ちょっと楽しみな感じです。今日の人の入りはどちらも100人ぐらいでしたかね? 明日は「ソラリス」があるので、ひょっとすると混むかもしれませんが、270人ぐらい収容できるホールなので、多分大丈夫でしょう。

***
追記。2月24日に文言を追加してます。 


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映画「マルクス・エンゲルス」

2019.02.22.17:51

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マルクスもエンゲルスもまるで興味がなく、そもそも「共産党宣言」はアリバイづくり 笑)に学生時代に買ったけど読むはずもなく、共産党員の友人はいるけど、そいつとは政治の話などしたこともなく、なのに最近は左翼あらためパヨク扱いされるアンコウであります 笑)

この映画はなんで見たかというと、アウグスト・ディールという俳優がちょっと気になっていたからでした。と思い返してみると、この人「戦場のブラックボード」でもドイツからフランスへ亡命してきた共産党員の役でしたっけ 笑)

この俳優、「青い棘」という青春映画ではヘルムート・バーガーの再来と言われて、ちょっと気持ちの悪い美男俳優で売り出したんだと思うんですが、僕の印象にあるのは「9日目 ヒトラーに捧げる祈り」という前にも拙ブログでも紹介した掘り出し物映画で、親衛隊のエリート将校で元々は聖職者になりたいと勉強していたという役柄。いかにも頭脳明晰で自信満々のエリート然とした雰囲気があって印象に残りました。ネットで調べたら「ヒトラーの偽札」でも出てますね。この映画は主演のカール・マルコヴィクスという俳優の雰囲気に圧倒されたという印象があって、ディールが出てたなんてまるで記憶にないです。

そんなディール、今回はカール・マルクスの役。しかも20代って無理だろ! と思ったら、思いっきりの蓬髪オールバックと顔じゅうのヒゲでなんとなくそんなものかと若く見えちゃう不思議 笑)

というわけで、プロイセン政府から目をつけられてドイツにいられなくなったジャーナリストのマルクスが妻とともにパリ、ロンドン、ブリュッセルで当時の共産主義者やアナーキスト達と出会い、反発しあい、ブルジョアの息子のエンゲルスと出会って互いに認め合う仲となって、互いの妻たちも一緒に「共産党宣言」を出版するまでを描いた話、というのが内容かな。だから原題は「若きマルクス」。

正直に言って映画としては19世紀中頃の雰囲気がよく出てるとは思うけど、なんかぐちゃぐちゃっていう印象。マルクスの生涯から色々引っ張ってきて盛り込んだと言う感じ。まあ、こちらがマルクスの生涯をまるで知らなかったというのもあるけど。画家のギュスターヴ・クールベの出てくるシーンなんか、どういう位置付けなんだろう??
共産党宣言を読んだことのある人なら最後のところで感動するかもしれないんだけど、何にも知らないからね。ハラハラドキドキするわけでもないし、びっくりするようなシーンもあまりないし、当時の様子がわかるといえばそうだけど、お話としては多少眠くなります 笑)

ところで、びっくりしたのが言語ですよ。ドイツにいるときにドイツ語で話しているのは当たり前けど、エンゲルスはイギリスの父(ドイツ人)と話すときは英語で話し、マルクス夫妻はパリへ逃げてきたら夫婦同士でフランス語で話してる。そういうものなのかな? フランスでフランス語で議論して、熱くなるとドイツ語が出てきたりして。エンゲルスは資本家の父と喧嘩になり、ドイツ語と英語をちゃんぽんで怒鳴りあう。いやぁ、勉強になりましたわ 笑)

今のような時代だからね。これだけ格差が拡大し、権力は金持ちを優遇して貧乏人を苦しめるような政策をどんどん推し進める。我が国だけのことじゃないんだけどさ。

だから、この映画の中でマルクスが言う「”利益”とは”搾取”のことだ」という言葉は、このままの社会が続くなら、いずれ大きな効力を発揮するようになるんじゃないか、と思ったりもするわけ。


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今朝の東京新聞から

2019.02.20.11:07

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ちょっとシワだらけの写真で申し訳ありません。

今朝の東京新聞のトップには、拙ブログで1週間以上前に沖縄タイムズの社説をもとに書いたことが載ってます。沖縄タイムズの社説を知らなかったはずがないから、検証して記事にしたということなんでしょうけど、他の全国紙ではこのニュースの扱いはどうなんですかね? 

