社会は強い者がより強くなるように、富める者がより富むように、力をかざす者がより強い力をかざすことができるように、そのようなことのためにあるのではありません。弱い人間のためにこそ社会はあります。私たちは、そうでないときにはそうであるように社会を変えてゆかなければなりません。(八尋 光秀)あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、 それでもあなたは、それをやらなければならない。 それはあなたが世界を変えるためではなく、 あなた自身が世界によって変えられないように するためです。(ガンジー)悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです、少なくともみんなふつうの人間なんです。それが、いざというまぎわに、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです。(夏目漱石)
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イタリア人作家ディノ・ブッツァーティの小説的ドキュメンタリーを、いつものように未知谷さんに本にしていただきました。
1949年のジロ・ディ・イタリアはファウスト・コッピが無茶苦茶強くて、ライバルのジノ・バルタリがムチャ強くて、ほかの選手たちだって強かったのでした。そして戦火の跡がまだ生々しいイタリア各地の人々の熱狂ぶりもすごいです。
著者のブッツァーティは代表作「タタール人の砂漠」や短編集がいくつか文庫本になっている、イタリアのカフカと呼ばれている作家ですが、そのスタイルはこの帯同記でも発揮されていて、どこか現実の世界ではないような、へんなユーモアのような、深刻なような、不思議な雰囲気があります。海外のジロやコッピの本にはよく引用されていて、英独仏西語に訳されています。
1949年のジロについては YouTube に全19ステージ中14ステージの記録映像があります。ここに埋め込むと最初のステージで止まってしまうようなので、今回はリンクしておきます。リンク先でクリックすれば続けて全部見られるはずです。各ステージほぼ1分弱ですし、当時の映像ですから雰囲気の参考程度に 笑)https://www.youtube.com/playlist?list=PLK1QYHf4OvhMls2dGQ2uPhJLQRWU0wjnO観客の数だと今の方が多いかもしれませんね。ただ、当時は外国から見にくるファンはいなかったでしょうし、戦争が終わってまだ4年ですからね。それを考えれば、特にドロミテやアルプスの観客の数にはびっくりです。
過去拙ブログで書いたコッピとバルタリのエントリーもリンクしておきます。
コッピ関係1952年のツールを古雑誌で(1)1952年のツールを古雑誌で(2)1952年のツールを古雑誌で(3)1952年のツールを古雑誌で(4)1952年のツールを古雑誌で(5)最終回バルタリ関係バルタリのこと故バルタリに名誉の称号バルタリ(つづき)バルタリ、イスラエル名誉市民にさらに、以前出したオランダのベンヨ・マソの「俺たちはみんな神さまだった」は、この本の前年1948年のツール・ド・フランスでのバルタリの活躍を描いたものですので、この本と一緒に読んでいただけると、訳者としては大変に嬉しいです。
2023年5月29日追記。
日本イタリア会館というところの会館紙に評が載ったのでリンクしておきます。
http://italiakaikan.jp/culture/publish/img/Corrente391.pdf#page=4
今年の初めに出た拙訳の1949年のジロ・ディ・イタリアの本「ブッツァーティのジロ帯同記」について、京都の日本イタリア会館の谷口和久さんという方が Corrente (コレンテ)という会誌に詳しい論評を書いてくださいました。
これ読めば本を読まなくても大丈夫 笑)それぐらい詳しく紹介してくださいました。ありがたいことです。リンクを貼っておきますので、お時間のある時にどうぞ。
http://italiakaikan.jp/culture/publish/img/Corrente391.pdf#page=4よければ、下の各ボタンをポチッとお願いします(まあ、大した意味ないですので、ポチッとしなくても構いません。おまじないみたいなもんです 笑)

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えーと、カヴェンディシュについての言及は過去記事でいいかな 笑)
サガンの失格とカヴの過去 笑)(この記事の中にもいくつもリンクが貼ってあるので、それぞれ見てもらえると嬉しいです)
さて、ボーラとしてはヴラソフで表彰台を狙って、ケムナでどのぐらいの潜在力があるかを試すジロだったわけですが、チームマネージャーのラルフ・デンクは満足していると言っていますね。これからもステージレーサーとしてのケムナをサポートしたいと。
デンクの話。「ケムナが唯一のエースになることは想定していなかった。ヴラソフがリタイアした後、作戦を変えなければならなくなった。ヴラソフには「待ち」の作戦で、ケムナは攻撃的に、早めにアタックさせて大きな逃げ集団に入れさせるつもりだった。
ヴラソフがいなくなったのでリスクは冒せなくなった。第4ステージでケムナがレクネスンドと一緒に逃げに乗れていれば、もっとうまくいっただろう。あの時ケムナがいたら結果も変わったかもしれない。しかし、これは言ってもしょうがないことだ。」
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: この日をもう一度最大限楽しもうと思ったよ。浮き沈みの激しいワイルドな3週間だった。ありがとう、ジロ・ディ・イタリア、ありがとう、レース日記、ありがとう、ファンのみんな。すてきなレースだった。
C: ニコ、最後に、手早くコンパクトに。
1 このジロで一番素晴らしかった瞬間は?
2 生涯わすれられないものになったのは?
3 君の個人的なグランツールランキングで、このジロは何番?
4 今一番楽しみにしているのは?
デ: 1 ステージに二回勝てたこと。
2 天候と二つの勝利が同じぐらいわすれられないだろうね。
3 ジャイ【ヒンドレイ】とヴィルコ【ケルデルマン】で総合2、3位を取った2020年のジロ【ヒンドレイとケルデルマン、それにデンツは当時サンウェブ】と並んでトップだね。
4 ローマで妻と一緒に、子供なしの最初の休暇が楽しみ。
C: ありがとう、ニコ。レース日記と素晴らしいシーンと二つの素晴らしくエモーショナルな瞬間に感謝だ。君の勝利におめでとうといわせてもらうよ。君はそれに本当に値する!
(Thank You と頭を下げる男の Gif 映像)
*
さて、ケムナは次はブエルタでしょうかね?
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いやあ、チェーンを脱落させた時には、さすがはログリッチ、やっぱりここというところでやってくれるなぁ、と呆れ返ったんですが、今回はそんなトラブルもなんのその、圧倒の逆転優勝でした。
一方のトーマスは、いい意味で予想外の2位だったんじゃないでしょうか。本人も、「2月に君はジロで2位になるって予言してくれたら嬉しかったけど、今はがっかりしてる」と。人間欲が出ちゃいますからね 苦笑)
ケムナはダメでしたねぇ。。。結局総合9位。去年の総合7位のブーフマンを超えられませんでした。ただ、ステージレーサーに転向して最初のレースでしたから、まあ、トップテンだから許せるかなぁ。。。でもね、エフェネプールもゲイガンハートもヴラソフも途中リタイアでしたからねぇ。そう考えるとトップ10はゲタ履かせてもらったとも言えるかなぁ。
それでもグランツールでのトップ10入りしたドイツ人選手は、最近10年ではブーフマンだけ(ツール4位、ジロ7位)ですからね。しかもブーフマンも、その前に最後にトップ点入りしたアンドレアス・クロェーデンも、どちらもステージ優勝はしてないけど、ケムナはツールとジロとで勝ってますからね。拙ブログとしては、これから先にもっと上位のチャンスがあると信じましょう。
ケムナの話。「予想していた通り、ほんとうにきついTT だった。準備は怠りなかったし、良い結果を出すチャンスもあると思っていた。総合が決まるこの最後の重大な日に全力を出せたし、自分のパフォーマンスに満足できるんだから、これ以上言うことはないよ。」
しかしエフェネプールがコロナでリタイアなんて、随分昔のことのような気がします。あっという間の3週間でしたねぇ。
*
Cyclingmagazine : 今日のTTはどんなだった?
ニコ・デンツ: 風邪の方は残念だけど良くならなかった。でも目の前に迫ったローマのことを考えながら、山の麓と上の方にいた大群衆のおかげもあって、今日も楽しかった。
C: ギアはどのぐらいで走ったの? それと今はこの山が新しいお気に入りの山になったかい?
デ: 34X34 だったけど、それでも重すぎだった。いずれにしても獣道としてはトップ5に入るよ。プロになって、昨今はよくこう言う獣道を走らされるようになったね。
C: レンナルトはトップ10を確定させたね。君の目から見て、これは満足いくかい?
デ: うん、もちろんさ。初めて総合狙いの選手として走ったんだからね、十分すぎるよ。
C: ありがとう、ニコ。うまく回復してね。また明日。
*
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TVでは今日の優勝者予想みたいなので盛んにコンラートの名前が上がっていましたが、僕はコンラートが逃げに乗っているのを見た瞬間に思い描いたのは、去年のジロの終盤、ケムナが逃げに乗って前待ちして、ここと言うところでヒンドレイをアシストしてカラパスをちぎったシーンでした。
あの時とはだいぶ様相が違っていましたが、それでも最終的にはコンラートのアシストでケムナはゴールしていましたね。順位を落としたけど、まだ総合8位。ただ、コンラートのアシストがもう少し早かったらどうだったかなぁ。。。
ケムナの話。「完全にうまく行ったと思う。理想的にいかなかったところもあったけど。ジロの前に体調を崩し、途中14ステージの後にもう一度体調が悪かった。そこがちょっと残念だ。後ほんの少しだけ、なにか足りなかったね。でも全体としては大満足だよ。明日はどこまで行けるか、やってみたい。
今日のステージについては、僕にはちょっと激坂すぎた。限界いっぱいだった。僕にはあれが最大限だった。正直にいえば、もちろん順位を下げたのは痛いよ。6位、せめて7位でいたかった。総合8位はちょっとビミョーだね。でもまだ明日があるし、ひょっとしたらもう一つ順位を上げられるかもしれない。希望を持っていくよ。」
コンラートの話。「今日の目標は逃げグループに乗ることだった。上位入賞か、最後の登りでレンニのために働いてペースを作るか、どちらになるかわからなかった。ブイトラゴは僕が一緒に協力しないことに不満を言っていたけど、僕は言ってやったんだ、『ヘイ、君は総合で12分遅れだろ。君が総合でレンニを追い抜くのに力を貸すつもりはないよ』ってね。
ジャウ峠では自分のペースで走り、集団ないの駆け引きを無視した。僕は下りが得意だから10秒ぐらいすぐ取り戻せると思っていたよ。最後の登りも自分のペースで走って、チームから『待て』という指示が来るのを待っていたんだ。タイミング的には完全にうまく行ったと思う。
ゴール1.5キロ前で彼を待って一緒に登った。重要なことだったと思うよ。【評論家の中にはコンラートの降りてくるのが遅すぎたという声があるが】たとえユーロスポーツの解説者にはわからなくても、無線でチームから一番ベストのタイミングが知らされているんだ。」
今日のデンツの日記はGif映像がやたら多いです。ここにそれを貼れないのが残念。
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: グランツールに出れば必ずあるバッドデーだった。
(目を向いてひっくり返っている男のGif画像)
C: そのバッドデー、君は良いステージを選んだね。途中、なんとかうまく乗り切るために、特別の戦略でもあったのかい?
(口をとんがらかして残念、という風情の老人のGif映像)
デ: 最初はまだ良かったんだ。それで前の方にも行けた。それから繰り返し咳が出て、鼻が完全に詰まって、おかげで呼吸がうまくできなくなったんだ。戦術は目を閉じて、歯を食いしばり、ジャウの下りまで生き残ることだった。
C: 少なくとも最後の山の雰囲気はちょっとだけでも楽しめたかい?
デ: 雰囲気は最高だったよ!!僕の名前を呼んでくれるのも何度も聞いたよ。それって苦しいのだって耐えられるようにしてくれるからね。今日もファンのみなさんたちはただただ大爆発だった。
C: ニコ。うまく回復してね。明日はあの細い道を登っていけば、ローマが見えるよ。ありがとう、また明日。
(なんか祈ってるような良くわからんGif 映像)
*
しかし、ジー、四回目の2位って。。。
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ケムナ、トーマスらには1分以上離されたけど、総合6位はキープしました。うーん、ずっとついて行ってたんだけど、やっぱり最後の激坂でちぎれました。その時、レクネスンドにも遅れて、総合6位は危うくなったんですが、最後の下りと最後の登りで逆にレクネスンドに10秒差をつけました。でも逆にピノーが上がってきたのが不気味ですねぇ。って、ピノーを応援している人の方が多いかな 笑)
5位のカルーゾまで36秒、7位のピノーまで16秒。うーん、今日の1級3つ2級2つの山岳ステージは、明日の激坂TTを考えると、激坂が得意とは言えないケムナとしてはタイムを稼いでおきたいような気がしますが、どうなるでしょう。
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: とうとう僕も風邪をひいちゃったよ。昨夜から咳がちょっと出始めたんだ。そのわりにかなりうまく乗り切れたし、最後から二つ目の山までレンニと一緒にいられたんだ。
C: それは残念! 速く良くなってね。ステージのスタートについて質問だ。正しいかわからないけど、最初の山の時に、君はログリッチのすぐ後ろにいて、その後彼は後ろに下がっていったように見えたけど、そして、彼はあまり自信がないように見えたんだけど。あのとき実際に何か気がついたことがあった? それともこちらの見間違いかな?
デ: なにも気が付かなかったなぁ。前を走る選手の後輪を見つめるのに必死だったからね。短期間だけど彼は遅れて、僕らのグループにいたけど、また戻れた。
C: OK、それならわからないね。ステージ全体を通してスピードは速かったの? それともむしろ緩めのスピードで推移したの? 集団はその後再びかなり大人数になったけど、その後あっという間にとても小さくなったよね。
デ: スピードはそもそもずっと速かったよ。ただし、イネオスが誕生日のピンクの坊やを待っている時以外はね。一度 G が生理的欲求を満たさなければならなかったからね。早いスピードにも関わらず、驚くほど多くの選手たちがいたのは初めてじゃないかな。みんなかなりなハイレベルだよ。
C: さて、明日の寒さととんでもないステージプロフィールに不安を感じてるかい?
デ: 明日にならなきゃわからないよ。いまより悪くならなければ、うまくクリアできるはずだと思ってるよ。いまの状態なら、アシストの仕事もいくらかはできるはずだ。
C: ありがとう、ニコ。うまく回復してね。また明日。
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ミランもすごい伸びだったけど、ダイネーゼも一旦かなり離されたのにひっくり返しましたね。マシューズも昔なら確実に逃げ切れたんだろうけどなぁ。。。
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Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 予想よりはずっとリラックスして取り組んだけど、フィナーレはまたまたストレスフルだったね。
C: 最後のところ、間が空いてたよね。君がそれをつぶしたと思うけど、あってるかい?
デ: その通りだ。ああいうファイナルではチェチェ【ベネデッティ】と僕がレンニの左右に位置する。このトロイカ体制で彼をゴールまで無事運ぶようにするんだ。それが今日はまたものすごくうまく行ったよ。ゴールの直線コースではまた前との間が開いたけど、僕がそれをうまく塞ぐことができた。
C: 逃げはタイム差を広げられなかったね。ああいうタイムさを保っていられると、ステージとしてはメンタルの面で気楽になれるのかな? それとも最後のスプリント合戦ではバタバタすることになるから嫌?
デ: 一般論としては楽なステージになれば、それだけフィナーレは野蛮になる。チェチェが今日は若々しく長時間にわたって前を引き続けた。おかげで僕らは楽ができた。
昨日僕らは彼が生まれた村を通過したんだ。彼は戦闘グループのなかで1番で走り抜けた。そのことが彼にとって大きな原動力になったんだろうね。
C: さあ、二つの山岳ステージだね。そしてそのあとは最悪のTTだ。もうすでに君の中では緊張感が湧き上がってる?