さて、今日の東京新聞の一番読むべきところは7面でしょう。官房長官記者会見での東京新聞記者に対する嫌がらせや、「事実誤認」という官邸側の批判・抗議に、東京新聞全体として決然と反論しています。

まだ東京新聞にしてない方は是非、この機会に東京新聞にしましょう 笑)(ちなみに私は東京新聞関係者の知り合いはいないし、利害関係も全くありませんので 爆笑)

記者会見を進行させる報道室長のやり方も明らかに東京新聞の記者に対する嫌がらせですね。それは他の新聞社の記者が同じような質問をしても全く遮られることがないのに、東京新聞に対しては「1分半ほどの短い質疑で、質問は計7回遮られた」とあることからも、東京新聞を「決め打ち」しているのでしょう。

また辺野古の工事をめぐり、赤土が広がっている実態についての記者の質問を「事実に基づかない」質問と言って抗議してきた件も酷いものです。現場では土砂投入は始まると海が一気に茶色く濁り、県職員や市民が赤土を確認して、県から沖縄防衛局に検査とサンプル提供を求めたのに、国は必要ないと応じなかったわけで、要するに「事実」と言っているのは過去の検査報告書に基づいているだけのものです。

現場でおかしいと確認したのなら、過去の検査報告書を疑うのが筋でしょうけどね。ここでは過去の検査報告書があるから、現場で見たことを言えば「事実に基づかない」と言われてしまうわけです。

まあ、これもあれも、要するに安倍的やり方なんですよ。安倍は自分に反対する有権者たちを「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と言ったわけで(山本太郎は同じ状況で、そういうあなたのことも守りたいと言った)、冷静に話し合うことが一番できない人間が今の日本のトップにいるわけです。国会の論戦をご覧なさい。安倍の話は官僚の原稿の棒読みで、時として追い詰められると自分の言葉が出てしまうけど、まともな教養や人格を持ち合わせた人間が発する言葉ではないですよ。

この国はとんでもない●●がトップにいて、それをうまく利用しようとしている人間が周囲を取り巻いてその●●を守っているのです。(●●にはお好きな言葉をお入れください)


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プロヴァンスではデーゲンコルプ

2019.02.18.10:45

ツール・ド・ラ・プロヴァンスの最終第4ステージは、お約束通り 笑)逃げた二人をゴール直前で捉え、集団スプリント。かなり早駆けしたように見えたデーゲンコルプがそのまま誰にも抜かれることなくゴールでした。

10キロ前からの映像がYouTubeにありました。



まあスタートリストを見る限り、スプリントになればデーゲに勝てそうな選手はいないってわかっていたようで、このスプリントも二位に入ったのがサイモン・クラークだからね。デーゲも取りこぼしがないように、早めに先頭に出たんでしょうね。

あ、忘れるところでした 苦笑) 総合優勝はホルカ・イサギレでした。


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クラシカ・アルメリアはアッカーマン

2019.02.18.10:24

ドイツチャンピオンのアッカーマンがキッテルに競り勝ちました。



うーん、しかし、キッテルの爆発力は昔に比べてやっぱり落ちてますね。確かにアッカーマンは伸び盛りの若手スプリンターだし、何よりドイツチャンピオンですが、それでも全盛時のキッテルならアッカーマンの後ろに付けた時点で優勝間違いなしだったと思いますけどねぇ。

確かにキッテルのカタパルト役のハラーが完全に発射台の役目を果たせてなかったし、スプリントになる前にアッカーマンの前にボーラのアシストが二人?いたから、アッカーマンとしては逃しちゃいけない勝利だったんでしょうけど。

画像を見る限り、キッテルは出が遅れたわけではなさそうだし、アッカーマンのスプリント開始に合わせてると思えるんだけど。。。

どうも僕の記憶の中のキッテルは3年前のツールで、先にスプリントを開始しても、カヴのスプリントに合わせて後から行っても、何しても勝っちゃう無敵のキッテルのイメージが強すぎて、まあ、勝ったり負けたりってのが普通の強いスプリンターの普通の姿なんでしょうけど 笑)