デ: あんまりないな。調子は良いし、やるべきこと【ステージ優勝のこと?】はやったし、できる限りレンニをサポートすると言うモチベーションは高いよ。もうここまでくれば、バスの運転手としては、登山道具を然るべきところまで運ぶだけだよ。
C: それじゃあ成果を期待しているよ。ありがとう、また明日。
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最後の自分をバスの運転手に見立てて、クライマーたちを山の前までサポートするという比喩、なかなかおしゃれですねぇ 笑)
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モンテ・ボンドーネは僕が生まれた年のシャルリー・ガォルの嵐の中の大逆転ステージでした。ガォルについては
拙ブログの一番最初の頃に書いたことがありますので、興味があればそちらをどうぞ。
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Cyclingmagazine : 今日はどんな休息日だった?
ニコ・デンツ: 僕自身はそれほど悪くないよ。最後の山までもったからね。タイムリミットも問題なかった。何人かは今日は本当に良くなさそうに見えたのもいたからね。リタイアは今日も4人でた。集団は小さくなったよ、特に逃げが大きいと目立つね。
C: 逃げは大きかったね。オーレリアン・パレパントルも総合で良い位置にいる選手だった。それで追走集団が速くなったのかな? それとも最後の山まで集団はむしろ控えめだったのかな?
デ: ユンボのペースは堅実だった。本当に速くなったのは最後の前の登りでだったね。本気の下りもモンテ・ボンドーネに行く時だった。
C: チームとしてレンナルトの成績にはどの程度満足している?
デ: レンニは全力を出している。今日もスーパーな結果を出してくれたよ。常に前方で動いている。僕らは完全に満足している。
C: 明日はキミも逃げに乗るのかな? それともスプリントになる?
デ: 僕としてはむしろ逃げたい気持ちだね。多くの選手がすでに本気で用意しているし、カヴ(とモヴィスター)を除けばスプリントを望んでいるようには見えないな。スプリントのために200キロを走るのはね。でも僕はみんなにマークされているから、再び逃げに乗れるのはありそうにないよ。
C: オーケー、うまく回復してね。ありがとう、また明日。
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なんだかつい数日前に始まったような気がするのに、すでに第三週。特に今日のステージはどうなるでしょう。
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Cyclingmagazine : 今日はどんな休息日だった?
ニコ・デンツ: 今の所とってもいいよ。家族も戻ってきたし、大将に甘やかされた。ガルダ湖畔の DE(se)NZano の町のすごいホテルだし。ただ、この前の休息日よりも幾らかメディアに追いかけられてるよ。
C: あれ、メディアが追いかけてくるのは君自身のせいだよ 笑)ところで、ここで同僚の質問をコピペさせてもらうよ。最も頭を抱えたことってなんだい?
デ: チームメイトがあしたのステージはプロフィールマップを見る限りそんなに難しくないって言ったんだ。びっくりして、彼のロードブックを見せてもらったら、僕のとちょっと違ってたんだ 笑)
C: (16ステージの標高差は)たったの5200メートルだ。ロングスプリントなら君のものだからね 笑) ところで休息日にはメンタルの面で自転車から距離を置こうとしたほうがいいの? それとも焦点を切らないためにも、むしろあまり気晴らししないほうがいいの?
デ: ステージレースは肉体的だけでなくメンタル面でもとても疲れるんだ。だからフレッシュさを保つためには、一度完全にスイッチオフするのが重要なんだよ。僕は特に家族と一緒にいたい人間だから、家族がここまできてくれて、気晴らしになるのはとてもありがたい。
C: 今君に優勝候補のことを聞くのは変かな? でも、明日ピンクジャージを着た選手が最終的な勝者になると思うかい?
デ: そうなればわかりやすくていいね。確かに明日全てが大爆発するって可能性はある。そうなればあとはそれを守り切れるかって争いになる。しかし、僕のみるところでは、最終週の間に正しく爆発することを期待しているよ。誰かがもう一度乱入して総合争いがあっち行ったりこっち行ったりするのもいいよ。
C: 予想をありがとう。うまく回復してね。それと明日は登山靴を用意しておくように。 また明日。
*
最初の自分の名前 Denz を組み込んでふざけているデゼンツァーノ・デル・ガルダってネットで調べると、むちゃくちゃ綺麗なところですね。ガルダ湖畔って一度行ってみたいと思いながら、来世の楽しみだな 笑) 一方のおとといのスタート地点シエールは行ったことあります。TVで画面に出なかったのは残念だったけどね 笑)
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図書館で予約したのは去年のことで、ようやく借りることができた。TVやネットで読んだり聞いたりしたことがまとめられた感じで、備忘録として一冊持っていて良い本だと思う。
憲法第15条には「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」とある。ここの公務員は政治家のことでもある。統一教会に応援された自民党の議員たちが、国政であれ地方であれ、統一教会のお願いを叶えるために邁進するなんてのは憲法違反だし、いわんや講演会会場に文鮮明の写真を飾って、「皆さんの応援のおかげで当選できました。何なりとお申し付けください」(p.76)なんて言うのは完全にアウトだろう。
ましてや、統一教会は外国のカルト宗教だよ? 普段から外国人の参政権反対と煽っている連中は、これをどう考えるんだろう?
教団最高権力者の韓鶴子は、「『日本、特に指導者層の人たちは近代史における過ちをはっきりと認めなければならない』と発言、日本の教団幹部に『ちゃんと日本の指導者たちに、正しい歴史観を教育しなさい』と指示した」(p.121) そうだが、僕なんかはこの点は完全同意だけど、自民党を応援しているネトウヨたちは激怒するところなんじゃないの?
*
(むろん個人的には日本の指導者が正しい歴史観をもつべきだと言うのは大賛成だけど、この本にあるように、二世信者が韓国で謝罪行脚をするなんてのは論外だと思う。
これについては説ブログで最初の頃にネトウヨと随分やり合った。要するに原爆投下はアメリカの戦争犯罪だからアメリカという国が謝罪するのは当然だが、日本に来ているアメリカ人の旅行者に謝罪して欲しいなんて思わないだろう。だけどそのアメリカ人旅行者が広島長崎に原爆投下? アメリカはそんなことしてません、と言われたら不愉快だってことだよ。
これを日本と韓国の関係に置き換えて考えてみれば、自ずとこの問題はわかるはずだ。統一教会がいうように、孫子の代まで日本は韓国に貢ぐべきだなんてのは、頭がどうかしている。)
*
こういう韓国原理主義的な統一教会の日本での反社会的行為を見て見ぬふりをしながら、選挙のために応援してもらい、統一教会ではない、勝共連合に共感したのだとうそぶく。「統一教会がやっている勝共連合ではなく、勝共連合がやっている統一教会なんですよ」(p.137) と開き直る。
統一教会の目指すところは、この本にも内部資料とともに書かれているが、統一教会の日本(他にも全部で7つの国がそうだという)の国教化だ。そしてこのカルト教は日本はエヴァ国で、「貢ぐ役割」だと規定している。なんかショッカーなみの冗談としか思えない目標だが、それを国会議員が後押ししていると言っても、あながちはずれていない。
そしてこの点を見ずに、SNSなどで自民党と統一教会の繋がりを指摘すると、必ず反論してくる連中も、統一教会がなんなのかを知ろうとしない。
まあ、この点ではこの本の中でも何度も出てくるメロンとカニの菅原一秀(連れ合いの中学時代の同級生だそうです 笑)の対応なんかは、むしろ後ろ暗さの反映された対応だと言えるし、まだ普通に人間的なのかもしれない。だから捕まっちゃうんだろうけど 笑)
「票のためなら統一教会とも組む人は、保身のためなら国も売りかねない」(p.14) と激怒した自民党の選挙運動を支援した不動産会社社長の言葉を、日本人全体がよ〜〜く考える必要があるはずなんだけど、この前の統一地方選では統一教会と関係した壺議員の90%が再び当選したそうだからね。この本を読むと、日本人は人格が乖離しているとしか思えない。
G7やらウクライナ大統領の来日やらで、岸田政権の支持率が45%を超えているそうだけど、そんな目先のことでどうにでもなる支持率なんて、ほんと、無意味だなと思う。
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うーん、マクナルティ、僕なんかはあんな勝ち方しても偉くない、と思っちゃうけどねぇ。最後の5キロ近くをずっと後ろに付きっぱなしで、追いついたフリーゴのアタックを追うのもベン・ヒーリーにやらせて、最後にスプリントして勝つって、プロトンにイノーがいたらゴール後殴られているんじゃないでしょうかね 笑)
まあ、僕が完全に古いんでしょう。今のようにポイント制になってしまって、何があっても勝たなければ意味がなくなってしまったわけです。
以前にも書いたけど、イェンス・フォークト(フォイクト)がゴール手前で優勝を譲ったことがありました。フォークトだけではなく、そういうシーンを他にも見たことがあるような気がします。
また、89年だったか? ツールでティエリー・マリーが、6、7人の逃げに乗ったことがありました。しかし彼はマイヨ・ジョーヌを着るエースのフィニョンのアシストでしたから、逃げ集団の押さえ役として一度も先頭に出ませんでした。集団はそのまま逃げ切り成功で小集団のスプリントになった時、マリーは全く勝負に加わらず、少し遅れてゴール。
マリーはロングスプリントに定評があったから、優勝できたかもしれないけど、当時そんなことをしたら大バッシングを受けたでしょう。だけど、今は上位の順位がチームのポイントに加算されるんだから、そういうのってありえないんだろうなぁ。マスコミの論調も非難するようなものはないですね。
一方のケムナは最後の登りで遅れたようですが、下りで差を詰めて、ゴールでは2秒の遅れで済んだようです。
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Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 調子が良くなくて随分苦しんだよ。でも素晴らしいファンがあちこちいたるところで僕の名前を呼んでくれて、その声で山を押し上げてもらったよ。あちこちから僕の名前が聞こえるんだ、本当に信じられないぐらいすごかった。ゴールでは家族と再会できたしね。
C: 総合狙いの連中がもっと動くと思っていたんじゃないかい?