アッカーマンの話。「本当にハードなレースだった。200キロあったし最後は速かった。仕事をしてくれたチームに感謝だ。シーズンが始まってこんなに早い段階で勝てたなんてすごい気分だよ。この後の自信になるね。

アッカーマン、長身痩躯で、かつてのイエンス・フォイクト改めフォークトとか、同じボーラの大ベテランブルクハルト系の顔立ちをしてます。来週のアルガルベ一周に参戦だそうで、この後もどんどん勝てるとドイツチャンピオンジャージだし、目立って良いんですけどね。


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保坂和志「ハレルヤ」覚え書き

2019.02.17.21:05



この作家の小説を読むのは初めてでした。4編のうち3編は飼ってる猫の連作みたいな感じです。最初猫が出てきて、「花ちゃん」とか「チャーちゃん」とかあって、うーん、とちょっと引き気味で大島弓子の漫画を思い出したりしたんですが、何かが起きて、その結末がどうかなって、というわけではなく、ずらずらと話はあっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら、とりとめもなく続く感じ。いや、飼い猫の死を書いているので何も起きないわけではないんですけどね。

最初の3編は文章もまさにそういう感じで、普通なら句点(。)にするところを読点(、)でどんどんん繋げていって、慣れるまで、いや慣れても、「ん?」と読み返すことがよくありました。20世紀に書かれた4編目の「生きる歓び」だけは普通の文章なので、この作家の21世紀に入って開拓していったやり方なのでしょう。

例えばこんな文章はどうでしょう。花ちゃんとペチャはどちらも猫の名前です。

「花ちゃんはペチャはLアスパラギナーゼの効果が一ヶ月半くらい経った頃から鼻梁がまた少しずつ着実に腫れてきたが花ちゃんのリンパ腫は二ヶ月経ってもエコーで腫瘍らしき影は、週に一回、見るたびにどんどん見えなくなった。」(p.40)

って、最初の「花ちゃんは」ってどこにかかるの? とか、

「すぐにそれには飽きてこのあいだ奥さんが死んで、自分ひとりになって奥さんがいたときと同じように朝四時に起きてお粥を炊いている、妻がいなくなった家も私も空っぽだという手書きのハガキをくれた、カルチャーセンター時代の私より三十歳ちかくも年上の人にコインランドリーの外の道に出て電話した、すでにだいぶ高く上がっていた十三夜くらいの月を見上げながら30分近く話した、その人は、(後略)」(p.66)

この文章などは句点(。)で文章が完結するまで、まだこの倍の文章が続いています。

まあ、普通学校でこんな文章を書いたら直されるわなぁ。かなり時間をかけて迷路のような文章を作り上げていくんでしょうけど、これが慣れてくると、結構心地よかったりします。ただ、これ、外国語、特に主語をはっきりさせたい言葉だと翻訳できないよなぁ、と思ったりもしますが。

追記(2019、2/18、16:50)
読み終わったあとの昨夜猫の夢を見ました。うちにも全く人慣れしない保護猫がいるんですけど、夢に出てきたのは表紙の写真の隻眼の三毛の花ちゃんでした。小説は何か特別な事件があるわけでもないし、謎解きがあるわけでもないから、きっと内容の個別のところは忘れてしまうだろうけど、全体的な雰囲気というのか、あのいつまでも続いていきそうな文体というのか、あの感じはもしかして忘れられないものになったのかもしれません。

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アンコウ

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あんけ・たつや。欧州ロードレースに興味を持ってすでに30年以上。主にドイツ人選手を応援。特に青田刈りにいそしむ。歳にも関わらず、あらゆる点ですごいミーハー。そのほか好きなものは、読書、クラシック音楽(特にバッハ)、友川カズキ、北方ルネサンス絵画、映画、阪神タイガース(村山、江夏以来ですが、強すぎないこと希望、弱すぎても困るが)。少し前から草食動物と化そうと「努力」しています。北欧の社会民主主義に対する憧れ強し。家族構成は連れ合いと娘三人。

* 時々コメントが迷惑コメントとして、こちらにも通知されないまま、ゴミ箱に入れられてしまいます。これは管理ページで迷惑メールをチェックすれば見られるのですが、そんなところは滅多にチェックしないので、承認待ちの印が表示されない場合は、ご面倒でも書き直しをお願いします。2017年8月3日記す

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