デ: 正直にいうと情報がそれほどわからなかったんだ。比較的長めの平坦区間から、有力選手の誰も石畳の登りの前に攻撃を仕掛けないのは分かっていた。聞いたところによれば、あそこはかなり、というか全力疾走だったらしいね。
C: 休息日前のお約束だ。君にとって休息日はどのぐらい必要? 10段階でお願いするよ。
デ: 今週は何度も力を出し切ったし、今日も限界に近かった。もちろん自分の仕事もしたかったから、後ろでふわふわしてるだけってわけにはいかなかった。加えて天候が消耗させられたからね。これで雨がおしまいになってくれるといいけどね。
10点10点10点のアニメの Gif 映像。
C: それじゃあ上手く回復してね。休息日を楽しんでね。また明日。
海辺のハンモックで揺れるグーフィー?の Gif 映像
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拙ブログをお読みの方なら、きっと昨日のレースではデンツを応援していたのではないかと思います 笑) いや、総合エースの動向もいいけど、ああいうアシストだけの逃げ合戦、特に昨日の最後の15キロぐらいからの追いかけっこは、誰か応援しながら見ていると気持ちが高まるし、ましてや優勝しちゃいましたからね。
思わずTVの前でガッツポーズしようとしてました 笑)いや「しようとして」いたわけで、本当はできなかったんですけどね。正面からの映像では左からジーに差されたように見えましたから。しばらくドキドキしてました。
TVの放送では盛んにマイアホーファーのスプリント力を押していましたが、途中残り10キロぐらいでしたか、単独で前にブリッジしようとして力を使っちゃったのが影響したんでしょうかね?
いずれにしても、ゴール直前の登りで追いついてきた時に先頭をずっと引っ張ってたのがデンツで、追いついても後ろからアタックされるな、と思ったんですが、案の定追いついた瞬間、残り200メートルぐらいでしょうか、ベッティオールがアタックして、ところが予想に反してデンツが即反応したのでびっくりしました。
粘り強い頑強なスピードマンタイプというのかな。しかしすっかり有名選手になりましたね。
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Cyclingmagazine : ダブル・グランツール・ステージウィナー!今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: I DON’T WANT TO WAKE UP!! の Gif 映像
C: 人の二の腕をつねり上げている Gif 映像
デ: キッチンで踊ってる男性の Gif 映像
C: スプリントについて話をしなくちゃね。デレク・ジーが来るのが見えなかったの? それとも、絶対大丈夫と確信があった?
デ: 勝ったと確信があったよ。ヘリコプターからの映像で見れば、彼はゴールライン上でまだ車輪半分ぐらい差があるのがわかるよ。
C: TVではよく見えなかったので、ゴールの写真判定を待つ必要があったよ。次回はこんなにハラハラさせないでください、っていうお願いのメッセージをたくさんもらったんじゃない?
デ: 正直にいうと、家族からのメッセージ以外はまだ返信してないよ。でももう一度こんな状況になったら、今度はもう少し差をつけて勝つことを約束するよ 笑)
C: チームの監督も喜んでるだろうね。今日のこの信じられないフィナーレでの勝利は、もし最初のステージ優勝で気が楽になってなければ不可能だったかい?
デ: むしろ勝てなかっただろうね。一昨日の勝利がなかったらナーバスになってただろうね。勝たなくてはというプレッシャーがなく冷静でいられたし、タイミングよく適切な決断を下せたと思う。
C: 最後に、こういう表彰式(&セレモニーなど)は、手順を経験していれば、一層楽しめるのかな?
デ: 何が起こるか分かってれば、オタオタすることは無くなるね。表彰台への扉が開く前に、僕はもう一度手順を考えたよ。でもやっぱり全てが現実ではないような気がしてね。。。
C: ありがとう、ニコ。上手く回復してね。明日の朝もう一度チェチェ【ベネデッティ】につねってもらいなよ。休養日まであと1日だね。
*
しかし有力選手の大集団が20分以上遅れてゴールってのも久しく見てないような気がしますが。。。
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いやあ、残り数百メートルで追いついてきた時、先頭を引っ張っていたので、こりゃあ無理だなと思ったんですが、よもやの2勝目でした。手上げるのが早過ぎで、ひょっとしてひっくり返ってない?と不安だったんですが大丈夫でした。
ニコ・デンツのタイプを知らなかったし、2018年のジロでモホリッチと1対1のスプリントで負けてたので、スプリントがあるタイプではないんだろうと思っていたんだけど、実はスプリント自信があったんでしょうね。
しかしたまげたなぁ 笑) スプリンターが複数のステージで勝つのは良くあるけど、逃げに乗っての2勝はレベル高い勝利ですね。
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休息日の後のステージ数が間違っていたので修正しました。よってこの日が(13)となります 笑)
1996年のツールではセストリエールへ行く山岳ステージが悪天候で全長45キロ程度に短縮されたことがありました。だけどそのステージで後に総合優勝するビヤルネ・リースがアタックしてマイヨ・ジョーヌを奪ったことがありました。しかもこのステージ、リースが速すぎたのか、タイムリミットオーバーの失格者が60人ぐらいになって、急遽失格取り下げになったのでした。
そんなことを思いながら見てたんですが、まあ、勝負はまだ先ということなんでしょうね。特に最終日前の登りのTTがすべてを決めちゃいそうですから、今の時点でジタバタするより力を温存していた方がいいのかもしれません。
ケムナの話。「今日は短かったけどとてもハードなステージだった。スタートは速かったね。コンニ【コンラート】が一緒にうまく山をクリアしてくれて嬉しかったよ。彼が僕をうまくポジショニングしてくれたから、有力選手たちと一緒にゴールできたんだ。」
ゴールするところで、他の選手に比べてケムナの顔が苦しそうだったのがちょっと気になりましたが、どうなんでしょう。
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 全体としてはぐちゃぐちゃだったけど、僕にとってはなにもかもが素晴らしかったよ。今日の沿道で、僕の名前をこんなに何度も聞くなんて信じられない。相変わらず雲の上にいる気分だったよ。
C: それじゃあまずは昨日のことから始めよう。表彰式や記者会見などは全部でどのぐらい時間がかかったの?(チームメイトはみんなホテルへ帰ったんだよね? 君は後から取材陣と一緒に戻ったわけ?) ステージ優勝者の夜はどんなだったのか教えてよ。
デ: 誰も乗ってないバスが待っててくれたよ。シャワーを浴びてそれからホテルへ帰った。携帯でのやりとりを除けば、夕食までいつものルーチンワークで、その後みんなでシャンパン。もちろん家族の電話はしたよ。
C: 睡眠中も何回もスプリントしてた? 電話やメッセージで一番嬉しかったのはなんだった?
デ: 夢の中でのスプリントは何万回もしたような気がするね。父から父の日のプレゼントをありがとうと連絡受けた時かな。本当に勝てて良かったよ。これ以外にプレゼントできるものがなかったからね。
C: それじゃあ今日のことだ。ステージが短縮されたのは正しかったと思うかい?
デ: 天気はスタート地点では完全に壊滅状態だった。完全なずぶ濡れ状態で2000メートルの下りを走るところだったんだ。。。ヴェルビエ(クロワ・ド・クール)の下りもむちゃくちゃ寒かったけど、【カットされたグラン・サン・ベルナールからみたいに】ゴールまで4時間かかるわけじゃないからなんとか走れた。みんなの合意の上で妥協できたのは良かったと思うよ。
C: 最初の山からの下りは、以前からいろいろ言われていたけど、道路についてはどう感じた? TV画面から見る限り、上りは全く問題なさそうに見えたけど。下りも問題なかったかい?
デ: うん、上の方は部分的にはギリギリ許せるレベルだったかな。僕がいたグループはみんな冷静でリスクを犯す走り方をする奴はいなかったからね。
C: ありがとう、ニコ。上手く回復してね、また明日。
*
今日も1級山岳がありますが、越えた後にまだ100キロ以上残っているし、ほとんど真っ平だし、逃げが決まるかどうかビミョーですかね。
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いやぁ、1週間ほど前の朝のNHKBSのドイツのニュースで、この一年で生まれた子供で一番多い名前がニコだったと言っていましたが 笑)
昨日は11時前にどうにも耐えられず寝てしまって、今朝は朝寝坊して、慌てて家を出て、通勤途中の携帯でデンツが優勝したことを知りました。帰宅して先ほどようやく90キロ過ぎからのビデオを見直したところでしたが、いやぁ、デンツ、完全に胸を張れる優勝でしたね。
逃げた4人、最後は3人の中で一番積極的に先頭を引いていたし、残り10キロぐらいでは一度単独アタックしてましたから、全般的にみて一番強かったと言えるでしょう。まあ、山岳はスクインシュが強かったけど、うまくついていけました。この日記シリーズでもさかんに調子の良さをアピールしてましたが、本当に調子が良かったようです。
さらに後ろのコンラートのアシストぶりも、これぞ押さえという感じでした。常に前から10番手以内に位置して、ローテーションに紛れ込み、先頭に出る直前で力を抜いて後ろの選手を疲れさせる。あるいは先頭に出てもスピードを落とし気味にしてすぐに後ろの選手を前に出す。文句を言われても、ラテン系とはちがって冷静に受け流す。いや、私はボーラを応援しているから、嬉しくなりましたが、他のファンはイラつくでしょうね 笑)
*
Cyclingmagazine : グランツールステージウィナー! 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 言葉が出ないよ。あらゆることに完全に圧倒されている。
C: 自分がやったことをもう完全にわかっていて、とうとうやったぁ、という気分なのかな? それともおめでとうの言葉と家族への電話でメリーゴーランドに乗ってるような気分?
デ: まだ実感は湧いてない。僕の携帯は完全に吹っ飛んでるよ。家に帰った時になれば実感が湧くんだろうね。
C: ジロはまだまだ長いから、今日は短くするよ。どの段階から、今日は俺の日になるかもしれないと思った? そしていつ今こそ勝てると思った?
デ: 4人になった時に夢見たよ。それから山を越えるのにはずいぶん苦しまなければならなくなった。下りの後、こりゃあひょっとすると、って思ったよ。その後の小さなアップダウンでは誰もアタックしなかったし、最後の登りのあと、これは俺の日だ、って思った。
C: ありがとう、グランツールステージウィナーのニコ! このツィート日記にも、そして見せてくれたパフォーマンスにも感謝だ。この日の残りを楽しんでね。上手く回復してね、また明日。
*
rsn でのインタビューではこんなことを言ってます。
デンツの話「今日のプランではパトリック・コンラートとボブ・ユンゲルスが逃げるように言われていたんだ。だけど、ボブが調子があまり良くないから、明日のために力を温存しておきたいと言ったんだよ。それで僕にワイルドカードが配られたわけ。僕がステージを取るなんて計画には全くなかったよ。コンラートに取らせたいと思っていた。だから先頭を引いていたんだよ。そうしたら突然後ろが離れたんだ。」
どうやらその離れた原因を作ったのはコンラートだったようです。
コンラートの話「これほど大きくて強い逃げグループなのに誰もそこから飛び出そうとしないなんて、僕のキャリアの中でも記憶にない。だから、ラウンドアバウトでわざと隙間を広げてみたんだ。その後は後ろで追走をコントロールして前との距離を広げるよう企てたんだ。もちろん逃げに成功した時には、今日のステージ優勝の想いはあったよ。でも僕らにとっては今日は誰でもいいからステージ優勝することが大切だったんだ。」
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エフェネプール、ヴラソフについで、ゲーガンハートもリタイア。と言いながら、今 YouTube でダイジェストを見たとこなんですがね 笑)
というわけでアッカーマン、久しぶりの勝利かな? カヴェンディッシュに綺麗にリードアウトしてもらいました 笑)
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 今日はずっと雨が降らなかったのが、ほとんど信じられないよ。それにしてもひっちゃかめっちゃかだった。僕らは最後のところは安全に走り切ることだけ考えていた。うまくいったね。また1日ローマに近づけた。
C: プロトンはどんどん削られていくね。今日はタオ【ゲーガンハート】が下りでリタイアした。今回のジロは君たちにとっても、レース中は変な感じなのかな? それともレースに完全に集中しているから、そんなことは感じない?
デ: いや、絶対に変な感じがある。たぶん半数は何かそういう感じだと思うよ。コロナだけじゃなく、胃腸も変なのがいる。何人かは今日も調子が悪そうだった。去年のツール・ド・スイスやパリ〜ニースに似てきたような気がして怖いよ。
C: 話題を変えよう。君は今日バイクで取材しているイェンス・フォークト(フォイクト)と話をしたそうだね。彼はもうプロトンに戻ってペダルを漕ぐ必要がなくなって、喜んでいるようだったかい?
デ: ははは、そうだね。イェンスはいつものように上機嫌だったよ。正直に言えば、幸せそうで上機嫌に見えない彼を見たことはないよ。でもこんなコンディションなのに、彼は集団のレポートをしながら楽しんでるね。
C: 明日もういちど丘陵コースがあって、その後最初の本物の凶悪な山岳ステージだね。激しい日々の後、明日はいくらかのんびり走れるのかな? それともやっぱり全力疾走の日?
デ: ジロだからね。リラックスした日なんか期待しちゃダメだよ。明日は逃げ切りの可能性の高いステージだ。まだ上位に入ってない、総合争いと関係ない選手たちがみんな逃げたがるだろうね。
C: 元気で頑張れ。ありがとう、上手く回復してね、また明日。
*
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ヴラソフもコロナであっさりリタイアです。あとはケムナがどこまで頑張れるか。。。と書いたところで、昨日はそのまま寝てしまいました 笑)おかげで11ステージも見てないし。。。
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな雨の日だった?
ニコ・デンツ: ひょっとしたら今日は自転車に乗って最悪の日だったかもしれない。
C: 何に阻まれたの? 寒さ? 雨?
デ: 全部だよ。10ステージ中18ステージで雨が降れば 笑)体はいつの間にかサバイバルモードに切り替わってしまうんだよ。それでアレックスはやめなければならなかった。レインジャケットを3枚着込んでたんだけど、それでも寒かった。下りではもう何にも感じなかった、感覚もないし、考える頭もなかった。ただなんだかわからないうちに下っていた。でもみんなそうだっただろうね。
C: 君たちにとってアレックスのリタイアはどれだけ痛い? 君にとってはどんな感じなのかな?
デ: アレックスは今朝ちょっと気分が悪かったし、「空っぽ」な感じだと言ってた。昨日までは全て順調に行ってただけに、今はほんとに痛いね。僕らのミッションは全て彼を中心にしていたからね。でもまだレンニが元気でいるからね。
C: こんなハードな日のあとで、君がまた「ノーマル」と感じるまでに、体はどのぐらいの時間が必要なんだろう? 明日にはもう戻ってるのかな?
デ: そうじゃないと困るね。でもみんなおんなじで、多分こういう日の後は食事してお皿を空にして、そうすれば明日は天気が一転、晴天になるかもしれないよ。
C: ありがとう、ニコ、上手く回復してね、また明日。
*
ヴラソフもコロナ陽性反応が出たようです。
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この前の金曜日の記者会見のYouTube です。
全部見るのは時間がかかるけど、12分50秒ぐらいからの山本太郎の話を5分でいいから聞いてください。せめて14分50秒過ぎからを書き起こしておきます。
「もう終わっている国は何に走るかって言ったら、軍事に傾くしかないんです。で、そのスクラップってことに力を合わせていきながら、次のビルドってところでまた金儲けしようと。リセットしようとするような動きに対して、絶対にノーと言わなければいけない。」
戦争しようとするはずないよね、と思いたかったけど、これって結構当たってるのかもしれない。穿ち過ぎ? 陰謀論めいている?? だけどさ、あの統一教会が自民党に食い込んで、政策も統一教会が求めるような形にさせていたんだよね。僕だって、1年前なら、統一教会が自民党とつるんでいるなんて言われても信じなかったけどね。
こうなってくると、一部の軍事ヲタクのネトウヨとは別に、本気で戦争になってもいい、否、戦争になった方がいいと考えている連中がいるんだろうと思えてくる。
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キュングも撤退ですねぇ。TTステージでの優勝を狙って出場したけど、このあと3つ目は山岳TTだから優勝の可能性はないので、この後の別のレースに備えるとのこと。昔はこういう話をよく聞いたけど、最近はあまり聞かなかったような気がしますが。
一方のエフェネプールのリタイア。ベルギーの評論家は症状が出てないならリタイアする必要はなかったんじゃないかなんて暴論を吐いて、他の選手らに感染(うつ)したらどうするんだ、と反論くらってました 笑) どこの国にもコロナなんてただの風邪と言いたがる人がいるようで。。。 笑)
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな休息日だった?
ニコ・デンツ: これまでの休息日でダントツのベストだったと言っていいね。こんなに天気が良かったのは今年のジロで最初だったし、家族と一緒に戸外で座って完全にスイッチオフにできたからね。後2週間のためのバッテリー充電もできたよ。
C: 今日のメディアはもちろんレムコとそのコロナリタイアだった。更なる予防措置が導入されて、たとえばジャーナリストにはマスクが義務化されたね。集団内では感染に対する不安は高まってるの?
デ: チームはどこも以前から危険を意識していたし、今もしているし、すでに適切な措置を講じていると思うよ。おそらくレースの前後のマスクの義務は復活するだろうね。でも
去年のツール・ド・スイスの時と似たような状況のことは想定されていたことだよ。
C: 優勝候補がいなくなって、レースの総合争いは大きく変わると思う?
デ: うーん、なんとも言い難いなぁ。イネオスはものすごく強いよ、特にいろんな面でね。彼らが今マリア・ローザを持ってる。だからレースの重みは今彼らのところにある。いずれにしても彼らのカードが今どんなふうに切られるのかは注目しているよ。でもライバルたちもそれに対してどう対抗してくるかだね。
C: 結局のところ、君たちの総合狙いの二人についてはどんな印象を持ってる?
デ: 今の時点では完全に満足できるし、二人ともまだ射程圏内だ。TTの結果も僕が見るところでは納得できるし、アシスト陣も集中している。まだまだ何かやれるよ。
C: ありがとう、ニコ、さらに上手く回復してね、また明日。
*
たしかにイネオスはトーマスとゲーガンハートに続いて、10位にシヴァコフ、13位にアレンスマン、14位にデ・プルスと総合トップ20に5人!!
ただね、グランツールではチーム賞を狙うチームはないからね 笑) 一人が総合優勝できれば、他の選手たちは総合順位なんてどうでもいいわけですから。とは言え、やっぱり強そう。
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なんちゅうこっちゃあ、よもやのショッキングなニュースです。レムコ・エフェネプール、総合トップのピンクジャージでポディウムに乗った数時間後にコロナ陽性が判明してリタイア決定です。先日ボーラのジョヴァンニ・アレオッティがコロナでリタイアになって、ボーラの他の選手は大丈夫かな、と心配していたんですが、まさかのまさかです。
アルケアのクレマン・ルッソ、イネオスのガンナ(このTTなんか出場していれば優勝できたんじゃないかと思うんですけどね)とアレオッティに次いで4人目だそうで、運がないなぁ。。。
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: このジロで二回目の雨の日だ。僕らのチームではレンニとアレックスだけが全力で走るようにとの指示だったから、他のみんなは今後しなければならなくなることに備えて力を温存したんだ。僕としてはちょっと残念。だって今日はまたスーパー調子良かったし、絶対もっと速く走れたはずだったからね。
C: コースについてはどう感じた?できるだけ速く走りたいと思ったら、どうすれば良かった?
デ: とてもうまくできたコースだと思ったよ。確かに完全にフラットだったけど、スイッチを入れなければならないところもあったし、テクニカルなところもあった。雨のせいでコーナーは滑りやすかったし、僕は安全第一で、ほとんど止まりそうなスピードで走ったよ。一番大切だったのは、コースが結構長かったからペース配分をうまくしなければならないってことかな。
C: 総合狙いの選手たちの差はそんなに大きくないよね。アレックスとレンナルトもとても調子がいい。みんな大体同じぐらいのレベルにあると見ていいのかな? それとも少しはコンディションの影響もあって、こんなに僅差なのかな?
デ: みんな大体同じレベルなんだと言っておきたいな。コンディションは全員一緒だから、僕としてはあまり深読みしたくないね。最終週まで僅差のままっていうのは良くあることだし、ゴールラインを越えるまでわからないってことだってあるよ。
C: 休日前のお約束だ。明日の休息日は10段階でどのぐらい嬉しい?
デ: 文字通り10点満点だ。今晩妻と子供達が来るんだ。休息日はずっと一緒だ。明日は精神的に完全にスイッチオフさ。
C: ありがとう、ニコ、上手く回復してね、家族と一緒に自由な1日を楽しんでね。また明日。
*
しかし、レムコいなくなっちゃったかぁ。。。LBLのポガチャルのリタイアといい、なんか今シーズンは主役が消えちゃうなぁ。。。
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スタート前はコンラートあたりに逃げさせたら、なんて考えたんですが、ボーラはチームとして最後の山にかけてましたね。
最後の山の手前、残り15キロぐらいから、ボーラがユンゲルス、コンラート、ケムナ、ウラソフと4人並んでいたので、アタックする気かな?と思ってたら、案の定、残り8キロでケムナがアタック、瞬間、ログリッチとレクネスンの3人だけになったので、これは!!と思ったんですが。。。
ケムナの話。「チームとしてとても良いレースができた。最後の10キロは本当に調子が良かったので、ちょっと羽目を外しすぎたね。ちょっとスピードを上げすぎた。『今日は俺の日だ』と思ったんだけどね。」
最後はちょっと調子に乗りすぎた代償を支払う羽目になりました。総合はヴラソフ、ケムナともにまだトップ10にいますが。。。今日の真っ平のコーナーも少ないTTは二人にとってあまり良くないですね。どうみてもガンナみたいな大柄な選手向きコースですが、どうなりますか。。。
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 僕個人としては全く問題なかった。逃げに乗る予定はなかったから力をいくらか温存できたよ。僕の出番は周回コース直前だった。ここで僕は二人のチームリーダーを前方へ連れて行くように言われていたんだ。これは本当にうまくいった。そのあとはただペダルを回すだけだった。。。
C: 総合狙いの連中のタイム差は小さいけど、そうはいっても差は開いたね。ここから力関係を読み取れるのかな? それともこういうステージではあまり結果を重視すべきじゃないのかな?
デ: 今日のステージは極端にパンチ力がものをいうステージだった。つまり何が言いたいかっていうと、第三週目の長い登りのステージと比べるわけにはいかないってことだ。しかし、イネオスは広範囲にわたって強さを見せつけたし、レムコも弱点があることがわかった。残念ながら僕らも何秒か失ったけど、僕の考えでは、まだまだ混戦の中にいると思う。
C: 最終周回では本当にたくさんの観客がいたね。雰囲気を楽しめたかい? それとも長い第一週の最後に、そんなことはもう感じてられない?
デ: 特にカップッチーニ山では実にいろんなことが起きたよ。みんな錯乱状態で、それがよくわかった。いずれにしても最高だったよ 笑)
C: 長いTTの前夜だね。ちょっとリラックスしているの? それともテンションが上がってる?
デ: 今のところは比較的リラックスしている。正直に言えば、まだまだこれからだよ。今日はまた少し長めの移動があるんだ。8つもステージを終えたあとだからルーチンワークだよ。ホテルで全ての段階(マッサージ、オステオパシー、食事、ベッド)をオートパイロットでこなして行くことになるんだ。
C: ありがとう、上手く回復してね、また明日。
*
初日のTTで22位とパッとしなかったケムナですが、監督はジロの前に体調があまり良くなかったのが、あの結果になったんだと言ってます。今回はうまく上位に入れるといいんですがね。
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梅村みずほって、公設第一秘書が殺人未遂で逮捕された人ね。「支援者の一言がウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況へつながったおそれも否定できない」
つまり支援者が病気のふりをすれば釈放してもらえるとアドバイスして、ウィシュマさんが逆に医者から詐病の疑いをかけられたと言ってるんだよね?
この理屈、意味わかります???
どういう意味かよくわからないけど、もしかして、ウィシュマさんがアドバイスに基づいて病気のふりしてたから、本当の病気になったとき医者が相手にしてくれなかった、というオオカミ少年の理屈なのかな?
そうだとすると自業自得と言いたいわけか? さすが維新!
さらには支援者がへんなアドバイスするなと主張しているんだよね? だけど支援者がいなかったらウィシュマさんの死は全く知られないままだっただろう。
さすがに人々のさもしい「ザマアミロ」の気持ちを煽り、自己責任を言い立てて人気を得てきた政党だけのことはある。善意の支援者をバッシングして権力におもねるなんて、吐き気がする。
少し前にNHKのバタフライエフェクトで、新大久保駅で転落した人を助けようとした日本人カメラマンと韓国人留学生の話を放映していたけど、この維新の議員は、おそらく、助けようとして亡くなった人をバッシングするんだろう。
追記(5/18, 10:45)
どうもその後のこの梅村という議員の発言を聞くと、詐病で死んだ可能性があると言っているようですね。病気のふりをしただけで、人間って死ねるもんなんでしょうか? さらにはハンガーストライキの結果で死んだ可能性とも言ったようですが、国会ってそんななんの証拠もない推測を垂れ流していいとこなんですかね?
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うーむ、やっぱり、なんとなくチェコ人を応援してましたが、粘り強いマイペース走法で遅れては追いつきを繰り返した挙句、最後はダヴィデ・バイスが一番強かったのでした。
グラン・サッソはプロフィールマップでは最後がものすごい激坂のように見えたけど、おもったよりずっとなだらかでしたね。ボーラはヴラソフもケムナも無事先頭集団でゴールでした。
*
Cyclingmagazine : 雪がたっぷりの今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: レインジャケットが規則的に必要になるね。朝食の時の気温は22度で、最初の山の前で9度、そしてまた25度だった。ジャケットをサポートカーから受け取って前にいるみんなに配り、またそれを回収して車に戻して、そんなこんなで大仕事だった。で、最後は向かい風で止まっちゃったよ。
C: あれだけ強い向かい風だと、誰もアタックする気になれなかったのかな、それとも、プロトンには消極的になる別の理由があったのかな?
デ: とんでもない向かい風だったよ。だからプロトンはあんなふうに大きかったんだ。風除けになるからず〜っとあまり踏む必要がなかった。
C: 逃げに乗らなかったのを何人かは悔しがっていると思う? それともあんなふうに逃げ切れるなんて予想できなかったのかな?
デ: 総合狙いのチームはお互いに牽制しあっていた。それに午前中は高原では横風が吹いていたんだ。でも風向きが変わって、そのあとは正面から強い風になった。ジロは長いからね。どこで力を入れるか考えなくちゃね。逃げが決まった時には、僕は総合狙いが動く日だと思ったんだけどね。
C:今日は最後に一番大切な質問をするよ。君の体調はまたよくなった?お腹の調子は?
デ:うん、昨日はうちのメディカルチームのドクターとオステオパシーのお世話になったから、今日はずっとよくなったよ。1日だけですみそうだ。
C: ありがとう、ニコ、上手く回復してね、また明日。
*
今日も長距離の逃げグループが逃げ切りそうなプロフィールマップです。ボーラはコンラートとか逃げても良さそうな気がするけど。。。
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今日のグラン・サッソへの登りゴール、去年までのケムナだったら逃げに乗ってステージを狙うんでしょうけど、今年は総合で上位を狙うことに決めているので、おそらく動くことはないだろうと思うんですけどね。
グラン・サッソは1999年のあのジロではパンターニが勝った山です。もう四半世紀になろうかっていう昔ですねぇ。。。最終日、ヘマトクリット値が50%を超えたパンターニが、失格ではなく、身体的に危険だということで出走を認められず、総合優勝直前でジロを去るという劇的な年でした。今はヘマ値が話題になることはないですねぇ。どうなってるんだろう?この値って。
で、この1999年のグラン・サッソ、2位がホセ・マリア・ヒメネスでした。このステージの1位と2位が、その数年後に相次いでうつ病により自死したのでした。
もっとも、調べてみたらこの峠、2018年にもコースに登場していて、サイモン・イェーツが勝ってますね。
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 今日は最初の苦しかった日になったよ。レースがスーパーハードだったことはもちろんだけど、それより、何かを食べるたびにお腹が痛くなったんだ。大したことにならなければいいけど。。。
C: あれあれ、まずは早く良くなってね。 逃げ集団は速かったね。5分台で追走開始になった時に、今日はハードな1日になるってすぐにわかったのかしらん?
デ: どう転んでもきつい1日になるのやわかっていたよ。コース設定が100万回のコーナー、中央分離帯のポスト、穴ボコなどなどで、限界を超えてたよ。このステージを走り切れて嬉しいよ。アレックスとレンニも問題なくゴールできたしね。明日は最初の山岳テストだ。
C: レース中にドクターが君を診察するわけにはいかないよね? 今、レースが終わって見てもらうのかい? きっとパフォーマンスや身体のデータを評価するんだろうね?
デ: そう。今となってはもうそれで一喜一憂するつもりはないよ。今はバスの中でちょっと食べれたし、今日の足の調子も悪くなかった。そういうことを無視せずに、なにか問題が起きる前に対処することが大切なんだ。
C: 問題なさそうだね。それじゃあ 上手く回復してね。アリガトウ、ニコ、また明日。
追伸。僕らも明日の最初の本格的な山を前にして、ちょっとワクワクしているよ。
*
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拙ブログでも紹介した
カルロ・レーヴィの小説「キリストはエボリで止まった」のエボリがゴール30キロぐらい前で出てきましたが、集合住宅が多くてゴミゴミした都会という印象でした。サッシャも言ってたように戦争で被害を受けたということだから、上記小説のエボリとは街の姿も違うのでしょう。
それはともかく危なっかしいステージでした。リザルトを見るとずっと後ろでゴールしている選手が何人もタイム差 0:00 でした。ボーラはケムナは無事ゴールでしたけど、ヴラソフは落車。
*
Cyclingmagazine : 雨の今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: ミスタービーンが溺れそうになっているGIFアニメの画像のみ 笑)
C: フィナーレになる前に、今日は集団の中でも、特に下りは一部非常に滑りやすいので注意するようにという話は出たの?
デ: なにも話し合いはしなかったけど、みんなA地点からB地点まで無事移動したいという感じだったね。一日中コントロールされていたし、リスクはなかった。それにもかかわらず、いつもの通りフィナーレはストレスがかかったね。結局、それでみんなが命懸けの危険を犯すことになるんだよね (お手上げポーズ)
C: フィナーレで君はどうだったの? ゴール前7キロのコーナーで最初の落車があって、さらにもう一度残り2キロ半ではアレックス【ヴラソフ】が巻き込まれたね。 ああいう時混乱しないようにするためにはどんなことをするの?
デ: 僕らは常にまとまって走っているんだけど、落車があると反応は常に「アレックスはどこだ?」となるね。
この最後のカーブまでは僕らは先頭のポジションにいたんだ。アレックスとレンニ【ケムナ】を引くことができなくなって、僕は少し力を抜いて20番目かそれぐらいのポジションに下がった。そうしたら僕らの直前で落車が起きてアレックスが巻き込まれたんだ。僕は全力で引っ張って、その後ユンボが引くのに任せたけど、それからまた次の落車だよ。地獄だね。
C: 現状でみんなが無事かどうかはわからないのかな?
デ: 僕らはみんな大丈夫だよ。他のチームもそうだといいね。ゴールで誰かが啖呵に乗せられているのが見えたけど、あれが「念の為」であることを祈るよ。
C: 明日はもっと混乱状態にならないように願っているよ。 ありがとう、上手く回復してね、また明日。
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最初の山岳テスト、ボーラはヴラソフとケムナは無事先頭集団でゴールでした。
さて、すでに第5ステージが半分以上終わっていますが。。。笑)
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 今日は初めて最初からレースだったよ。その上天気がねぇ。。。ハードな1日だったね。しかし、正直言ってクイックステップが何をしてるのかよくわからなかったな。奴ら集団コントロールのためにペースを上げて、なのにその後トイレタイムで、それからまたペースを上げて、結局今じゃあマリアローザを失ったんだよ。
C: 君たちも(特にパトリック【コンラート】)当初は逃げに乗ろうとしていたよね。チームとして誰か逃げに乗せたかったの? それともコントロールのためだったの?
デ: コニ【=コンラート】は今日は自由に走って良かったから、ちょっと試してみたんだね。そのあとは、レース展開に合わせてたわけ。路面は濡れてたし、ハイスピードだったからね、前で走れるなら一番いいよ。
C: 逃げが決まるまで随分長い時間がかかったけど、その点はどうだった? レース前から予想してた?
デ: レムコがマリアローザを手放したいと記者会見で言って、それ以外にもプロフィールから逃げが決まりそうなステージだってわかってたからね、戦争状態になるのはわかってたよ。でも逃げが決まるまでこんなに長くかかるとは思わなかった。
C: 今日は以前のチームメイトがステージ優勝して、別の元チームメイトがマリア・ローザを獲得だったね。ちょっとは嬉しいものなの?それともプロ自転車レースの世界ではそんな余裕なんてないのかな?
デ: いや、うれしいよ。心から二人におめでとうと言いたい。二人ともすごい選手だし、いい奴らだ。報われたね。脱帽だよ。
C: ありがとう、ニコ。上手く回復してね、また明日。
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ラストのぐにゃぐにゃコース、サガンがいればブッチギリだったかなぁ。 笑)しかしマイケル・マシューズの勝利は久しぶりに見た感じです。それとコニシェフの名前も懐かしかったですね。
ボーラはヴラソフとケムナは遅れなしでゴールでした。デンツも昨日に引き続き先頭集団の最後のほうでなんとかゴール。総合でもヴラソフが6位、ケムナが13位に上がってきました。あ、デンツも総合14位です 笑)
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: 追い風が有り難かったよ。それと、と〜〜〜っても長かったぁ。。。前で逃げた二人もスタートですぐにアタックして勇気があったよね。。。でも225キロの長さだからね、途中ニュートラル状態になってもしょうがないよね。で、山に来たら予想通り猛スピード。足がよく回って、最後の1キロまでアシストできたよ。
C: 序盤はみんなで噂話かい?
デ: うん、AG2Rの時の古いチームメイトに2週間前に第二子誕生って情報を得たよ、ほかにもチマチマと。。。笑)
C: ところでチームメイトは最後のところでホントに頑張ってたね。最後集団があんなに 笑)小さくなったのには驚かなかったかい?
デ: 正直に言えば、あのペースでまだ60人も先頭集団にいたってのはびっくりだったね。ペースはもう本当に速くなってたんだ。調子の良いクライマーもいるし、明日から本当のレースが始まるからね。
C: そうすると、今日は「ちょっとした」山岳のテストでもあったわけだ。レンナルト【ケムナ】もアレックス【ヴラソフ】もとてもリラックスしているように見えたけど、君のチームはみんな上手く行ってるの? 明日に対してやる気はどう?
デ: みんなハッピーだよ。みんなガソリンタンクも満タンだ。自信もあるよ。
C: 上手く回復してね、ありがとう、また明日。
*
というわけで、今日は2級山岳を二つ超えて、最後も2級の、ほぼ登りゴール。まあ、誰が優勝するかはまだ占えないにしても、誰が優勝できないかは分かるステージって感じでしょうか。
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落車で先頭集団が小さくなったけど、ボーラはとりあえず誰も落車に巻き込まれることなく無事ゴールだったようです。ケムナもヴラソフも、そしてデンツも同タイムゴールでした。
*
Cyclingmagazine : 今日はどんな日だった?
ニコ・デンツ: やれやれ、落車をかろうじてかわしたけど、みんなセーフだったね。誰も深刻な怪我がなく元気であることを願うよ。
C: 落車の時の状況はどんなだったの?
デ: 僕の右前で塊になった。僕としてはそんなにウルトラきわどかったわけではなかったけど、でもブレーキはかけたよ。レンニ【ケムナ】はすぐに無線で全員セーフだったと連絡くれた。僕はそばに彼がいるのを見つけ、再び前集団へ復帰させた。それからアレックス【ヴラソフ】からも連絡があり、彼も復帰させた。
C: ふーっ、普通ならもっとリラックスできる日だったのにフィナーレがストレスフルになったね。それとも、TVで見てるほどリラックスしてたわけではないのかな?
デ: いやいや、割とリラックスしてたよ。でもいつもそうなんだけど、リラックスできる日はたいてい最後がひどくなるんだよね。
いずれにしても、みんなとおしゃべりして、いろんな噂をきけるよ。
C: おおっ、明日はもしかしたらそんな噂も聞けるかな。上手く回復してね、ありがとう、また明日。
*
今日のプロフィールを見ると最後に山を超えてゴールです。山で逃げがあって小集団での逃げ切りになりそうな予感。
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